3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 20:06:22.33 ID:6eEorcwc0
穏やかじゃないわね5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 20:22:48.89 ID:R1G6UY5/0
蘭「しかしこのままじゃ本当に不味いな」
蘭「何か良い手は……いてっ!」ゴツンッ
???「きゃっ?」ドサッ
蘭「あ、お前は……」
ユリカ「いたた、ちょっと気を付けて下さいっ」
蘭「素、出てるぞ」
ユリカ「あ……こ、このユリカ様にぶつかるなんて」
蘭「はいはい、血なら吸え吸え」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 20:33:38.09 ID:R1G6UY5/0
ユリカ「ちょっと!なんなのその態度は!!本当に血を吸われたいの!?」
蘭「全く、そのキャラやっぱ絡み辛いなぁ」
ユリカ「口を慎みなさい!」グワッ
蘭「ご、ごめん。……そうか、キャラか……」
ユリカ「今度その言葉を発したら、儀式の贄にするわよ?」
蘭「悪かった、ここじゃなんだから部屋に言っても良いか?」
ユリカ「……私の部屋に?」
蘭「ちょっと協力してほしいんだ。……駄目かな」
ユリカ「……フフ。吸血鬼の根城に自ら足を踏み入れようなんて、命知らずな人間ね」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 20:41:08.61 ID:R1G6UY5/0
蘭「相変わらず凄い部屋だな……」
ユリカ「こら!勝手に窓に近づかないの!!」
蘭「わ、わかった……」
ユリカ「カーテン締め切るまで大人しくしてなさいっ!」シャーッ
蘭「この間の事でだいぶ敏感になってるな」
ユリカ「ふぅ、これで…………当然ですよ。あと300年は敏感です」
蘭「そりゃ御苦労な事だ」
ユリカ「それで、協力って何をすればいいんですか?」
蘭「ああ、その事なんだが……」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 20:51:28.74 ID:R1G6UY5/0
ユリカ「キャラを作りたい……ですか?」
蘭「ああ」
ユリカ「絡み辛いって言ったのに……」
蘭「悪かったって!それに事実だろうが」
ユリカ「それはいつも申し訳なく思っています」シュン
蘭「良いよ、走り込みしてるの知ってるし……それよりキャラだ」
ユリカ「蘭さんもキャラを付けたいんですね」
蘭「そういう事になるな」
ユリカ「でも蘭さんは芸歴が……」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 20:59:36.65 ID:R1G6UY5/0
蘭「13年か……」
ユリカ「美しき刃、というイメージが既に出来あがってますからね」
蘭「んー……歴の長さが痛手になるとは」
ユリカ「いえ、諦めるのはまだ早いかと」
蘭「良い方法があるのかっ?」
ユリカ「ええ、この前のスキャンダルで学びました」
蘭「頼む!教えてくれ!」ガバッ
ユリカ「良いですが……」
蘭「ですが?」
――――――――――――――――――――――――――
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 21:11:53.12 ID:R1G6UY5/0
翌日
いちご「しょーがやきー、しょーがやきー!蘭、となり良い?」
蘭「…………」ムッ
あおい「相変わらずね、蘭」
おとめ「ツンな蘭ちゃんもラブユー、ですぅ!」
蘭「…………」チラッ
ユリカ「(お行きなさい!)」クイッ
蘭「…………」
いちご「蘭!今日もしょーがやき美味しいよ!食べる?」ズイッ
あおい「いちご、蘭が食べる訳」
蘭「あっ…………ありがとう!いちごっ!いっただっきま~すっ!」パックンッ
あおい「!?」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 21:13:14.99 ID:wX8L3wu30
穏やかじゃないわね15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 21:20:29.49 ID:R1G6UY5/0
蘭「ほっ……ホントにおいしぃ~!幸せぇ!」カアアァァァッ
いちご「わーい蘭がたべてくれたーっ!」
おとめ「ラブユー!!!です!!」
あおい「ら、蘭が壊れた……」
蘭「んふふふ……」チラッ
ユリカ「(お行きなさい!!)」クイッ
蘭「ああー!いちごがあんまりにも美味しそうに食べるからー!」
蘭「あたしったらついー!!は、はずかしーっ!!」ダダダダダッ
いちご「ちょ、ちょっと蘭!?まだしょーがやきあるよ!?」
あおい「お、穏やかじゃないわね……」
おとめ「素直な蘭ちゃんもラブユー、でした!」ムフーッ
――――――――――――――――――――――――――――――
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 21:28:50.92 ID:R1G6UY5/0
吸血鬼の深遠なる迷宮(ユリカの部屋)
蘭「うわあああああああああああああああああああ!!!!」
ユリカ「あの、静かにして下さ」
蘭「誰のせいだと思ってる!!?」ガウッ
ユリカ「い、いえ……あの、これで良いんですよ?」
蘭「良い訳あるか!!絶対おかしくなったと思われたぁー!!」ジタバタ
ユリカ「ムッ……蘭さん!キャラとは一種の”おかしくなる事”なんですよ!!」ズイッ
蘭「へ?お、おう」ビクッ
ユリカ「今回の事で学園中に紫吹蘭がおかしくなったと思われたかもしれません」
蘭「かもしれないじゃない!!」
ユリカ「でも、これはチャンスです」
蘭「チャンスだと……?」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 21:37:18.53 ID:R1G6UY5/0
蘭「ギャップ……萌え?」キョトン
ユリカ「ええ、”ギャップ萌え”です」
蘭「なんだそりゃ?」
ユリカ「前回のスキャンダルで私の素の性格がばれてしまいましたよね」
蘭「ああ、超レアユリカ様で乗り切ったアレな」
ユリカ「その超レアユリカ様、実はものすごい人気なんですよ……!」
蘭「なに?それだったらもうキャラ作る必要ないんじゃ」
ユリカ「そこが違うと言っているのよ人間風情が!!」バンッ
蘭「メガネかけたままだと違和感が凄いな」
ユリカ「良いですか?超レアユリカ様は、それだけじゃ駄目なんです」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 21:49:01.42 ID:R1G6UY5/0
ユリカ「普段の孤高でミステリアスなユリカ様がある一方で」
ユリカ「全く正反対の超レアユリカ様がある」
ユリカ「前面に押し出したキャラの中に、スパイスとして逆の性格がごく稀に交じる」
ユリカ「そのギャップの相乗効果こそ、”ギャップ萌え”なんです!!」ズズイッ
蘭「キャラの事となるとあおいみたいだ……」
ユリカ「こ、こほん。つまり今回は、美しき刃に刃こぼれを付けたんです」
蘭「なんか嫌な表現だな」
蘭「でも分かった。要はたまに今日みたいな事すればいいんだな」
ユリカ「ええ、ですがやり過ぎは禁物ですよ」
蘭「む、難しいな」
ユリカ「キャラの道は荊の道よ、人間風情に歩めるのかしら?」
蘭「だからメガネのままだと違和感凄いって」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 22:01:09.93 ID:R1G6UY5/0
翌日
いちご「蘭、おはよー!」
蘭「おはよ」
あおい「お、おはよう蘭」
蘭「おはよ、どうかしたか?」
あおい「あの、昨日は何か悪い物でも食べた?」
蘭「……!!う、うっさい!!ほっとけ!!」カアアァァッ
あおい「よかった、いつもの蘭だ……」
別府「グウウゥゥッモーニンッGIRLs!!
今日はスパイシーなアゥディションの紹介DA!!」バッ
いちご「スパイシーだって!!蘭!!」
蘭「ああ、分かってる」
蘭「ここで決めるしかないな……!」
あおい「スパイシーかぁ、蘭が出るなら今回はパスね」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 22:13:46.16 ID:R1G6UY5/0
いちご「アイ!カツ!アイ!カツ!」タッタッタッタッ
あおい「アイ!カツ!アイ!カツ!」タッタッタッ
蘭「アイ!カツ!アイ!カツ!」タッタッタッ
いちご「アイ!カツ!あっ!」ピタッ
あおい「あい!?いった!?」ゴツンッ
蘭「いたっ!?」ゴツンッ
いちご「ユリカちゃんだ!おーい、ユリカちゃーん!!」
ユリカ「フッ……」
あおい「ちょっといちご!急に止まんないでよぉ、痛いじゃない」
いちご「へ?あ!ごめんあおい!蘭も大丈夫!?」
蘭「あ、ああ、このくらい」
ユリカ「……」クイッ
蘭「!?」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 22:24:02.66 ID:R1G6UY5/0
蘭「っ……」
いちご「ら、蘭?」
あおい「どうしたの?」
蘭「……いったぁ~い!もうっ、いちごったらひどいぃ~!」
あおい「!!?」
蘭「も~、おでこぶつけちゃったじゃん!いたたぁ」カアアアァァァッ
いちご「ご、ごめん蘭!!どっか怪我しちゃった!?」
あおい「蘭!!頭打ったの!?そ、そうだわ!
すぐ横になって!!えとあの110番でAEDを」
蘭「あ、え、おお、落ちつけ!!あたしはマトモだ!!何ともない!!」
いちご「なーんだ、よかったぁ」ニパーッ
あおい「良くないわよ!マトモじゃない人間ほどマトモって言うんだから!!」
蘭「い、いや!マトモなんだ!あ、あたしは……マトモなんだよぉ~!!!」ダダダダダッ
ユリカ「フッ……」スタスタスタ
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 22:33:28.46 ID:R1G6UY5/0
蘭「うぅわああああああああああああああ!!!!」ジタバタ
ユリカ「あの、少し静かにし」
蘭「誰のせいだと思ってる!!?」
ユリカ「まだ慣れませんか?」
蘭「慣れる訳ないだろぉ……」
ユリカ「キャラと言う物を甘く見ないで下さい。慣れるまで、やりますよ」
蘭「うぅ……」
ユリカ「オーディションまでにギャップ萌えを身につけましょう」
蘭「そうだな……次のオーディションで決めないと!」
ユリカ「その意気です、その意気です」
蘭「……なんか楽しんでないか?」
ユリカ「まさか!人間でなんて遊び飽きたわっ」
蘭「それにはだんだん慣れてきたよ」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 22:42:35.11 ID:R1G6UY5/0
それからというもの……―――――――――――――――
おとめ「ラぁブユーですぅ!!」ギュウウッ
蘭「お、おい」
ユリカ「……」クイッ
蘭「!……ら、らぶゆー!!にーじゅー!!」ギュウウッ
――――――――――――――――――――――――――
蘭「うわあああああん!!ああああああああああっ」
エリカ「あの、少し静」
――――――――――――――――――――――――――
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 22:43:36.30 ID:R1G6UY5/0
――――――――――――――――――――――――――
あおい「このコーデなんだけど……」
蘭「ああ、それはデニ」
ユリカ「……」クイッ
蘭「あ、あおいが着ればぜーんぶ可愛いよっ!」
あおい「へ?あ、ありがとう……じゃなくって蘭まさか!!」
――――――――――――――――――――――――――
蘭「ああああたああしいはああああマトモだあああああああああ!!!!」
ユリカ「あの、少し」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 22:47:17.86 ID:wX8L3wu30
蘭ちゃんさんがピエロすぎる(´;ω;`)32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 22:51:31.42 ID:R1G6UY5/0
―――――――――――――――――――――――
いちご「はい!蘭、あ~ん」
ユリカ「……」
蘭「あ、あー……何だ」
ユリカ「……」クイッ
蘭「あーん!いっただっきまーす!!」パックンッ
いちご「わーい!じゃ、蘭も食べさせてっ」
蘭「うぇ!?え……と」
ユリカ「フッ……」クイックイッ
蘭「はぁ~い、いっちご!あ~ん」カアアァッ
いちご「ん~!おいしぃ~っ」パックンッ
蘭「一緒に食べると美味しいねっ!」プルプル
――――――――――――――――――――――――
蘭「味なんてするかああああああああああああああああああっっ!!!!」ジタバタ
ユリカ「あの、」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 23:02:58.39 ID:R1G6UY5/0
オーディション当日
いちご「蘭、受かると良いねっ」
あおい「どうかしら、最近穏やかじゃなかったし……」
いちご「そう?すっごく仲良くなれた感じがしたんだけど」
あおい「なんというか、情緒不安定よ。穏やかじゃないわ」
いちご「そうなのかな、気付いてあげられなかった……」
あおい「んー、私も原因は分かんないし……キラキラッターに何かあるかも」ピロリンッ
いちご「どう?」
あおい「えっと……紫吹蘭、噂……あ!これ!!見てこれっ」
いちご「えっ?なになに!?」
いちご・あおい「これは……」
―――――――――――――――――――――――――――
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 23:10:53.98 ID:R1G6UY5/0
蘭「スパイシーって言うから脊髄反射でエントリーしたは良いが……」
スタッフ「それでは、らきふぁみカレーキャンペーンガール、オーディションを始めまーす」
ユリカ「まさかカレーのCMとはお笑いね」
蘭「何でいるんだ!?」
ユリカ「エントリーしたからよ」
蘭「イメージは!?」
ユリカ「バカねぇ、貴女の為よ。有り難く思いなさい」
蘭「あたしの為?何言って」
ユリカ「ほら」クイッ
蘭「るのよぉ~!もうっ、ぜんぜん嬉しくなんかないんだからっ」プイッ
蘭「はっ!!?」
ユリカ「光栄に思いなさい、このユリカ様に調教された事を」ニヤッ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 23:13:33.89 ID:hqYdopMM0
ユリカ様が凄いのか美しき刃さんがダメダメなのか42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 23:14:15.09 ID:KG23sWel0
ユリ科様すげえ52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 23:44:05.46 ID:hqYdopMM0
信じて送り出した蘭ちゃんがユリカ様の変態調教にドハマリしてアヘ顔ピースビデオレターを送ってくるなんて...45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 23:25:53.27 ID:R1G6UY5/0
プロデューサー「それでは、貴女達の前にあるカレーを食べて、リアクションをしてみてください」
ユリカ「ちょっと!このカレー、にんにくの香りがするのだけれど!」
スタッフ「すみません、にんにくの成分はルウに溶け込んであるので抜く訳には……」
ユリカ「吸血鬼であるこの私ににんにくを食べさせようだなんて、いい度胸じゃない」
ユリカ「そんなにユリカ様に血を吸われたいの?」
スタッフ「い、いや……」
ユリカ「……良いわ、来てしまった手前、手ぶらで帰るのも癪だし」
ユリカ「戯れにオーディションの見学でもさせて貰うわ、最後までね」キッ
スタッフ「は、はい……」
蘭「すまんユリカ、あたしの為に……」ボソッ
ユリカ「精々頑張りなさい、気を抜いたら血も抜くわよ?」ボソ
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 23:34:32.45 ID:R1G6UY5/0
アイドルA「おいし~!まろやかっ」
アイドルB「んん~!スパイシー!!」
アイドルC「このカレーを作ったのは誰だ!?女将を呼べぇ!!」
アイドルD「このカレーはゴミ屑だ、とても食べられないよ」
・・・・・・・・・
蘭「うわ、なんだかんだ皆個性的だな……」
プロデューサー「それでは、13番、お願いします」
蘭「!……はい!」パクッ
蘭「(んー……と言ってもこのカレー普通だなあ……)」モグモグ
蘭「うん、美味しい」モグモグ
プロデューサー「……」
蘭「はっ!!」
蘭「(何、素のコメントしてるんだ私はあああああああああああ!!?)」
蘭「……」チラ
ユリカ「フッ……」クイッ
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 23:43:12.94 ID:R1G6UY5/0
蘭「……」プルプルプル
プロデューサー「?……どうされました?」
蘭「ふああああ!おいしぃぃぃ~っ!!」キラキラ
プロデューサー「!!」
蘭「こんな美味しいカレー独り占めなんてもったいないよぉ~!はい、あ~ん」
スタッフ「え!?あ、あーん」パクッ
蘭「ね?二人で食べると、もっと美味しいよね?」ニコッ
スタッフ「は、はい!うまいっす!!すげーうまいっす!!!」ニパーッ
蘭「うんうん!」
蘭「……はっ!?」カアアァァァァッ
蘭「ああ、あたし、ななな何言ってんだ!!?」カッカアアアァァッ
蘭「い、今のは嘘だからな!!そういうキャラなんだからな!!勘違いすんなよっ」カアアアァァァッ
スタッフ「は、はい……」ポヤー
プロデューサー「うむ」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 23:49:54.97 ID:yQGUz37h0
あざといは正義57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/12(火) 23:54:40.38 ID:R1G6UY5/0
スタッフ「選考の結果、この会場代表は……」ダラララララララッ
蘭「……」ゴクリ
ユリカ「フッ……」
スタッフ「13番に決定いたしました!!」
蘭「え!?……やった……!?」
プロデューサー「終始クールだった少女が、
カレーを食べた瞬間にとても幸せそうな女の子へと変わった」
プロデューサー「私の考える
『カレーが作るラッキーなファミリー』のイメージの一つにぴったりだった」
プロデューサー「なので、君を選考したよ。13番、紫吹蘭君」
蘭「あ、ありがとうございます!!」
ユリカ「蘭」
蘭「!」バッ
ユリカ「人間風情が、頑張ったものね。褒めてつかわすわ」ポン
蘭「ゆ、ユリカ様ぁ!!」ギュウウッ
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:07:00.87 ID:REXGQIyG0
ユリカ「気を抜くんじゃないわ、そんなにユリカ様に血を吸われたいの?」パッ
蘭「……は?」
スタッフ「それではー、会場ごとの代表で最終審査を行いまーす」
蘭「最……終?」
プロデューサー「食べ物の撮影は数が勝負。最終審査は君がどこまで食べられるかを確かめたい」
蘭「え、あ、な、なるほど……よりによって大食いか……どうしよ」
ユリカ「落ちつきなさい蘭。
貴女、これまでにあの星宮いちごと同じ食事メニューをこなしてきたのよ?」
蘭「はっ……そうか!ユリカ様、まさかそれを見越して……」
ユリカ「フッ……お行きなさい!!」バッ
蘭「うおおおっ!!もうどんな奴が来ても負ける気がしない!!」
スタッフ「それではー別会場の代表入りまーす!!」
???「はうぅー、もうおなかペコペコリーンですぅっ!!食べますよぉー!!」
ユリカ「!?……こ、この声は……」ビクッ
蘭「う、嘘だろ……」ガクガク
――――――――――――――――――――――――――――――――
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:19:25.24 ID:REXGQIyG0
吸血鬼の深遠なる迷宮(ユリカの部屋)
蘭「……………………」
ユリカ「あの、少しは喋って下さい」
蘭「……うるさい」
ユリカ「確かに残念でしたけど、あれは仕方ないですよ」
蘭「…………」
ユリカ「あーもう!!らしくもない!!美しき刃はこぼれ切ったようね!!」
蘭「っ……何だと!?」
ユリカ「今の貴女はただの犬よ、負け犬風情が!!その短い命を無駄に費やしなさい」スタスタスタ
蘭「なっ……何処行く!?」
ユリカ「夜闇を駆けによ。吸血鬼ですら時間は惜しいの」
蘭「……あたしも行くよ」
ユリカ「勝手にすれば?」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:20:11.92 ID:rNyevazk0
蘭さんまた落ちたのか……71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:25:45.61 ID:REXGQIyG0
ユリカ「今宵の月は美しい……」ギイィッ
蘭「……」
生徒A「きゃあああああ一緒に出てきたわよ!!」
生徒B「噂はホントだったのね!!」
生徒C「ついに!ついにユリカ様が下僕を……!!うらやましぃ~っ!!」
生徒D「きゃあああああユリカ様ぁ!!蘭様ぁぁ!!!」
生徒E「蘭様~!!こっちむいてぇ~!!」
ザワザワザワザワ・・・・・・
ユリカ「な……」
蘭「なんだこりゃ!?」
いちご「らーん!!ユリカちゃーん!!」タッタッタッタッ
あおい「穏やかじゃないわよ!!」タッタッタッタッ
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:34:55.20 ID:Jm0C7ipg0
下僕www75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:39:41.00 ID:REXGQIyG0
蘭「いちご!?あおい!?こ、これ一体……」
あおい「いいからこれ見て!」
蘭「なになに……ユリカ様の部屋から謎の遠吠え?狼女?」
ユリカ「人狼といえば吸血鬼の下僕として描かれる事が多いわね」
蘭「遠吠えの陰に紫吹蘭!?ユリカ様と部屋で密会!?」
ユリカ「最初に遠吠えが聞こえた日から、紫吹蘭の様子が急変……」
蘭「ユリカ様の合図で性格豹変!?狼女の性格は意外とチャーミングぅ!!?」カアアァァッ
ユリカ「生徒は語る!『今度その言葉を発したら、儀式の贄にするわよ?』
紫吹蘭に向けられた言葉の真意とは?……」
蘭「ユリカ様、人狼化の儀式によりついに下僕を得る!!……か?」プルプル
あおい「ということらしいの」
蘭「いや、どういうことなんだ!!?」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:41:51.70 ID:RtM+6+U00
どういうことなんだ!!?ハァハァ79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:48:03.33 ID:t6loAeaX0
穏やかじゃないわね77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:42:30.44 ID:Jm0C7ipg0
ユリカ様すげえええええええ80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 00:50:04.21 ID:REXGQIyG0
ユリカ「つまり、こういう事よ」クイッ
蘭「ユリカ様ぁ!いったいぜんたいど-なってるんですかぁっ!もうもうっ!!」
蘭「はっ!!?」
生徒達「きゃあああああああああっっ!!狼女蘭様ぁぁぁぁぁ!!」
生徒達「クールな蘭様も素敵だけど人狼も可愛いぃぃぃ!!!!」
蘭「お、おい!!なに勘違いしてるんだ!!あたしは別に……」
ユリカ「フッ……」クイッ
蘭「げぼくなんかになってないんだからぁっ!!ユリカ様ゆるさないぃ!!」
あおい「なんだ、まさか壊れたかと思ってたけど、そーいうキャラだったのね。一本取られたわ」
いちご「すごいね蘭!どっちの蘭もすっごく可愛いよっ!!」ニパーッ
ユリカ「フッ……」クイックイッ
蘭「ちがうよぉ!!キャラじゃないんだってばぁ!!」カッカアアァァァッ
キャアアアアアアアアアア・・・・・・・・・―――――――――――――――――――――――――
この後、紫吹蘭が藤堂ユリカとのペアで一時的に大ブレイクするのだが……それはまた別のお話。
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 01:06:43.97 ID:rNyevazk0
サンデーマンデーチューチューチューズデー85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 01:01:17.51 ID:REXGQIyG0
今週のアイカツ格言
蘭「やれやれ、酷い目に会った」
ユリカ「私の下僕になれたのだから、光栄でしょう?」
蘭「オーディション合格の方が光栄だったがな」
ユリカ「いくら貴女と言えど、所詮は付け焼刃のキャラ。美しいとは言い難いわね」クイッ
蘭「らぶゆーのおなかはどうなってるんでしょうねぇ、まったく」
ユリカ「美しくなってきたわね」
蘭「よっ、余計な御世話だ!!」
デデンッ
ユリカ『キャラは天然には敵わない』
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 01:03:03.05 ID:N1W2wykC0
キャラは天然には敵わない
\ ̄`ヽr( ̄ ̄ノ , --- 、
>/ ̄ ̄ ̄\ / `トy'⌒ヽ
/ / l l\ ト、{ } / / ( ) }
{ { |ノ\\{/|ノ {_\イイ/Vし' ノ}
) \{ _ _|\ / /_ _ } }( イ
. / (/ {"" △"ノノノ レ、{""┌┐""/ { ( イ
{ >W-rァxァf´Z_}フ ーr└┘イ_ノノ レ'
人とiZ--/Zィ又{ { く_ (二二レ/_)
`二i {__,| 8ニ8 }/´ //8ニ8 }
`ー/ / ̄|王l∧ /丁丁王i∧
 ̄{ェェ冂ェェ「  ̄}ェェハェェ「
乂ノ .乂ノ {_ノ 乂_}97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 01:26:53.54 ID:REXGQIyG0
次回予告
いちご「大変大変!」
あおい「どうしたの、いちご?」
いちご「この前らいちが学校に来たでしょ?」
あおい「ああ、あの時はばれなくて良かったよ」
いちご「それでね別府先生がらいちのこと気に行っちゃったらしくて……」
あおい「ま、まさか……」
いちご「特別編入させられないかって!!」
あおい「ええ~!!?」
いちご「次回、アイカツ」
いちご「ウェルカム!スター宮らいち!?」
いちご「いつでも熱く、アイドルカツドウ!」
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/13(水) 01:34:16.32 ID:4nV/0QYI0
乙
芸能人はカードが命!