素敵すぎるTOP絵をなななんとまたまたいただきました!2枚をランダム表示です!かわ唯!セシリアまどメガほむやすニャ!あっかりーん

一夏「箒と思いっきりイチャラブしてみる」 (短編集)

一夏「箒と思いっきりイチャラブしてみる」 (長編)

880 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 05:38:20.76 ID:4+sb9fBr0

       ハヽ/::::ヽ.ヘ===ァ
       {::{/≧===≦V:/
       >:´:::::::::::::::::::::::::`ヽ、
    γ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
  _//::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ      モッピー知ってるよ
. | ll ! :::::::l::::::/|ハ::::::::∧::::i :::::::i     このスレは良スレだって事
  、ヾ|:::::::::|:::/`ト-:::::/ _,X:j:::/:::l
   ヾ:::::::::|≧z !V z≦ /::::/
    ∧::::ト “        “ ノ:::/!
    /::::(\   ー'   / ̄)  |
      | ``ー――‐''|  ヽ、.|
      ゝ ノ     ヽ  ノ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 
 
144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 03:12:41.45 ID:TjzhEswa0

一夏「箒と思いっきりイチャラブしてみたい」

箒「・・・」ポカーン

箒「いや、いきなりそんなこと言われても」

一夏「箒、俺とイチャイチャするのは嫌なのか?」

箒「え、いや、そういう訳では」

一夏「そっか・・・嫌なんだな」ズーン

箒「い、一夏?」

一夏「そうだよな、俺なんてただの幼馴染ってだけだし
   馬鹿だし、軟弱者だし」

箒「お、幼馴染というのは大事なことだぞ?」

一夏「そう?」

箒「ああ、父も母もお前を気に入っていたしな」

一夏「そうなのかー」


145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 03:14:40.18 ID:TjzhEswa0

一夏「なら、なんでイチャイチャしてくれないの?」

箒「そ、そういうのは恋人同士でするものだろう!」

一夏「あー、なるほど」コクリ

箒「ちゃ、ちゃんと告白をしてから、だな」モジモジ

一夏「じゃあ、練習ってことで」

箒「私は、お前がちゃんと言ってくれれば、断るようなことは・・・え?」

箒「・・・練習、だと」

一夏「そうそう、お互い恋人も居ないし、そうなった時を想定してだな」

箒「・・・」ブルブル

箒(この馬鹿者・・・! やはり斬ってしまうか?)チャキッ


146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 03:17:26.30 ID:TjzhEswa0

箒(いや待て、これを突破口にするという手もある)

箒(どうせ私は積極的に仕掛けることなど出来ないし・・・)

箒「・・・」ジロリ

一夏「・・・?」ニコッ

箒(うっ)ズキューン

箒(ただ笑顔を向けられただけで、これほど胸にくるものなのか)

箒(やはり、私は一夏が・・・)

箒「・・・わかった、やってみよう」

一夏「そうか!」パァァー


147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 03:19:59.91 ID:TjzhEswa0

箒「しかし、どうすればいいのだ?」

一夏「うーん」

箒「私は、つ、付き合ったことなど無いし。
  ・・・お前もそうだろう?」ドキドキ

一夏「ないぞー」

箒(よっし!)グッ

一夏「じゃあ、とりあえず明日は一緒に昼飯でも食うか」

箒「ふ、ふたりきりで、か?」

一夏「もちろん」

箒「し、仕方ないな、ではそうしよう」


148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 03:21:26.04 ID:TjzhEswa0

 - 昼休み -

一夏「箒ー、行こうぜ」

箒「あ、ああ、今行く」

セシリア「一夏さん、どこに行きますの?」

一夏「ああ、箒と二人で昼飯を食う約束をしてるんだ」

ラウラ「・・・なんだと」

シャル「一夏、詳しく聞きたいな?」

箒「う・・・」

 じり じり

一夏「箒!」ギュッ

箒(ててて手を!?)

一夏「走るぞ!」

箒「」コクコク

 マテー オマチナサイー マッテヨイチカー


149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 03:24:40.96 ID:TjzhEswa0

 - 中庭 -

一夏「はぁ、はぁ・・・、なんとか逃げられたか」

箒「・・・」

一夏「箒? どうかしたか?」

箒「いや、その、手を、だな」

一夏「ああ、繋いだままだったな」

箒「・・・(///」

一夏「まあいいよな、これくらいは」

箒「ふえっ、あ、そ、そうだな、構わない・・・ぞ」

一夏「むこうにいい芝生を見つけたんだ。 人も来ないし、いい穴場だぞ」トコトコ

箒「・・・(///」トコトコ


150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 03:28:48.52 ID:TjzhEswa0

一夏「さて飯を・・・って、俺、購買で買わないとダメだったよ!」ガビーン

箒「い、一夏!」

一夏「やべー俺・・・、どうした?箒」

箒「じ、実は、お前の分もお弁当を作ってきたんだ・・・!」ドキドキ

一夏「マジか! ありがたい!」

箒「あ、ああ、是非食べてくれ」スッ

一夏「おお」

箒「・・・」ドキドキ

一夏「な、なんか恥ずかしいな」ドキドキ

箒「わ、私は朝からずっと恥ずかしいぞ」ドキドキ

一夏「・・・(///」

箒「・・・(///」


151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 03:32:14.15 ID:TjzhEswa0

一夏「い、いただきます」

箒「ど、どうぞ」

 ぱかっ

一夏「おお、からあげ、きんぴら、たまごやき、アスパラベーコン」

一夏「すごいな」キラキラ

箒「み、見てないで食べてくれ・・・」

一夏「おう、いただきます」ペコリ

一夏「・・・うまい!」モグモグ

箒「そ、そうか、よかった」コクコク


153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 03:34:44.05 ID:f9hB8DAL0

箒ってすごくいい嫁だよな


155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 03:36:41.19 ID:TjzhEswa0

一夏「あっ!」

箒「な、なんだ!?」

一夏「今日はイチャイチャするんだったよな!」

箒「そ、そうだった・・・な」

箒(じゅうぶん、してると思うが・・・)

一夏「折角だから、食べさせてくれよ!」

箒「にゃっ」

一夏「な!」

箒「にゃにゃにゃ、にゃんだと」

一夏「あ~~~ん」

箒「すでにスタンバイだと!?」


156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 03:39:05.91 ID:TjzhEswa0

一夏「あ~~~ん」

箒「・・・」

箒「し、仕方ないな」

箒「で、では、からあげを」

一夏「ちゃんと「はいあーん」って言ってくれよな!」ウキウキ

箒「ぐ・・・、は、はい、あ、あーん・・・」ソー…

一夏「あむ」パクリ

箒(ひゃー(///)

箒「う、美味い・・・か?」

一夏「おう!」ニコニコ

箒(・・・幸せだ・・・)


159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 03:41:47.49 ID:TjzhEswa0

一夏「では、俺からも」

箒「にゃっ!?」

一夏「はい、あーん」ソー

箒「・・・あーん・・・あむ」パクリ

箒「・・・」モグモグ

一夏「な、美味いだろ?」

箒「・・・そ、そうだな・・・美味い」

箒(いい・・・。 これは、とても、いいものだ・・・)


161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 03:44:07.05 ID:TjzhEswa0

一夏「ごちそうさまー」

箒「おそまつさまでした」

一夏「はー、満腹だよ」ゴロン

箒「こら、食べてすぐ寝るものでは無いぞ」

一夏「消化のためには、こっちのほうがいいんだよ」

箒「そ、そうなのか」

一夏「そうそう」

箒「・・・そうか」

一夏「・・・」

箒「・・・」


167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 03:49:09.32 ID:TjzhEswa0

 ひゅ~

箒「・・・いい風だな」

一夏「そうだな~」

箒(穏やかな・・・なんてゆっくりと流れる時間なんだ)

箒(このまま・・・ずっと、一夏と二人で居られたら・・・)

一夏「なあ箒」

箒「・・・どうした?」

一夏「膝枕、してくれないか?」

箒「ふえっ!?」


169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 03:51:48.48 ID:TjzhEswa0

箒「ひひひ膝枕だと!」

一夏「だめかなー? イチャイチャの定番だろー?」

箒「そ、そうかも知れないが、こ、心の準備が」

一夏「・・・そうだな、いきなりで悪かった」

箒「あ・・・」

一夏「・・・」ショボーン

箒「・・・い、嫌ではないぞ?」

一夏「・・・じゃあ、いいの?」ムクリ

箒「ちょ、ちょっと待て」

 すー はー すー はー


170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 03:53:53.46 ID:TjzhEswa0

箒「・・・よし、来い」ポムポム

一夏「おう!」

 ぽむ

一夏「うぁー あったけー やわらけー」スリスリ

箒「こ、こら、じっとしてろ」ペチン

一夏「ふぁーい」

箒「まったく・・・」サラサラ

一夏「・・・箒」

箒「・・・なんだ?」

一夏「・・・いや・・・、呼んでみただけ」

箒「ふふっ・・・、おかしな奴だな」サラサラ

一夏「そうやって髪を撫でてくれるのが気持ちよくて・・・」

箒「・・・そうか」サラサラ


171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 03:58:01.12 ID:TjzhEswa0

一夏「箒」

箒「なんだ」

一夏「箒」

箒「ふふ、どうしたというのだ」クスクス



一夏「・・・おりむら ほうき」

箒「な、なな!?」ドキッ

一夏「どう?」

箒「ど、ど、どうって言われても」

箒「・・・」

箒「わ、わるく、ない、ぞ」

一夏「そうか、わるくないか」ニヘラ

箒「・・・(///」ドキドキドキ


177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 04:05:29.27 ID:TjzhEswa0

一夏「・・・」スピー

箒「・・・一夏?」

一夏「・・・」スピー

箒「・・・眠ったのか」

箒「織斑箒、か。 ・・・ふふふ」サラサラ

一夏「・・・」スピー

箒「恋人ごっこも悪くないが」

箒「次は、ちゃんと告白してほしい・・・」

一夏「・・・」スピー

箒「私は待ってる、から・・・」

箒「一夏・・・」

 ちゅ


180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 04:09:01.75 ID:TjzhEswa0

千冬「昼寝で遅刻だと?」

一夏「・・・」

箒「・・・」

千冬「まったくお前らは・・・」

一夏箒「「すみません」」ペコリー

千冬「説教は後でしてやる。 席に着け!」

一夏箒「「はい!」」

箒「・・・」ニヤニヤ

セシリア(・・・あの箒さんの笑顔)

シャル(いいことあったのかなぁ)

ラウラ(・・・尋問するか)


183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 04:11:42.44 ID:TjzhEswa0

 - 放課後 -

一夏「やだなあ、これから説教かよ」

箒「仕方あるまい」

一夏「はぁ~、行くか・・・」



セシリア「わたくしたちもも聞きたいことがありますわ」ザッ

ラウラ「戻ってきたら尋問だ。 逃げれば拷問に切り替えるからな」ザッ

シャル「覚悟しててね? 一夏」ザッ


箒「がんばれ一夏!」グッ!

一夏「・・・こっちの方が怖いかも」



おわり


220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 09:05:46.34 ID:kTfTtPhf0

箒可愛いよ箒


277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/05(月) 14:02:42.02 ID:jlgFtD5q0
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376 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 22:30:15.11 ID:1xQVAN5T0

ファース党員の集まるスレはここですか


653 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:05:13.22 ID:33onRjeq0

 - 朝 一夏寮室 -

 コンコン コンコン コンコンコン コンコンコンコンガチャ!

箒「何をしている一夏、朝練をするぞ!」

一夏「ぐー」スピー

箒「む、まだ寝ているか」

箒「まったく、たるんでいるな・・・」トコトコ

箒「起きろ、一夏」ユサユサ

一夏「ぐー」スピー

箒「・・・」

箒「起きない・・・」

一夏「ぐー」スピー

箒「・・・」

箒(だ、誰も居ないな?)キョロキョロ


656 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:07:31.67 ID:33onRjeq0

箒「ちょ、ちょっとだけ・・・、一緒に寝ても」

箒「・・・」モゾモゾ

箒「ふうっ」

一夏「・・・」スピー

箒(こんなに近くで、一夏の顔を見たのは・・・いつ振りだろう)ジー

箒(まつ毛長いな・・・。 ヒゲも生えてない)サスサス

一夏「んがー」タラリ

箒「あ、よだれ・・・」

箒「ふふふ、子供みたいだな」フキフキ


658 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:09:32.61 ID:33onRjeq0

一夏「・・・ん」パチリ

箒「起きたか? 一夏」

一夏「んー・・・」ポケー

一夏「・・・箒?」

箒「おはよう、一夏」

一夏「おは・・・よう?」

一夏「・・・」ポケー

一夏「な、なんで箒が俺の布団に入ってるの!?」

箒「あっ」


660 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:12:36.81 ID:33onRjeq0

箒(し、しししまった! 布団に入ってること忘れてた!)

一夏「あ、わわわ」

箒(ど、どど、どうしたら)

一夏「うわわわ」

箒(どうしたら・・・はっ!)

箒「ええいっ」ガバァ!!

一夏「な、何を・・・   ・・・ん・・・」

箒「・・・ん・・・」

箒(一夏の唇・・・、柔らかくて、暖かくて、・・・気持ちいい・・・)

一夏「・・・ん・・・」

箒「・・・ん・・・」


663 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:14:56.57 ID:33onRjeq0

一夏「ほ、箒、何を・・・」

箒「つ、つい、なんか、頭が真っ白になって」

一夏「そ、それで、キスを・・・?」

箒「・・・(///」

一夏「・・・(///」

一夏「あ、あの」

箒「ま、待て、今何か言われたら心臓が止まる」

一夏「え、あ、おう?」

箒「すーはーすーはー ひっひふーひっひふー ふうぅぅ・・・」

箒「こほん」キリッ

箒「す、すまない、じ、事故と思ってもらえたら・・・、助かる」

一夏「じ、事故か、なら仕方ないな」

箒「そう、そうだ、仕方ないのだ」コクコク

一夏「な、なら忘れよう・・・か?」

箒「あ、ああ、そうだな」


664 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:17:50.48 ID:33onRjeq0

箒(・・・でも)

箒(私は・・・忘れない・・・。
  一夏とのキスを忘れられるわけが・・・)

箒(そ、それに)

箒(は、初めてだった、し)

箒「う・・・」

箒「うひゃーー!(///」ジタバタ

一夏「な、なんだ!?」

箒「なんでもない! なんでもない!(///」モガモガ


665 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:20:15.15 ID:lqMmuRkv0

これ、まだ同じ布団に入ってるんだよな……ゴクリ


666 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:20:33.53 ID:33onRjeq0

一夏「で、箒・・・さん」

箒「な、なんだ?」

一夏「その、抱きつかれてると・・・起きられないんだが」

箒「・・・」

一夏「・・・箒?」

箒「も、もう少し、このままで」

箒「今日は休日だし、た、たまには、のんびりするのもいいと思うのだ」

一夏「・・・」

箒「だ、だめ・・・か?」ジー

一夏「いや、いいんじゃないか? たまには、な」

箒「そ、そうか」コクコク


671 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:25:24.47 ID:33onRjeq0

一夏「で、抱きついたままでいいのか?」

箒「な、なんとなく、離れがたくて・・・」ギュ

一夏「・・・そうか」ナデナデ

箒「んー」モフモフ

箒「一夏の身体・・・その、暖かいぞ・・・(ボソ」

一夏「箒も暖かいよ・・・。 それに、いい匂い」クンクン

箒「・・・そ、そうか(///」マッカー

一夏「箒って、鍛えてるのに柔らかいな~・・・」モミモミ

箒「こ、こら、色々触るな、くすぐったい・・・!」モジモジ

 ココラヘンハー コラ、テガイヤラシイゾ!! イイジャナイカー キャッキャウフフ


673 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:28:25.98 ID:33onRjeq0

箒「まったく、この手がいけないのか」ペチペチ

一夏「はっはっは」

一夏「・・・ふぁ~」アクビー

一夏「なんだか、また眠くなってきたよ・・・」

箒「こら、起きたばかりだぞ」クスクス

一夏「なんか気持ちよくってさ・・・」ウトウト

箒「仕方ないな、少しなら眠っていいぞ」

一夏「ありがとう・・・おやすみ・・・」スヤー

箒「ふふ・・・ねぼすけめ」


675 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:31:03.92 ID:33onRjeq0

一夏「ん~・・・」ゴロン

箒(わ、こっちに寝返りを)

一夏「ん~・・・」ギュ

箒(だ、抱き締められて・・・!)

箒「わ、私は抱き枕じゃないぞ・・・!」

一夏「ん~・・・」ギュー

箒「こ、こら、一夏・・・(///」

箒「・・・」

箒「・・・これはこれで(///」ニヤニヤ


676 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:34:47.43 ID:33onRjeq0

一夏「・・・」モゾモゾ

箒(一夏の顔が私の胸に・・・?)

一夏「くんくん」モフモフ

箒「こら一夏、くすぐったいぞ」クスクス

一夏「あ~・・・」

箒「え」

一夏「はむ」

箒「ひゃあ(///」

箒(い、一夏が私の胸を口に・・・!?)


679 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:37:22.49 ID:33onRjeq0

一夏「あむあむ」

箒「こ、こら、噛むな」

一夏「・・・すぅー」

箒「す、吸うな・・・!」

箒「い、一夏? 起きているのか!?」

一夏「・・・」スピー

箒「・・・眠ってる・・・」

箒「・・・」

箒「・・・ふふ」

箒「まるで、赤ちゃんだな」ナデナデ


680 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:37:52.76 ID:lqMmuRkv0

一夏てめぇ起きてんだろ


681 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:39:05.61 ID:33onRjeq0

一夏「・・・」スピー

一夏「・・・おねぇちゃぁん」ムニャムニャ

箒「・・・」ピキィ

箒「・・・なんだと」

一夏「・・・」モミモミ

箒(そういえば、一夏は昔、千冬さんと一緒に寝ていた・・・な)

箒「・・・私の胸でそれを思い出すとは、失礼な奴だ」プクー

箒(とは言え、昔の二人の繋がりを否定することは出来ない・・・)

箒「・・・ふたりきりの家族、だったものな」ナデナデ

箒「でも、これから、私達はこれからなんだ。
  ・・・そうだろう? 一夏」


684 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:42:44.02 ID:33onRjeq0

  ドドドドドド

箒「・・・殺気が近づいてきている・・・?」

赤椿『警告。 災害レベル竜相当のエネルギーを感知』

箒「ち、千冬さんかっ!?」ガバァ!!

箒「に、逃げないと」

箒(・・・いや? 逃げる必要はあるのか?)

箒「そ、そうだ、私は一夏を朝練に誘いに来ただけだ」

箒「わ、私は戦う!
   い、い、一夏、私は負けないぞ・・・!」ブルブル

一夏「ぐー」スピー

赤椿『警告。警告。 災害レベル竜相当のエネルギーが接近。 離脱不可』


687 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:44:54.69 ID:33onRjeq0

 ガチャ

箒「・・・」ゴクリ

 ざっ ざっ ざっ

千冬「・・・一夏に呼ばれた気がした」

箒「やはり・・・千冬さん・・・」

千冬「・・・篠ノ之? お前はここで何をしている?」

箒「わ、わ、私は私は一夏を朝練に・・・」

千冬「・・・一夏のベッドからお前のにおいがする」

箒「」

千冬「 私 の 弟 の 部 屋 で 何 を し て い た ? 」

箒「」ガクガクブルブル

箒(に、逃げ・・・! ・・・う、動けない)

千冬「・・・」

 ざっ ざっ ざっ

箒(し、死ぬ・・・! 死んでしまう・・・)


690 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:48:38.17 ID:O69T8toP0

これだとラウラ何度か死んでそうだがww


691 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:49:50.65 ID:33onRjeq0

 ガシャーン!!

束「箒ちゃん! こっち!」

箒「ね、姉さん!?」

束「早く! 行くよ!」グイッ

箒「わ、わわ」

束「あ~ばよ~、ち~ちゃ~~~~ん!」ルッパーン

 キーン・・・

千冬「ちっ、逃がしたか」


693 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:55:41.90 ID:33onRjeq0

千冬「む」

束「お土産にスタングレネードを山盛りでどうぞ!」

 ドカドカドカドカドカドカン!

 シュゥゥゥゥ・・・

千冬「ふん、まったく騒がしいな」ケロッ

一夏「ぐー」スピー


695 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 21:59:53.47 ID:33onRjeq0

千冬「・・・」チラッ

一夏「ぐー」スピー

千冬「ふむ、何故か眠くなってきたな」(棒

千冬「なんと、こんなところにベッドがある」(棒

千冬「これは丁度いい。 少し眠るとしよう」(棒

千冬「よいしょ、よいしょ」モゾモゾ

一夏「ぐー」スピー

一夏「・・・おねぇちゃぁん」ムニャムニャ

千冬「よしよし、姉はここに居るぞ」ナデナデ

一夏「・・・ん~」スリスリ

千冬「・・・ふふふ」


699 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 22:07:04.64 ID:33onRjeq0

 - 束さんの秘密のラボ -

箒「あ、あの」

束「大丈夫だった? 箒ちゃん」

箒「は、はい、・・・ありがとうございました」ペコリ

束「もー、そんな他人行儀しなくていいのにー!」ギュウー

箒「むぎゅ」

束「えへへ、いい雰囲気だったのに惜しかったね、箒ちゃん」

箒「な、なぜそれを」ギクッ

束「箒ちゃんのことなら何でも知ってるよ! ほらこれ、今日の録画!」

  『そ、それで、キスを・・・?』

  『す、すまない、じ、事故と思ってもらえたら・・・、助かる』

束「あまずっぱーーい!」(*゚∀゚)=3

箒「いやああああーー!!」Σ(゚Д゚;)


700 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 22:11:30.32 ID:33onRjeq0

箒「そのデータをよこしてください!」

束「えー」ブー

箒「お、お願いします・・・!」

束「うーん、じゃあ・・・。
  「おねえちゃん、だーいすき!」って言ってくれたら、いいよ!」

箒「なっ!?」

束「ねっ?」ニコニコ

箒「ぐ、ぐぐ・・・」

箒「・・・」

箒(たったひと時の恥だ・・・! 死ぬわけではない・・・!)

箒「・・・」

箒「お、おねえちゃん・・・、 だ、だーーいすき!」キラッ☆

束「キャー! もう箒ちゃん可愛い! 最高!」ギュウー

箒「は、放してください」ジタバタ


705 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 22:16:58.31 ID:33onRjeq0

束「じゃあはい、データ」

箒「・・・どうも」

束(もうすでにバックアップは万単位で録ってるけどね! ないしょないしょ♪)

束「箒ちゃん、もっと頑張らないとね!」

箒「お、応援してくれ・・・るのですか」

束「もっちろん!」

束「可愛い箒ちゃんの恋路だし」

箒「こ、恋路だなんて」

束「いっくんが義弟って、いいよねー」

箒「・・・そ、そんな(///」マッカッカー

 ヤッチャウ? シ、シマセン! ユー、ヤッチャイナヨー シマセン!


707 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 22:20:14.35 ID:33onRjeq0

 - 夜 食堂 -

一夏「あ、箒。 どこ行ってたんだ?」

箒「姉と一緒に逃げたら、地球の裏側まで行っていた。 帰るのが大変だった・・・」

一夏「そ、そうか」

箒「それはそうと」キリッ

箒「明日からまた朝練をするぞ。 今日みたいにだらしないのは許さんからな!」ビシィ!

一夏「お、おう」コクリ

箒「し、しかし、お前さえよかったら、起こしてやっても・・・いい、ぞ?」チラッ

一夏「ははは、そこまで世話になるわけにもいかないよ」

箒「・・・」プクー

一夏「ほ、箒さん? 何かご機嫌に障ることでも・・・?」

箒「なんでもない!」プイッ

箒「一夏の鈍感 唐変木 朴念仁 おたんちん どてかぼちゃ」ブツブツ


708 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 22:22:53.77 ID:33onRjeq0



箒「・・・でも、大好き」



おわり



一夏「起きたら部屋が黒焦げだったんだけど、何か知らないか?」

箒「お、お前ずっと寝てたのか!?」


997 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 15:41:27.60 ID:2LuujRmCO
          ハヽ/::::ヽ.ヘ===ァ
           {::{/≧===≦V:/
          >:´:::::::::::::::::::::::::`ヽ
       γ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     _//::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
.    | ll ! :::::::l::::::/|ハ::::::::∧::::i :::::::i   ニヤニヤ
     、ヾ|:::::::::|:::/`ト-:::::/ _,X:j:::/:::l
      ヾ:::::::::|≧z !V z≦ /::::/
       ∧::::ト “        “ ノ:::/!
       /::::(\   ー'   / ̄)  |
         | ``ー――‐''|  ヽ、.|
         ゝ ノ     ヽ  ノ |
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/05(月) 02:35:59.91 ID:9tXXk5m+0

一夏「なぁ、千冬ねえ」

千冬「何だ?」

一夏「人を好きになるって、どんなだ?」

千冬「……随分と予想外の質問だな」

一夏「え、そうか?」

千冬「あぁ。正直、身の回りに女しかいない学園生活を
    まるで普段通りに送っているお前を見ていると、
    そういう事に全く興味がないのかとすら思えたのでな」

一夏「そんな事ないよ、毎日ドッキドキ」

千冬「ふふ、そうは見えんがな。……で、相手は誰だ?」

一夏「え?」

千冬「そういう質問をしてくるという事は、既に誰かが気になっているのだろう? 言ってみろ」


172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/05(月) 02:47:05.70 ID:9tXXk5m+0

一夏「え、えーと……///」

千冬「ほほう、珍しく照れているな」

一夏「う、その……笑わないでくれよ?」

千冬「弟の想い人を聞いて笑う姉などおらん。言ってみろ。
    オルコットか、デュノアか、はたまたボーデヴィッヒか?」

一夏「…………ほ、箒……」

千冬「ほう! 篠ノ之とは意外だな」

一夏「そ、そうかな」

千冬「ま、幼なじみだしな。そう珍しくはないが。……で、どうしたい?」

一夏「え?」

千冬「『え?』ではない。篠ノ之に惚れている自覚を以て、お前は何がしたい?」

一夏「俺…俺が何をしたいか……箒と……」

千冬「一応言っておくが不純異性交遊は許可できんぞ」

一夏「わ、わかってるよ!」


175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/05(月) 02:56:12.86 ID:9tXXk5m+0

千冬「冗談だ、可愛い奴め」

一夏「もう、やめてくれよ心臓に悪い」

千冬「ははは、すまんすまん。で、話を元に戻そう」

一夏「あ、ああ。……俺は、箒と一緒にいたい。ずっと」

千冬「……」

一夏「ふと気づくと、あいつを目で追ってるんだ。一人で机に向かってる姿を見てると、
    こう、胸の辺りがギュッとして、視界にいないと、何してるのかとかが気になって…」

千冬「あー、一夏。もういいぞ」

一夏「え?」

千冬「お前、明日それを直接本人に言ってこい」

一夏「え、ええぇえぇぇぇっ!?」

千冬「……そんなに驚くような事を言った覚えはないが…」


180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/05(月) 03:05:47.85 ID:9tXXk5m+0

一夏「今のを本人にって、こここ告白って事だろ!?」

千冬「まあ、そうなるな」

一夏「だって箒が俺の事すすす好きだって保証はないわけだし
    いきなり勝負に出てどうするよって話だと思うんだけど!?」

千冬「……ハァ」

一夏「それにあいつ俺の事結構容赦なく殴ったりするし、もしかしたら嫌われてるのかも……」

千冬(我が弟ながら小娘どもが哀れに思える朴念仁ぶりだ)

千冬「いいか、一夏。篠ノ之は幼なじみだし、
    よく向こうの方からお前に話かけてくる事もあるだろう?」

一夏「あぁ、あるな」

千冬「つまり現時点では少なくとも嫌われてはいないわけだ」

一夏「な、なるほど……」


183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/05(月) 03:15:13.63 ID:9tXXk5m+0

千冬「しかし、今のままでは“ただの幼なじみ”止まりで、お前はそれでは嫌、と」

一夏「……うん、嫌だ」

千冬「ならば一か八かでもぶつかっていけ、一夏。恋は想い人の奪い合いだ、
    周りに女子しかいないからと悠長に構えていると、思いもよらない所からかっさらわれるぞ」

一夏「でも、どうすれば……」

千冬「ふむ、そうだな」

千冬「……束」

束「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃ~ん! やーほんちーちゃん、いっくん。束さんだよん!」

一夏「い、一体どこから!?」

束「細かい事は気にしちゃダメなんだよ~いっく~ん」

千冬「束、篠ノ之は明日の日曜に何か予定は入っているか?」

束「箒ちゃん? ……ん~、明日は部屋で一人でトモコレの筈じゃなかったかな?」


184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/05(月) 03:21:40.27 ID:9tXXk5m+0

一夏「ほ、箒……」

千冬「ふむ、都合が良い。…一夏」

一夏「あ、はい!」

千冬「明日、篠ノ之とデートだ」

一夏「な、何で!? 展開が急じゃない!?」

束「恋は先手必勝、行動あるのみだよっ」

千冬「明日暇なお前は明日暇な篠ノ之が好き。ならデートしかないだろう」

束「はい電話」

一夏(何か騙されてる気がしないでもないんだけど……ええい、ままよっ)

ピッ


187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/05(月) 03:27:00.96 ID:9tXXk5m+0

Prrr...

箒『はい、篠ノ之です』

一夏「あ、箒か? 俺、一夏だけど」

箒『い、一夏っ!?』

一夏「うわっ。何だよ大声だして」

箒『う…すまん。……で、何の用だ?』

一夏「あぁ。あの、だな」

箒『? ああ』

一夏「えと、箒。明日暇か?」

箒『なんっ……!?』

一夏「もしよかったら、一緒に出かけないか?」


189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/05(月) 03:31:07.28 ID:9tXXk5m+0

箒『……私と、お前でか?』

一夏「ああ」

箒『……二人でか』

一夏「ああ、そうだ」

箒『そ、そうなのか! いいぞ、丁度明日は暇だったのだ!』

一夏「お、おう。そりゃ良かったよ」

箒『それで、どこへいくんだ?』

一夏(やっべ、勢いで電話までいったから考えてなかった!)


201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/05(月) 03:50:18.98 ID:9tXXk5m+0

一夏「え、映画館にでも行こうかなって」

箒『おぉ、それっぽいな、いいじゃないか!』

一夏「それっぽい?」

箒『あぁいや、こっちの話だ。気にしないでくれ』

一夏「そ、そうか。ならいいけど」

箒『それで、何時に何処で待ち合わせだ?』

一夏「そうだな……。じゃあ、駅前に昼でどうだ?」

箒『いいぞ。では、それで。……遅れるなよ?

一夏「当たり前だろ。箒こそ、遅れんなよな」

箒『有り得んな。では、また明日』

一夏「ああ。また明日」

ピッ


204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/05(月) 03:57:03.44 ID:9tXXk5m+0

一夏「ふはーっ、緊張したぁ!」

千冬「上出来だ、一夏」

束「いっくんカッコ良かったよ~」

一夏「あ、ありがとう二人とも。俺、頑張るよ」

千冬「うむ、行ってこい若人」

束「ところでいっくんエスコートはちゃんと出来るの?」

一夏「……」

千冬「……」

束「……?」

一夏「……出来ません…」

千冬「……はぁ」

束「……あちゃ~」


205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/05(月) 04:01:14.51 ID:9tXXk5m+0

一夏「……すいません…」

千冬「……仕方ない」

束「いっくん、顔を上げて」

一夏「……?」

千冬「これから、私たち二人がかりでお前にエスコートの仕方を教えてやる」

束「箒ちゃんに恥かかせたら、束さん怒るからね?」

一夏「は、はいっ!」


そして、夜を徹して特訓は行われた……


209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/05(月) 04:11:13.79 ID:9tXXk5m+0

翌日

箒(……昨夜は目が冴えて、全然眠れなかったぞ)

箒(あの一夏が、唐変木と朴念仁が服を着て歩いてるような一夏が、二人ででかけようなどとっ!)

箒(楽しみ過ぎて30分も早く来てしまった……)

箒(……あと、15分か……)

一夏「……よ、箒」

箒「おぉ、来たな一夏。…約束の時間より少しばかり早いではないか」

一夏「そりゃ、俺から誘っておいて遅刻はできないだろ」

一夏「ま、どの道箒の方が早かったみたいだけど」


213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/05(月) 04:22:03.48 ID:9tXXk5m+0

箒「た、たまたま早く目が覚めてしまったのでな」

一夏「ははは、そっか」

箒「うむ」

一夏「……」

箒「……」

一夏「……じゃ、行こうぜ///」

箒「…っ!?」

箒(こっこここの差し出された手はつまり手っ手手を繋ごうという意思表示と思っていいのか!?)

一夏「……///」

箒(い、いいのか? いいのか? 繋いでしまうぞ!?)

一夏「……あ」

箒「……///」


214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/05(月) 04:27:39.86 ID:9tXXk5m+0

一夏「……へへ」

箒「……ふふっ」

一夏「じ、じゃあ、行こうか」

箒「う、うむ。行こう」

ー映画館

一夏「でさー…っと、ここだな」

箒「……もう着いたのか」

一夏「さて、何を観ようか」


243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/05(月) 09:44:48.24 ID:9tXXk5m+0

箒「一夏の観たいもので良いぞ」

一夏「じゃあ……これ、なんかどうかな?」

一夏(アクション有り、ラブロマンス有りのハリウッド大作映画だ)

箒「ふむ、良さそうだ」

一夏「そうか! じゃ、チケット買ってくるよ」

箒「あ、一夏チケット代を…」

一夏「俺から誘ったんだし、ここは俺に奢らせてくれ」

箒「な……! そ、それは悪い!」

一夏「俺が奢りたいんだ。……ダメか?」


245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/05(月) 09:52:12.42 ID:9tXXk5m+0

箒「う……(そ、そんな目で見つめられると……)」

一夏「……」

箒「……わ、わかった。よろしく頼む」

一夏「よし! あ、じゃあ学生証だけ借りれるか?」

箒「あ、ああ。……はい、これ」

一夏「おう、んじゃちょっくら行ってくる」

タッタッタッ…

箒(き、今日の一夏は一体どうしたというのだ!?)

箒(いきなりデートに誘ってきたかと思えば手を繋いできたり)

箒(映画のチケット代を出してくれたりとまるで普段の朴念仁ぶりとは別人だ)

箒(でも……いいな、こういうの)

箒(まだ、一夏の温もりが残っている……)

箒(一夏の手、おっきかったな……)


266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/05(月) 13:25:58.83 ID:9tXXk5m+0

一夏「おーい、箒。買ってきたぞ」

箒「う、うむ」

一夏「ほい」

箒「…ありがとう」

一夏「いいって。俺が奢らせてくれって言ったんだから」

箒「ふふ、それもそうだな」

一夏「そうそう。じゃ、行こうぜ」

箒「あぁ、そうだな」


267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/05(月) 13:34:31.33 ID:9tXXk5m+0

-館内、上映中

箒(ほう、思っていた以上になかなか面白いものだな)

一夏(……結構見入ってるな)

箒(おぉ、急展開だな)

一夏(箒、昔よりももっとずっと綺麗になったよな…)

箒(な、あれが伏線だったのか!?)

一夏(髪はつやつやさらさらしてて、肌もきめ細かくて柔らかそう)

箒(お、おお!? ここでラブシーンか!?)

一夏(ほっぺになら、キスしても、怒られないかな……?)

箒(うぉおぅ……。結構きわどい表現をするのだな…)

一夏(ちょっと……ちょっとだけ、感触を確かめるだけ……)

箒(一夏は、これを一体どんな顔で……)くるっ

一夏(あ……!)

箒(なっ……!?)

ちゅ


130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 02:44:11.81 ID:vrTQjfGp0

一夏(あ……!)

箒(なっ……!?)

ちゅ

箒「~~~~~ッ!!?////」

一夏「うわわっ、ご、ごめん!」

箒『ば、馬鹿者声が大きい!』

一夏『う……すまん』

箒『……』

一夏『……あの』

箒『今の件の話なら、映画が終わってからゆっくり聞かせて貰う』

一夏『……はい』


136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 02:50:32.86 ID:vrTQjfGp0

箒(~~~ッッ////まずいまずいぞ非常にまずい。ここが屋外であったらとても耐えられん)

一夏(箒、やっぱり怒ってるよな…)

箒(顔が熱い…一夏の唇の感触が、まだ……)

一夏(うあー俺って奴は何をやってるんだ! ほっぺにでもアウトだよいきなりキスなんて!)

箒(一夏との、一夏からの……キス…)

一夏(……でも、柔らかかったな。箒の唇)

箒(一夏は、いったいどういうつもりで……)

一夏(箒……)

箒(一夏……)


314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 18:58:22.54 ID:vrTQjfGp0

-上映後

一夏「……終わったな」

箒「……ああ」

一夏「……行こうぜ」

箒「……ああ」

一夏(さっきから箒が同じ返事しかしてこない……。やっぱり怒ってんのかな……)

箒(一夏とキス一夏からのキス初めてのキス一夏の唇一夏のキス一夏……)ふらっ

一夏「箒!?」

箒「……きゅぅ」ばたっ

一夏「箒ーっ!?」


316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 19:08:47.52 ID:vrTQjfGp0
………

……



箒「……う」

箒(……ここは?)

一夏「お、起きたか箒」

箒「……一夏?」

箒(なんだ…? なんだかやけに一夏が近いような…)

箒「~~ッッ!!」

一夏「うわっ急に起きるなよまだ安静にしてなきゃ…」

箒「…う、く」


319 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 19:14:35.09 ID:vrTQjfGp0

一夏「ほら、まだ寝てろって」ぽふっ

箒(馬鹿なっ、一夏の膝枕だと!?)

箒「し、しかしだな。…重いだろ?」

一夏「重くないよ、大丈夫」ナデナデ

箒「ふあぁ……///」

箒(一夏の膝枕で、一夏に頭を撫でられるとは……。なんという至福……)

一夏「……」

箒「ふわ~…………時に一夏」

一夏「ん?」

箒「ここはどこだ?」

一夏「ああ、映画館を出て少し歩いた公園のベンチだよ」


340 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 20:31:22.86 ID:vrTQjfGp0

箒「……そうか、手間をかけたな」

一夏「いいって。それに、もともと来るつもりだったし」

箒「? どういうことだ?」

一夏「少し待ってればわかるよ。後のお楽しみだ」

箒「む、そうか。では聞くまい」

一夏「……」

箒「……」

一夏「……」

箒「……一夏」

一夏「…ん?」

箒「映画館での、その、……キス、は……?」


343 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 20:38:44.82 ID:vrTQjfGp0

一夏「……うん」

箒「何だったのだ?」

一夏「えっと、だな」

箒「……」

一夏「映画に見入ってる箒を見てたら、何だか変な気持ちになって……」

箒「…変な、気持ち…?」

一夏「その、……綺麗になったな、って思って…」

箒「ななななななっ!? …え、あ、う、……私はどう反応すれば良いのだ……///」

一夏「あ……ごめん」

箒「……こほん。話を戻せ、一夏」

一夏「あ、ああ…。…で、じっと見てたら、その、キス、……したくなって」


352 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 21:02:18.70 ID:vrTQjfGp0

箒「…な、何だその直結は!? 色々と課程を飛んでないか!?」

一夏「すっ、すまん!」

箒「……まったく、…少しでも期待した私が馬鹿だった」

一夏「ん? ごめんよく聞こえなかった」

箒「何でもないわ馬鹿者!」

一夏「うぅ、ごめん」

箒「……初めてだったのだぞ」

一夏「え?」

箒「ファーストキスだったのだと言ったのだ!」

一夏「そ、そうだったのか!? すまん!」

箒「どういう意味だ失礼だぞ!」


354 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/06(火) 21:06:48.41 ID:vrTQjfGp0

一夏「いやだって箒くらい可愛ければそういう機会はいくらでも……」

箒「えっ……///」

一夏「あっ……///」

箒「……」

一夏「……」

箒「……本当か?」

一夏「ん?」

箒「私は、一夏から見て可愛いか…?」

一夏「う、うん。…可愛いよ、…凄く」

箒「……そっ、そうか…///」

一夏「……箒も、本当か?」

箒「…何がだ?」

一夏「初めて、だったのか……?」


626 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 19:04:10.50 ID:lqMmuRkv0

箒「だからそうだと言ってるだろ!」

一夏「そ、そうか。すまん」

箒「まったく……」

一夏「はは……」

箒「……」

一夏「……」

箒「…おい」

一夏「ん?」

箒「『ん?』ではないわ! なにをニヤニヤしている!」

一夏「ごっ、ごめん! なんつーか、その、…嬉しくなっちまって」

箒「なっ……///」


722 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 22:42:43.67 ID:lqMmuRkv0

一夏「あっ……」

箒「……ど、どういう意味だ?///」

一夏「え、と…だな」

ヒュ~…

箒「え…」

一夏「あ…」

        ドォン

箒「花…火?」

一夏「ああ。……さっき言ってた『ここに来るつもりだった』ってのはこれさ」

箒「つまり、映画からの花火というプランだったわけか」

一夏「ん、そういう事」

箒「……そうか」


724 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 22:49:45.96 ID:lqMmuRkv0

ヒュ~…    ドォン

一夏「……箒」

箒「何だ?」

一夏「さっきの質問の答えも含めて、話したい事があるんだ」

箒「……うむ」

一夏「聞いてくれ、……俺」

ヒュ~…    ドォン

一夏「俺は、箒の事が……好きだ」

箒「…………ッッ!!」

箒「……ほん、とう…なのか……?」

一夏「…………多分」

箒「多分!? 多分ってどういう事だ!?」


733 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 23:25:46.01 ID:lqMmuRkv0

一夏「自分でもよくわからないんだ。こんな気持ち、初めてで。ただ……」

箒「……ただ?」

一夏「最近、気づけば箒の事を目で追ってる。部屋にいるときも、箒の事ばかり考えてる。
    箒と話してると、何だか不思議と嬉しくて、
    箒の事を想うと、胸の辺りがあったかく……っておい、箒!」

箒「……ふぁ///」しゅ~

一夏「大丈夫か!? 顔が茹だったみたいに赤いぞ!?」

箒「……らいりょうふ///」しゅ~

一夏「いや、全然大丈夫そうに見えないんだが…」

箒「う、うるひゃい! …う、ごほん! うるさい! 誰のせいだ!」

一夏「え、俺のせい!?」

箒「そうだとも! 全く恥ずかしいやら照れるやらで顔が熱いぞ」

一夏「ご、ごめん」

箒「でも……嬉しいぞ、一夏」


735 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 23:32:43.58 ID:lqMmuRkv0

一夏「箒……」

箒「私も、同じだから」

一夏「それって……箒!」

箒「待て!……最後まで言わせてくれ。……一夏」

一夏「あ、…うん」

箒「私も、お前が好きだ。この世界の誰よりも、何よりも、愛している」

一夏「ほ、箒……ありがとう。俺も、凄く嬉しいよ。おかしくなりそうだ」

箒「ふふっ、私もだ」

一夏「……箒。俺、まだ最後まで言ってなかった」

箒「ん?」

一夏「俺と、恋人になってください」

箒「! ……はい!」


737 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 23:36:49.56 ID:lqMmuRkv0
……



ヒュ~…    ドォン
一夏「……」

箒「……一夏」

一夏「なんだ、箒」

箒「少し、目を閉じてくれないか?」

一夏「? なんで?」

箒「いいから、早くするのだ」

一夏「……わかった」

箒「……閉じたか?」

一夏「ああ」

箒「……」

一夏「……」


739 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 23:43:18.06 ID:lqMmuRkv0

箒「……」

一夏「…なぁ、ほうんむっ!?」

ヒュ~…

        ドォン

箒「……ふぅ///」

一夏「ほ、箒…///」

箒「ふふっ///」

ヒュ~…

箒「恋人同士というのは、3つのキスをするのだそうだ」

一夏「3つの?」

箒「そう、3つのキスだ。男から女へのキス」

一夏「さっきの、映画館でのキスの事か」

箒「ああ、そうなるな//。そして、女から男へのキス」

一夏「さ、さっきのか…/// 」


741 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 23:48:25.48 ID:lqMmuRkv0

       ドォン

箒「ああ、そうだ//」

一夏「それで、3つ目は?」

箒「……双方から双方への、キスだ」

一夏「え、それって……」

箒「…一夏……」

ヒュ~…

一夏「……ほ、箒…」

箒「……」

一夏「……」

       ドォン

箒「……これで、正真証明の恋人同士だな。一夏」

一夏「ああ、そうだな。よろしく、箒」

箒「こちらこそよろしく頼むぞ、一夏」


746 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/07(水) 23:54:49.56 ID:lqMmuRkv0
………

……



箒「花火、綺麗だったな」

一夏「二人ともあんま花火の方見てなかったけどな」

箒「う、うるさいばか///」

一夏「ははは」

箒「……家に帰るのに、これほど後ろ髪引かれる思いを抱くのは初めてだ」

一夏「あ、そうだ箒、言い忘れてた」

箒「ん?」

一夏「この後、俺の家に来て欲しい」

箒「なっ、なななななななっ!? だ、ダメだ一夏!」

一夏「ええっ!? なんで!?」


750 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 00:00:56.49 ID:zZ1U1W010

箒「恋人同士になったその日に初夜などと! い、嫌というわけではないが、私達はまだ学生なのだし」

一夏「! ち、違うよ箒! そういうんじゃなくて!」

箒「…え、違うのか…?」

一夏「実は、今日のデートプラン立てるのに千冬ねえもかなり協力してくれたんだ」

一夏(束さんはソッコー飽きて寝てたからな)

箒「千冬さんが?」

一夏「そう。だから二人でお礼と報告に行きたいんだ」

箒「そういう事か。わかった、お前の家に行こう」


752 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 00:07:01.04 ID:zZ1U1W010

-織斑家

一夏「ただいま、千冬ねえ」

千冬「おお、一夏。どうだった?」

箒「……お、おじゃまします」

千冬「篠ノ之……。そうか、うまくいったか」

一夏「ああ、晴れて恋人同士だぜ」

箒「よ、よろしくお願いします」

千冬「うむ、こちらこそ愚弟を……いや、待て」

箒「!?」

千冬「少しそこで待っていろ」

タッタッタッ…

一夏「何だ? 千冬ねえどうしたんだろう」

箒「何かを、取りに行ったようだが…」


754 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 00:11:06.66 ID:zZ1U1W010
……



千冬「すまん、少し待たせたな」

箒「い、いえ…」

箒(千冬さん、目が赤い…)

一夏「あれ、千冬ねえなんか目が」

千冬「…………」

一夏「な、なんでもない」

千冬「ふん。……これを取りに行っていたのだ。篠ノ之、お前にやろう」

箒「私に?…ありがとうございます」

箒(ガラスの、指輪……?)

箒「あの、これは…?」


758 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 00:17:30.28 ID:zZ1U1W010

千冬「昔、縁日でな。一夏が買ってくれたものだ」

箒「一夏が…?」

一夏(お、覚えてないぞ…)

千冬(覚えていないのが丸わかりだ、愚弟め)

千冬「それをくれる時に一夏が言ったのだ。
   『僕、将来お姉ちゃんと結婚する。だからこれあげる』とな。
   ……言ってみればそれは、一夏の嫁の証のようなものだ」

箒「……千冬さん」

千冬「それの持ち主は、もう私ではない。お前だ、篠ノ之」

箒「……はい」

千冬「一夏を、よろしく頼む」

箒「……はい!」


762 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 00:26:39.86 ID:zZ1U1W010
………

……



束「そんなに泣くんなら、なんでデートのお膳立てまでしたりしたのさ」

千冬「わたっし、が、一夏を好ぎでも、っく、一夏は、篠ノ之が、好ぎっ、だがらぁ…」

束「ちーちゃんはホントに、……いい子だね」ぎゅ

千冬「うっ、く、う、うう、……うぅぅうぅぅあぁぁぁっ!」

束「どうせ、姉弟で恋人になるのは無理ーとか言って、我慢してたんでしょ?」

千冬「うっく、…うん、っく、う、うえぇ…」

束「しょーがないなー。ちーちゃん、うんとお泣き。束さんの胸でよければいくらでも貸すから」

千冬「…うん、っく、あり、がとう、っく、う、うぅうぇええぇぇん!」

束(いっくん……幸せにならないと、許さないからね)


774 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 00:54:17.18 ID:zZ1U1W010

-X年後

シャル「おめでとう、一夏!」

セシリア「おめでとうございます、一夏さん!」

鈴「まさか箒に勝ち抜かれるとは思ってなかったわー」

ラウラ「私の嫁に嫁が出来る……これはどういう状況なのだ……?」

一夏「皆、ありがとうな」

千冬「おい愚弟なにをしている早く来い」

一夏「あ、千冬ねえごめん、すぐ行くよ! じゃ、皆後でな」

……



神父「汝らは自らが伴侶と決めたその者を、一生をかけて愛すると誓いますか?」

一夏「誓います」

箒「…誓います」

神父「では、誓いのキスを」


776 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 00:59:30.80 ID:uH0IR+l50

ラウラwwwwwwwww
みんな以外と素直でいいな



778 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 01:01:04.11 ID:PwEJ9PeY0

ハッピーエンドはいいものだ


779 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 01:01:04.72 ID:zZ1U1W010

一夏「箒、愛してる。これからも、ずっと」

箒「私もだ、一夏。死が二人を分かつまで……いや、もしも分かたれても、永遠に」

一夏「……箒」

箒「……一夏」


カラーン    カラーン    カラーン
……



鈴「あーあ、ついにゴールインされちゃったー」

セシリア「悔しいですけど、現実は認めて、お祝いするしかありませんわ」

ラウラ「……どういう状況なのだ……?」

シャル「あれ、皆はもう諦めちゃうんだ?」


787 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 01:08:56.50 ID:zZ1U1W010

一同「えっ」

シャル「僕は愛人でも二号でも諦めないよ」

シャル(先にデキた方が本当の勝者だもんね!)

箒「シャルロット、考えてる事がまるわかりだぞ」

一同「箒(さん)!」

セシリア「この度は本当におめでとうございます!」

箒「ありがとう、セシリア」

鈴「敗因は料理のレパートリーかしらね? まあおめでと」

箒「はは、ありがとう、鈴」

ラウラ「うーむ、わからん……」

箒「ラウラ……は、何だか自分の世界に没頭しているな」


791 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 01:14:42.10 ID:zZ1U1W010

シャル「おめでとう、箒」

箒「ああ、ありがとう、シャルロット」

シャル「ねえ、今の、どういう意味かな?」

箒「ふふ、大方、先にデキた方の勝ちだとか考えてただろう?」

シャル「うっ……。まあね、正解だよ」

箒「だが、残念だったな」

シャル「え…?」

箒「その勝負でも、私の勝ちだ」

一同「え、えぇぇえぇぇーっ!!?」

一夏「おーい箒ー、そろそろ行くぞー」

箒「ではな、新郎が待っている」


795 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 01:17:54.05 ID:zZ1U1W010

一夏「なに話してたんだ?」

箒「いやなに、お祝いにお礼を返していただけさ」

一夏「そうか、それじゃ、いこうか、ハネムーン」

箒「あぁ、行こう」

一夏「箒」

箒「一夏」

二人「いつまでもずっと、一緒だぞ」

ちゅっ



おしまい


807 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 01:22:10.26 ID:sEyrxmzL0


とてもよかった
他のヒロインともギスギスしてなくて平和で良かった



3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 20:43:32.85 ID:gFZI2VIh0

          ハヽ/::::ヽ.ヘ===ァ
           {::{/≧===≦V:/
          >:´:::::::::::::::::::::::::`ヽ
       γ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     _//::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
.    | ll ! :::::::l::::::/|ハ::::::::∧::::i :::::::i
     、ヾ|:::::::::|:::/`ト-:::::/ _,X:j:::/:::l
      ヾ:::::::::|≧z !V z≦ /::::/   ホ、ホアァァー!
       ∧::::ト “        “ ノ:::/
       /::::(\   ー'   / ̄)  |
         | ``ー――‐''|  ヽ、.|
         ゝ ノ     ヽ  ノ |


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 22:03:50.81 ID:tPpMgi8P0

さすがメインヒロインだ


908 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 07:22:25.39 ID:txk96qDb0
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一夏「箒と思いっきりイチャラブしてみる」 (長編)



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最高や!
[ 2011/09/09 22:47 ] [ 編集 ]
あえて言おう。俺得であると。
[ 2011/09/09 23:03 ] [ 編集 ]
素晴らしい
[ 2011/09/10 07:39 ] [ 編集 ]
久々の良いものをみさせてもらった。
[ 2011/09/10 19:55 ] [ 編集 ]
ブラボー!おおブラボー!箒SSは少ないからこういう良作は本当に貴重だ。
管理人さん出来たらまた箒SSお願いします。
[ 2011/09/21 03:10 ] [ 編集 ]
いいね、ハッピーエンド、ファース党にとっては最高ーーーーー(・∀・)/
[ 2012/10/12 22:06 ] [ 編集 ]
本当に最高だ。
[ 2012/10/15 21:37 ] [ 編集 ]
凄く良かったけど、箒には白無垢のイメージがあるんだよね。
最後が教会式ではなく、神前式だとなお良かったかな。
[ 2012/11/13 00:26 ] [ 編集 ]

                 ∠:::_/::::::::\
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[ 2013/10/20 20:55 ] [ 編集 ]
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時々SSも書くSS好きです。
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