1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 00:57:40.03 ID:0NFi1Pth0
頭が痛くなるほどの寝苦しさと突然の光で私は目を覚ました。
頭が割れるように痛いのは固く冷たいコンクリートの上に横になっていたからか、
それともここに来る前の思い出せぬ何かが原因か。
ともかく重い頭に突然冴えた蛍光灯の光が突き刺さり、
私は見知らぬ密室で目を覚ましたのだった。
コンクリートの打ちっぱなしの壁の見た目があたえる寒い印象のわりに、暖かい部屋・・・
しかし私、杉浦綾乃は窓一つないこの見知らぬ部屋に
ただただ言い知れぬ恐怖と、息苦しさを覚えていた。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:01:39.98 ID:0NFi1Pth0
まずひとりではないかという恐怖。
女の子が一人、見知らぬ密室・・・嫌な考えしか思い浮かばない。
何故?どうして?私が?
様々な考えが頭を埋め尽くし、じっとしていられなくてふらふらと立ち上がる。
足が震える。と同時に、不安と恐怖が私を突き動かす。じっとしてはいられない。
するとそこで目の前に同じ学校の制服の子が倒れているのに気づく。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:06:51.73 ID:0NFi1Pth0
一人じゃないという少しの安心と動かない少女への不安でいっぱいになりながら駆け寄る。
顔を覗くと私はすぐさま安堵の気持ちでいっぱいになった。
倒れていた少女は親友、池田千歳。
ここにいるのが彼女で本当によかったと涙目になる。世界で一番頼りになる私の親友。
動かないので一瞬ゾッとしたがかわいい寝息を立てている。意外と神経太いわね・・・
すぐさまゆすって彼女を起こす。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:11:34.85 ID:0NFi1Pth0
綾乃「千歳!千歳・・・!起きなさいよ!」
千歳「んん・・・もぉはりはり漬けは食べれへんよぉ・・・」モゾモゾ
綾乃「もう!何ベタな寝言言ってんのよ!」
こんな緊急事態にいつも通りのツッコミができるのは千歳のお陰だと思う。
千歳「ん・・・なんやぁ騒がし・・・っは!あ、綾乃ちゃん!?どどどしたん急に」ハワワ
私が千歳を抱きかかえて声をかけていたので驚くと同時に慌てている
だからそれどころじゃないんだってば・・・
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:17:06.01 ID:0NFi1Pth0
綾乃「どうしたもこうしたもないわよ!この部屋を見なさい!」
千歳「ん・・・?なんや見知らぬ部屋やなぁ・・・」
綾乃「あなたと私、寝ている間にここに連れてこられたみたいなのよ・・・」
千歳「・・・なんやて?これは・・・、大変やな・・・」
ようやく私達の置かれている状況に、千歳も気づいたらしかった。
女子中学生が二人、監禁されている・・・
犯人は見当たらないにしろ、安心できない状況に変わりはない。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:20:03.80 ID:2WpTLRbh0
千歳ってやたらと頼りになるイメージあるな 11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:23:16.22 ID:0NFi1Pth0
しかしこれはいい機会だ。
二人とも元気で、怪我もなく、尚且つ枷もない。
どこからか見張られている可能性は十分あるが、
この場に犯人がいないこのチャンスをうまく使わぬ手はないと
起きぬけ状況把握して間もない千歳はすぐさま冷静に判断し、私を励ますように言ってきた
やっぱりり千歳は心強い・・・
私達二人はこの部屋から脱出するため、すぐさま頭を使い始める。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:30:15.66 ID:0NFi1Pth0
・・・・・・
???『・・・ようやく目を覚ました』
???『これですべてが始まる・・・』
???『楽しみでしかたがないよ・・・・・・』
・・・・・・
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:35:40.40 ID:0NFi1Pth0
綾乃「千歳、この部屋に見覚えは・・・?」
千歳「ないな・・・、綾乃ちゃんも・・・ないみたいやな」
綾乃「うん・・・この部屋、窓もないし、不気味だわ・・・」
千歳「せやな
でも暖房はきいとるし、気がきいとると思わへん?」
綾乃「そういえば・・・」
監禁されてて気が利くなんてよく言えるわね・・・思わずツッコミを入れそうになって、やめた
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:42:32.42 ID:0NFi1Pth0
千歳に言われてそこでようやく今まで目に付かなかったこの部屋の違和感に気づく
飾り気のない部屋に中途半端に存在する生活感、異様だ。
綾乃「・・・ベットがある・・・」
千歳「・・・ご苦労さんにも冷蔵庫まであるで」
これで喉の渇きを癒せってこと?本当に随分と気の利く犯人ね。
しかし、二人ともそれ以上に気にかかったのは部屋の奥の方にあるついたて。
二人でそのついたてのうしろにあるものをおそるおそる覗いた。
すると・・・
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:47:20.81 ID:0NFi1Pth0
千歳「これは・・・!まさか・・・・・!」
綾乃「便器ね」
千歳「せやな・・・まごうことなき便器。」
綾乃「・・・なんだか拍子抜けだわ」
少し緊張感がなくなっちゃった
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:52:09.79 ID:0NFi1Pth0
その後手早く色々部屋の中を見て回ったが特に気になるものは見つからなかった
狭いワンルームの奥に場違いな便器。しかも水は流れない意味不明な便器
あとはベット、冷蔵庫。暖房もあるし、リモコンも見つかった。後はビクともしない固い扉。
綾乃「千歳・・・」
千歳「うん・・・犯人はうちら二人にここで暮らせっちゅうんかな?」
綾乃「HAHAHA。まさかー」
千歳「まぁさすがにそれは言い過ぎにしろ、危害を加える気は感じんかったなぁ」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 01:57:41.22 ID:0NFi1Pth0
綾乃「なんだか不気味というか・・・不思議な部屋だわ」
千歳「まぁ何も見当たらへんし、ここに来るまでのこと思い出してみん?」
綾乃「そうね・・・何かの手がかりになるかもしれないわね・・・
私は確か・・・学校にいたわ・・・」
千歳「あ、そうやったんや。」
綾乃「うん・・・うん・・・思い出してきた。千歳ってば早く帰ったでしょ?」
千歳「そうやったな。千鶴が風邪引いてもうて早く帰った」
綾乃「で、学校でたまたま生徒会室がだれもいなかったからぼーっとしてて・・・」
千歳「しててー・・・?」
綾乃「プリンを食べたわ」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 02:04:47.62 ID:0NFi1Pth0
千歳「まさかそれにー・・・!」
綾乃「なにか混ぜられてたかもしれないわね・・・
なんだか書置きがあって
『櫻子が食べかけてたので慌てて止めましたわ。お早めに食べてください』って」
千歳「そないなもん食べちゃいけんよー」ハハハ・・・
綾乃「うっ!だって蓋が開けてあっただけだったんだもん///プリンだったし・・・///」
千歳(かわいいなぁ)
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 02:08:51.67 ID:0NFi1Pth0
綾乃「じゃっじゃあ千歳はどうなのよ!」
千歳「うちはー・・・学校を出てー・・・すぐの所で急にがばーっと」
綾乃「えっ!何されたの!?大丈夫だったの?」
千歳「何か嗅がされたと思ったらフラッとして気づいたらここだったわ」
綾乃「何もされてないのね!?よかった・・・」
千歳「心配してくれておおきにー。
でも相手は顔をフルフェイスで隠してたみたいやし、後ろから来たから何にもわからんわ
何もわからんでごめんな」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 02:14:38.08 ID:0NFi1Pth0
綾乃「お互い様よ」
千歳「でも不思議なこともあるなー・・・なんでうちら二人なんかな」
綾乃「!!そうね・・・
わざわざ別のところにいる二人を拉致するなんて痴漢とかなら考えにくいわ・・・
プリンの手口を考えても、わたしのことをよく知る人間じゃなきゃできないし・・・」
千歳「んー・・・じゃあ一体だれが・・・」
綾乃「・・・副会長の座を狙う何ものか?」
千歳「大室さんと古谷さん?・・・でもそれなら色々と矛盾点があるなぁ」
綾乃「そうね・・・二人が競ってるのは副会長の座だけど、競合相手はお互いだし、
あの二人が副会長になる時はわたしは会長候補のはずだから意識されることはないはずだわ
まぁ会長選挙にでればの話だけど」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 02:20:18.91 ID:0NFi1Pth0
千歳「プリンの書置きにわざわざ自分の名前書いても疑われるだけやし、
うちを学外まで出て行って捕まえる必要もないもんな」
二人して頭を抱えてしまう。私、何か恨まれるようなことした・・・?
綾乃「・・・・!」・・・ハッ
まだ冷蔵庫の中見てなかった!」
千歳と私。二人との関係に縁のある人間がうっすらと予測がついた!
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 02:26:13.05 ID:0NFi1Pth0
ガチャ
千歳「なんやこれ・・・お酒ばっかり・・・
しかも、食いもんは奈良漬やら・・・ラムレーズン?酒のはいってるもんばっかやな」
綾乃「・・・・・」
千歳「お酒好きの部屋?にしても度数はそこまでのもんばっかりや・・・
謎が深まってーーー・・・って、綾乃ちゃん?」
綾乃「わかったわ・・・犯人の目論見がっ!」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 02:32:52.36 ID:0NFi1Pth0
千歳「なんやて・・・?綾乃ちゃん・・・」
綾乃「えぇ。犯人はここに千歳と私、二人を閉じ込めアルコールを千歳に摂取させる
そして暴走した千歳と私の既成事実を作る・・・!」
千歳「ま、待って綾乃ちゃんうちが暴走って・・・?」
綾乃「二人がイチャイチャして喜ぶのはそうー・・・間違いなく彼女一人」
「池田千鶴!千鶴さんが犯人よー!」
千歳「せやから暴走って何ーー!?」
・・・・・・
千鶴『バカな・・・もうバレただと・・・!?』
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 02:34:07.34 ID:CBdr4xPXO
素晴らしいですわ 39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 02:34:11.80 ID:Pl8Lhmc70
ちょっとワロタ 45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 02:38:42.58 ID:0NFi1Pth0
綾乃「千歳は覚えてないんだっけ?
あなたはウイスキーボンボンのチョコを食べただけで酔っちゃうぐらいお酒に弱いの
しかも気が大きくなってキス魔になるから、
前ごらく部で食べたときは、歳納京子、船見さん達も・・・」
千歳「そうだったんか・・・目を覚ましたら目の前が血まみれだったことがあったけど、
幸せな気分やったのはそういうことかぁ・・・」
綾乃「そうよ。二人っきりなら私しか狙う相手はいないわ!
千鶴さんは私と千歳が仲良くしてると喜んでる節があったし」
千歳「せやけどこんなアホな作戦、千鶴がするんかなぁ・・・」
綾乃「確かにあの千鶴さんがこんなオマヌケな作戦考えたとは考えられないわね・・・
一体何が千鶴さんをここまで動かしたのかしら・・・」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 02:43:20.62 ID:X6lkfyxA0
まぁ、バレちゃったもんは仕方ないじゃん
このまま行こうぜ! 47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 02:43:31.49 ID:0NFi1Pth0
・・・・・・
千鶴『クッ・・・好き勝手言うね・・・!///』カァァァ・・・
???『ぷぷっ・・・クスクス・・・』
???『アホな作戦・・・ププッ・・・』
千鶴『わっ笑うなー!!///』バシッ
『まぁいいよ・・・作戦は概ね成功してる。姉さんと言えど逃げられないよ・・・!』
・・・・・・
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 02:47:56.09 ID:0NFi1Pth0
千歳「とにかく、うちがお酒を飲んだら駄目なんやな・・・?」
綾乃「まっ、まぁそういうことになるわね
でも、そうはいってもいつまで監禁されてるか分からないわよね・・・」
千歳「せやな・・・」
綾乃「まぁ難しく考えず出られるのを待ちましょう」
二人の時間が始まった。まだ100%安心できないけど、千歳といるのは本当にホッとする。
何気ない話をすれば気もまぎれるし、二人でいるだけでも心強い。
だけど何時間経ったかわからない密室で、着実に二人に限界が近づいていた。
・・・主にお腹に。
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 02:51:57.59 ID:0NFi1Pth0
ぐぅぅぅ~~
綾乃「な///」
千歳「あははは・・・綾乃ちゃんお腹は正直やなぁ」
綾乃「ちっちがうわよ!?今のは別にお腹がなったんじゃないわ?///」
千歳「もぉーそこを否定でもええんよ?ほら、気を使わず食べればええよ?
奈良漬じゃちょっとお腹に溜まらんやろうけど量はあるし、ほら?」
綾乃「うぅー・・・でも・・・千歳が・・・」ぐぅ~
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 02:56:15.64 ID:0NFi1Pth0
千歳「ええんよ?ここで倒れてる前、学校の帰り道に肉まんたべたんよ」
綾乃「なっ!それは聞き捨てならないわよ!買い食いなんて!」
千歳「だからプリン食べ損ねた綾乃ちゃんほどお腹減ってないから。気にせず食べて」
綾乃「千歳・・・」
千歳はいつもそうだ。いつだって私のために気を遣う。
今だって、千歳を気遣って食べ物に手を出さなかった私に嘘をついてる。
それぐらいいくら私でもわかる。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 03:00:54.48 ID:0NFi1Pth0
綾乃「じゃあ遠慮なく食べさせてもらうわ!」
ばさっ ぽりぽりぽり
綾乃「私始めて食べるわ、奈良漬」
千歳「そうなん?」ニコー
ここで嘘を指摘しても千歳は困っちゃうだろう。
心苦しいけど、千歳の笑顔のためにも気にしない素振りで食べた。
もちろん、お腹がすいてたのも否定できない。結局私はいつも千歳に甘えてるんだ・・・。
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 03:01:47.60 ID:63GSReIb0
学校を出てすぐのところで襲われたはずなのに嘘までついて・・・
ええこやのう・・・ええこやのう・・・ 56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 03:06:40.50 ID:0NFi1Pth0
あまり慣れない奈良漬でお腹を満たすうち頭が回ってきたのか、このままではいけないと悩み始めた。
もし本当に千鶴さんが犯人なら、千歳が食べ物か私に手を出さない限り開放されない。
そうなれば何時までたっても千歳はお腹を空かしたままだ。
綾乃「・・・ん!」
千歳「どしたん?」
綾乃「ちょっと耳をかして・・・?」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 03:11:25.80 ID:0NFi1Pth0
・・・・・・
千鶴『あっ!杉浦さんが姉さんの耳にゴニョゴニョって・・・!』
だばーーー
???『ヨダレヨダレ』
???『てかヒソヒソ話してるけどいいの?』
千鶴『はっ!いけないいけない・・・。まぁなにもできないでしょうし大丈夫ですよ』
???『そうかなー?』
???『あ』
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 03:15:35.00 ID:0NFi1Pth0
千鶴『!!』
『そんな・・・!嘘だろ?杉浦先輩が冷蔵庫のもの一人でばんばん食べてる!!』
・・・・・・
千歳「綾乃ちゃんようかんがえたなー」
綾乃「でしょ?まぁ賭けといえば賭けだけど」ばりばりもしゃもしゃ
「犯人が千鶴さんなら千歳がアルコールをとるまで私達を開放しない」ごくんっ!
千歳「そうやな」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 03:20:58.69 ID:0NFi1Pth0
綾乃「だから、わたしが冷蔵庫の中を空にすれば、作戦は失敗ってわけよ!もしゃもしゃ!
さすがに千鶴さんも意味なく千歳を空腹にはしないはずよ!もしゃもしゃ!!」
千歳「さすが綾乃ちゃんやー♪
飲みもんもあるで、チューハイ。一応度数は低いもんしかないなぁ」
綾乃「!!・・・しっ、仕方ないわね・・・緊急事態だもの・・・」
カシュッ・・・ぐびぐびぐび
千歳「副会長の飲酒シーンなんて学校のみんなには見せれへんなぁ・・・」
綾乃「こうなったらヤケよ!じゃんじゃんだしなさい!!」ぐびーーーっ!
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 03:26:04.69 ID:0NFi1Pth0
―――数分後
綾乃「ふへーーーー。動けないひ、なんらかぼーっとするぅ・・・///」
千歳「もうぐでんぐでんやなぁ。顔もゆでダコみたいやで」
綾乃「さすがにこんなに飲んで食べるとねぇ・・・」
千歳「でもすごいで、綾乃ちゃん見事に冷蔵庫の中が空っぽや!」
綾乃「・・・どおも。ヒック///」
――ガチャ
千歳「!!」
綾乃「?」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 03:30:30.93 ID:0NFi1Pth0
きぃぃぃーー
千鶴「姉さん。と、杉浦さん。」
千歳「!!・・・千鶴!!あんた・・・!」
千歳は明らかに怒りを込めて千鶴さんの名前を呼んだ。
しかしそしらぬ顔の千鶴さん。その手には大きい箱があった。
千鶴「まさか杉浦さんだけでたべちゃうなんてね・・・
ほら。追加の食料だよ。今度は二人で食べてね」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 03:34:59.22 ID:0NFi1Pth0
しかし千歳との作戦は私が食料を食べきることで終わりではない。
追加が持ってこられることも予想済みだ。
閉ざされたドアが開いた今なら千歳だけでも逃げれる・・・!
千歳が立ち上がり、千鶴さんの横を縫って逃げようとした
千歳「今のうちにーー!」バッ
???「逃がさないよー」ガシ
千歳「!!!」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 03:41:27.13 ID:0NFi1Pth0
千歳は顔を隠した何者かに阻まれ部屋に押し戻された
千歳「きゃんっ」ドシン
綾乃「ちとせ・・・!」
千鶴「おい・・・あまり姉さんに乱暴するな・・・!」
千歳を阻んだ人間は、フルフェイスで背丈は私達と大して変わらないぐらい。
一体誰が?どうしてこんなことの手を貸してるの?
千歳「くっ」
千鶴「ということで私には協力者がいるんだ姉さん。素直に奈良漬を食べちゃったらどうかな・・・」
そういうとすぐさまドアは閉められた
箱の中身はやはりアルコールを含む食べ物や、チューハイ。しかも先ほどより大量の。
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 03:45:55.48 ID:0NFi1Pth0
千歳「ごめんなぁ・・・綾乃ちゃん
せっかく無理して絶好のチャンスを作ってくれて」
綾乃「いいえ・・・お互いさまよ。まさか協力者がいるなんて・・・!」
千歳「確かにこれだけの計画・・・
千鶴ひとりじゃ不可能やったなぁ・・・もっと早く気づいてれば・・・」
綾乃「仕方ないわ・・・。こんな酔狂な作戦に手を貸す人なんて想像できないわよぉ」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 03:49:36.28 ID:0NFi1Pth0
今度こそ完全に手詰まりだった。
どうすればこの部屋を出れるか。
私は酔ってしまって頭も回らないし、千歳も解決策は思い浮かばないようだった。
もう千鶴さんに屈するしかないのか・・・。
その後もまた食料を消費しきろうとしてみたりもしたが、
お腹はいっぱい、酔いは回るわでどうしようもならなかった。
千歳は静かになってしまい、ベットに座ったまま布団にくるまっている。
私だってお腹がパンパン、タポタポ。頭はクラクラ。前後不覚でわけわかんない。
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 03:53:28.63 ID:0NFi1Pth0
綾乃「千歳・・・ねぇ千歳ぇ・・・大丈夫・・・?」
千歳「平気やで」
綾乃「でも・・・千歳つらそう・・・」
私が顔を近づける。思った以上に顔が近かったらしい、酔ったせいだろうか。
千歳「綾乃ちゃん・・・お酒臭い」
綾乃「ご、ごめん」
千歳「いや、お酒の匂いで酔ってもうたら意味ないからな?ごめんな綾乃ちゃん」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 03:56:57.98 ID:0NFi1Pth0
綾乃「いいわよぉ・・・別に」
そのままベットにボスンと倒れる。千歳のおなかを指でついた
千歳「なっ!なにすんの~?///綾乃ちゃんくっくすぐたいってぇ///」
綾乃「お腹減ってるんでしょ?」ムニムニ
千歳「そりゃそうやけど・・・まだ・・・」
綾乃「あなたがそうやって認めるって言うことはよっぽどよ」
千歳「でも・・・」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 04:01:03.87 ID:0NFi1Pth0
綾乃「どうしてそんなに無理するの・・・?」
千歳「それは・・・綾乃ちゃんのファーストキスをうちが酒の勢いなんかで奪っちゃ悪いわ!
やっぱり歳納さんにあげたいやろ?」
ファーストキス云々の前に私の唇は歳納京子の前に千歳に奪われてるわよ
そう言ってしまうと千歳がショックで倒れてしまいそうだったのでやめておく
千歳「酔った勢いでどこまで行ってしまうんかわからんし・・・」
ここは密室だし私しかいない。
前は他にもいたから周りのみんなにキスしに行ったが今回も同じとは限らない。
これが本当の理由だろうか・・・私が考えているとそれを見た千歳は言葉を付け足した
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 04:02:59.48 ID:+kXstqZB0
どこまでも行けばいいんじゃないかな 81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 04:04:44.90 ID:0NFi1Pth0
千歳「それにこのまま千鶴の思い通りなんて嫌やろ?
せやから、ちょっとした反抗心やねん。だから綾乃ちゃんが気に病む必要はないんよ?」
千歳は。
千歳はどうしてこんなにいつも私に気を遣うの?
いつだって私を一番に考えて、その上私に気をつかわせまいと言葉を選ぶ。こんなときだってそう。
なんだかわからないけど泣きたくなってきた。
お酒のせいかしら
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 04:10:20.26 ID:0NFi1Pth0
綾乃「・・・千歳は」
どうしてこんなに苦しそうなのにわたしに・・・そんなこと言うの・・・」
声が震えてしまう。
どうしたんだろう、なんだかいつも触れられない千歳の心に今ならズカズカ踏み込める気がしてきた。
気が大きくなってる?
言葉を選ぶ思考力はないけど、勢いに任せて言っちゃおうと思った
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 04:13:58.63 ID:0NFi1Pth0
千歳「綾乃ちゃん?」
綾乃「いつもいつもいつも・・・千歳ったら自分は二の次で・・・」
わたしが気づいてないとおもってるの?」
なんだか語気が荒くなる。言葉も気持もとまらない
綾乃「その上、私に気を遣わせないよういっつもいっつも笑いながら話すじゃない!!」
なんでそんなにわたしのことをだいじにしてくれるの!?」
なんで本当の気持ち私に話してくれないのよ!!」
フーフー言いながら私は、千歳の肩をつかんで捲くし立てきった。
千歳は黙ったまま笑うでもなく、泣くでもない、なんと言えばいいか言葉に困る顔をしていた。
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 04:21:58.06 ID:0NFi1Pth0
穏やかじゃない私は、千歳の言葉を待つ。
また優しい言葉でも言おうものなら喧嘩してやる・・・
一人興奮しきっていた。酒のせいよ、間違いないわ
千歳「・・・やから」
意を決したように小さくつぶやく。何?聞こえない!
千歳「好きやから。綾乃ちゃんが」
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 04:22:38.07 ID:2WpTLRbh0
ぬはあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ 89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 04:26:22.95 ID:0NFi1Pth0
え・・
ポキンと私の心が音を立てて崩れた
そして千歳はとびっきりの笑顔を作って私に言った
千歳「・・・友だちとしてな?綾乃ちゃん勘違いしてるんとちゃう?」
クスクス笑いながら布団に顔をうずめる
声が少し震えてる気がする
なによこれ
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 04:30:38.73 ID:0NFi1Pth0
千歳が誤魔化すように気にせんといてーとか、綾乃ちゃんの歳納さんにかける思いには負けるわーとか
果ては私には千鶴がおるーなんて言ってたけど頭に入ってこない
そのまま私もベットに倒れこんで顔を埋めた
もし・・・
もし千歳の気持ちが本物なら
歳納京子に片思いする私を、応援するときどんな風に思っていたんだろう
妬みもせず私の幸せを応援する千歳
わけわかんないわよ、千歳
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 04:35:19.93 ID:0NFi1Pth0
倒れこんだまま長いことそのままでいた
千歳も黙っちゃってなんだか気まずい
こんなことになるなら聞かなかったほうがよかったのかな
千歳を傷つけちゃったかな・・・
そんなことぼーっと考えながら今更後悔してたら突然
ぐぐぅぅぅぅ~~~~~~~~~~~~っ
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 04:39:13.08 ID:0NFi1Pth0
千歳のお腹の音が。
こんな大きいお腹の音なんて始めて聞いた。
バッと千歳の顔を見たら顔真っ赤にしてた
千歳「こ、こんな長い間何も食べてなかったらお腹だって鳴るわ!!///」
綾乃「あはははっ、当然よ当然」アハハハ
乙女らしからぬ大きい音だったけどね」
千歳「もっもう見んといて~///恥ずかしいぃ・・・///」
千歳の恥ずかしがってる顔、初めてみたかもしれない。千歳はこんな風に弱いところみせないもんね
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 04:44:52.55 ID:0NFi1Pth0
綾乃「もう!あなたが意地張って冷蔵庫のもの口にしないのが悪いのよ」
千歳「せっ、せやけど・・・」
綾乃「誤魔化したって無駄よ!体は正直ねー・・・!」
ゴニョゴニョ誤魔化そうとしてる千歳をなんだかすごく愛おしく感じてきた
意外と子供っぽいところもあるなぁ。って14歳に向かって失礼か
考え直すと、千歳の私の気持ちはわかったけど
私の千歳への気持ちは何なんだろう。考えてもみなかった。
いつも近くにいてくれたお陰でわからなかったのかもしれない
千歳に双子がいることですらつい最近知ったし。
私、いつもいっしょにいてくれる千歳のこと、ちゃんと見れてなかったのかな・・・
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 04:50:58.59 ID:0NFi1Pth0
私は思い立ったように冷蔵庫まで行ってチューハイを出し、
おもむろにごくごくと飲んだ。
これから先のことは全部お酒のせいよ、綾乃。
綾乃「千歳・・・さっき色々言ってたけど本当にアルコールに手をつけないのは私のためよね」
くらくらする頭でズズイと千歳に迫る。額をぶつけるほど顔を近づけて千歳を睨む。
千歳「な、なに言うて・・・うちは千鶴に反抗したくて・・・」
綾乃「嘘言わないで」
千歳「う、嘘ちゃう・・・嘘ちゃうけど・・・」
綾乃「ねぇ千歳?」
千歳「?」
口にチューハイをぐいっと含み・・・
ちゅぅぅっ
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 04:46:49.35 ID:+kXstqZB0
ダバー 104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 04:55:39.36 ID:0NFi1Pth0
かさかさになってた唇に思いっきり唇を押し付けて
さらに一気にお酒を流す!
最初、拒んでた千歳も口を開けてこくんこくんと喉を小さく鳴らしながら飲み込んだ
千歳「ぷはぁっ 綾乃ちゃんどうしてこんな・・・」
綾乃「あはは・・・これでもうキスで悩むことないわね・・・///」
千歳「そんな・・・綾乃ちゃん・・・!?///」
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 04:58:41.58 ID:0NFi1Pth0
綾乃「私ね、千歳のことでこんなに悩んだの初めて
・・・歳納京子のことは好きだけど、でも千歳と一緒にいることってそれと同じくらい大事なの」
千歳「せやけど・・・」
綾乃「だから千歳に手をだされたって・・・その・・・受け入れてあげるんだから!///
あんまり無理しないで・・・ね?苦しんでる千歳なんてみたくないの・・・」
千歳「綾乃ちゃん・・・」
綾乃「ほらっお酒のせいよ!///いつもの私が積極的になれるわけないじゃない///」
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 05:02:12.90 ID:0NFi1Pth0
千歳「・・・」
綾乃「でもこの気持ちはホンモノよ」
「千歳・・・」
「これからも・・・いっしょn
ちゅううぅぅぅぅ
最後まで言い切る前に千歳にキスされた。もう目覚めたか・・・
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 05:09:43.65 ID:EJ16y5ip0
いい関係だな
いやキスとかそういう意味じゃなくてね 110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 05:06:58.44 ID:0NFi1Pth0
千歳「っぷはぁえへへぇ綾乃ちゃぁん・・・」
綾乃「はぁっ・・・!まっ、ままままったくロマンもなにもないわn
ぶっちゅうううぅぅぅぅ
綾乃「っはぁ!もう!最後までいわせなさいよぉ!///」
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 05:10:53.61 ID:0NFi1Pth0
ぐぅぅぅ・・・
千歳のおなかがなって唇が離れる
頭がぼーっとする・・・
千歳「えへへ・・・綾乃ちゃん。ちょっと待っててな・・・♪」
綾乃「千歳・・・」
立ち上がって冷蔵庫から食べ物を漁る。ほら・・・ほんとうはすっごくお腹すいてたんじゃない・・・
ばりばりもしゃもしゃ
・・・なんだか怖いよ・・・ちょっと心配になってきたわ・・・
千歳・・・お手柔らかに・・・!
ばりばり、ぐびぐびぐびぐび・・・・・ごくん
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 05:14:15.03 ID:0NFi1Pth0
千歳「お待たっせー♪綾乃ちゃん待ったーーー!?」ピョン
綾乃「いや・・・別に待ってはいないけど・・・」
千歳「またまたー///綾乃ちゃんが好きって言ってくれるなんてもぉ天にも昇る気持やぁ」
綾乃「アレは酒の勢いなんだからっ///忘れなさいよっ!」
千歳「じゃあこれも酒のせいや。忘れてな?綾乃ちゃぁん」ハァハァ
千歳が私に覆いかぶさってくる思わず手で止めようとしたらもう手は押さえられていた
息が荒い千歳。顔が真っ赤でなんだかロレツも回ってない
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 05:17:17.61 ID:0NFi1Pth0
ま、まって千歳冷静に・・・
ちゅぅっ・・・
さっきより落ち着いてるけど味わうようなキス
さっきはやっぱり心に余裕がなかっただけなのかなとグルグルする頭で少し考えごとしてたら
舌が・・・入ってきた
綾乃「んぁっちょ・・・や・・・んんっ・・・あぁちゅく・・・ん///」
千歳「はぁっ・・///んんっくあちゅっ・・・れろぉちょぱちゅぱぁれろちゅう」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 05:25:28.58 ID:0NFi1Pth0
こんなに千歳に求められるなんて・・・!
ぎゅっと握ってる千歳の手が熱い・・・頭が溶けそうに熱い・・・!
なんだかクラクラしてるうちに、唇がくっついたり、はなれたり。
ちとせとあやの。ぐちゃぐちゃに溶け合ってるみたい・・・
千歳「はぁっ・・・///はぁ・・・綾乃ちゃん・・・
うちぃ・・なんだか熱くなってきちゃったぁ」ゴソッ
綾乃「はぁっ・・・///千歳ぇ・・・?」
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 05:29:03.18 ID:0NFi1Pth0
ぬっ、脱ぎ始めた!千歳が・・・!
制服から千歳の白い肌が見える。千歳の下着・・・はじめて見るわけじゃないけど
意識してみるとなんだか・・・うう・・・!
白くて・・・きれいで・・・なんだか・・・・・・!!
綾乃「・・・・・」ジィー・・・・・
千歳「綾乃ちゃん・・?」
綾乃「ハッ!ななななにかしら千歳っ!?」
千歳「もう・・・綾乃ちゃんのすけべぇ///」
綾乃「なっ!!何言ってんのよぉ!!///」
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 05:31:10.80 ID:+kXstqZB0
千歳「今日のウチの下着、せくすぃーやねん」 126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 05:34:26.05 ID:0NFi1Pth0
いつもなら軽く流す冗談かも知れないけどとにかく、頭が回らないの!
千歳「綾乃ちゃぁん・・・///ひっく・・・」ハァハァ・・・
綾乃「ひぃっ・・・」
千歳「綾乃ちゃん!!」ガバッ
千歳が抱きついてくる。抵抗したいんだけどなんだか力が入らない
とたんに声も出せなくてなすがまま。もうどうすればいいのかわかんない
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 05:38:59.72 ID:0NFi1Pth0
千歳「むふふ~」ごそごそ
綾乃「ひゃっ」むにっ
ち、千歳!お腹に手が・・・はひゃあぁっ!///」
千歳「うふふ~綾乃ちゃんは敏感やねぇ」クスクス
綾乃「だっ、誰だってお腹触られたらくすぐったいにきまってるわよぉっ!」
そんなこと言ってる間に制服を脱がされていた
蛍光灯の光の下、下着だけの私達。千歳は私からちょっと距離を離して満足気に私の顔を見ている。
口から涎がたれてる気がするが、見なかったことにしよう・・・
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 05:42:53.65 ID:0NFi1Pth0
千歳が私をぎゅっと抱きしめる。肌と肌が触れ合う
顔から火が出そう・・・!頭が沸騰する!
そんなことおかまいなしの千歳は耳の後ろに口付けする
綾乃「きゃあぁっ・・・///」
千歳「ん・・・ちゅぅ・・・れろ・・・」
舐めながら徐々に首筋へ千歳の舌が下りてくる
舌を一瞬離して、再び押し当てる。痕がつくくらい唇を押し付ける。
そのたび震える私の声、もじもじしてる私の反応を楽しむようにさらに下降する・・・
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 05:49:23.84 ID:0NFi1Pth0
鎖骨まで達してふと顔を離す千歳
綾乃「ハァッ・・・ハァッ・・・!!千歳ぇ・・・?///」
千歳「・・・・かわいいなぁ綾乃ちゃん」
そう言うと真っ赤な顔した私にまた顔を近づけて、唇を重ねる
体に舌を這わした私の反応を楽しんでるみたい。
私の心臓も頭もいまや完全に千歳が手綱を引いていた。
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 05:56:56.65 ID:0NFi1Pth0
千歳がすっと顔を離し、なんだか寂しくなっって、思わず声をかける
綾乃「千歳・・っ?きゅっ、きゅうにどうしたの・・・!?」
千歳「・・・綾乃ちゃんのきれいな体・・・ぜんぶ見たいなぁ」
びくんと体がはねる。心臓が早鐘を打つ。
背中の後ろに手を回し、千歳の震える手が私のブラジャーのホックに・・・
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 06:01:12.49 ID:0NFi1Pth0
ばーーーーーん!!!
京子「大変だーーーっ!!」バーン
綾乃「キャーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!?」
結衣「お楽しみのところ悪いね・・・」ドンッ
綾乃「なにぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーーーー!!!?
あ、ああああんたたちにゃぜここにいるのよぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!??///」
千歳「そんなことより綾乃ちゃぁん」ゴソゴソ・・・パチッ
ポロン
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 06:05:32.22 ID:0NFi1Pth0
京子「Oh・・・///」
綾乃「キャアァァァァァアァーーーーーーーーーーーッ!!!!///」
千歳「んーっ綾乃ちゃん」
私の胸めがけて千歳の唇が・・・ってそれどころじゃないわよっ!!歳納京子に見られてる!!?
抵抗するけど構わず千歳は私の乳首に・・・
ちゅうぅっ
綾乃「はひゃんっ///」ビクン
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 06:10:22.74 ID:0NFi1Pth0
結衣「な・・・なぁ・・・私達、やぱり今入るべきじゃなかったんじゃ・・・///」モジモジ
京子「う・・・でもこのまま置いていったら本当にどうなるかわからないぞ」
綾乃「はぁっ・・・!///あんたたち何いってぇ・・・!んっ・・・///」
結衣「そうだった、緊急事態なんだ。千鶴が二人の情事に熱中しすぎちゃって」
京子「涎の出しすぎどころかあらゆる体液だしたまま失神しちゃったんだ
今から病院へ連れてくけど、その間お二人さんを放置するのはまずいだろうってなった」
千歳「ちゅぱちゅぱっちゅうぅっちゅ・・・」
綾乃「んんっ・・・!それはたいへん・・・・ひうっ///もう!千歳!!いい加減離れてぇ!!」
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 06:15:16.40 ID:0NFi1Pth0
こつん
思わず頭を軽く叩いたら急に千歳の顔が真っ青になった
まさか・・・
「おええぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇ~~」
「ぎゃああああああああああ」ビチャビチャ
「おいっ千歳!!大丈夫か!!」
「うえぇぇぇっ・・・おえぇぇぇぇぇぇぇ」
「いやああぁぁぁん!!もうお酒はこりごりよぉぉぉ~~~!!」
・・・・・・・
・・・・
・・
・
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 06:17:16.72 ID:+kXstqZB0
大☆事☆件 147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 06:19:44.21 ID:0NFi1Pth0
病院に行った千鶴は一命をとりとめ、千歳も酔いがさめるといつも通りになった
頭痛と気分が悪いのは当分抜けなかったみたいだけどいい気味ね
歳納京子と船見さんは千鶴の計画に「おもしろそうだったから」乗ったと答えた
西垣先生もバックについていたらしい。あの人に教育者としての自覚はあるのかしら
こっそりその後船見さんに「千歳にも素直になってほしいなって思ってたんだ」なんて言われて
うれしいやらはずかしいやら。ってなんで私が恥ずかしがる必要があるの!?
まったく余計なおせっかいよ!
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 06:27:31.39 ID:0NFi1Pth0
その後、歳納京子に長い間
「あの時の綾乃、かわいかったなぁ・・・」って茶化されるようになったのは言うまでもない。
でもまぁ、わたしが千歳とキスしてたことを変に思わないでくれるだけありがたいというか・・・
助かったわ・・・
で、私と千歳はいつも通りの関係に
でもなんだか私の方が少し千歳の言動に意識しちゃって、千歳に笑われちゃってる
今回のおかげでお互いの気持を分かり合えて今まで以上に仲良くなれた気がする。
すがすがしい気分ね!お酒の力なくても感じてるわ
ありがとう、大好きよ千歳
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 06:30:14.04 ID:0NFi1Pth0
・・・千鶴さんは千歳にみっちり折檻されたらしい。笑顔で。
おしまい!?
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 06:32:23.90 ID:L4op5UWv0
アルコール摂取の上でですよねだばー
乙でした 157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/22(土) 06:51:14.67 ID:3Xy6ZwVa0
千綾は貴重過ぎる
もっと増えろ
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