※一夏「・・・ラウラ、その嫁って呼ぶの、やめてもらえないかな」6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:02:58.30 ID:hZgSmDq10
- 朝 教室 -
一夏「おーい、ラウラ」
ラウラ「む、一夏か。 昨日は家に戻っていたそうだな?」
一夏「たまには空気入れ替えないといけないからなー」
ラウラ「そういうのは手伝うと言っているだろう? ちゃんと言え」プクー
一夏「そんな大したことないんだって・・・。 それで、さ」
ラウラ「なんだ」
一夏「今日の昼、一緒に食わないか?」
ラウラ「いつも一緒だろう」
一夏「まぁそうなんだけどさ・・・、弁当作ってきたんだ」
ラウラ「ほう?」
8 :
◆bommVHCpxo :2011/08/21(日) 00:06:35.80 ID:hZgSmDq10
一夏「弁当、食ったことないって言ってただろ?」
ラウラ「うむ、レーションならいくらでも食ったが」
一夏「それで、作ってきたんだよ。 たいしたもんじゃないけどな」
ラウラ「弁当・・・」キラキラ
一夏「俺がラウラの嫁なら、愛妻弁当だな」
一夏「なんてな、はははっ」
ラウラ「」ズキューン
ラウラ「・・・そう、か」ジーン
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:09:47.69 ID:hZgSmDq10
一夏「昼まで俺が持ってていいか?」
ラウラ「ああ、よろしく頼む」
箒「愛妻弁当・・・」ピクッ
セシリア「愛妻弁当・・・」ピクッ
シャル「愛妻弁当・・・」ピクッ
鈴「愛妻弁当・・・!?」ガラッ!
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:11:13.11 ID:CGtdy3hLO
千冬「愛妻弁当…?」プチィ 13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:13:22.90 ID:hZgSmDq10
鈴「ちょ、ちょっと! どういうことよ!」
一夏「うわびっくりした。 いきなり二組から来るなよ」
鈴「そんなことはどうでもいいのよ! 愛妻弁当って何よ!?」ガオー!
一夏「なんだよー」
一夏「鈴だって、弁当作ってくれるじゃないか」
鈴「そ、そりゃそうだけど」
一夏「ラウラは、弁当食ったことないんだぞ」
鈴「む・・・」
一夏「愛妻はともかく、弁当の差し入れ位、いいじゃないか」
鈴「・・・わ、わかったわよ」
鈴「でも! お昼は一緒に食べるからね!」ビシィ!
一夏「おう」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:18:03.61 ID:hZgSmDq10
- 午前 教室 -
ラウラ「・・・」
ラウラ(・・・一夏の弁当・・・)
ラウラ「・・・」ニヘラ
ラウラ(・・・愛妻弁当・・・)
ラウラ「・・・」ニヤニヤニヤ
真耶「ぼ、ボーデヴィッヒさん・・・?」
ラウラ「・・・」ニヤニヤニヤ
真耶「・・・うぅ」
千冬「・・・やれやれ」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:20:50.57 ID:hZgSmDq10
- 昼休み 教室 -
ラウラ「一夏! 昼だぞ!」クワッ
一夏「お、おう」
ラウラ「弁当! 弁当!」フン!フン!
一夏「ああ、屋上に行こうか」
ラウラ「行こう! 屋上! 弁当!」グイグイ
一夏「おう、引っ張るなって」
ラウラ「早く! 早く!」グイグイ
一夏「はいはい」ズルズル
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:24:02.33 ID:hZgSmDq10
- 屋上 -
一夏「では、どうぞ」スッ
ラウラ「・・・」ドキドキ
ラウラ「あ、開けていいのか・・・?」
一夏「もちろん」
ラウラ「で、では・・・」ドキドキ
ぱかっ
ラウラ「・・・これは」
一夏「オムライスです」
ラウラ「・・・オムライス」ジーン
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:27:36.63 ID:hZgSmDq10
一夏「ここで仕上げをします」スチャッ
ラウラ「仕上げ」
一夏「ケチャップで名前を・・・、ら、う、ら、」プチュー
ラウラ「・・・!」キラキラ
一夏「そして、旗を」プスリ
ラウラ「シュヴァルツ・ロート・ゴルト! ドイツ国旗ではないか!」ムフー!
一夏「さ、どうぞ」
ラウラ「・・・」ジー
一夏「ど、どうした? ラウラ」
ラウラ「・・・食べるのが、もったいない」
一夏「またいつでも作るから。 食べてくれよ」
ラウラ「そ、そうか」コクリ
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:31:40.18 ID:hZgSmDq10
ラウラ「と、とりあえず写真を・・・」パシャッ
ラウラ「私も一緒に」パシャッ
ラウラ「一夏! 一夏! 一緒に写るぞ!」
一夏ラウラ「「にー」」パシャッ
ラウラ「皆も! 一緒に写るぞ!」
一夏ラウラ箒セシリア鈴シャル『『にー』』パシャッ
ラウラ「も、もう一枚」フン!フン!
一夏「もういいって」ペチン
ラウラ「むぅー」プクー
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:31:54.38 ID:AON+Af/F0
ラウラは可愛いなあ
一夏さんもペロペロ(^ω^)したい 30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:35:01.09 ID:hZgSmDq10
ラウラ「で、では・・・。 いただきます」ペコリ
一夏「食べさせてやろうか?」
ラウラ「・・・いや、それは次の機会にしよう」
ラウラ「これは、ひとりで食べる」
一夏「そうか、では、めしあがれ」ニコッ
ラウラ「うむ」ソー・・・
ラウラ「・・・」モグモグ
ラウラ「美味い」
一夏「そりゃよかった」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:38:28.02 ID:hZgSmDq10
一夏「おかずはこちら」パカッ
ラウラ「おぉ」
一夏「定番のからあげ、卵焼き、そしてタコさんウインナー」
ラウラ「おぉ」キラキラ
一夏「更に、ラウラの好きなマカロニサラダ」
ラウラ「む・・・? 一夏! 一夏! このマカロニ、繋がっているぞ!」
一夏「パスタを芯にして、輪っかにしてみました。 マカロニラウラと名付けよう」
ラウラ「マカロニラウラ! いい名前だ!」コクコク
鈴「いいんかい」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:42:11.13 ID:hZgSmDq10
箒セシリア鈴シャル「「「「・・・」」」」
箒セシリア鈴シャル((((いいなぁ・・・))))
一夏「実は、みんなの分もあるんだ」パカッ
一夏「おかずだけ、だけどな」
箒セシリア鈴シャル「「「「わぁ・・・」」」」キラキラ
一夏「どうぞ、つまんでくれ」
箒セシリア鈴シャル「「「「いただきます!」」」」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:45:51.27 ID:hZgSmDq10
箒「これが織斑家のからあげか」
一夏「織斑家、っていうか俺の味だけど。 箒のとは全然違うよな」
箒「これも、す、好きだぞ。 今度、教えてくれ」
鈴「う・・・美味しいわね」
一夏「中華は敵わないけどな、他は中々だろ?」
鈴「じゃあ、中華料理は教えてあげるわよ!」
シャル「うん、美味しい・・・。 こ、今度一緒に、料理しない?」
一夏「おう、よろしくな」
シャル「うん!」
セシリア「次はわたくしがご馳走しますわ!」
一夏「いえ結構です」ボソリ
セシリア「え?」
一夏「いや? 何も言ってないぞ?」ピュ~ピュ~
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:49:11.31 ID:hZgSmDq10
ラウラ「・・・」モグモグ
ラウラ(・・・あたたかい)
ラウラ「・・・」モグモグ
ラウラ(一夏が・・・私だけのために作ってくれた・・・)
ラウラ「・・・」モグモグ
一夏(一心不乱に食ってる・・・)ニコニコ
ラウラ「・・・ごちそうさま」
一夏「はい、おそまつさまでした」
ラウラ「粗末なものか。 美味かったぞ」キリッ
一夏「・・・そうか、ありがとう」ニコ
ラウラ「ありがとうはこちらのセリフだ」ニコ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:52:53.10 ID:hZgSmDq10
- 午後 教室 -
ラウラ「・・・」ニヤニヤニヤ
ラウラ(一夏の弁当・・・美味かった)
ラウラ「・・・」ニヤニヤニヤ
ラウラ(オムライス・・・、私の名前まで書いて)
ラウラ「・・・」ニヤニヤニヤ
ラウラ(マカロニラウラ・・・、私専用のマカロニ)
ラウラ「・・・ふふふ」ニヤニヤニヤ
真耶(今日のボーデヴィッヒさん、ニヤニヤしっぱなし)
真耶(で、でも、あれでは授業に集中できていません! ちゅ、注意しないと!)
真耶「ぼ、ボーデヴィッヒさん!?」
ラウラ「・・・」ニヤニヤニヤ
真耶「ふえ~ん」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:56:00.66 ID:hZgSmDq10
- 放課後 ラウラ寮室 -
ラウラ「やはり、一夏に礼をしたい」
ラウラ「嫁を喜ばせるのも、亭主の務め」
ラウラ「サプライズ、というやつだな」
ラウラ「食べ物の礼は・・・、やはり食べ物がよかろう」
ラウラ「とはいえ、材料も無い。 ・・・何か無いか」ガサゴソ
ラウラ「む・・・、これがあったか!」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 00:59:03.84 ID:hZgSmDq10
- 一夏寮室 -
一夏「たーだいまー・・・、って、誰も居ないんだけどね」
ラウラ「おかえり」
一夏「居るしーー!?」
ラウラ「大声を出すな。 近所迷惑だぞ」
一夏「な、なんで居るのかな? ・・・どうやって入ったのかな?」
ラウラ「一度にいくつも質問をするな。 ・・・まあいい。
昼の弁当の礼をしようと思って、来た。
この程度のセキュリティの突破なぞ、ピン一本でできる」ドヤ
一夏「そ、そうか・・・。 今日ほどそのドヤ顔がウザいと思ったことは無いけど」
ラウラ「亭主の甲斐性を見せてやろう。 夕飯はまかせておけ」
一夏「・・・おう」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:06:56.10 ID:Vu/UCG930
ドヤ顔ラウラちゃん! 46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:04:30.18 ID:hZgSmDq10
ラウラ「さぁ、食え」
一夏「・・・これは・・・?」
ラウラ「私の秘蔵コレクション、”世界の軍隊のレーション”から厳選してみた。
お勧めは日本とフランスだな。 食というものに対する意気込みが違う」
一夏「そ、そうか」
ラウラ「そしてこちらが、私が普段食べているドイツのものだ。 さぁ食ってみろ」
一夏(・・・テーブル一面に缶詰・・・なんじゃこりゃ)
一夏「いただきます」
一夏「・・・」モグモグ
一夏「へぇ・・・、美味いな」
ラウラ「そうだろう」コクコク
ラウラ「いくら携行食料とはいえ、まずいと士気に関わるからな」モグモグ
一夏「なるほどなー」モグモグ
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:07:58.84 ID:hZgSmDq10
ラウラ「デザートもあるぞ」
一夏「へええ」
ラウラ「クラッカーのような乾いたものばかりだがな」
一夏「こ、これはちょっと・・・喉が渇くな」モソモソ
ラウラ「粉末を水で戻すジュース」スッ
一夏「・・・」ゴクゴク
一夏「甘っ! 甘すぎるよ!」ブフォッ
ラウラ「うむ、私も苦手だ。 だから飲まん」コクリ
一夏「そういうのを俺に勧めたのかよ・・・」
―――――――――――――――
―――――――――――――――――
一夏ラウラ「「ごちそうさまでした」」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:11:32.64 ID:hZgSmDq10
ラウラ「どうだった」
一夏「国で特徴が出てるよな~、いい勉強になったよ」
ラウラ「そうか、それはよかった」コクリ
ラウラ「これで、昼の礼になっただろうか」
一夏「そんなこと気にしなくていいのに」
ラウラ「だがな、私は嬉しかったのだ。 だから、お前にそれを伝えたかった」
一夏「・・・そうか、なら俺からも・・・。 ありがとう、ラウラ」ナデナデ
ラウラ「んー」スリスリ
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:12:55.73 ID:EE3hc9bD0
レーションて本当においしいの?53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:14:35.13 ID:VT+D7qJ20
本当に味のない乾パンみたいなんから甘すぎるクッキーみたいのまでさまざま54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:15:30.16 ID:hZgSmDq10
ラウラ「では、私は帰る」
一夏「おう、ありがとうな」
ラウラ「また明日、だ」フリフリ
一夏「おう、また明日」フリフリ
ガチャ バタン
ラウラ「・・・」トコトコ
『ありがとうな』
ラウラ「・・・」トコトコ
『また明日』
ラウラ「・・・ふふふ」
ラウラ「統一と正義と自由を~♪」フンフフーン
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:19:53.80 ID:hZgSmDq10
- 翌朝 食堂 -
シャル「ね、ねぇ一夏」
一夏「おう、どうした」
シャル「昨日のお礼にさ、お弁当作ってきたんだ」
一夏「へぇ」
シャル「お昼、一緒にどうかな・・・?」
セシリア「わ、わたくしも作ってきましたわ!」
箒「私も作ったんだが・・・」
鈴「あ、あたしも・・・」
箒セシリア鈴シャル「「「「・・・」」」」バチバチッ
箒セシリア鈴シャル「「「「お昼一緒に!」」」」クワッ
一夏「ひぃぃ」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:27:01.52 ID:hZgSmDq10
ラウラ「騒々しいぞ、皆で一緒に食べればいいではないか」
一夏「そ、そうだよな」
ラウラ「だが」
ラウラ「一夏の弁当は、やらんぞ」
ラウラ「あれは、私だけのものだ」
ラウラ「一夏は、私の嫁だからな」
ラウラ「もちろん、異論は認めん」
ラウラ「そうだろう?一夏」
おわり
一夏「今日は作ってないぞ?」
ラウラ「な・・・! なん・・・だと!?」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:46:42.44 ID:VT+D7qJ20
大層乙であった 66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/21(日) 01:48:11.73 ID:mrlkzDEUi
モッピー知ってるよ、あと900以上レスが残ってるってこと。
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