素敵すぎるTOP絵をなななんとまたまたいただきました!2枚をランダム表示です!かわ唯!セシリアまどメガほむやすニャ!あっかりーん

あかり「ゆるゆり妄想デスマッチ、はっじまっるよ~♪」

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/29(土) 00:30:09.38 ID:ItVMV5i90

あかり「…結衣ちゃん、今なんて言ったの?」

結衣「だから言っただろ?ゆるゆりの主役は誰なんだろ、って」

あかり「ゆ、ゆるゆりの主役はあかりだよ!!」

結衣「…本当にそうか?」

あかり「えっ?」

結衣「あかりってあんまり他の人とフラグ立たないじゃん」

結衣「それに比べて私は京子やちなつちゃんとちゃんとフラグを立ててるんだ、
    正に主役にふさわしいよ」




 
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/29(土) 00:34:00.56 ID:ItVMV5i90

あかり「あ、あかりだって、ちなつちゃんとフラグ立ってるよ!」アセッ

結衣「それって『練習』のキスのこと?」

あかり「確かにあれは練習だったけど、あかちなのSSが多いことも事実でしょ!?」

結衣「多いの域に達してるのかな、本当に」

あかり「うっ…」

結衣「それに、SSの量で主役なのかどうかを決めるのはおかしくない?」

あかり「と、とにかく主役にふさわしいのはあかりなの!!」

結衣「いや、私だな」

「「むむむ…」」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/29(土) 00:36:52.53 ID:ItVMV5i90

ガラッ

千歳「お邪魔しまーす」

千鶴「…どうも」

結衣「あれ、二人ともどうしたの?」

千歳「今日は生徒会の仕事が少なかったから、ごらく部に遊びに来たんよ」

千鶴「歳納なんたらもどこかに行っていないみたいだし、折角だから私もってわけ」

あかり「杉浦先輩は?」

千歳「風邪ひいて学校やすんでるんよ」

あかり「そうだったんですか…」


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/29(土) 00:38:54.04 ID:ItVMV5i90

結衣「…あかり」

あかり「何、結衣ちゃん?」

結衣「この二人にどっちが主役にふさわしいか聞いてみようじゃないか」

あかり「あっ、そうだね」

千歳「?」

結衣「千歳、千鶴、ゆるゆりの主役にふさわしいのは私とあかり、どっちだと思う?」

千歳「ゆるゆりの主役に?」

千鶴「ふさわしいのは……船見さんかな、フラグ多いし」

結衣「本当?やっぱりそう思う?」

千歳「いやいや、赤座さんも侮れんよ?いい子やし、ほぼ誰とでもカップリングが可能やし」

あかり「ですよね!やっぱり主役はあかりですよね!!」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/29(土) 00:41:08.37 ID:ItVMV5i90

結衣「……結局意見が二人でも割れたな」

あかり「なかなか決着がつかないよ…」

千歳「それやったらこういうのはどうや?」

結衣「何、千歳?」

千歳「我が家に伝わる『池田式妄想デスマッチ』で勝負をつけるんや」

あかり「い、池田式…」

結衣「妄想…デスマッチ?」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/29(土) 00:42:29.57 ID:ItVMV5i90

千鶴「ルールは簡単」


・対戦者はお互い池田家の者とペアを組む。

・それぞれ交代で相手側の池田家の者に自分の妄想を聞かせる。

・先に自分とペアを組んだ池田家の者が倒れたら負け。

・勝負の最中は飲食及び、輸血などの全ての医療行為を禁ずる。

・コンタクトレンズや眼鏡をしている場合、取り外さなくてはならない。

・勝負に決着がつかない場合、第三者が池田家の者に妄想を聞かせることも可能である。
 この場合の第三者とは対戦者及び、対戦者とペアを組む池田家の者を除く全ての者に該当する。


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/29(土) 00:47:31.43 ID:ItVMV5i90

千鶴「…何か質問は?」

結衣「やってもいいけど…誰がこんなゲーム作ったの!?」

千歳「うちらの十代前のご先祖様や、由緒ある決闘の方法なんやで」

結衣「江戸時代に何てものを作ってんだ……」

あかり「池田家…凄いところですね…」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/29(土) 00:50:35.42 ID:ItVMV5i90

千歳「ほな始めよか、私は赤座さんとペアでええかな?」

あかり「はい、絶対勝ちましょうね!」

千鶴「それじゃあ私は船見さんとペア」

結衣「よろしくな、千鶴」

千歳「それでは池田式妄想デスマッチ、スタート!!」

結衣「ここは先手必勝、先攻は私だ!」


17 :以下、名無しにかわりまして結衣がお送りします:2011/10/29(土) 00:52:56.18 ID:ItVMV5i90

「おーっす!綾乃ー!」

思いっきり音を立てて生徒会室のドアを開けてみたはいいものの、返事は無かった。

「あれっ、綾乃?」

私の探していた少女はパイプ椅子に座ったまま、腕を枕にして眠りについていたからだ。

「……寝ちゃってら」

そろそろ日も暮れようかという時刻、
しかも最近急に冷え込んできたというのにこんなところで居眠りか。
いつぞやのように体調を崩しかねないな…。

「風邪引くなよ…?」

彼女の健康を気遣い、私は持っていたカーディガンを背中にかけてやった。

「ふふん、私えらい」

自己満足に浸りつつ、隣の椅子に座ってその幸せそうな寝顔を眺めることにした。
腕を枕にして頭を乗せて、丁度彼女との間に鏡でもあるかのような左右逆の体制で。


18 :以下、名無しにかわりまして結衣がお送りします:2011/10/29(土) 00:58:17.02 ID:ItVMV5i90

「……こうして見ると」

綾乃ってやっぱり可愛い。

普段私が見る彼女の姿は、いつも真面目で強気な優等生。
でも、ここにいる杉浦綾乃は優しい微笑みをたたえた眠り姫で、
ここから普段の姿なんて想像もつかない。

「………」

どれくらいの時間が経っただろう。
時の流れを忘れてその寝顔を見つめていたが、私の目線は気付けば一点に集中していた。

「……キス、してもいいかな」

今、私と彼女との顔の距離はお互いの息遣いが分かるくらい近い。
更に近づいてしまえば、その唇を奪うことなど容易いだろう。

「……いやいや」

でも、もしばれたら。

もしキスする時に彼女が目覚めてしまえば、確実にまずいことになるだろう。
また、万が一他人にキスの瞬間を見られてしまえば……あまり想像したくない。


20 :以下、名無しにかわりまして結衣がお送りします:2011/10/29(土) 01:02:00.60 ID:ItVMV5i90

「落ち着け、私…」

頭を冷やすんだ。ここは学校だぞ。生徒会室だぞ。

確かに綾乃との接吻は魅力的だけど、
相手の同意を得ないまま無許可でやってしまうほど私は節操なしでは無いし、
理性もそんなに弱くはないはず……。

「う、う~ん…」

「っ!?」

「…むにゃ……としのぅ…きょぉこ…」

「……何だ、寝言か」

「…ふふっ、だぁいすきだよ……きょーこぉ……♪」


……どうやら私の理性は、予想よりはるかにもろかったようだ。


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/29(土) 01:08:28.68 ID:ItVMV5i90

千歳「うはー」ドバア

あかり「ち、千歳先輩ー!?」

結衣「いきなり大ダメージかな?」

千歳「ふふっ、甘いで船見さん…これくらいの妄想、普段からしとるから平気やで…!」ヨロッ

あかり「いやいや平気に見えませんって!」

結衣「さあ、次はあかりの番だよ?」

あかり「そ、そうだね…あかりの本気、見せてあげる!」


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/29(土) 01:12:29.56 ID:gizrNb5L0

これ千鶴か千歳が死ぬまでやるのか


23 :以下、名無しにかわりましてあかりがお送りします:2011/10/29(土) 01:11:48.95 ID:ItVMV5i90

昼過ぎの病室。

「………」

涙も枯れ果て、椅子に座ったまま私はうつむいていた。

「……綾乃ちゃん」

名前を呼んだけど返事は無く、代わりに心電図のピッ、ピッ、という音が虚しく響いた。


25 :以下、名無しにかわりましてあかりがお送りします:2011/10/29(土) 01:14:48.60 ID:ItVMV5i90

それは丁度二日前、私が綾乃ちゃんと二人で買い物に出かけた日のこと。
あまりに突然すぎて、その時の事を私はあまり覚えていない。

クラクションの音。
危ない、という隣からの声。
訳も分からないまま突き飛ばされ、すぐ隣を通り過ぎたトラック。
そして……何メートルも遠くに横たわった親友の身体。

……事故の直後に、綾乃ちゃんのお母さんの口から一つの事実を聞かされた。

「お医者さんが、もうあの子は目を覚まさないって……」

全てが信じられなかった。
目の前で起こっている事を受け入れることなんて出来なかった。


27 :以下、名無しにかわりましてあかりがお送りします:2011/10/29(土) 01:18:07.94 ID:ItVMV5i90

「……どうして」

どうして私なんかを助けたんだろう。綾乃ちゃんじゃなくて、私が事故に遭うはずだったのに。

「歳納さん、誰よりも泣いてはったな…」

あの日の前日、つまり三日前に綾乃ちゃんは歳納さんからの告白を受けたばかりだった。
本来なら、昨日は記念すべき初デートの日になるはずだった…。

歳納さんも、綾乃ちゃんも、そして私もその日を心待ちにしていた…。

「……綾乃ちゃん」

あなたはもっと幸せになるべきだった。

もっと歳納さんと素敵な思い出が作れるはずだった。

それなのに……どうして。


28 :以下、名無しにかわりましてあかりがお送りします:2011/10/29(土) 01:21:59.48 ID:ItVMV5i90

「……結局、うちは綾乃ちゃんに何かしてあげられたんやろか」

綾乃ちゃんの気持ちには出会ってすぐに気付いた。
それをずっと応援し続けると心に決めた。
歳納さんとの距離を縮めて幸せそうな綾乃ちゃんを見るのが好きだった。

「……うち、間違ってへんかったよな?」

自分の気持ちにはなかなか気付かなかった。
今思えばそっちの方が好都合だった。
綾乃ちゃんは歳納さんのことを愛していたから。

自分の気持ちに気付いた時には、もう綾乃ちゃんは歳納さんとかなり親密になっていて、
私が入り込む余地なんてどこにも無かった。

綾乃ちゃんが遠くに行ってしまった悲しみと、その嬉しそうな姿を見る喜びとが入り混じって、
自分がもう壊れてしまいそうだった。

彼女と一緒にいるのが苦しくて、悲しくて。

でもそれは同時に幸せで、楽しくて。


30 :以下、名無しにかわりましてあかりがお送りします:2011/10/29(土) 01:26:02.56 ID:ItVMV5i90

「……綾乃ちゃん」

聞こえないだろうけど、でも、言わずにはいられなかった。
この感情を吐き出さずには、いられなかった。

「うち、綾乃ちゃんが歳納さんと付き合うってなった時、心から嬉しかってん」

「でも……でも辛かった。うちも綾乃ちゃんと付き合いたかったから」

「うちも綾乃ちゃんのこと……愛してたから……」

「大好きやで、綾乃ちゃん」


返事は、無かった。


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/29(土) 01:29:32.66 ID:ItVMV5i90

千鶴「ぐはあ」ドパッ

結衣「千鶴ー!!」

千鶴「大丈夫…吐血しただけ…」フラフラ

あかり「よし!こうかは ばつぐんだ!!」

結衣「くっ…正直油断したよ…」

あかり「主人公を甘く見ると痛い目に遭うよっ!」

千鶴「ふふ…ついさっき向こう側が見えた…アキレスの母親が川に息子を沈めているのが見えた…」

結衣「頼むからこっちの世界に留まってくれ…」

千歳「次は船見さんの番やで」

結衣「おっと、そうだった…この借りはしっかり返させてもらうぞ!」


34 :以下、名無しにかわりまして結衣がお送りします:2011/10/29(土) 01:34:05.99 ID:ItVMV5i90

「大丈夫よ、一人で歩けるから…」

「どこが大丈夫なんだよ、立ち上がることもままならなかったじゃないか」

給食の時間にはまだ早く、時計の短針がそろそろ真上を向くであろう頃。
私は歳納京子に背負われて廊下を進んでいた。

三時間目の体育の時間に、不覚にも転んでしまっただけなんだけど。

「もの凄く痛そうな音がしたぞ」

「だからってそんなに心配しなくても…」

「それじゃああれか、放っておいた方が良かったのか?」

「そ、そんなこと言ってないでしょ!」

実際、私のことを気にかけてくれたことはとても嬉しかった。
とても歳納京子の背中はあったかくて、柔らかくて、ずっとこんな時間が続いて欲しいとも思った。

……でもこんなところを知人に見られたらと思うと顔が火照る。


35 :以下、名無しにかわりまして結衣がお送りします:2011/10/29(土) 01:37:40.13 ID:ItVMV5i90

「よーし、お邪魔しまーす」ガラッ

「ちょ、ノックぐらい…って誰もいないわね」

「確か今日は保健室の先生出張だったはずだよ…よっこいしょ」

私を椅子に下ろしながら彼女は言った。

「私保健委員だからここの物勝手に使っても怒られないよねー」

そして歳納京子は戸棚をガサゴソとまさぐり始めた。
でもあいつって確か……

「……あなた、美化委員じゃなかったっけ」

「……てへっ♪」

「てへっ♪、じゃないわよ!」

全く、こいつらしいといえばこいつらしいのか……。
何で私はこんなのを好きになってしまったんだろうか。人間って不思議。


36 :以下、名無しにかわりまして結衣がお送りします:2011/10/29(土) 01:42:17.57 ID:ItVMV5i90

「あったあった、冷湿布……綾乃、右足出して」

「え、ええ……」

言われた通り、ずきずきと痛む右足を差し出した。
同時に歳納京子が優しく湿布を貼り付ける。

「んっ…」ズキッ

「大丈夫?痛かったら言えよ」

「ううん、平気……」

「そうか…よし、ひとまずこれでいいかな」

「……ありがとう」

「気にすんなって」

そう言って歳納京子は優しく微笑みかけた。
その笑顔の眩しさに思わず視線を逸らしてしまう。


38 :以下、名無しにかわりまして結衣がお送りします:2011/10/29(土) 01:46:32.67 ID:ItVMV5i90

「さーて、体育が終わるまでここに居よっかな」

「まだだいぶ時間があるわよ、サボってないで授業に戻りなさい」

「ちぇっ」

彼女はグラウンドに引き返していった。
でも、このまま帰してしまうのも名残惜しい気が何となくしたので、

「……ねぇ」

ちょっと呼び止めてみることにした。
二人っきりのこの機会に聞いてみたいこともあったし。

「何、綾乃」

「そ、その……あなたは私のこと、どう思ってるの?」


39 :以下、名無しにかわりまして結衣がお送りします:2011/10/29(土) 01:50:22.50 ID:ItVMV5i90

「どうって?」

「ええと、その、友達…とか、クラスメイト…とか」

「ああ、そういうことか」

しばらく考える仕草をして、歳納京子は答えた。

「……聞きたい?」

「えっ?」

「だから、聞きたい?って言ってるの」

「え、ええっと……」

どういう事なんだろう。わざわざ逆に問いかけるって……
そして彼女はゆっくりとこちらに足を進めてきた。

「聞きたくないなら、別の方法を取るけど」


41 :以下、名無しにかわりまして結衣がお送りします:2011/10/29(土) 01:54:34.20 ID:ItVMV5i90

「えっ、えっ?」

何が言いたいのかさっぱり分からない。
別の方法?何それ、どういうこと?

「な、何なのよ…何が言いたいのよ…」

気付いたら私の左隣に歳納京子が座っていた。
しかも彼女の右脚と私の左脚が完全に密着している。近い。近すぎる。

そして彼女の両手で私の顔が掴まれ、

「……こういうこと」

……そこには目を閉じた歳納京子の顔が目の前にあった。


別の方法って、そういうことだったのか。


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/29(土) 01:58:44.97 ID:ItVMV5i90

千歳「ぶっふぁっ!!」ブショアアアアアア

あかり「千歳先輩!耐えて下さい!」

千歳「う…ううっ……意識が……」フラフラ

結衣「ちっ、完全に仕留めたと思ったのに……」

あかり「このままじゃまずい…次で終わらせるよ、結衣ちゃん!」


44 :以下、名無しにかわりましてあかりがお送りします:2011/10/29(土) 02:02:43.59 ID:ItVMV5i90

「綾乃ちゃん、そっちの書類は終わった?」

「ええ、千歳は?」

「こっちもこれで最後や……よし、終わりやで!」

「ふう…やっと終わったーっ!!」

山積みの書類。
疲れきった二つの影。
たっぷり溜まった生徒会の事務作業がようやく終わり、私たちは仕事から解放された。

「にしてもこんなに一気に仕事が入るなんて……先生は何を考えているのよ」

「ほんまやな……こんな時に限って大室さんも古谷さんもおらんし、大変やったなぁ」

「そうね……」

あの二人はなんだかんだ言って事務作業はかなり上手に、しかもかなり速いスピードでこなしてくれる。
二人そろった場合限定だけど。


46 :以下、名無しにかわりましてあかりがお送りします:2011/10/29(土) 02:06:59.18 ID:ItVMV5i90

「さて、もう日も暮れるしそろそろ帰りましょうか」

「そうやな、歳納さん待たせとるんやろ?」

「あっ、そのことなんだけど」

実は今日、生徒会の仕事が終わったら彼女と一緒に帰る約束をしていたのだ。
本当はもうちょっと早く帰る予定だったのに、
仕事が入ったせいでその約束もおじゃんになってしまった。

「そうだったんや…残念やね」

「べっ、別に私は何とも思ってないわよ」

嘘だった。本当は歳納京子と帰るのを心から楽しみにしていた。
隣を手をつなぎながら歩けたらいいな…なんて事を妄想していた。
そんなの出来るわけ無いし、出来なかったけどね……。


48 :以下、名無しにかわりましてあかりがお送りします:2011/10/29(土) 02:10:38.99 ID:ItVMV5i90

「じゃ、さよなら千歳」

そう言って私は生徒会室のドアに手をかけ……、

「あっ、待って綾乃ちゃん」

左腕を千歳につかまれた。

「……?」


49 :以下、名無しにかわりましてあかりがお送りします:2011/10/29(土) 02:13:32.52 ID:ItVMV5i90

振り向いてみると、彼女がこっちをじっと見ていた。
その顔はどこか寂しげで、頬がほんのりと紅く染まっていた。
こんな表情の千歳を見るのは初めてだ……。

「……千歳?」

「えっ…えっと、今日…一緒に帰らへん?」

そう言って、少し上目遣いに私の方を見た。
何なんだろう。何故なんだろう。今もの凄くドキドキしてる。
千歳と同じように、私の頬もだんだん染まっていくのが分かった。
そして、今まで彼女に抱いたことのない感情が芽生えていることに気付いた。


……千歳ってこんなに可愛かったっけ。


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/29(土) 02:17:39.50 ID:ItVMV5i90

千鶴「うっ……はあ……」ダバア

結衣「うおう!凄い量のよだれ!!」

あかり「足元に水溜りのようなものが出来始めてる……」

千歳「そろそろ脱水症状になるんと違うかな…ギブアップの時はちゃんと言うんやで?」フラフラ

千鶴「大丈夫…立てる…」ヨロヨロ

あかり「くっ…まだ勝負はつかないか…」

結衣「これは長期戦になるかもな…」


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/29(土) 02:21:08.65 ID:ItVMV5i90

ガラッ

京子「おーっす、何してんのー?」

あかり「あれっ、京子ちゃん何して…って!」

結衣「な、何でちなつちゃんと腕組んでんの?」

ちなつ「あれっ、聞いてませんか?私達お付き合いすることになったんですよー」

「「「「な、なんだってー!?」」」」


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/29(土) 02:25:17.33 ID:ItVMV5i90

京子「ほら、あれだよ…主人公補正ってやつ?告白したら速攻でOKもらっちゃってさー」

あかり「そ、そんな…まさかちなつちゃんとのフラグが…いとも簡単に折られるだなんて…」ガクッ

結衣「き、京子…ちなつちゃん…私もフラグがへし折られた……」ガクッ

あかり「フラグが一つも無くなるだなんて……これじゃあもう争ってる意味無いね……」

結衣「そうだな……もう私達主人公としてやっていけないな……」

京子「えっ、何、今二人は主人公の座でも争ってたの?」

あかり「……帰ろっか」トボトボ

結衣「……そうだな」トボトボ


57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/29(土) 02:29:46.29 ID:ItVMV5i90

千歳「ま、待つんや赤座さん!船見さん!」フラフラ

千鶴「私達の勝負はどうなるの!?」ヨロヨロ

京子「……で、二人は何でここにいるの?」

千歳「うちらは今、『池田式妄想デスマッチ』の真っ最中やってん」

京子「え、妄想バトル?」

千鶴「まあそういうことになるか」

京子「それじゃあ私も披露しちゃおうかなー」

千歳「……かまわへんで、この勝負にしっかり決着をつけてもらえる?」

京子「よーし、私の本気見せちゃうぞー!」


58 :以下、名無しにかわりまして京子がお送りします:2011/10/29(土) 02:33:45.05 ID:ItVMV5i90

「姉さん、今日もそっちで寝ていい?」

ここのところ、毎日千鶴は姉のところで寝るようになってきた。

「ええよ…ほら、おいで」

何の躊躇も無く受け入れる千歳。もぞもぞと入り込む千鶴。
もういつも通りの光景となりつつあった。昨日と違うのは……

「………」

「………」

昨日と比べて、お互いの距離が近づいていることだろうか。


59 :以下、名無しにかわりまして京子がお送りします:2011/10/29(土) 02:37:24.82 ID:ItVMV5i90

「……姉さん」

「……どうしたん?」

「杉浦さんのこと、どう思ってる?」

「……綾乃ちゃんは友達や、それ以上でもそれ以下でもないで」

「…そっか」

「うん」

「………」

「………」

お互いの温もりと時々訪れる沈黙を感じ、二人は天井を眺めていた。


61 :以下、名無しにかわりまして京子がお送りします:2011/10/29(土) 02:41:19.09 ID:ItVMV5i90

「……なあ、千鶴」

「どうしたの、姉さ…んっ!?」

驚いたのも無理は無い。
誰だって布団の中で突然抱きつかれたらびっくりするだろう。

「千鶴…あったかい…」

「ね、姉さん……」

彼女は姉の抱擁を拒むことが出来なかった……。むしろ内心喜んで受け入れていた。
こんなにも姉さんが近くにいる。胸の鼓動が直に伝わってくる。
もっと…もっと姉さんを感じたい。この身体で姉さんを抱きしめたい。

「姉さん…私も…ぎゅってしたい……」

「千鶴…はうっ……」

そう思った時にはもう彼女の身体は動いていた。
お互い腕を相手の背中に回し、互いの存在を、体温を、鼓動を感じ取る。


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/29(土) 02:42:54.45 ID:SbDrR9OF0

やべぇよ・・・


64 :以下、名無しにかわりまして京子がお送りします:2011/10/29(土) 02:45:07.36 ID:ItVMV5i90

「姉さん……私…もう我慢出来ない…」

「うちも…もう、だめ……んむっ……」

そして、お互いの思いが膨れ上がり、交わされる口づけ。
お互いの指と指、舌と舌、全身が絡まりあって、気付けば衣服が自然とはだけてくる。

「はむっ……姉さん……脱がしていい?」

「ええよ…千鶴、外して……」

妹の手によってパジャマのボタンが外される快感を、千歳は感じていた。

「はぁ…姉さんの胸…綺麗……」

「千鶴…好きにしてええよ……」

目の前にある姉の乳房に、千鶴は自らの欲望を抑えることが出来なかった。


二人の夜は、まだ長く続きそうだ。


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/29(土) 02:48:17.90 ID:ItVMV5i90

千歳「うおふぁっ!!」ブシュアアアアアアア

千鶴「うぐふぇあっ!!」ドバアアアアアアア

ドサッ

ドサッ

京子「あれっ、二人とも倒れちゃった……」

京子「それじゃ、ゆるゆりの主人公は私ってことで♪」


おしまい


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/29(土) 02:49:55.90 ID:SbDrR9OF0

乙!

双子百合の破壊力やべぇ・・・



80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/29(土) 03:46:36.38 ID:0AqJ7KNv0


良い妄想だった




ゆるゆりのうたシリーズ♪08 あなたのシアワセ うちのシアワセ(歌:池田千歳/CV:豊崎愛生)ゆるゆりのうたシリーズ♪08 あなたのシアワセ うちのシアワセ(歌:池田千歳/CV:豊崎愛生)
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[ 2011/10/30 00:00 ] ゆるゆりSS | TB(0) | CM(1)
すごく良かった。
個人的には結衣に軍杯をあげたい。
[ 2011/11/01 12:38 ] [ 編集 ]
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