今日は箒ちゃんの誕生日です19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 16:20:47.90 ID:o0ofSFSl0
一夏「今日は7月7日…………」
一夏「そう、箒の誕生日…………」
一夏「去年は確かリボンをあげたんだっけか…………」
一夏「でも今年は…………」
一夏「まだ何も決めてない…………」
一夏「何も用意してない…………」
一夏「……どうしよう」
一夏「本当に、どうしよう」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 16:24:41.80 ID:o0ofSFSl0
一夏「さすがになにもプレゼントしないわけにもいかんし」
一夏「なんかいいプレゼントがあればいいんだけど…………」
一夏「でも、もう誕生日は今日なんだ」
一夏「悩んでる時間も、街に何か買いに行く時間もねえ」
一夏「なんとか今すぐ用意できるものでいいプレゼントがあればいいんだけど……」
一夏「でもそう簡単にみつからねえよなぁ……」
一夏「だからといって、何も用意しなかったらしなかったで箒のやつ機嫌悪くなるだろうし」
一夏「うーん」
一夏「本当になんかいいアイデアがないものか…………」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 16:27:42.22 ID:o0ofSFSl0
一夏「しょうがねえ」
一夏「あきらめるか」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 16:29:19.80 ID:WJnRa4Iw0
あきらめんなwwwwwww 25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 16:29:34.43 ID:o0ofSFSl0
一夏「………………」
一夏「…………って、んなわけにもいかないし」
一夏「冗談だよ、当然だろ?」
一夏「あいつは俺のファースト幼馴染なんだ」
一夏「誕生日プレゼントは絶対に渡したい」
一夏「………………」
一夏「…………しょうがねえ」
一夏「誰かに相談してみるか」
一夏「本当ならこういうことは誰かに頼るものじゃねえけど」
一夏「背に腹は変えられん!」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 16:31:58.16 ID:o0ofSFSl0
一夏「誰がいいものか」
一夏「そう、頼りになる人がいい」
一夏「でも千冬姉はなしだ」
一夏「……いつも頼ってばっかりだし」
一夏「できれば別の人がいいな」
一夏「頼りになる人……」
一夏「頼りになる人…………」
一夏「頼りになる人………………」ウーン
一夏「やべえ、俺の周りに頼りになる人、誰もいなくね?」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 16:36:29.02 ID:o0ofSFSl0
一夏「でも自分ひとりでどうにかできる問題でもないのも確か」
一夏「なら誰かに頼らざるをえないのだから」
一夏「やっぱりだれかに頼ることにしよう、そうしよう」
一夏「よし、そうと決まればとりあえずここを出て誰かを探しにいくか」
一夏「トイレにこもっててもなにも解決しないのだから」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 16:38:46.30 ID:o0ofSFSl0
~廊下~
一夏「さて、誰かいないかな?」
一夏「お、あれは……」
本音「あ、おりむーだぁ。どうしたのさっきは?」
一夏「さっき?」
本音「いきなり叫びながら教室飛び出していったでしょー?」
一夏(ああ、箒の誕生日プレゼント用意してなかったことに気がついて)
一夏(いつの間にか走り出してたんだっけ)
本音「先生怒ってたよぉ~?」
一夏「げっ」
一夏(あとで千冬姉に謝っておかねえと……)
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 16:41:35.97 ID:o0ofSFSl0
一夏(さて、こののほほんさんだが)
一夏(この人は………………頼りにならないだろうな)
本音「あれ、いまおりむーなんか失礼なこと思わなかったぁ?」
一夏「き、気のせいだよ……」アハハ
一夏「と、ところでのほほんさん」
本音「ん、な~に?」
一夏「虚さんどこにいるか分かる?」
本音「お姉ちゃん?」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 16:43:35.87 ID:o0ofSFSl0
一夏(のほほんさんのお姉さんの虚(うつほ)さん)
一夏(あの人なんだかんだでしっかりしてるし、あの人に相談するのが正解では!?)
本音「ん~、生徒会室かなぁ?」
一夏「そうか、ありがとう!」
本音「うん、どぉいたしまして~」
一夏(うん、いいぞ、いいぞ!)
一夏(虚さんならきっと答えを出してくれる!)
一夏(完璧だ!)
一夏(エンディングは………………見えた!)
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 16:46:19.14 ID:o0ofSFSl0
~生徒会室~
一夏「虚さんいますか!?」
虚「織斑君ですか、なんでしょう?」
一夏「いや、それが、あの……かくかくしかじか」
楯無「それは大変だね!」
一夏「げっ、楯無さん」
虚「…………」
楯無「ふふん、私が助けてあげよう!」
一夏「いえ、結構です失礼しました!」バタン
楯無「あれ、なんで帰っちゃったんだろ?」
虚「はぁ…………」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 16:48:26.33 ID:o0ofSFSl0
一夏(危なかった…………)
一夏(楯無さんに任せてたらきっと台無しにされていたに違いない)
一夏(でもこれで虚さんに聞くこともできなくなったし……)
一夏「はぁ、どうしよう」
鈴「あれ、一夏? どうしたのこんなところで?」
一夏「………………鈴」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 16:50:17.61 ID:o0ofSFSl0
鈴「ため息なんてついて、なんかあったの?」
鈴「なんか困ったことがあるならあたしに言いなさいよ」
鈴「幼馴染なんだし」
鈴「いつだって力になるわよ」
一夏「……鈴、ありがとう」
一夏「実は…………」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 16:53:41.15 ID:o0ofSFSl0
鈴「なるほどねぇ、箒にプレゼントを渡したいけれど用意するのを忘れてて」
鈴「今日が箒の誕生日だからもう時間もなくて」
鈴「頼れる人もいない、と」
一夏「ああ…………」
鈴「……あんた馬鹿ねえ」
一夏「………………」
鈴「なんであたしにすぐ相談しないのよ」
一夏「…………! 助けてくれるのか!?」
鈴「女の子の誕生日を忘れるやつなんて馬に蹴られて死ぬべきよ」
鈴「しょうがないから手伝ってあげる」
一夏「お、恩に着る!」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 16:57:30.78 ID:o0ofSFSl0
一夏「で、何か具体的な案があるのか鈴は?」
鈴「そうねえ、酢豚とかどうかしら?」
一夏「………………はい?」
鈴「酢豚おいしいわよ酢豚」
一夏「いや、誕生日に酢豚って……」
一夏「それに料理のプレゼントってどちらかというと女から男というイメージが……」
鈴「なによ、別にいいじゃないそんなの」
鈴「やっぱりプレゼントは真心がこもってなくちゃね」
鈴「アクセサリーとかじゃおんなじのがたくさんあるわけだけど」
鈴「料理だったら世界にそれひとつだけじゃない?」
一夏「そういう考え方もできるか…………」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 17:00:23.35 ID:o0ofSFSl0
一夏「で、でも酢豚はねえんじゃねえか?」
鈴「なんでよ? 酢豚おいしいわよ酢豚」
一夏「いや、夏だし」
鈴「だからこそじゃない。酢って体にいいし、夏にはぴったりの調味料なのよ」
鈴「それに酢豚おいしいわよ酢豚」
鈴「しかも一夏料理得意でしょう?」
一夏「得意ってほどじゃ……」
一夏「一応人並みには作れると思うけど」
鈴「だったらいいじゃない!」
一夏「でも酢豚は作れないし」
鈴「」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 17:02:43.13 ID:o0ofSFSl0
一夏「だが、ありがとうな」
一夏「…………大切なのはまごころがこもっていること」
一夏「そしてオリジナリティのあるもの……」
一夏「大切なことはきちんと分かったぜ!」
鈴「…………そう? だったらいいけど」
鈴「あたしが酢豚の作り方教えてあげてもいいのよ?」
一夏「No thank you」
一夏「とにかくありがとうな、誰かほかの人あたってみるよ!」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 17:05:46.66 ID:o0ofSFSl0
一夏「というわけでどうしよう」
一夏「今度は誰に聞こうか」
一夏「…………あれは」
セシリア「あら、一夏さんじゃありませんか」
一夏(セシリア…………どうする? 聞いてみるか?)
一夏(彼女からいいアイデアが聞けるかどうか)
一夏(セシリアはお嬢様だし、俺たち一般市民とは感覚がずれてる)
一夏(………………)
一夏(ええい、ままよ!)
一夏「セシリア、相談があるんだ!」
セシリア「相談……ですの?」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 17:09:51.18 ID:o0ofSFSl0
セシリア「なるほど…………それは難しいことですね」
セシリア「もう時間もあまりないし……」
一夏「そうなんだよ!」
一夏「セシリアが最後の頼みの綱なんだよ! 頼む! いい案がねえか!?」
セシリア「そうですわね…………」
一夏「具体的じゃなくてもいいんだ!」
一夏「セシリアがプレゼントを受け取るとしたらどんなものがいいか、それを聞かせてくれ!」
セシリア「わ、わたくしが受け取ってうれしいもの……」
一夏「おう」
セシリア「わ、わたくしでしたら……」
セシリア「一夏さんが強く感じられるものだったら嬉しい…………なんて」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 17:12:31.32 ID:o0ofSFSl0
一夏「俺を強く感じられるもの…………」
セシリア「あ、あの……箒さんがどういうものを好まれるか分からないのであくまでも参考程度に」
一夏「ああ、ありがとうな!」
一夏「なんとなくだけど見えてきたんだ!」
一夏「セシリア、本当にありがとうな!」
一夏「じゃあ、箒のところに行ってくるよ!!」ダッ
セシリア「あっ…………」
セシリア「行ってしまいましたわ……」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 17:17:21.95 ID:o0ofSFSl0
一夏「真心のこもったもの」
一夏「オリジナリティ」
一夏「そして、俺を強く感じられるもの!」
一夏「それは――――」
一夏「箒っ!」バンッ
箒「な、一夏!?」
箒「いきなり部屋に入ってきてお前はいったい何を――――」
箒(はっ、今日は私の誕生日だ。もしかしてプレゼントを渡しに?)
箒(今日の授業中にいきなり飛び出していったからものだから)
箒(てっきりプレゼントを用意し忘れでもしたのかと思っていたが…………)
箒(どうやら杞憂だったようだな!)
箒(ま、まあ、私たちの絆は強いのだから当然のことだが)
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 17:19:37.98 ID:o0ofSFSl0
箒(それにしても一夏は何をプレゼントしてくれる気だろう?)
箒(去年はリボンだったが…………)
一夏(箒のルームメイトは外出中らしいな。……まあ、好都合だ)
一夏「箒」
箒「な、なんだ?」
一夏「ちょっと目を瞑っていてくれないか?」
箒「あ、ああ、わかった……」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 17:24:18.90 ID:o0ofSFSl0
カチャカチャ…………
箒(…………? 一夏は何をしているのだ?)
一夏「真心のこもったもの」シコ シコ シコ シコ シコ
一夏「オリジナリティ」シコ シコシコ シコ シコ シコ シコ シコシコ
一夏「そして、俺を強く感じられるもの!」シコ シコッ シシコ シツシコ シコシコシッコ シコシコシシココ
一夏「それは――――」 シコシコツコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコツコシコ
一夏「うっ、イくっ!」
ドピュッ、ピュピュルッ
箒「あんっ!」
一夏「ふぅ…………」
一夏「…………さて」
一夏「ハッピーバースディ、箒」
箒「」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 17:25:14.01 ID:E6yRPBgV0
マジキチ 57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 17:25:49.07 ID:aEE9tPkM0
何を思ったのか
せめて中に出してやれ 58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 17:26:11.54 ID:60SXl2ajO
パンツ穿いた 62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 17:27:25.68 ID:HFnp5UIY0
一夏の放ったそれはまるで天の川の様であったという
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いちゃらぶじゃないんかあああああああああああああああい