1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/22(火) 01:17:14.19 ID:swYqqA6o0
綾乃『歳納京子が私を見てくれない……』
千歳『綾乃ちゃん……』
綾乃『私……もう、どうしたらいいの……』
千歳『ええよ、綾乃ちゃん……いっぱい泣いたらええ』
綾乃『うう……千歳えっ……』ギュウ
千歳『綾乃ちゃんっ……!』
千鶴「だばー」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/22(火) 01:17:30.63 ID:swYqqA6o0
千鶴(歳納なんたらはあちこちふらふらしてる尻軽だからな……
そんなやつが杉浦さんとくっつくなんてあり得ない)
千鶴(私が歳納を杉浦さんから引き離しさえすれば)
千鶴(姉さんとのカップリングに落ち着くのは確実……!)
千鶴(歳納なんかと仲良くするのは癪だが、杉浦さんと姉さんの幸せのためだ)
千鶴(明日から少しだけ優しくしてやろう)
千鶴(……)
千鶴(べっ別に歳納と仲良くしたいとか思ってないからな!)
千鶴(ほんとだからな!)
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/22(火) 01:17:50.08 ID:swYqqA6o0
学校
千鶴「……」ソワソワ
京子「遅刻だぁー! 結衣いそげー!」タッタッタ
結衣「お前が布団から出てこないからだろー!」タッタッタ
千鶴(やっと来た……! よ、よし、まずは挨拶……)
千鶴「……お、おh
京子「おー! 千鶴おはよー! 急がないと遅刻すっぞぉー!!」
結衣「おはよっ! 千鶴さんも急いだ方がいいよー!」
タッタッタ....
千鶴「……」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/22(火) 01:18:04.25 ID:swYqqA6o0
休み時間
千鶴「……」テクテク
千鶴「……」テクテクテク
千鶴「……」テクテクテクテク
綾乃「ね、ねえ……さっきからドアの前往復してるの、千鶴さんじゃない?」
千歳「ほんとや、何しとるんやろ?」
千鶴(歳納め、いつもは私を見たらすぐ飛びついてくるのに……)テクテク
千鶴(けっこう目立ってて恥ずかしいんだぞ! 早く来いよ!)
モブ「あ、あのぅ……私たちのクラスに何か用ですか……?」
千鶴「ん!?」ギロ
モブ「すいませんでしたぁぁぁぁ!!!」ピュー
千鶴「あ……」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/22(火) 01:18:35.72 ID:swYqqA6o0
千鶴(教室にいないのか……? でも他の教室の中キョロキョロ覗くのって何か嫌だし……)
京子「あれ、千鶴ー? 何してんのー?」
千鶴「と、歳納! お前遅いぞ! どこ行ってたんだよ!!」
京子「トイレだけど……千鶴はどしたの? 教科書でも借りにきた?」
千鶴「ち、違う! そうじゃなくて、ええと、その……」
千鶴(しまった、歳納に会った後どうするか考えてなかった)
キーンコーンカーンコーン
京子「あっ、授業始まる! じゃーね千鶴、早く教室戻らないとダメダゾ☆」
千鶴「ま、待て……!」
千鶴「……」
千鶴「……」ムスー
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/22(火) 01:18:53.01 ID:swYqqA6o0
先生「じゃあ今日の授業はここまでです」
モブ「きりーつ、れーい」
千鶴「!」ダッ
京子「あー、やっと授業終わったー」
結衣「お前ずっと寝てたろ」
京子「寝るにもエネルギーいるんだよー……およ?」
千鶴「……」ジー
千鶴「!」ササッ
京子「……」
結衣「ん? どうした?」
京子「あ~、いや、何でもないよ」
千鶴(よ、よし……歳納来い来い……)
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/22(火) 01:19:29.33 ID:swYqqA6o0
千鶴(さあ来い……)
京子「ミラクるんがさー」
結衣「へぇー」
千鶴(来てもいいんだぞ……)
京子「9話Bパートの作画がー」
結衣「ふーん」
千鶴(……)
キーンコーンカーンコーン
京子「あ~、もう休み時間終わっちゃった」
結衣「次の授業寝るなよ」
千鶴「……」
千鶴「こねえのかよ!!」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/22(火) 01:19:52.62 ID:swYqqA6o0
先生「それで、この文が前段落の部分と関係しているんですね」
千鶴「……」イライラ
先生「では、このときのK子の心情はどのようなものか……じゃあ池田さん」
千鶴「」ギロ
先生「の後ろの、モブ子さん……」ビクビク
モブ「あ、はい……ええと、
K子はT子の反応が見たいので、つい意地悪してしまった、だと思います」
先生「はい、その通りですね。では次の行の……」
千鶴「……」イライラ
千鶴(歳納め……)
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/22(火) 01:20:22.94 ID:swYqqA6o0
放課後
京子「千鶴ー」ヒョコ
千鶴「!」
京子「おっ、千鶴はっけーん」
千鶴「……」
京子「今から帰り?」
千鶴「……」テクテク
京子「ああ、待ってよ~」
千鶴「……何しに来たんだよ」
京子「へへ~千鶴に会いに来たの」
千鶴「なっ……」
京子「構ってほしそうにしてたからね~、教室覗いたりしてたし」
千鶴「お、お前、気付いてたんなら何で無視すんだよ!!」
京子「ん~、そのほうが面白そうだったから?」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/22(火) 01:20:33.40 ID:swYqqA6o0
千鶴「……面白そうって」
京子「いひひ、ごめんごめん」
千鶴(こっちはずっと悶々としてたんだぞ……)イライラ
京子「お詫びのく・ち・づ・けv」
千鶴「ッ!!」ゴス
京子「ひでぶ!」
千鶴(し、しまった、つい……)
京子「うううっ、痛いよぉ」
千鶴「……す、すまん……悪かった」
京子「なーんてね! 平気だよん」
千鶴「そっ……そうか」
千鶴(よかった)
京子「んじゃ行こっか」
千鶴「行こって、どこに……」
京子「え? だから一緒に帰ろうって」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/22(火) 01:20:56.79 ID:swYqqA6o0
千鶴「へ……」
京子「途中まで道一緒でしょ?」
千鶴「そ、そうなの……か?」
京子「ああ、千鶴は私の家知らないもんねー」
千鶴(ていうかお前こそ、うちに来たことないのに何で帰り道知ってるんだ)
京子「まあとにかく途中までさ、一緒に帰ろーよ」
千鶴「でもお前、部活は」
京子「今日は休み!」
千鶴「……何で私と」
京子「もぉー細かいなあ千鶴は、私が千鶴と一緒に帰りたいってだけ!」
千鶴「……そ、そうか」
京子「そうそう」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/22(火) 01:21:17.71 ID:swYqqA6o0
千鶴「……」テクテク
京子「……」テクテク
千鶴(歳納を見るとイライラするはずだったのに……)
千鶴(私、どうしてこんなに落ち着いてるんだろう……)
京子「千鶴さー」
千鶴「ん?」
京子「今日、私に何か用事あったの?」
千鶴(そういえば、歳納を杉浦さんから引き離すつもりだったんだっけ)
千鶴「……いや、別に、何でもない」
京子「そう?」
千鶴「ああ」
京子「うーん、愛の告白でもしてくれると思ったんだけどなー」
千鶴「……誰がするか」
京子「ちぇー」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/22(火) 01:21:43.82 ID:swYqqA6o0
京子「それじゃ私の家、こっちだから」
千鶴「あ……そうなのか」
京子「また明日学校でね! バイバーイ!」タタッ
千鶴「ああ、また明日……」
千鶴「……」
千鶴(あいつの家、この先にあるんだな……)
千鶴(私の家から近かったりするのかな……)
京子「」ピタ
千鶴「?」
京子「ちづるー!」
千鶴「!」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/22(火) 01:21:59.13 ID:swYqqA6o0
京子「こんど、一緒にあそぼーぜー!」
京子「私んちまで、案内してあげるよー」
千鶴「あいつ……」
千鶴「ふふっ」
千鶴「そのうち、行ってやるよー!」
京子「」ニコッ
京子「」タッタッタ.....
・
・
・
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/22(火) 01:22:09.11 ID:swYqqA6o0
学校
京子「綾乃ー、生徒会室にあるプリン食べていーい?」
綾乃「ダ、ダメに決まってるでしょ!」
千歳「まあまあ綾乃ちゃん、二人で食べたらええねん! もちろん一つのスプーンで!」ダラー
ガラッ
千鶴「……」
京子「お?」
千歳「千鶴やん、どないしたん?」
千鶴「……歳納」グイ
京子「おお?」
千鶴「来い」
京子「おおお?」ズルズル....
綾乃「千鶴さん、歳納京子に何か用だったのかしら……?」
千歳「ふむ、これは……」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/22(火) 01:22:34.94 ID:swYqqA6o0
・
・
・
千鶴「あんまり杉浦さんに近づくんじゃない」
京子「何で?」
千鶴「……お前は杉浦さんに相応しくないからだ」
京子「へー」
千鶴「な、なんだよ」
京子「んー、別に?」
千鶴「分かったら杉浦さんに馴れ馴れしくするな」
京子「それはいいけどー……私プリン食べたいんだよねー」
千鶴「……」
京子「プリン食べれないと、また綾乃に分けてもらっちゃいそうだなー」
千鶴「……」
京子「プリン食べたいなー……」
千鶴「……分かったよ! 買ってくればいいんだろ!!」ダッ
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/22(火) 01:23:03.81 ID:swYqqA6o0
千鶴「ほら」
京子「えへへ、ありがと千鶴」ニコ
千鶴「!」ドキ
千鶴(すっ杉浦さんと姉さんが結ばれるためだからな!)
千鶴(本当はこんなことしたくないんだからな!!)
京子「千鶴も食べる?」
千鶴「いらん」
京子「遠慮しないでよー! ほら、あーん」
千鶴「い、いらねえっつってんだろ!」
京子「そっか……」シュン
千鶴(あ……)
京子「綾乃なら食べてくれるんだけどな……」
千鶴「!」
千鶴「……ひ、ひとくち、だけなら、いいぞ」
京子「千鶴……?」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/22(火) 01:23:28.53 ID:swYqqA6o0
千鶴(こ、断ったら杉浦さんにあーんとかし始めるかもしれないからな!)
千鶴(しょうがなくなんだからな!!)
京子「食べてくれるの……?」
千鶴「あ、ああ」
京子「私の使ったスプーンで、食べてくれるの……?」
千鶴「……ああ」
京子「カラメルソースがおいしくてちゅぱちゅぱねぶりまくったスプーンで、食べてくれるの……?」
千鶴「わざわざ汚ねえ言い方すんな!!」
京子「あーん」
千鶴「うぐ……」
京子「あーん」
千鶴「あ、あーん……はむっ」
京子「きゃっ……千鶴の……えっち」
千鶴「……」ゴス
京子「てへぺろ!」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/22(火) 01:24:09.06 ID:swYqqA6o0
京子「プリンうまうま」
千鶴「はぁ……疲れる」
京子「そうだ、今日学校終わったら家きてあそぼーよ」
千鶴「な、なんだよ、急だな」
京子「お返しにラムレーズンのアイス食べさしてあげるよー」
千鶴「べ、別にいい、お返しとか……」
京子「あはは、遠慮しないでいいって!」
千鶴「……」
京子「千鶴ともっと仲良くなりたいしさ!」
千鶴「!」
千鶴「……わ、分かったよ」
京子「ほんと!? やったー!!」
千鶴(……杉浦さんから歳納を引き離すためだからな)
千鶴(仲良くなりたいとか思ってないからな!)
千鶴(本当だからな!!)
おわり
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/22(火) 01:43:43.12 ID:N1YSCFso0
もっと見たかった
乙
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