素敵すぎるTOP絵をなななんとまたまたいただきました!2枚をランダム表示です!かわ唯!セシリアまどメガほむやすニャ!あっかりーん

純憂梓「私たちが主役!」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 16:21:30.82 ID:df9xsvDCP

#1『指!』


純「いっち…に…いっち…に…」

梓「純、何やってるの?」

純「この前やってた指のストレッチ。ほら、梓が後輩に教えてたじゃん」

梓「あぁ、あれね」

純「なんか私だけできないのが悔しくてさ~…」

梓「ジャズ研なのにね」

純「むぅ……一体どうやったらできるのよ」

梓「簡単だよ、ほら」

純「その指使いがうらやましい」




 
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 16:27:16.12 ID:df9xsvDCP

純「もう疲れた!」

梓「諦め早すぎ」

憂「二人ともなにやってるの?」

純「あぁ憂、梓の指使いが凄くてさ」

梓「まぁ、小さい頃からやってるしね」

憂「へぇ~」

梓「お父さんに教わってたし」

純「いいなぁ、私も子供の頃にやっておけばよかった」

梓「今でも暇なときにやればいいじゃん」

梓「私なんて授業中でもやってる時あるよ?」

純「すごいね、梓は」


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 16:31:41.09 ID:df9xsvDCP

クラスメイトA「ね、ねぇ…あの三人なに話してるのかな?」

クラスメイトB「指使いがどうとか言ってたね…」

クラスメイトC「それってまさか…」

クラスメイトD「オナニー」

クラスメイトA「///」

クラスメイトB「で、でもお父さんに教わったって言ってたよ!?」

クラスメイトD「授業中でもやってるって言ってたね」

クラスメイトC「な、中野さんって……結構淫乱なんだね///」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 16:32:40.17 ID:uEPTOheJ0

あずにゃんえっち///


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 16:37:28.79 ID:df9xsvDCP

放課後、ジャズ研


純「いっち…に…いっち…に」

後輩A「先輩、何やってるんですか?」

純「んー?指のストレッチ」

後輩B「中野先輩がやってたやつですよね」

純「そだよ、梓の指使いが凄くてさ」

純「私も悔しくて練習してるの」

後輩A「確かに、中野先輩の指使いは凄いですよね」

後輩B「あの指使いは見ていて気持ちいいですね」

純「そうなんだよ、なんか授業中でもやってるらしくてさぁ…」


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 16:43:08.21 ID:df9xsvDCP

先輩A「純が話してたのをちょっと聞いたんだけど、中野さんって子の指使いが凄いらしいわよ」

先輩B「中野さんって、あの軽音部のちっちゃい子?」

先輩C「可愛いわよね~」

先輩A「なんでも、お父さんに教わったらしくて、授業中でもやってるそうよ」

先輩B「なにを?」

先輩A「なんか…指を使ってやってるんだって」

先輩B「指を使う?授業受けてるときにギターは弾けないしなんだろう…」

先輩C「もしかして…オナニーとか///」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 16:45:37.16 ID:df9xsvDCP

先輩B「ぶっ!?」

先輩C「だって…授業中に指を使うって言ったらそれしかないじゃない?」

先輩B(んなわけないでしょ…)

先輩A「でも…話を聞いてた後輩も気持ちいいとか何とか言ってような…」

先輩B「マジ!?」

先輩C「今度私も教えてもらいたいかも…その指使い///」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 16:50:48.21 ID:df9xsvDCP

翌日

生徒A「ねぇ知ってる?二年の中野さんって…」

生徒B「うそ…///」

生徒A「マジマジ、凄いらしいよ」

唯「ねぇねぇ、なに話してるの?」

生徒B「あっ、平沢さん…」

生徒A「平沢さんって確か…中野さんの先輩だよね?」

唯「え?あずにゃん?」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 16:55:17.13 ID:df9xsvDCP

クラスメイトA「な、中野さんおはよう…///」

梓「あっ、おはよ」

クラスメイトA「今日も…朝とかしてきたの?」

梓「なにを?」

クラスメイトA「その…指の…」

梓(指?…ストレッチのこと?)

梓「うん、したよ」

クラスメイトA「そ、そうなんだ…今度私にも教えてね///」

梓「いいけど…?」


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 17:00:47.64 ID:df9xsvDCP

昼休み


梓「…なんか変な視線を感じるんだけど」

憂「え?」

梓「誰かに…いやらしい目で見られているような」

憂「ストーカーとか?」

純「梓に?あはは、ないない」

梓「で、でもなんか変だって!」

純「うーん…まぁ梓はちっちゃくて可愛いけど…」

純「でもストーカーは考えすぎでしょ、澪先輩ならともかく」

梓「むぅ……」


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 17:07:32.06 ID:df9xsvDCP

放課後

生徒1「ねぇ…あの子」ヒソヒソ

生徒2「知ってる、凄いテクなんだよね///」ヒソヒソ

梓「?」

梓(なに…なんなの…)

梓(みんなが私のことを見てくる…)

梓「気持ち悪い…早く部活に行こう」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 17:11:11.05 ID:df9xsvDCP

音楽室

ガチャッ

梓「こんにちは…」

唯「あっ…」

紬「梓ちゃん///」

律「よ、よぉ…」

澪「うぅ///」モジモジ

梓「?」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 17:17:44.59 ID:df9xsvDCP

梓「どうしたんですか先輩達?」

唯「そのぉ、なんて言うか…」

唯「あずにゃんの新しい一面を知ったって言うか///」

梓「は?」

紬「わ、私は嫌いじゃないわよ?」

律「まぁ、真面目な人ほどハマりやすいって言うしな!」

梓「???」

澪「……」

梓「あの、澪先輩……顔真っ赤ですよ?」

梓「熱でもあるんですか?」


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 17:22:53.88 ID:df9xsvDCP

澪「い、いや…別に」

梓「体調が悪いのなら保健室に連れて行きましょうか?」

澪「えっ……」

澪(保健室……ベッド!)

澪(もしかして梓は私のことを!?)

澪「プシュー///」ドサッ

梓「み、澪先輩!?」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 17:28:14.11 ID:df9xsvDCP

律「おーい澪ー、大丈夫かー?」

梓「やっぱり私、澪先輩を保健室に運んできます!」

律「あ、あぁ…頼むわ」

梓「澪先輩、しっかりしてください!」

澪「うぅ…」

唯「…行っちゃたね」

紬「えぇ」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 17:32:33.50 ID:df9xsvDCP

唯「やっぱり保健室に連れ込むって事は…///」

律「梓の狙いは澪だったのか」

紬「ちょっと残念」シュン

唯「噂どおりの淫乱だね、あずにゃん」

律「まさかここまでとは…」

紬「私…梓ちゃんのファンクラブ作ってみたんだけど」

紬「学校中でも梓ちゃんの淫乱ぶりは有名だし、女神として崇めてる子までいるのよ?」

唯「オナニーの女神……憧れちゃうね」

律(この学校大丈夫なのか…)


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 17:38:22.22 ID:df9xsvDCP

保健室


澪「う~ん…」

梓「先生いないけどベッド使ってもいいよね」

澪「……」

梓(それにしても、先輩達まで様子が変だった……一体何が)

ガラッ

純「あれ?梓?」

梓「純…どうしたの?」


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 17:45:28.66 ID:df9xsvDCP

純「ちょっと機材運んでるときに怪我しちゃって」

梓「もう、純はしょうがないね」

純「先生は?」

梓「いないよ」

純「じゃあ勝手にバンソウコ借りちゃおっと…」

純「あっ、そうだ」

梓「なに?」

純「へへん、ようやく私も指使いをマスターしたんだ」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 17:50:19.68 ID:df9xsvDCP

純「ほら」

梓「う~ん…まだまだだね」

純「えぇっ!?」

梓「もっとこう…」

純「ちょっ…痛いって」

梓「それで、ここをこうして…」

純「あっ…」

梓「これぐらいしないとダメだって」

純「でも…」

梓「まだ(指が)硬い…ちゃんと柔らかくしなくちゃだめだよ?」

純「うぅ…」


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 17:55:00.95 ID:df9xsvDCP

梓「ほら…私なんて」

純「すごっ…相変わらず凄い指使いだね」

梓「よっ、ほっ」

純「そ、そんな早くやっても平気なの!?」

梓「楽勝だよ、むしろ気持ちいいくらい」

純「へぇ…」


澪(な、なんの話をしてるんだ!?)


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 17:58:50.32 ID:df9xsvDCP

梓「ほら純も…」

純「あっ…私はまだ…」

梓「そんなこと言って、だんだん慣れてきたんじゃない?」

純「それはそうだけど…」

梓「大丈夫、私も手伝うから」

純「んっ……」

澪(指とか気持ちいいとか…ここは保健室だぞ!?)


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 18:02:35.54 ID:df9xsvDCP

梓「最初はゆっくりでいいから」

純「うっ…いたっ!」

梓「あっ、大丈夫?」

純「うん、平気」

澪(やっぱり、最初って痛いものなのかな…///)


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 18:06:12.09 ID:df9xsvDCP

梓「じゃあ今度は…」

純「うわっ…(中指と薬指が)どんどん広がっちゃうよぉ」

梓「我慢して」

澪(ひ、広がるってまさかアソコが…)ゴクリ

純「いたた…もう限界」

梓「もう、せっかくいい所なのに」

純「梓が無茶させるから」

梓「これくらいできないと一流のベース弾きにはなれないよ?」

澪(そうなのか!?)


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 18:08:33.98 ID:df9xsvDCP

澪(でもいくらなんでも私には…///)ドキドキ

純「あれ?そういえばベッドで誰寝てるの?」

澪(!?)

梓「澪先輩だよ」

純「うそっ!?ちょっと寝顔見ようかなぁ…」

梓「だめだよ、今寝てるんだから」


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 18:10:59.25 ID:df9xsvDCP

純「梓だって見たくないの?」

梓「それは……」

純「見たいでしょ?」

梓「……」コクリ

純「じゃあ見ようよ」

澪(お、犯される!!)


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 18:13:00.86 ID:df9xsvDCP

純「失礼しまー…」

澪「うわあああああああ!!」ガバッ

純「うわっ!?」

梓「きゃっ!?」

澪「うわーーーーーーん!!助けて律ーーーー!!」ダダダッ

純梓「……え?」


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 18:16:46.55 ID:df9xsvDCP

平沢家

憂「お姉ちゃん、梓ちゃんの指使いって凄いんだよ」

唯「!?」ドキッ

唯「憂、知ってるんだ…」

憂「うん、ちなみに私もできるよ」

唯「うそ!?」

憂「お姉ちゃんはできるの?」

唯「…やったことない」

憂「じゃあ私が教えてあげるよ」ニコニコ

唯「ほ、本当…?」ドキドキ

憂「うん!」


#1『指!』 おわり


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 18:17:38.57 ID:gW6hoMig0

ふむふむ


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 18:38:26.83 ID:df9xsvDCP

#2『バイト!』


純「夏休みにさ、どっか旅行に行きたいよね」

憂「そうだねぇ」

梓「旅行って…どこに?」

純「う~ん…沖縄とか?」

梓「行けるわけないじゃん…」

純「えぇ~、行けるよー」


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 18:45:54.12 ID:df9xsvDCP

純「もう高2なんだよ?遠出ぐらい楽勝だって」

憂「でも、そうなるとお金が…」

純「あっ、う~ん……」

純「…バイトする?三人で」

梓「バイト?」

純「どうせお金必要でしょ?」

梓「まぁ、そうだけど」


57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 18:51:12.64 ID:df9xsvDCP

というわけでファミレスでアルバイトすることになりました。


純「憂はキッチンなんだ」

憂「うん」

梓「コックの服似合ってるね」

憂「えへへ…そ、そうかな」

憂「梓ちゃんたちもウェイトレスの格好かわいいよ」

ガーッ

純「あっ、早速お客さんだ」


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 18:53:07.25 ID:df9xsvDCP

客「すいませーん」

梓「はーい!」

客2「あのー」

純「はいはーい!」

憂(うわぁ…大変そうだなぁ)

ピピッ

憂「あっ、注文だ……」

憂「えっ、こんなに!?」

憂(一人で大丈夫かな…)


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 18:56:36.46 ID:df9xsvDCP

純「ねぇ梓…ファミレスやめておけばよかったね」

梓「うん…」

純「忙しすぎるよー!」

ガーッ

梓「あっ、いらっしゃ…」

律「ちーっす」

梓「うわぁ…」

律「何だようわぁって」


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 19:01:26.18 ID:df9xsvDCP

唯「本当に働いてるんだー」

梓「先輩達…なんで来たんですか?」

澪「ごめん、私は止めたんだけど…」

紬「ごめんね」

梓「あっ、お二人はいいんですよ!」

律「なんだそれー!」

唯「差別差別ー!」


64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 19:03:30.15 ID:9LyEXptQ0

金出して憂の料理をオーダーする唯か…


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 19:04:27.93 ID:df9xsvDCP

純「どうぞ澪先輩、私が案内します」

澪「ありがとう、純ちゃん」

純(やった!名前で呼ばれた!!)

梓「ムギ先輩もどうぞ」

紬「ありがと」

唯「あれ~?憂は?」

梓「憂はキッチンですよ」


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 19:08:24.16 ID:df9xsvDCP

テパキテキパキ

憂「えっと、フライを揚げておいて…」

憂「お肉焼かないと…」

ピピッ

憂「あっ、また来た」

憂「サラダって結構注文されるんだ…今のうちに下ごしらえしとかないと」



同僚「すげぇ…初日でお昼のピークをさばいてるぜ」

店長「もう、あの子一人でいいんじゃないかな」


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 19:11:52.13 ID:df9xsvDCP

梓「ところで純」

純「なに?」

梓「先輩の接客は私がやるからいいよ」

純「え~、澪先輩ともっと話したいよ~」

梓「私だって…」

澪「それにしても二人とも、制服似合ってるな」

純梓「「ありがとうございます!!」」

律「ほんとほんと、可愛いな」

梓「はぁ……」

律「なんで私にはため息なんだよ!?」


69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 19:15:30.85 ID:df9xsvDCP

純「とりあえずパフェ4つ頼まれたけど、これって私たちが作るんだよね?」

梓「うん、パフェやアイスは表の人がやるんだよ」

純「じゃあ澪先輩にはちょっと多めに盛ってあげよう」

梓「いいの?そんなことやって」

純「いいっていいって」

純「盛るぜぇ~!超盛るぜぇ~!」

梓「じゃあ私もムギ先輩の盛ってあげよう」

憂「あっ、お姉ちゃんのもよろしくね」

梓「うわっ!憂いつのまに!?」

憂「えへへ」


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 19:19:29.08 ID:df9xsvDCP

梓「お待たせしました」

純「ご注文のパフェで-す」

唯「わぁ!すっごいいっぱい盛ってる!」

澪「なんか…写真のと違うんだけど」

紬「すごいわ~」

律「……おい」

梓「はい?」

律「なんで私は少ないんだよ!?」

梓「気のせいです」

律「気のせいじゃありませんよ中野さん、あきらかに少ないです」


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 19:23:33.66 ID:df9xsvDCP

梓「律先輩こそドリンクバー頼んでないのになんでジュース飲んでるんですか」

律「ばれたか」

梓「ちゃんとお会計に入れておきますからね」

律「ツケで」

梓「ないです」

純「澪さん、美味しいですか?」

澪「あ、あぁ…」

純「よかった~」

澪「なぁムギ…」ヒソヒソ

紬「ちょっと…多すぎよね」ヒソヒソ

唯「美味しい~♪」モグモグ



憂「お、お姉ちゃんの食べてる姿可愛い!」

同僚「平沢さん、仕事してください」


72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 19:27:21.92 ID:df9xsvDCP

休憩中


梓「はぁ、やっと落ち着けるよ」

純「ウェイトレスってさぁ…思った以上に大変だね」

純「お客さんは容赦なく呼んでくるし、その上偉そうだし…」

梓「いいお客さんもいるけどね」

憂「二人ともお疲れ様」

純「憂は余裕そうだね」

憂「そんな事ないよ、結構いっぱいいっぱい」


74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 19:29:59.70 ID:df9xsvDCP

憂「料理もマニュアルどおり作らなきゃいけないし」

純「マニュアルかぁ…」

梓「そういえばさ、パフェあんなに盛っちゃって本当に良かったのかな」

純「でも先輩たち喜んでくれたし…いいんじゃない?」

梓「そっか…そうだよね」

純「はぁ、早くバイトやめたいよ」

憂「短期だし…あとちょっとだからガンバロ!」


75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 19:32:53.67 ID:df9xsvDCP

翌日、軽音部


唯「ムギちゃ~ん、今日のお菓子は?」

紬「今日は…ナシよ」

唯「梨?」

紬「無いの」

律「えぇっ!?なんで!」

紬「ごめんね…持って来るの忘れちゃって」

唯「そんな~」


76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 19:35:28.50 ID:df9xsvDCP

澪「い、いいじゃないかたまには」

律「ちぇっ」

澪「ムギ…」

紬「澪ちゃん…」

澪「昨日…やぱっり増えてたか?」

紬「うん…食べすぎたみたい」

澪「だよな…あきらかに量が多かったもんな…」

紬「しばらくお菓子は控えましょうか…」


#2『バイト!』 おわり


78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 19:39:18.58 ID:kUTwYrOO0

ふむ


80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 19:42:51.26 ID:df9xsvDCP

#3『物語!』


むかしむかし、とある町に一人の小さい女の子が住んでいた。
名前は梓。
梓はギターが得意で、少し生意気だった。


梓「なまいきじゃないもん!」

律「なまいきだろー!すくなくともわたしにはー!」


梓は今日もお友達と遊んでいる。


81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 19:50:10.05 ID:df9xsvDCP

純「あずさー、あそぼうよー」

唯「あずさちゃ~ん、ギターおしえて~」

梓「もう、きょうはひとりであそびたいの!」

梓はとても人気者でした。
色々な子たちから引っ張りだこです。

憂「ごほっ、ごほっ」

梓「うい?だいじょうぶ?」

憂「うん…ちょっとかぜひいたみたい」


82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 19:50:13.99 ID:uEPTOheJ0

梓「あずさ、なまいきじゃないもん!!」

かわいい



83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 19:52:32.39 ID:df9xsvDCP

唯「わたしがいえまでおくってあげる」

憂「ありがとう、おねえちゃん」

梓「じゃあわたしは」

律「プロレスごっこだー!」ガバッ

梓「いたい!?」

律「どうだ!まいったか?」

梓「ふぇーーん!」

律「あっ…」

澪「こら!なかせてどうする!」

律「ご、ごめんよぉ…」


84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 19:56:14.55 ID:df9xsvDCP

紬「だいじょうぶ?」

梓「りつのやつがいじめた~!」グズッ

律「ち、ちがうよ!わざとじゃないもん!」

梓「もうりつなんてだいっきらい!」

律「わたしだってきらいだ!」

澪「ふ、ふたりとも…」オロオロ

梓「ふんだ!」

律「ふん!」


86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 20:00:40.40 ID:df9xsvDCP

平沢家


憂「ごほっ、ごほっ!」

唯「だ、だいじょうぶ?」

憂「うん…だいじょうぶだよおねえちゃん」

憂「ごほっ…けほっ」

唯「びょ、びょういんいかないと!」

憂「お、おおげさだよおねえちゃん……ただのかぜだから」


88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 20:04:10.24 ID:df9xsvDCP

純「ねぇあずさー、なかなおりしてあげなよー」

梓「いや!わたしわるくないもん」

純「でもなかなおりしたほうがいいでしょ?」

梓「むぅ…」

純「あしたはちゃんとなかなおりするんだよ?」

梓「……かんがえておく」


89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 20:08:28.20 ID:df9xsvDCP

翌日
梓たちが遊んでるいつもの公園に、今日も子供達が集まって来ました。
ただそこには唯ちゃんと憂ちゃんの姿はありません。


紬「どうしたのかな?」

澪「ねつでもあるんじゃない?」

律「……」

梓「……」

純「ほら、あずさ」

梓「あっ…」

律「……」


90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 20:12:24.00 ID:df9xsvDCP

梓「その……」

律「……」

梓「…わたしはわるくないから」

純「だめだこりゃ」

律「あっそ」

梓「むっ…だいたいそっちがわるいんだからね!」

律「……」

梓「なんかいいなよ!」

律「…かえる」


91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 20:14:11.58 ID:df9xsvDCP

梓「えっ…」

律「ちょうしわるい…」

澪「りつ?」

梓「に、にげるの!?」

律「……」

澪「わたしもいっしょにいくよ、りつ」

紬「わたしも」

梓「もう!なんなのよ!」


92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 20:19:50.27 ID:df9xsvDCP

純「しゅがないよ、たいちょうわるそうだったし」

梓「だって…ちゃんとあやまろうとおもったのに…」

純「あしたあやまればいいじゃん」

梓「むぅ…」

純「それにしても、きょうはなんかしずかだね」

梓「…ほんとだね」


梓たちが帰路に着くときいつも歩いている大通りには、普段人がいっぱいでした。
しかし今日はなぜだか人通りがいつもの半分以上に減っています。
それに加えて、町は眠っているかのように静かになっていました。


93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 20:25:43.31 ID:df9xsvDCP

翌朝、梓はいつもより遅くに目覚めました。
普段なら母親が起こしてくれるのに、今日は来ませんでした。
不安に思った梓は一階へと下りていきます。


梓「おかあさん…?」


太陽の日差し。
朝の気持ちいい空気。
鳥のさえずり。
テレビのニュース。
いつもと変わらない光景のはずでした。


母「……」

父「……」

梓「ふたりとも…なんでまだねてるの?」


96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 20:29:00.64 ID:df9xsvDCP

梓がいくら起こしても二人は起きませんでした。
疲れているのだろうか。
そう思い梓は二人に布団をかけると、ご飯を食べ出かけました。

いつもの公園に行けばみんなが待ってる。
今日こそは律に謝ろう。
梓は歩を進めます。


律「……」

梓「りっちゃん…?」

梓「こうえんでねてたらかぜひくよ?」


97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 20:31:06.72 ID:df9xsvDCP

律「……」

梓「りっちゃん」

律「……」

梓「ねぇ、りっちゃんってば!」

律「……」

梓「もう…せっかくあやまりにきたのに」

律「……」

梓「…おきたらあやまろう」


99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 20:34:48.35 ID:df9xsvDCP

梓(だれもこない……みんなまだねてるのかな?)

律「……」

梓「おーい、りっちゃーん」

律「……」

梓「はぁ…」

梓「そういえば、ここにくるちゅうでだれもいなかたような…」

梓「みんなどうしたんだろう…」



その日、律はそのまま目覚めませんでした。


100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 20:42:04.07 ID:df9xsvDCP

翌日
防護服を来た人たちがトラックに眠っている人たちを詰めこみ
どこかに連れて行き始めました。

「おい、この子たちもそうだ」

「全員処分だ」

澪「……」

紬「……」

律「……」

純「……」



梓(…みんなどこにいっちゃうんだろう)


103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 20:54:29.32 ID:df9xsvDCP

何ヶ月経ったのでしょう。
町の人は誰一人帰って来ません。
梓はそこでやっと、「みんなが死んだ」のだと理解しました。


梓「…さむい」

梓「体調わるいかも…」

梓「……」

梓「結局……謝れなかったなぁ…」

梓「……」

梓「ごめんね……りっちゃん」


そう呟いても誰も答えてくれませんでした。
梓はそのまま一人ぼっちで町をさ迷い続けました。

おしまい


104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 20:55:35.76 ID:df9xsvDCP
――――――
――――
――



梓「!?」ガバッ

梓「はっ、はっ…」

梓「……夢?」


105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 20:55:54.23 ID:umuAGpPD0

夢オチかよwwww


109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 20:58:34.95 ID:df9xsvDCP

学校
キーンコーンカーンコーン

律「よーし!今日も部活だー!」

梓「……」

律「ん?どうした梓」

梓「……」ダキッ

律「なっ!?///」

梓「……」

律「は、離せって!」

梓「よかった…」

律「はぁ?」


111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 21:00:32.25 ID:df9xsvDCP

梓「律先輩…ごめんなさい」

律「いや…なにが?」

梓「私、今日から律先輩と仲良くなります」

律「は?」

梓「えへー」

律(気持ち悪っ!?)


112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 21:03:23.87 ID:df9xsvDCP

梓「律先輩もあずにゃんって呼んでいいんですよ?」

律「誰が呼ぶか!とりあえず離れろって!」

梓「呼んでくれるまではなしませーん♪」

律「うわああああっ!?梓が変な病気になったーーー!!」


澪「なにやってんだあいつら」

紬「うふふ、楽しそうね」


#3『物語!』 おわり


115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 21:54:39.42 ID:bD0kagMVP

イイハナシダナー


118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 23:16:29.59 ID:df9xsvDCP

#4『テスト!』


純「お願い!数学のノート見せてくれない?」

憂「いいよ」

純「ありがと~!」

梓「ちゃんと普段からノートとりなよ」

純「そうだ!今日勉強会しない?」

梓「え?」

憂「勉強会?」

純「梓の家で!」

梓「私の家!?」


120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 23:25:19.18 ID:df9xsvDCP

中野家


純「ほうほう、ここが梓の部屋か」

梓「あんまりジロジロ見ないでよ」

純「あっ、この漫画読んでいい?」

梓「いいけど…勉強は?」

純「んー…あとで」

憂「じゃあ私はお茶持ってくるね」

梓「いいって!私がやるから!」


121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 23:34:25.96 ID:df9xsvDCP

純「……」パラッ

憂「これ中学のアルバム?」

梓「そうだよ」

憂「見ていい?」

梓「は、恥ずかしいよ…」

純「……」パラッ

憂「わぁ~!中学生の梓ちゃんだ!」

梓「今とあんまり変わってないでしょ?」

憂「そんなことないよ、今の方が大人っぽい」

梓「そ、そうかな?」

純「……」パラッ


123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 23:43:10.93 ID:df9xsvDCP

純「…ねぇ、これの続きある?」

梓「あっ、そこに……って」

純「なに?」

梓「勉強しに来たんじゃないの?」

純「あっ」

梓「憂も、アルバム見るのおしまい」

憂「あぁ、かわいいのに…」

純「じゃあボチボチやりますか…」


124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 23:49:58.80 ID:df9xsvDCP

純「ところでさ、勉強ってなんの意味があると思う?」

梓「知らないよ」

純「その理由を見つけるために勉強するんだよ」

梓「はいはい」

純「勉強飽きたー」

憂「頑張って、純ちゃん」

純「えい」ツンッ

梓「ふにゃっ!?///」ビクンッ

純「ふっふっふ、梓はわき腹をつつかれるのが苦手か」

梓「真面目に勉強して!!」


125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/06(金) 23:56:33.22 ID:df9xsvDCP

純「お腹すいたね…」

梓「あっ、お母さんがご飯作ってくれるって」

純「本当!?」

梓「うん、それじゃあご飯の前にお風呂入ろっか」

純「…三人で入る?」ニヤリ

憂梓「えっ」


126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 00:01:06.51 ID:df9xsvDCP

お風呂


純「憂って胸大きいよね」

憂「み、見ちゃやだよ///」

純「梓は……ふっ」

梓「笑うなー!」

純「そうだ、背中洗いっこしようよ」


127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 00:06:43.34 ID:VvLnpysKP

ゴシゴシ、ゴシゴシ


純「私さ、姉妹いないからこういう洗いっことかやってみたかったんだよね~」

梓「そう?私はそんなの思ったこと無いけど」

純「憂はお姉ちゃんといつも一緒に入ってるの?」

憂「うーん、高校生になってからはあんまり…」

純「へぇ、なんか意外」

憂「え?」

純「だって…ねぇ?」

梓「うん」

憂「?」


130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 00:12:12.65 ID:VvLnpysKP

チャポン

純「ふぅ、誰かとお風呂に入ると楽しいね~」

梓「そういえば合宿のときお風呂で先輩たちが…」

純「えっ」

梓「なに?」

純「梓…先輩達とお風呂に入ったの?」

梓「そうだけど…」

純「澪先輩とも?」

梓「うん」

純「うらやましいぞコンチクショー!」ザバッ


131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 00:22:34.75 ID:VvLnpysKP

梓「だ、だって合宿だし!」

憂「まさか…お姉ちゃんとも入ったの?」ワナワナ

梓「えっ、もちろん…」

憂「酷いよ梓ちゃん!私だって我慢してるのに!」

梓「えぇっ!?」

純「お仕置きだ!」ツンツン

梓「にゃっ!?///」

梓「ど、どこつついてるの!?」

純「梓ばっかりずるい!」ツンツン

梓「ふにゃあぁぁ///」


132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 00:24:45.52 ID:obH1Ek9F0

ど、どこをつついてるんだ!?


133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 00:27:04.27 ID:BVcZJKvx0

わき腹だろ…だろ?


134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 00:30:51.04 ID:VvLnpysKP

純「あ~、良いお湯だった」

梓「少しのぼせた…」

純「ちょっと遊びすぎたね」

憂「梓ちゃん、髪の毛拭いてあげる」

梓「あっ、ありがとう」

純「相変わらずうらやましい髪」


135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 00:32:36.25 ID:VvLnpysKP

梓「癖毛だって、セットしやすそうでいいじゃん」

純「むっ!今のは聞き捨てならん!!」

純「好きな髪型にセットできないから困ってるんでしょ!」

梓「そ、そうなんだ…」

純「でも濡れた直後って癖毛でもまっすぐしてるからいいよね」

純「どう?ストレートの私」

梓「誰?って感じ」

純「!?」ガーン

憂「純ちゃんは普段でもかわいいよ?」

純「そう言ってくれるのは憂だけだよ!」


137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 00:43:26.09 ID:VvLnpysKP

食後


憂「梓ちゃんのお母さん、料理上手だね」

純「ふぅ、お腹いっぱい…」ゴロゴロ

梓「食べた後にすぐ寝ると牛になっちゃうよ」

純「あ~…牛はいやだね」

純「せめて鳥がいいなぁ」

梓「どっちにしろ体に悪いって」

純「あっ、漫画の続き読んでいい?」

梓「好きにして」


138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 00:53:22.31 ID:VvLnpysKP

梓「もうそろそろ寝るよ」

憂「結局お泊りしちゃうことになっちゃたね」

梓「まぁ明日は休みだしうち構わないけど……」

純「……」パラッ

梓「純、電気消すよー」

純「うん、後ちょっと」

梓「もうダメ」カチッ

純「あぁ!いい所だったのに……」


139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 01:03:34.47 ID:VvLnpysKP

純「せっかく泊まりに来たんだしなんか話そうよ」

梓「なに?」

純「うーん…コイバナとか?」

梓「うち女子高だからそんな浮いた話ないでしょ?」

純「あぁそっかぁ…それもそうだね……」

憂「私、軽音部のこともっと聞きたいな」

梓「軽音部かぁ…そう言われてもいつもお茶のんで話して……」

梓「なんかグダグダに毎日が終わるから何とも…」

憂「あはは…」

純「ぐーっ…」

梓「ていうか純寝ちゃってるし」


140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 01:09:50.85 ID:VvLnpysKP

梓「はぁ……あっ」

憂「なに?」

梓「結局勉強あんまりできなかったね」

憂「そういえば、そうだね」

梓「このグダグダ感、なんか部活と似てる…」

憂「でもいいじゃない、悪くないと思うよ?」

憂「こういう時間を過ごせるのって幸せなんじゃないかな」

梓「うーん…まだよく分かんないや」

純「ぐーっ…」

憂「うふふ、とりあえず私たちも寝よっか?」

梓「…そだね」

梓(明日はちゃんとした一日が過ごせますように、っと)


#4『テスト!』 おわり


141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 01:13:43.29 ID:bPrC4k1z0

ふむ


144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 01:58:40.09 ID:VvLnpysKP

#5『妄想!』


純「いけない、遅刻しちゃう!」

純「こっち行けば近道に……」

ブーーーーー!!!!

純「!?」

キキィィィッ!!ドンッ!!


その日、私はトラックに轢かれた。


146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 02:03:24.76 ID:VvLnpysKP

キーンコーンカーンコーン


憂「純ちゃん遅いねー」

梓「寝坊じゃない?」

ガラッ

純「おはよー…」

憂「あっ、純……!?」

梓「ちょっ…純!?」

純「いやー参っちゃったよ、トラックに轢かれちゃってさぁ…」

純「全身血だらけ」


147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 02:10:58.54 ID:VvLnpysKP

梓「いやいやいやいや、ありえないって」

憂「大丈夫なの?」

純「うん、平気だよ」ザパアァァァ

梓「頭から血出てる!!」

純「まぁ要は気の持ちようだよね」

純「心頭滅却すれば火もまたなんとか」ブシュウウゥゥゥ

梓「血が吹き出して私にかかってるから」


148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 02:16:04.73 ID:VvLnpysKP

純「一時間目なんだっけ」ブシュウウゥゥゥ

憂「…本当に大丈夫?」

純「平気だって、死ぬわけじゃないし」ブシュウゥゥゥ

梓「普通もう死んでるよね」

純「梓、教科書貸して」ブシュウゥゥゥ

梓「嫌だよ……血だらけになるもん」

純「しょうがないなぁ…」ブシュウゥゥゥ

梓「ていうかいい加減止血しなよ」


149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 02:22:08.68 ID:ys7cGX970

トラックに轢かれたのにシュールとは


150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 02:22:22.53 ID:VvLnpysKP

授業終了
キーンコーンカーンコーン

純「あぁ~…ようやく1時間目が終わった」ブシュウゥゥゥ

梓「……」

憂「……」

純「あれ?どうしたの?」ブシュウゥゥゥ

梓「いや…血出すぎだから、みんな引いてるから」

純「そんなこと言わないでよ~」ブシュウゥゥゥ

梓「こっちこないでって!」

純「!?」ブシュウゥゥゥ

純「ひどい…」ブシュウゥゥゥ

梓「あっ…」


151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 02:25:04.75 ID:VvLnpysKP

純「私だって…好きで出してるわけじゃないのに…」ブシュウゥゥゥ

梓「えっと…その…」

純「もういいよ!私なんていなくなればいいんでしょ!?」ブシュウゥゥゥ

憂「待って純ちゃん!」

純「さようなら!」ブシュウゥゥゥ

憂「純ちゃん!」

梓「純!とりあえず止血して!」


152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 02:32:50.01 ID:VvLnpysKP

純「血を出すしか能の無い私なんて……もういなくなればいいのね」ブシュウゥゥゥ

憂「純ちゃん、ようやく追いついたよ」

純「憂…」ブシュウゥゥゥ

憂「教室に戻ろ?みんな待ってるよ」

純「でも…私…」ブシュウゥゥゥ

憂「たとえ純ちゃんが出血しまくりでも、私は純ちゃんのこと嫌いにならないから」

憂「それはきっと、梓ちゃんや他のみんなも同じだよ」

純「憂…グズッ…」ブシュゥゥ

純「私……戻ってもいいのかな?」

憂「もちろん!」

純「うれしい!」ブシュウウウウゥゥゥゥゥウウゥウ


ピリリリリリリリリリ


153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 02:35:15.35 ID:wzWrykuF0

憂優しいよ憂・・・


154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 02:37:33.75 ID:VvLnpysKP

純「なに?警報!?」ブシュウゥゥゥ

校内放送「緊急事態です、校内にテロリストが現れました」

純「うそっ!?」ブシュウゥゥゥゥ

校内放送「すみやかに避難してください、繰り返しますすみやかに…ぎゃああああ!!」

ブツンッ

憂「そんな…テロリストだなんて…」

梓「憂!純!」

純「梓!」ブシュウゥゥゥ


155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 02:42:44.11 ID:VvLnpysKP

梓「早く逃げよう!テロリストがすぐそこまで来てるよ!」

純「マジ!?」ブシュウゥゥゥゥウゥゥ

テロリスト「おっと、逃がさないぜお嬢ちゃんたち」

憂「!?」

テロリスト「さぁ、地獄を楽しみな!」

純「くっ…」ブシュウゥゥゥ

憂「純ちゃん!?」

梓「何してるの!早く逃げようよ!!」

純「私が盾になるから…二人はその間に逃げて!」ブシュウゥゥゥ


156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 02:47:03.74 ID:VvLnpysKP

梓「純…」

純「今の私にできるのは…こんなことぐらいだから」

テロリスト「死ね!マシンガンだ!」

ズバババババババ

純「うぐっ!?」

憂「純ちゃん!!」

純「早く逃げて!!」


157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 02:51:44.50 ID:VvLnpysKP

テロリスト「ちっ、しぶといやつだ」

憂「純ちゃん!」

純「憂!!早く行って!!」

憂「でも…でも!!」

テロリスト「くらえ!バズーカー!!」

ドカーーーーーン!!

憂「純ちゃん!!」

純「早く逃げて!!」

梓「なんで死なないの!?」


160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 03:01:17.59 ID:VvLnpysKP

純「ぐふぅ」

テロリスト「Fuckなんてやつだ!!バズーカーも効かないのか!?」

憂「純ちゃん!!」

テロリスト「こうなったら接近戦で…」

エイリアン「ギャアアアア!!」

テロリスト「うわああああっ!?」

バキバキムシャッ

憂「大変!!エイリアンまで現れた!!」


161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 03:07:35.23 ID:VvLnpysKP

梓「そんな……エイリアン相手じゃどうしようも…」

純「大丈夫!私が時間を稼ぐから二人は逃げて!」

エイリアン「ギャアアアアア!!」

バキバキバキ

純「きゃあああああ!!」

憂「純ちゃん!!」

純「早く逃げて!!」

梓「に、逃げるってどこに!?」

純「体育館!とりあえず体育館に逃げるの!!」

憂「そっか、大地震が起きたら体育館が避難所とかに使われるもんね」

憂「信頼と実績のある体育館なら安心だよ」

純「きゃああああああ!!」

憂「純ちゃん!!」

純「早く逃げて!!」

梓「と、とりあえず体育館に行こう!」


162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 03:13:30.17 ID:VvLnpysKP

体育館

ガンガン!!

梓「あ、あれ?鍵がかかってる!?」

憂「えぇっ!?」

純「あっ、鍵なら私が持ってるよ」

梓「なんで純が持ってるの!?ていうかなんでここにいるの!!」

エイリアン「ギャアアアア!!」ガブリガブリ

純「きゃあああああ!!」

梓「エイリアンまで来ちゃった!?」

憂「純ちゃん!!」

純「早く逃げて!!」

梓「純のせいで逃げられないんだよ!!」


165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 03:22:53.18 ID:VvLnpysKP

純「ちょっと待って、今鍵探すから…」

エイリアン「ギャアアアア!!」ガブッガブッ

純「いたたたっ!!痛いって!!」

純「あった、はい鍵」

エイリアン「ギャアアアアア!!」ガブガブ

純「きゃあああああ!!」

憂「純ちゃん!!」

梓「もういいから早く行こう」


166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 03:30:09.48 ID:VvLnpysKP

梓「ふぅ、なんとか逃げ出せたね」

憂「純ちゃん…大丈夫かな」

梓「大丈夫でしょ」

純「そうだよ、私は大丈夫だよ!」

エイリアン「ギャアアアア」

梓「なんで純まで来てんのよ!?」

純「二人が心配で様子を見に…」

梓「余計なお世話だって!」

エイリアン「ギャアアアア!!」ガブリガブリ

純「きゃあああああ!!」

憂「純ちゃん!!」

梓「死ね!!早く死ね!!」


169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 03:40:17.12 ID:QU8zLXGe0

梓ひでえw


168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 03:36:43.90 ID:VvLnpysKP

純「大丈夫!こうもあろうかと小型爆弾を用意したから!」

純「これをエイリアンのお腹の中で爆発させればイチコロよ!」

憂「でも…それじゃあ純ちゃんまで…」

純「憂、梓、今までありがとう…」

純「二人と過ごしてた時間は、とても楽しかったよ」

憂「純ちゃん…」

梓「純…」

純「…バイバイ」

憂「純ちゃん!!」

純「うおおおおおおおおおおっ!!!」

エイリアン「ギャアアアアアアアア!?」

ドガアアアアアアアアアアアン!!!!

憂「純ちゃんーーーーーん!!!」

―――――
―――
――

170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 03:41:19.31 ID:VvLnpysKP

純「っていう妄想してたらテスト勉強とか手につかなくなっちゃった」

純「だからお願い!ノート貸して!!」

梓「貸すわけないでしょ、そんな理由で」

純「ケチ」

梓「ちなみにその妄想の最後で純は死んだの?」

純「え?生きてるに決まってるじゃん」


#5『妄想!』 おわり


171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 04:24:53.14 ID:wvGRELkTQ

乙乙


174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 04:31:20.04 ID:VvLnpysKP

#6『日曜日!』


憂「……」


久しぶりにDVDをレンタルして観ています。
お姉ちゃんは部活だけど私には休日。


憂「……」


こういう日でもやることは探せばいっぱいあるけど…
今日はなにもしない日にしました。


176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 04:39:11.04 ID:VvLnpysKP

もうすぐ夏。
外もだんだん暑くなってくる。


憂「……」

憂(…あつい…風もない…)

憂(お姉ちゃん大丈夫かな…)

憂「……」


そろそろお昼の時間だ。


177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 04:49:09.43 ID:VvLnpysKP

憂「……」


お腹はすいている。
けど動き気が起きない。


憂(あつい…)


一人でいると気が緩んでしまう。
なんとなくやる気が起きてこない。
これが私の自然体なのだろうか。


憂(十二時半になったら作ろう…)


178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 04:55:30.79 ID:VvLnpysKP

時計の針をボーっと見つめる。

一秒ごとに動く針。
一分ごとに動く長い針。
一時間ごとに動く針。

どれもバラバラなのに同じ方向へと回っている。
追いつき、追い越されながら。


憂「……」


気づくと十二時半が過ぎていた。


憂「……」

憂(…一時になったら作ろう)


181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 05:04:02.93 ID:VvLnpysKP

結局お昼ご飯を作り始めたのは二時を過ぎてから。
お腹はすいていたが特に凝った料理ではなく、そうめんを食べた。


憂「……」


何もしないと決めたが、正確には何もできない。
何もする気が起きない。


憂「ふぁ…」


外は風も吹いてきた。
ちょうど良い気持ち。


憂「……」


このまま寝てしまおう。


182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 05:12:37.17 ID:VvLnpysKP

意識がはっきりとしない。
自分は眠っているのだろうか、それとも起きているのだろうか。
別の世界に来たみたいでなんだか不思議な気分だ。


憂「……」


途中でお姉ちゃんの顔を思い出す。
自分の意識ははっきりとしないのに、お姉ちゃんの顔は鮮明に写った。


憂「……」


今はこの顔が見れるだけで幸せだ。


183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 05:15:52.27 ID:VvLnpysKP

憂「うぅん……」


目が覚めた。
汗を大量にかいている。
喉もカラカラだ。
夢の中を長く旅した気分なのに、時計を見ると一時間ちょっとしか経っていなかった。
針は相変わらずバラバラに動いている。


憂「……」

憂(だるい…)


185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 05:23:57.95 ID:VvLnpysKP

午後四時。
そろそろお姉ちゃんが帰ってくる時間だ。


憂「……」


急いで頭を働かせ、今日の夕飯のメニューを考える。
何を作ろうか。


憂(そろそろ準備しようかな…)


今日初めてスムーズに動けた気がする。


186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 05:25:35.12 ID:Uy2SJfbf0

さすが憂ちゃん


187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 05:28:32.48 ID:VvLnpysKP

唯「たっだいま~!」

憂「おかえり、お姉ちゃん」

憂「もうちょっとでご飯ができるから手洗って待っててね」

唯「はいは~い」

憂「ふふっ」

唯「……」ジーッ

憂「……アイスはご飯の後だよ?」

唯「ちぇっ」


188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 05:33:57.03 ID:VvLnpysKP

唯「ふぅ、ごちそうさまでした」

憂「はいお姉ちゃん、アイス」

唯「やったー!アイス~!」

憂「もう…」


私の料理よりアイスの方がうれしいのかな?
アイスにちょっと嫉妬しちゃう。


唯「はい、憂の分」

憂「!」

憂「…ありがとう」


でもいっか、お姉ちゃんが喜んでるんだし。


189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 05:39:06.70 ID:VvLnpysKP

唯「最近暑いね~」

憂「うん、もうすぐ夏だからね」

唯「私今日いっぱい汗かいちゃった」

憂「あっ、お湯もう沸いてるよ」

唯「うん」

唯「……」ジーッ

憂「お姉ちゃん?」

唯「じゃ、そういうことなら…」


190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 05:43:55.80 ID:VvLnpysKP

チャポンッ

唯「はぁ……」

憂「……」

唯「お風呂一緒に入るの久しぶりだねー」

憂「うん、だけど……」

憂「きゅ、急にどうしたの?」

唯「まぁ、たまにはハダカのつきあいも必要かなーって」

唯「…いやだった?」

憂「ううん……うれしいよ」

唯「えへへ、私も」


192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 05:50:19.05 ID:VvLnpysKP

憂「お湯…あったかいね」

唯「うん、疲れが取れるよぉ」

憂「今日も練習がんばったの?」

唯「今日はねぇ…まずちょっと練習したでしょ」

唯「その後お茶飲んで、お昼ご飯たべて…」

唯「練習して、おやつ食べて、それでね…」

唯「あっ、そういえばりっちゃんがね…」

憂「……」ニコニコ


193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 05:55:32.50 ID:VvLnpysKP

体が温まってくる。
少し汗も出てきた。
それでも私はお姉ちゃんの話を聞き続けた。

私の知らない事、知らない体験、知らない時間。
全てお姉ちゃんが運んでくれる。

お姉ちゃんも喜々と話してくれた。


唯「あっ…」


かと思うと


憂「お姉ちゃん?」

唯「あつい…」

憂「…ふふっ、そろそろ出よっか」


194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 06:01:40.68 ID:VvLnpysKP

唯「お風呂上りきもちー…」

憂「入る前は暑かったのに…涼しく感じるね」

唯「うい~…アイス~」

憂「今日はもうダメ」

唯「うぅ…」

憂「うふふっ」


お姉ちゃんは自分ではなにも持ってないと思ってるかもしれない。
でも、彼女に会った人はきっと気づくと思う。


唯「えへへ~」


たぶん、それを見たくてみんなお姉ちゃんと一緒にいるんだと思う。


唯「もう寝よっか?」

憂「うん」


196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 06:06:52.70 ID:VvLnpysKP

部屋に戻り、時計を見る。
寝るにはいつもより早いかも。


憂「ふぅ…」


ベッドに入り今日お姉ちゃんから聞いた話を思い出した。
私の知らない所で、お姉ちゃんは自分の時間を過ごしているんだ。


憂「……」


もう一度時計に目をやる。
相変わらず針はバラバラに動いていた。


憂「……」


時間の流れは、みんなに一個ずつあって…
それは止まらない。




#6『日曜日!』 おわり


201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 07:13:03.63 ID:3RuEIPZQ0

SSって感じだな



223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 20:41:43.27 ID:VvLnpysKP

#7『理想!』


澪「純、今帰りか?」

純「み、澪先輩!」

澪「よかったら…一緒に帰らないか?」

純「いいんですか…?」

澪「あぁ、もちろん」

純「でも…澪先輩とは帰る方向は逆なのに……」


226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 20:47:49.63 ID:VvLnpysKP

澪「それは……純と長く一緒にいたいから」

純「え?」

澪「純ともっと仲良くなりたいんだ……迷惑かな?」

純「いえ、そんな…私も同じ気持ちです」

澪「純…///」

純「澪先輩///」

ダキッ



純「っていう感じで澪先輩と仲良くなりたいな~」

梓「……」


227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 20:54:32.79 ID:VvLnpysKP

純「……」

梓「……」

純「なんか言ってよぉ~」

梓「呆れてなにも言えないんだって」

純「なんで!?」

梓「少なくともドーナッツを一口だけかじって全部残すような人には、澪先輩は振り向かないと思うけど」

純「だって、全部一口食べたら満足しちゃって…」

純「ていうかなんでドーナッツ食べてるんだっけ?」

梓「純が食べたいって言うから学校帰りに寄ったんでしょ」

純「そっか……梓残り食べていいよ」

梓「全部は無理だって」


229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 21:05:48.01 ID:VvLnpysKP

純「まぁ話は戻すけどさ、澪先輩と仲良くなりたいんだよね」

梓「軽音部に入れば?」

純「いや、まぁそれは置いといて……」

純「あっ、澪先輩がジャズ研に来るってのはありかも」

梓「だ、ダメに決まってるじゃん!」

純「でも真面目に練習しない軽音部に不満溜まってるかもしれないよ~?」

梓「そんなことないもん」


230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 21:12:34.99 ID:VvLnpysKP

梓「純は知らないと思うけど、澪先輩だって軽音部のこと大切に想ってるんだから」

純「ふーん……でもやっぱり羨ましいなぁ、澪先輩がいるって」

梓「澪先輩はいいけど、他がね…」

純「他?」

梓「唯先輩や律先輩」

純「なんで?」

梓「真面目じゃないっていうか…適当って言うか…」

梓「とにかく変な先輩なんだよ」


231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 21:15:37.39 ID:FeCf5l2s0

容赦ない上から目線がまさに梓


232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 21:20:13.94 ID:VvLnpysKP

純「…変って言ってもさ、梓も十分変になったよね」

梓「え?」

純「軽音部に感化されちゃってるよね」

梓「されてないよ!」

純「自分ではそう思ってるだけだって」

梓「うぅ……そういう純だって変だよ」

純「だから、人それぞれみんな自分の価値観持って自分のこと普通だと思ってるの」

純「私から見れば梓はそうとう変になったよ?」

梓「うぐっ…」


234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 21:25:32.24 ID:VvLnpysKP

梓「むぅ…純なんかにそこまで言われるとは」

純「なんかってなに、なんかって」

梓「でも、今の発言はなんか大人っぽかったね」

純「梓がお子様なだけだよぉ」ニヤニヤ

梓「にゃにをー!」

純「あはは」

梓「はぁ、変わっていく自分がいやになっちゃうよ」

純「変わらないものなんてないんだよ?梓」

梓「その『ちょっと今良いこと言ったでしょ?』的な顔がいや」


235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 21:36:27.27 ID:VvLnpysKP

純「まぁ、自分が理想してる自分になるのなんて無理に等しいしね」

純「さっき澪先輩の妄想しててそう思ったよ」

梓「それでも…軽音部に芯まで染まりたくない」

純「別にそれは悪いことじゃないんだしいいじゃん」

梓「……」

純「梓の場合は強がってるだけだって」

純「ていうかすでに染まってると思うし」

梓「むぅ…」

純「それに比べて私は…どうしよっかな~」

梓「なにが?」

純「…将来ドーナッツ屋さんでもやろっかな」

梓「は?」


238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 21:50:35.76 ID:VvLnpysKP

純「なんかさ、このまま目標との壁を感じると…どうしようもないじゃん?」

純「容姿端麗、ベースも上手い!そして何より癖毛じゃない!」

純「…自分に持ってないものいっぱい持ってる人に憧れちゃうけど、今の自分は何も変わらないし」

純「それにベースやってるけどこのまま続けるかどうか分かんないし」

梓「……」

純「結局、何がしたいのかも自分に何ができるのかも分かんないまま…」

純「このまま普通の人生歩んで普通の人間なのかなぁって思うと……」

梓「……なんか、純らしくないね」

純「…きっと梓に感化されたんだと思う」

梓「私のせい?」


239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 22:00:56.50 ID:VvLnpysKP

純「あ~、考えるだけで鬱になる」

梓「…そんな自分を非難する必要ないじゃん」

純「うん?」

梓「純が自分のことをどう思ってようとも、私は純のこと尊敬してるよ」

梓「…一応だけど」

純「お?」

梓「だから…普段は部活とかちゃんとやってるみたいだし、切り替えができてるっていうか…」

梓「あぁもう、こういう事は一回か言わないからね!」

純「梓…」

梓「元気だしなよ、純らしくないって」

純「…まさか梓なんかに励まされるとは」

梓「なんかってなに、なんかって」


240 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 22:07:42.99 ID:VvLnpysKP

純「まぁ、一応ありがとう」

純「梓のこと好きになったよ、ちょっとだけだけど」

梓「どういたしまして」

純「私らしくかぁ……」

純「とりあえずドーナッツをもう一度全部一かじりしよう」

梓「それ…ただ食べたくなっただけでしょ」


#7『理想!』 おわり


261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 03:42:24.52 ID:Q1NmN4Ya0

        、. . _ |:、
       . . .`: :ヽ::ヽ. . . . . . . . . .
     -、: : : : :,: :゛!´: : : : : : : : : : : : : . .
       /: : :./: : : >´: : : : : : /: : : : : : : .ヽ
     iri: :/{: |: : :/: /: : : : :/: : : /: ,、: : : : : :ヽ
      V: : : l: :/:/l: : : : :/l: : :/: :/ l: : : : : :i: :ヽ
.       !: : : : !:!:/:l -―/‐トi :/: :/  !: !: : : : !: :l: .
      |: : : : : l//! : : / lハ :!: /  LlL:i: : :l: : !: !    しゅやく~♪
.        l: : /`!/ l: : /  .| `;l:/   |/!: !:ヽj: : :l:l:!
.      Vj ´` |l ゝヤ ~ヾ.  !'   l' !:!: :/ : /:ハ!
.        `;{、(_         ゛     -j___!'|:/!: :// !
        ヽヽ / / /         ゛  `i /!:/
      _ . .く:::ヽ            /// / '゛
     /:::::::::::ヾ:ヽ、.  _        ;
.    /::::::::::::::::::::::>;{ヽ. ゝ_  ̄ノ    ノ:..、_
.   j::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>==::::::::::::::::7:::::::::::::::::::::::ハ_
   ,{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>=ニ、:::::::::::::::::::::::::::::/ ̄ 、
  /:::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ,  i  ̄V:::::::::::::::::::/      }



268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 10:22:23.00 ID:YeaMpHXvP

#8『ゴールデンチョコパン!』


学食

純「こ、これは…!」

純「一日限定3個のゴールデンチョコパン!」

純「まさか今日買えるなんて思えなかったよ~」

純「ラッキー……」

いちご「すいません、これください」

純(あっ…)

いちご「……」スタスタ

純(私のゴールデンチョコパンが!?)


270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 10:29:30.89 ID:YeaMpHXvP

純「奪われた…私のゴールデンチョコパン…」

憂「純ちゃん、元気出して」

梓「もともと手に入らないものなんだから仕方ないじゃん」

純「……」

憂「純ちゃん?」

純「諦めないもん!必ず今学期中にもう一度ゴールデンチョコパンをこの手に!」

梓「もうすぐ一学期終わるよ」

純「だから、それまでに!」

純「絶対もう一度食べるんだから!」

憂「じゅ、純ちゃんが燃えている…!」


272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 10:36:24.01 ID:YeaMpHXvP

翌日

いちご「これください」

純「すでに取られた!」


翌々日

いちご「これください」

純「また!?」



純「三連敗!三連敗だよこれで!」

梓「向こうは勝ち負けとか意識してないと思うけど」


273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 10:42:46.70 ID:YeaMpHXvP

純「あの巻き髪の先輩…きっと私のこと恨んでるんだ」

憂「何かしたの?」

純「何もしてないし初めて見た先輩だけど」

梓「もう諦めなよ、ゴールデンチョコパンは純に食べられたくないんだよ」

純「そんなことないよ!ゴールデンチョコパンだって私に食べられたいと思ってるよ」

純「それなのにあの巻き髪先輩め…!」

純「次こそ私の全てをかけてゴールデンチョコパンを!!」

梓「その情熱を別のことに使えばいいんじゃないかな」


274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 10:50:19.67 ID:YeaMpHXvP

純(ゴールデンチョコパンをゲットするには、まず三年生より早く学食に行かなくてはいけない)

純(ここが一番大事、このをチャンス逃すとゲットできる確立がぐっと下がってしまう)

純(まさに一世一代の大勝負…!)

キーンコーンカーンコーン

純(きた!!)

純「学食行ってくる!」ダダダッ

憂「は、早い!」

梓「本当に全力だ…」


275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 11:02:12.64 ID:YeaMpHXvP

学食まで全力で走った。
教室を出て階段を下り、学食まで一本道。
なんとしても三年生より早く…!

純「はぁ、はぁ…」

もてる限りの力で足を動かす。
腕も早く振る。

心臓が早く鼓動しているのが分かった
わき腹もちょっと痛い。
それに普段運動してないせいか、すでに息は切れていた。
それでも諦めるわけにはいかない。

ゴールデンチョコパンを手に入れるためには!!

純「はぁ、はぁ…」


276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 11:05:37.69 ID:YeaMpHXvP

今の私は光。
そう、光よ。
この世のあらゆるものより早い。
まさに光。

この調子なら確実に一番乗りできる。
そしてあのパンを我が手に…!

さわ子「こら、廊下は走らないの!」

無視した。

さわ子「待てこらぁ!!」

追ってきた!?


277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 11:08:20.31 ID:6yaC8gsK0

追ってきたwwwwwwwww


279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 11:13:32.20 ID:YeaMpHXvP

さわ子「ガミガミくどくど…」

純「はい、すいません、ごめんなさい…」


怒られてる時もゴールデンチョコパンで頭がいっぱいだった。
初めてゴールデンチョコパンに出会ったときの感動。
今でも忘れられない

普通よりも大きいあのゴールデンチョコパン。
パンの上にチョコがいっぱいかかったあのゴールデンチョコパン。
パンの中にもぎっしりちょこが入ってるあのゴールデンチョコパン。

あぁ、ゴールデンチョコパン、ゴールデンチョコパン。
ゴールデンチョコパン……
早く…早く食べたい!


さわ子「はいこれまで、じゃもう廊下を入っちゃダメよ?」

純「分かりました!」ダダダッ

さわ子「走るなって言ってんだろうが!!」


280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 11:17:03.90 ID:YeaMpHXvP

学食


純「ゴールデンチョコパ…」

純「!?」

ワイワイ ガヤガヤ

純「人がこんなに…」

あの説教さえなければ…
こうなったら無理やりでも前に。

純「うぐぐっ…」

純「ゴールデン…チョコパン…!」


282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 11:18:57.10 ID:YeaMpHXvP

純「前にでれた!」

ゴールデンチョコパンは…

純「!」

あった!ラスト一個!!

純「や、やった…」

純「すいません!!これ…」

いちご「これください」

「はい、まいど」

純「!?」


283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 11:22:55.31 ID:YeaMpHXvP

純「あ、あぁ…」

終わった…何もかも。
全身の力がいっきに抜ける
その場で座り込んでしまった。


純「……」


あれだけ頑張ったのに…買えなかった。
結局、絶望のまま夏休みを迎えるのね。
ふっ…私らしい一学期だった…


純「……」

いちご「……」


284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 11:27:48.62 ID:YeaMpHXvP

純「……」

いちご「……これ」

純「え…?」

いちご「半分あなたにあげる」

純「な、なんで…」

いちご「欲しそうな顔してたから」

純「でも、それ先輩の…」

いちご「いいの、あなたが食べなさい」

純「先輩…」グズッ

いちご「じゃあね」

純「あ、ありがとうございました!」


私は勘違いしてたようだ。
あの巻き髪の先輩は一見冷たそうに見える人だったけど、そんなことはなかった。
とても…とても優しい先輩だった。


285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 11:30:32.93 ID:YeaMpHXvP

憂「あっ、それ買えたんだ」

純「うん、半分だけだけどね」

梓「なんで?」

憂「いいな~」

純「……」

いちご『半分あなたにあげる』

純「ふっ…」

純「憂と梓にも分けてあげるよ」


286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 11:34:05.52 ID:YeaMpHXvP

梓「いいの?」

純「私は今まで自分のことしか考えてなかった」

純「けど、それじゃあダメなんだよ」

純「それをあの先輩が…教えてくれた」

梓「?」

純(巻き髪先輩…名前は知らないけどありがとうございました)

純(私、先輩みたいな立派な高校生になってみせます!)



律「あっ、それゴールデンチョコパンじゃん!ちょっとちょうだい」

いちご「やだ」


#8『ゴールデンチョコパン!』 おわり


287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 11:34:44.57 ID:6yaC8gsK0

いちごwwwwwwwww


290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 12:04:19.09 ID:YeaMpHXvP

#9『夏休み!』


チュンチュン、チュンチュン

純「ふぁあぁぁ……徹夜で海外ドラマ見ちゃったよ」

純「……」

純「もう夏休みかぁ…」

純「……」

純「寝よ」


291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 12:09:54.80 ID:YeaMpHXvP

純「すぅ…すぅ…」

純母「こら、いつまで寝てるの?」

純「ふがっ!?」

純母「もう起きなさい」

純「うぅ…今何時?」

純母「8時」

純「ふぁ…」

純母「夏休みだからってダラダラしないの」

純「ふぁ~い…」


292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 12:17:20.06 ID:YeaMpHXvP

純「あ~つ~い」

純「外あつい~」

純「しかも眠い~」

純「はぁ……クンクン」

純「…夏の匂いって独特だよね」

ミーンミンミンミン

純「セミうるさいなぁ…」

ミーンミンミンミン

純「あっつ…」

純「早く冬にならないかな…」


294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 12:23:57.91 ID:YeaMpHXvP

憂「あっ、純ちゃ~ん」

純「憂…?」

憂「こんな所で会うなんて珍しいね、どこ行くの?」

純「う~ん…ただフラフラしてるだけなんだけど」

憂「そうなんだ、じゃあ今からうちにおいでよ」

純「えっ、いいの?」

憂「うん、麦茶もあるよ」


295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 12:28:50.86 ID:YeaMpHXvP

純「はぁ~…憂の家は涼しい」

憂「はい、麦茶」

純「ありがと…お姉ちゃんは?」

憂「部活だよ」

純「そっかぁ…」ゴクゴク

純「今年受験なのに頑張るねぇ」

憂「お姉ちゃん、ギター大好きだから」

純「大好きか…」

憂「そういえば、来年私たちも受験だね」

純「うぁ~…考えるだけでいやになる…」


296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 12:35:53.20 ID:YeaMpHXvP

純「憂は大学行くの?」

憂「うん、今のところはそう考えてるよ」

純「ふーん…まぁ憂なら上手くやれるよ」

純「私はどうしよっかなぁ…受験を乗り越える自信がない」

憂「大丈夫だって」

純「でもさ、大学行くとしもやりたいことが分かんないんだよね~」

憂「やりたいこと…」

純「憂はなんかある?」

憂「私は…今みたいにお姉ちゃんと仲良く過ごせたらいいなぁって」

純「まぁ、憂はそれでいいよね…」


297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 12:45:31.49 ID:YeaMpHXvP

純「でも一般人の私からしたら羨ましいよ」

純「なんの目標もなく生きていくのは辛いなぁ…」

憂「純ちゃん、最近楽しかったことある?」

純「へ?」

憂「なんか純ちゃんが楽しいって感じたこと」

純「楽しい……」

純「う~ん……あっ、昨日見た海外ドラマは楽しかったよ」

憂「楽しいことがあるならそれでいいじゃない」

憂「色々なことを楽しめば、そのうちやりたいことも見つかるよ」

純「憂…」


298 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 12:50:13.50 ID:8esg+Hqt0

憂ちゃん大人すなー


299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 12:50:58.42 ID:YeaMpHXvP

憂「えへへ、ちょっとかっこつけずぎかな?」

純「そんなことないよ、憂は立派だね」

憂「そ、そこまでじゃ…」

純「……」

憂「純ちゃん?」

純「ふぁ…ちょっと眠くなってきちゃった…」

憂「大丈夫?」

純「昨日遅くまでドラマ見てたから…」

憂「じゃあちょっと休んでいきなよ」

純「うん…ありがと」

純「そうさせてもらうね」


300 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 12:53:22.02 ID:YeaMpHXvP

純(憂は凄い…)

純(私と同い年なのにこうも考え方が大人だなんて)

純(料理も上手し…かわいいし…)

純(やさしいし…)

純「……」

純「ぐぅ…」


―――――
―――
――

302 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 12:54:37.78 ID:YeaMpHXvP

純「あ~つ~い」

純「外あつい~」

純「しかも眠い~」

純「はぁ……クンクン」

純「…夏の匂いって独特だよね」

ミーンミンミンミン

純「セミうるさいなぁ…」

ミーンミンミンミン

純「あっつ…」

純「早く冬にならないかな…」

純「……」

純「なんかさっきも同じこと言ったような…」


303 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 13:00:22.30 ID:YeaMpHXvP

梓「あれ、純?」

純「あっ、梓」

梓「なにしてるの?」

純「フラフラしてるのかな…?」

梓「なにそれ…」

純「でもこのままじゃ熱中症になりそう…」

梓「…ならうちに来なよ」

純「えっ、いいの?」

梓「暇だし」


304 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 13:06:35.53 ID:YeaMpHXvP

純「はぁ…涼しい」

梓「アイス食べる?」

純「あっ、ありがとう……」

純「あれ?これ梓のギター?」

梓「お父さんのだよ」

純「へ~、かっこいいね」

梓「はい、アイス」

純「どうもどうも」

梓「そういえば…」

純「んー?」ペロペロ

梓「将来やりたいこと見つかった?」


305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 13:11:20.44 ID:YeaMpHXvP

純「残念ながらまだ」

純「でもこれから見つける予定だよ」

梓「ふぅん…」

純「毎日を楽しく生きていれば、そのうちやりたいこも見つかるんだよ」

梓「なんか大人になったね、純」

純「当然、梓も早く大人にならないと置いていっちゃうよ?」

梓「むっ…やっぱ前言撤回」

純「あはは、まぁ大人のって所は憂からのもらった言葉だけどね」


306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 13:16:21.66 ID:YeaMpHXvP

純「……あれ?」

梓「なに?」

純「今日軽音部って部活あるんじゃないの?」

梓「えっ…ないけど」

純「えっ」

梓「なに?」

純「…なんでもない」

梓「おかしな純」

純(あれ~…でも……)


307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 13:21:05.60 ID:YeaMpHXvP

梓「今年の夏休みはいっぱい遊びたいなぁ」

梓「来年は受験だし」

純「そうだ、こんど憂と三人で旅行に行こうよ!」

純「せっかくバイトしてお金もあるんだし」

梓「あっ、いいかも…」

純「じゃあ決定ね」

梓「どこ行くの?」

純「それはまた後で考えておく……ふぁ~」

純「…眠くなってきた」

梓「寝てないの?」

純「昨日遅くまでドラマ見てたから…」

梓「夏休みだからってだらけすぎ」

純「ちょっと休んでもいい?」

梓「はぁ…別にいいよ」


308 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 13:23:11.89 ID:YeaMpHXvP

純「じゃあちょっと…」

純(そうだよねぇ…来年は受験なんだし今のうちに遊んでおかないと)

純(後悔しないよう楽しまなきゃ…)

純「……」

純「ぐぅ…ぐぅ…」


―――――
―――
――

309 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 13:25:18.59 ID:YeaMpHXvP

純「あ~つ~い」

純「外あつい~」

純「しかも眠い~」

純「はぁ……クンクン」

純「…夏の匂いって独特だよね」

ミーンミンミンミン

純「セミうるさいなぁ…」

ミーンミンミンミン

純「あっつ…」

純「早く冬にならないかな…」

純「……」

純「家帰ってもう一回寝よっと…」


310 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 13:27:15.83 ID:YeaMpHXvP

純「……」

純「すぅ…すぅ…」

純母「こら、いつまで寝てるの?」

純「ふがっ!?」

純母「もう起きなさい」

純「うぅ…今何時?」

純母「8時」

純「ふぁ…」

純母「夏休みだからってダラダラしないの」

純「ふぁ~い…」

純「……あれ?」

純「夢?」


#9『夏休み!』 おわり


314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 13:35:48.27 ID:5/6Wagmv0

GJ


319 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 14:34:14.35 ID:YeaMpHXvP

#10『旅行!』


純「おはよう、今日もいい天気だね」

梓「遅刻」

純「今日は絶好の旅日和だ!」

梓「一時間遅刻してる」

純「…すいません」

憂「ふふっ」

梓「もう、純が誘ったのに」

純「ごめんごめん、早く電車乗ろ?」


322 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 14:43:16.31 ID:YeaMpHXvP

ガタンゴトン、ガタンゴトン


純「この前プールに行ったきり真っ黒なままだね、梓」

梓「はぁ…夏はしょうがないよ」

憂「ところで純ちゃん、どこに行くの?」

純「ん?」

梓「そういえば、まだ聞いていなかったけど」

純「実はネットで調べたんだけど、ここのホテルがいいらしんだよ」

純「ほら、温泉やプールもある」

梓「おぉ…」

純「ね?凄いでしょ?」

憂「アルバイトしておいてよかったね~」

純「早く着かないかな…楽しみ」


323 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 14:46:53.01 ID:YeaMpHXvP

純「とうちゃーく!」

チュンチュン、チュンチュン

純「……」

梓「……」

憂「……」

梓「…ここどこ?」

純「すごいね、何もない」

憂「どこかの田舎かな?」

梓「…こんな所にリゾートホテルなんかあると思えないんだけど」

純「……」

梓「まさか道間違えた?」


324 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 14:57:09.61 ID:YeaMpHXvP

純「旅ってさ、目的地につくことが大切じゃないと思うよ」

純「その途中で見たものや経験したことが、後々に宝物になるんじゃないかな?」

梓「間違えたんだね?」

純「……はい、おっしゃるとおりです」

憂「これからどうしよっか?」

純「もう遅いし…どこか泊まれるところ探そ」

梓「…泊まれる所あるの?」


325 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 15:04:59.71 ID:YeaMpHXvP

純「山、山、山…山だらけだ」

憂「あっ、ここに地図が貼ってあるよ」

梓「何もないね…」

純「川はある…」

憂「泊まれる所……あった」

憂「ここから2キロぐらい歩いたところに民宿があるよ」

純「2キロ…」

梓「とりあえずそこに行こっか」


326 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 15:11:12.11 ID:YeaMpHXvP

ミーンミンミンミン
ジ~~~ッ


純「つかれた~…」

憂「頑張って、純ちゃん」

梓「コンビニもないね」

純「人住んでるのかな…ここ」

梓「怖いこと言わないでよ…」

憂「あっ、ついたよ」

憂「すいませーん」


327 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 15:14:32.18 ID:YeaMpHXvP

「はい…」

憂「あの…ここって今日空いてる部屋ありますか?」

「はい、ございますよ」

「三名様ですか」

憂「はい」

「ではこちらへどうぞ」

純「よかった、人はいるみたい」

梓「ほっ…」


329 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 15:20:08.98 ID:YeaMpHXvP

純「あ゛~~!もうくたくた~」

「では夕飯の支度ができましたらお呼びしますので」

憂「お世話になります」

純「テレビつけよっと」

梓「結局リゾートホテルに泊まれなかった…」

純「何も知らない所でも、テレビつけてると安心できるよね」

純「なんでだろ?」

梓「知らないよ…」


330 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 15:28:58.95 ID:YeaMpHXvP

梓「だいたい、純のせいでこんな所に来ちゃったんだからね」

憂「まぁまぁ、梓ちゃん」

純「しょうがないよ、来ちゃったものは」

純「とりあえず楽しもうよ」

梓「……何を?」

純「…そういえば何もないね、ここ」

梓「……」

純「田舎は退屈だよ~!!」


331 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 15:37:56.98 ID:YeaMpHXvP

夕飯


「そういえば皆様はどうしてこんな田舎へ?」

純「いや~ははっ…ちょっと道間違えちゃいまして…」

「そうですよね、こんな何もないところにわざわざ来る理由もないでしょうに」

梓「そ、そんなことないですよ…ここご飯美味しいですし」

「そうだ、皆さん知っています?この村にはどこかにお宝が隠されているんですよ」

憂「お宝?」

「えぇ、戦国時代かなんかにどこかの大将が、金みたいなのをこの村に埋めたとか埋めてないとか言い伝えが…」

純「金!?」

梓(なんか適当な言い伝え…)

「もしかしたら、探せば見つかるかもしれませんね」


333 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 15:43:40.04 ID:YeaMpHXvP

憂「ふぅ、ご飯美味しかったね」

梓「テレビつけよっと」

純「ねぇ、明日金を探そうよ!」

梓「本気で信じてるの?さっきの話」

純「だって面白そうじゃん」

憂「そうだね~」

梓「憂まで!?」

純「よし、じゃあ決定!」

梓「はぁ…」

純「そうと決まれば今日はお風呂入ってすぐ寝よう!」


334 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 15:46:27.41 ID:YeaMpHXvP

就寝


憂「じゃあもう電気消すね」

梓「うん」

純「おやすみー」

パチッ

純「……」

梓「……」

憂「…グズッ……お姉ちゃん…」

梓「憂?」

憂「お姉ちゃん……会いたいよぉ……」

梓「突然どうしたの!?」

純「ホームシックかな?」


336 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 15:53:17.93 ID:YeaMpHXvP

憂「お姉ちゃん……」

純「あぁほら憂、寂しくないよ!」

梓「そうだよ、私たちがいるんだから!」

憂「お姉ちゃ~ん…ふぇぇえん」

梓「そこまで!?」

純「きっといきなり知らないところに来ちゃったから、今まで積もってた不安が爆発しちゃったんだね」

憂「ふぇえぇぇん」

純「あ~、よしよし」

梓「何だかんだで憂も不安だったんだ」

梓「全部純のせいだね」

純「私が悪いの!?」

憂「ふぇぇええぇん」

純「あぁ、ごめんねごめんね」


337 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 15:57:07.73 ID:YeaMpHXvP

憂「すやすや……」

純「はぁ…ようやく寝てくれた」

梓「私も寝よっと」

純「…なんかここ幽霊とか出そうだよね」

梓「やめてって、そうこと言うの」

純「ぐぅ…ぐぅ…」

梓「…寝つきはやっ」

梓「まったく、不安を煽るようなこと言って寝るなんて…」

梓「…私も寝よ」


338 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 16:00:16.44 ID:YeaMpHXvP

翌朝


梓「う…うぅん…」

梓(朝…起きなきゃ…)

梓「……あれ?」

梓(体が動かない!?)

純『…なんかここ幽霊とか出そうだよね』

梓(まさか…えっ、うそ)

梓(金縛り!?)


340 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 16:03:43.80 ID:YeaMpHXvP

梓(ど、どどっどどうしよう!)

梓(まさか本当に幽霊がいたなんて…)

純「ぐぅ…ぐぅ…」

梓「……」

梓「なんで私の上で寝てるの、純…」

純「すやすや…」

梓「人を怖がらせて!」ゴチン

純「いたっ!?」

梓(はぁ…疲れる…)


#10『旅行!』 おわり


341 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 16:05:11.69 ID:5/6Wagmv0

GJ


343 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 16:15:13.21 ID:YeaMpHXvP

#10『お宝!』


純「頭が痛い…」

梓「きっと幽霊に殴られたんだよ」

純「えー?」

憂「昨日はごめんね、二人とも」

梓「いいっていいって、全部純が悪いんだから」

純「なにー!」

憂「だ、大丈夫だよ純ちゃん!」

憂「そんな風に思ってないから」


345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 16:22:23.21 ID:YeaMpHXvP

純「…まぁ、金さえ見つければ梓も生意気なこと言わなくなるよ」

梓「本当に見つかるの?」

純「見つかる!そんな気がする」

梓「だめだこりゃ…」

憂「どこ行けば見つかるのかな?」

純「山の中とかじゃん?」

梓「そんな適当じゃ見つからないって」

梓「もっと情報を集めて、計画を練らないと…」

純「…ノリノリじゃん梓」

梓「や、やるからにはちゃんとやりたいの!」


347 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 16:37:55.85 ID:YeaMpHXvP

純「でも調べるって言ってもね~…」

憂「女将さんに地図もらってきたよ」

梓「う~ん…手がかりになりそうな場所は……」

純「山しかないじゃん、やっぱ山だよ」

梓「だからもっとよく見て…」

憂「ケンカしないで二人とも」

梓「……」

純「むぅ…」

憂「えへへ、大丈夫大丈夫」

憂「きっと見つかるから力を合わせて頑張ろうよ」

梓「まぁ憂が言うなら…」

純「そだね」


348 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 16:45:00.24 ID:YeaMpHXvP

憂「ここなら何かあるんじゃないかな?」

純「ここ…お寺?」

梓「古い…誰もいないみたい」

純「ふむ……ん?」

梓「あっ、勝手に中に入っちゃだめだよ」

純「みてみて、何か箱がある」

憂「え?」

カパッ

梓「開けちゃっていいの…?」

純「…いいみたい、ほら」

梓「!」

憂「これ…絵図?」


349 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 16:50:29.06 ID:YeaMpHXvP

純「なんか宝の地図っぽくない?」

梓「これ…なんの絵だろう…」

憂「なんだろう…山みたい…」

憂「!」ガサゴソ

純「どうしたの?」

憂「見て、この絵と地図のここを照らし合わせると…」

純「あっ…ぴったり!」

梓「じゃ、じゃあこの山に行けば…」

憂「金、みつかるかも」


350 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 16:58:09.49 ID:YeaMpHXvP

純「やっぱり山にあったんだね!」

梓「まぁこれだけ山に囲まれてたら当然だよ」

純「素直に認めればいいのに」

梓「べつに」

憂「それにしても、この山道厳しいね」

梓「これで何も見つからなかったら、ただ山登りしに来ただけになっちゃうよ」

純「しんどい~…もうちょっとゆっくり歩こうよ~」

梓「私たちも疲れてるよ」

純「早くお宝見つけて帰りたい~」

梓「そんな簡単に見つかったらお宝じゃないって」

憂「あっ…」

梓「どうしたの?」

憂「行き止まり……」


351 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 17:05:09.65 ID:YeaMpHXvP

純「えぇっ!ここまで来て!?」

憂「うーん…」

梓「他の道はないの?」

憂「……あっ」

憂「見て、ここから下りれば川に沿って進めるかも」

純「…けっこう険しい道だよ?」

憂「行こっか」

梓「う、うん」

純「マジ…?」

純(なんか旅行じゃなくて冒険になってきたような…)


352 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 17:12:53.79 ID:YeaMpHXvP

梓「ふぅ、なんとか下りれた」

純「冷たっ!?川気持ちいい!」

憂「ちょっと休憩しよっか」

純「ひゃ~…冷たい」バシャバシャ

梓「あんまりはしゃいだら危ないよ?」

純「梓も遊ぼうよ」

梓「遊ぶ元気はあるんだ…」

憂「ふふっ」


354 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 17:21:34.83 ID:YeaMpHXvP

純「それにしても、どこまで進めば金にたどり着けるんだろうね~」バシャバシャ

憂「簡単には見つからないと思ってたけど…ここまで来ると流石に疲れるね」

梓「今日中に見つかるのかな…」

純「まぁ見つかんないなら諦めて帰るってのもありじゃない?」バシャバシャ

梓「言いだしっぺがなに言ってるの……」

梓「ていうか危ないからそろそろ川から出てきなよ」

純「浅いから大丈夫だっ…」ツルッ、バシャーン

純「……」

梓「はぁ、言ったこっちゃない…」

憂「じゅ、純ちゃん大丈夫!?びしょびしょだよ!」


355 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 17:25:35.12 ID:YeaMpHXvP

純「あぁん……下着まで濡れてる」

憂「はい、タオル」

憂「風邪ひいちゃうから服脱いで行こっか?」

純「えぇっ!下着のまま歩くの!?」

梓「誰も見てないから大丈夫だよ……ぷっ」

純「笑うなぁ!!」

憂「乾くまで我慢だよ、純ちゃん」

純「うぅ……」


357 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 17:33:36.77 ID:YeaMpHXvP

純「どこまで歩けばいいの~?」

梓「金が見つかるまで」

純「それっていつなのよ~…」

グゥ~

憂「お腹すいた?純ちゃん」

純「え?私じゃないけど」

梓「……」

純「ぷっ」

梓「笑うなぁ!!」


358 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 17:38:14.22 ID:YeaMpHXvP

憂「しょうがないよ、けっこう歩いたし」

梓「うぅ///」

純「あっ、チョコあるから食べる?」

純「はい」

憂「ありがとう」

梓「あ、ありがと…」

純「それにしてもさぁ…」

憂「なに?」

純「服脱いだから全身蚊に刺されまくってかなり痒いんだけど…」


359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 17:40:07.03 ID:fkCrOUEG0

純ちゃん不憫だwwwww


360 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 17:42:44.04 ID:YeaMpHXvP

憂「た、大変!」

純「うわ~ん!!痒い痒いぃ!!」

梓「…はい、塗り薬」

純「ナイス梓!」

梓「困ってる時はお互い様だよ」

純「ついでに塗ってくれない?背中とか」

梓「しょうがないなぁ…」ピタッ

純「ひやっ!?冷たっ///」

梓「ちょっ、変な声出さないでよ!?」

純「だって…気持ち良いんだもん」

梓「もう、自分で塗って!」

純「あぁん、梓のいじわる~」

憂「うふふっ」


361 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 17:48:12.74 ID:YeaMpHXvP

梓「もうかなり歩いたね…」

憂「そろそろ着くといいんだけど…」

純「やっぱ簡単には見つからないもんだね~…」

憂「そろそろ引き返したほうが…」ガッ

憂「あっ…」ドサッ

梓「憂!」

憂「いたた…転んじゃった」


362 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 17:53:31.60 ID:YeaMpHXvP

梓「ヒザ擦りむいちゃってる…」

梓「待ってて、バンソウコあるはずだから」

憂「ごめんね…」

純「歩ける?」

憂「たぶん…いたっ」

梓「しばらく動かさないほうがいいよ」

憂「でも…」

純「よし、私が肩貸してあげる」

憂「そんな…悪いよ」

梓「そうだね…純一人じゃ無理だよ」

純「なんだとぉ?」

梓「私も貸してあげる」

憂「梓ちゃん…」


363 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 17:58:08.73 ID:YeaMpHXvP

純「別に私一人でも大丈夫だよ?」

梓「純だけには任せられないよ」

純「むむっ…」

憂「ごめんね、二人とも…」

純「憂は気にしないの、一番頑張ってくれたんだから」

梓「そうだよ、憂がいなかったらここまで来れなかったと思うよ?」

憂「純ちゃん…梓ちゃん…」

純「あっ…」

梓「どうしたの?」

純「今度は分かれ道だ…」


364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 18:01:06.44 ID:YeaMpHXvP

憂「本当だ…どっちに進む?」

純「う~ん……そうだ!」

純「棒を使って、倒れた方向に進もう」

梓「そんな適当でいいの?」

純「しょうがないじゃん、こうなったら神頼みだよ」

純「よっと…」ソッ…ポトリ

純「よし、右だ!」


365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 18:04:27.14 ID:YeaMpHXvP

カァー、カァー


純「……」

梓「……」

憂「……」

純「…ごめん、外したかも」

憂「しょ、しょうがないよ」

憂「そろそろ陽が暮れるし…戻ろっか?」

梓「……まだ」

憂「え?」

梓「もうちょっと進もうよ」

純「でも…」

梓「私は、純が決めた道を信じてるから」


366 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 18:07:52.78 ID:YeaMpHXvP

純「い、いきなり嬉しいこと言ってくれるじゃん…」

梓「べ、別にまだ諦めたくなかっただけだもん」

梓「深い意味はないの!」

憂「ふふっ…じゃあもうちょっとだけ進もっか」

純「・・・そうだね!」

純「私も梓の選択を信じるよ!」

憂「私も」

梓「そ、そう言われると恥ずかしいんだけど…」


367 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 18:13:40.65 ID:YeaMpHXvP

カァー、カァー


純「はぁ…はぁ…」

梓「もうちょっと…」

憂「!」

憂「見て、あれ…」

純「花…?」

梓「花畑…かな?」

憂「うわ~…綺麗…」


368 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 18:16:09.92 ID:YeaMpHXvP

純「色んな花があるね…」

梓「すごい…」

憂「写真持ってくればよかった…」

純「……」

梓「……」

憂「……」

純「…もしかして、ここがゴール?」

梓「今私もそう思った」

純「はぁ~…結局金はないのね…」


370 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 18:18:45.12 ID:YeaMpHXvP

梓「なんか…いっきに力が抜けた」

憂「でも…金より綺麗かも」

純「……」

梓「……」

純「…そうかもね」

梓「だね」

憂「もうちょっとここにいよっか?」

純「うん!」


―――――
―――


371 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 18:23:48.27 ID:YeaMpHXvP

ガタンゴトン、ガタンゴトン


憂「……」パラッ

純「何読んでるの?」

憂「途中で暇つぶしに買った本」

純「ふぅん……」

純「結局、見つからなかったね金」

梓「だから、そう簡単には見つからないんだって」

梓「花畑が見れただけでもよかったじゃん」

純「まぁそうだけどさ…」


372 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 18:27:31.27 ID:YeaMpHXvP

憂「美しいものを見つける為に私たちは世界中を旅行するが、自らも美しいものを携えて行かねば、それは見つからないだろう」

純「へ?」

憂「えへへ、本に書いてあったのを読んだだけ」

憂「これってどういう意味だろう?」

梓「美しいもの…一応私たちも見つけたよね」

憂「うん、でも自らも美しいものを携えてってなんだろう?」

純「決まってるじゃん、私たちの友情が美しいってことだよ」

純「三人で一緒に行かなかったら見つけられなかったしね」


373 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 18:30:21.16 ID:YeaMpHXvP

憂「……」

梓「……」

純(…あれ?すべった?)

憂「純ちゃん…素敵!」

純「や、やっぱそうだよねー!」

梓「ちょっと寒いよ、今の台詞」

純「なんだとぉ!」

憂「そう言って梓ちゃん、顔赤いよ」

憂「照れてるんでしょ?」

梓「ち、違うもん!」

純「素直じゃないなぁ、梓は」

梓「むぅ…」

憂「うふふっ」

純「はぁ…帰り道が一番長く感じる」


374 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 18:32:53.16 ID:YeaMpHXvP

「あの子たちは金をみつけたんですか?」

「いいえ、どうやら今回も外したみたいです」

「いつになったら見つけてくれるんだろうねぇ」

「そうだねぇ…みつけてくれれば土地の権利で私たちのものになるのに」

「…いい加減自分たちで探さない?」

「面倒だからいいや」



#10『お宝!』 おわり


375 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 18:35:48.13 ID:5/6Wagmv0

GJ!
いいね 三人の友情や気遣いが出てた



386 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 21:50:09.97 ID:YeaMpHXvP

#11『散髪!』


梓「うーん…前髪がだいぶ伸びてきたなぁ…」

憂「切らないの?」

梓「今月中には美容院に行く予定」

純「私が切ってあげよっか?」

梓「いらない」

純「遠慮しないでって」


387 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 21:55:11.06 ID:YeaMpHXvP

梓「いらないって言ってるのに…」

純「いいからいいから」

梓「もう…ちゃんと切ってよね?」

純「まっかせて!手先は器用だから!」チョキチョキ

梓(すごく心配…)

純「じゃあいくよー…」

梓「あっ、ちょ…!?」

純「えいっ」ジョキリ

パサァ

梓「……」

純「……パッツンパッツンになっちゃったね」


390 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 22:00:12.75 ID:YeaMpHXvP

唯「みんなとお買い物~♪」テクテク

梓「……」

唯「……あれ?」

梓「……」

唯「あずにゃん!?」

梓「どうもです」

唯「どうしちゃったのその髪!」

梓「純のせいでこうなっちゃって…」


391 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 22:04:21.49 ID:YeaMpHXvP

唯「かわいい~!」

梓「最悪ですよ…前髪パッツンなんて」

唯「あっそうだ、これから軽音部のみんなと買い物に行くんだけどあずにゃんも来る?」

梓「いえ、こんな髪ですから…いいです」

唯「そっかぁ……せっかくかわいいのに勿体無い」

梓「かわいくないです」

唯「お人形さんみたいでかわいいよ?」

梓「そ、そんなこと言われても嬉しくないです!」


392 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 22:08:47.92 ID:YeaMpHXvP

唯「お待たせ~」

律「遅いぞ、唯」

唯「ごめんごめん、途中であずにゃんに会って」

紬「梓ちゃんに?」

唯「うん、連れてこようとしたんだけど髪切ったばかりだからいいって断られちゃった」

澪「へぇ、髪切ったんだ」

唯「なんか純ちゃんのせいだって言ってた」

律「純のせい?どういうことだ?」

紬「それってまさか……失恋!?」


393 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 22:15:38.63 ID:YeaMpHXvP

律「は?」

紬「だってそうじゃない…女の子が誰かのせいで髪を切るなんて…」

紬「それぐらいしか理由はないわ!」

澪「な、なるほど…」

唯「あずにゃん…・そんな悲しいことがあったんだ…」

律「いやいやいや、それは違うんじゃないか?」

唯「りっちゃんは女心が分からないからそんなこと言えるんだよ」

律「おい、私も女だぞ」


394 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 22:23:00.10 ID:YeaMpHXvP

翌日、軽音部

梓(はぁ…やだなぁこの髪)

梓(絶対みんなに笑われる…)

ガチャッ

梓「こんにちは…」

唯澪律紬「!?」

梓(ほら…やっぱり…)

紬「こんにちは、梓ちゃん」

紬「ケーキの用意できてるわよ」

梓「…え?」

唯「あずにゃん、早く座りなよ」

梓「は、はぁ…」

梓(あれ?)


395 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 22:30:19.48 ID:YeaMpHXvP

紬「今日は梓ちゃんのために、いっぱいケーキを用意したのよ」

梓「私のため?」

澪「その…たくさん食べれば元気がつくぞ」

澪「ヤフーの知恵袋にもそう書いてあったし」

律「まぁ…なんかそうみたいだな」

梓「はい?」

唯「あずにゃん、これからは脇道にそれずにギターだけ頑張ればいいんだよ」

梓「はぁ…頑張ってますけど」


396 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 22:35:20.51 ID:YeaMpHXvP

紬「元気出してね、次の出会いがあるから」

澪「そうだな」

唯「うちの憂なんてどう?」

唯「妹自慢じゃないけど器量も良いし優しいし…」

梓「あの…何の話ですか?」

律「言わせんなよバカ野郎」

紬「そうよ、これ以上自分を傷つける必要はないの!」

梓「?」


398 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 22:42:47.40 ID:YeaMpHXvP

翌日


梓「なんか昨日の部活で先輩達の様子がおかしくてさ…」

憂「そうなんだ…」

梓「何なんだろう?」

憂「そうだ、梓ちゃんのためにお守り買ってきたの」

梓「私のため?」

憂「はい、これ」

梓「ありがとう…」

梓「……縁結び」

梓(なんで?)


400 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 22:49:26.25 ID:YeaMpHXvP

憂「お姉ちゃんから聞いたよ、二人の間にそんなことがあっただなんて…」

梓「二人?」

憂「次は素敵な人に出会えるといいね」

梓「憂まで……一体何なの?」

憂「え?」

梓「私が何したって言うの」

憂「梓ちゃん、純ちゃんのことが好きだったんでしょ?」

梓「はぁ!?」


401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 22:53:21.95 ID:YeaMpHXvP

純「なるほど、そんなことが」

梓「誤解を解こうよ」

純「まぁ…私としては振った立場だから世間的ダメージないし」

梓「私はあるの!!」

梓「だいたい、私が純のこと好きって勘違いされることがショックだって」

純「えっ、私のこと嫌いなの!?」

梓「いや…そういう好き嫌いじゃなくて…」

純「冗談冗談」


402 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 23:00:24.11 ID:YeaMpHXvP

梓「はぁ…絶対澪先輩に変だと思われたよ」

純「ちゃんと話せばいいじゃん」

梓「聞いてくれる雰囲気じゃなかった…」

純「……実際梓はさぁ、私の事どのくらい好き?」

梓「えっ?な、なにそれ…」ドキドキ

純「なーんちゃって」

梓「…は?」

純「またまた冗談」

梓「…思わせぶりなこと言わないでよ」


403 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 23:05:06.40 ID:YeaMpHXvP

純「だって梓のことからかうと面白いし」

梓「……」

純「梓?」

梓「…このくらい」バッ

純「へ?」

梓「腕いっぱい広げて、それでもまだ全然足りないくらい…」

梓「純のことが好き」

純「!?」ドキッ

梓「純…」

純「あ、梓…?」

梓「……ぷぷっ」

純「え…?」

梓「やーい、騙されたー」


406 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 23:07:57.65 ID:yqR54CYg0

イイヨイイヨ


408 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 23:13:45.89 ID:YeaMpHXvP

純「は…はぁっ!?」

梓「仕返しだよ、私をからかった」

純「…やってくれたね」

梓「本当はね…ケーキの苺ぐらいかな?純に対しての好感度は」

純「なにそれ…ちっちゃ」

梓「いいじゃん…美味しいし、あると嬉しいし」

純「んもー、適当に言ってるだけでしょ?」


409 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 23:15:04.15 ID:YeaMpHXvP

梓「さぁ?」

純「…あんまり人をからかわないほうがいいよ?」

梓「そっちこそ」

純「あ?」

梓「お?」

純「……ぷっ」

梓「クスクス…」

純「あはは、いったなこいつぅ!」コチョtコヨ

梓「にゃー!やめてー!」ジタバタ


410 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 23:20:26.02 ID:YeaMpHXvP

翌日


梓「いい?ちゃんと五回を解くんだよ?」

純「はいはい、分かってるって」

憂「おはよう、二人とも」

梓純((来た…!))

梓「あっ…おはよう憂」

純「おはよう」

憂「あれ…二人とも一緒にいる…」

憂「仲直りしたの?」

純「ま、まぁそうなんだけど…」

梓「その事についてちょっと話が…」

憂「よかった、じゃあ今日はお赤飯炊いておくね」

梓純「「いや、いらないから!!」」


#11『散髪!』 おわり


412 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 23:27:03.90 ID:5/6Wagmv0

GJ!


419 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 00:48:46.40 ID:bPskl9UNP

#12『無敵!』


憂「いけない、学校に遅刻しちゃう…」

憂「急がないと!」

ブーーーーー!!!!

憂「!?」

キキィィィッ!!ドンッ!!

その日、私はトラックに轢かれた。

ドカーーーーーーーン!!!!

そして衝撃でトラックは粉々になった。


憂「これが…私の力?」


420 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 00:53:21.26 ID:7YVktaq/0

さすが憂


421 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 00:54:15.62 ID:bPskl9UNP

憂「そんな…なんで私にこんな力が.…」

「ト、トラックを破壊したぞ!?」

「ひぃっ!?化け物だ~!!」

憂「ま、待ってください!」

憂「私はそんなつもりじゃ…」

「逃げろーーーー!!」

憂「……」

憂「こんな力…あっても嬉しくないよ…」


423 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 00:58:03.01 ID:bPskl9UNP

prrrr、prrrr

憂(電話…梓ちゃんからだ)

ピッ

梓『もしもし憂!!』

憂「ど、どうしたの?」

梓『街が…街がテロリストに襲われてるの!!』

憂「えぇっ!?」

梓『早く逃げて!!』

ピッ、ツーッツーッ

憂「街がテロリストに…」

憂「……」

憂「この力…誰かのために使いたい!」

憂「私がみんなを救わなきゃ!」


424 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 01:03:10.87 ID:bPskl9UNP

さわ子「ヒャッハー!!死ね死ねええぇぇぇえぇぇ!!」

ズバババババ

「きゃーーーーっ!!」
「た、助けてーーーー!!」

憂「これは……先生!!」

さわ子「あぁん?」

憂「先生…これは一体どういう事ですか!?」

さわ子「ふっ、どうもこうも…こういう事よ!」ズババババ

憂「くっ…」

さわ子「ヒャッハッハーーーーーッ!!」

憂「まさか…先生はテロリストの仲間!?」


425 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 01:07:21.07 ID:ALT8lSUKP

ワロタ


426 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 01:08:17.39 ID:bPskl9UNP

さわ子「どいつもこいつもイチャつきやがってええぇぇ!!」

さわ子「カップルなんて消えちまえええぇぇぇぇ!!」

ズババババババ

憂「それが先生の動機ですか…」

さわ子「だったら何よ!!」

憂「だったら…だったら私が倒します!」

憂「平沢…キック!」キュピーン

さわ子「!?」

憂「はあぁぁぁぁぁぁっ!!」

ドカーーーーン!!!!

さわ子「うぐっ…」


429 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 01:13:00.84 ID:bPskl9UNP

さわ子「そんな…私が負けるなんて…」

憂「他人の幸せを祝えない人なんかに、幸せはやってきません」

憂「そこで悔い改めてください」

さわ子「ふっ…その通りね」ガクッ

憂「先生…」

「きゃーーーーー!!」

憂「!!」

憂「早くみんなを助けないと!」

憂「平沢ダッシュ!!」ダダダッ


431 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 01:15:57.60 ID:bPskl9UNP

ドカーーーン!!バコーーーン!!


憂「ここも大変なことに!」

和「はぁっ!」

憂「!?」

ガキィン!!

憂「和ちゃん!!」

和「次は私が相手よ、憂」

憂「そんな…和ちゃんまでテロリストなの!?」


432 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 01:18:44.80 ID:bPskl9UNP

和「あなたとこんな事になるなんて…残念だわ」

憂「和ちゃん!一体どうしてこんなことを!?」

和「我が同士と理想の世界を実現するためよ!!」

バキィン!!

憂「くっ!」

憂「同士…誰なの?」

和「私を倒したら教えてあげるわよ!」

ドガンッ!!


433 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 01:22:14.02 ID:bPskl9UNP

憂「いくら和ちゃんでも…街の人泣かせることは許せない!!」

憂「平沢…パンチ!」キュピーン

和「なにっ!?」

憂「はあぁぁぁっ!!」

ドカーーーーン!!

和「うっ…」ドサッ

憂「和ちゃん!」


434 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 01:24:44.64 ID:bPskl9UNP

和「さすが平沢の血を引く者ね…」

憂「和ちゃん…そんな…」

和「私を倒したご褒美に教えてあげる…私たちのボスは…」

ズキューン

和「うぐっ!?」

憂「和ちゃん!」

純「負け犬にはもう用はない」

憂「純…ちゃん?」

純「テロリストのボスは私だよ、憂」


435 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 01:33:36.34 ID:bPskl9UNP

憂「そんな…なんで純ちゃんが!」

バキッ!!

憂「きゃっ!?」

純「あははは!弱い!弱すぎるよ憂!!」

憂「くっ…」

純「もうすぐこの街から軽音部のメンバーは消滅する」

憂「えっ…」

純「エクスビッカー…あの大量殺戮兵器を使って軽音部の人たちを殺すんだよ」

純「そうすれば来週から『じゃずけん!』が始まる…」

純「もちろん、今まで活躍できなかった人たちのも出番が回ってくる」

憂「そんな…お姉ちゃんには手出しさせない!」

純「ふっ…今の憂になにができるの?そこで『けいおん!』が消滅するのを見物してな」

純「あははははははは!」

憂「くっ…」


436 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 01:35:42.35 ID:bPskl9UNP

憂「このままじゃ…お姉ちゃんが…」

唯『憂、大好き』

憂「お姉ちゃん…」

憂「……させない」

憂「『けいおん!』は私が守ってみせる!」


438 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 01:38:21.76 ID:bPskl9UNP

憂「ここが純ちゃんの基地」

憂「ここを破壊すれば…」

姫子「させないわ!」

バチンッ!!

憂「!?」

姫子「私だってもっと出番が欲しいんだから!」

憂「こんな時に……」

唯「憂、助けに来たよ」

姫子「!?」

憂「お姉ちゃん!」


440 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 02:01:15.23 ID:bPskl9UNP

唯「この街の平沢は一人じゃない、覚えておくんだね」

姫子「くっ…なんですってぇ」

唯「平沢チョップ!」

ドカーーーン!!

姫子「きゃああああっ!」

信代「まだよ!」

佐々木「私たちだっているんだから!」

憂「まだこんなに…」

唯「憂、先に行って」

憂「でも!」

唯「平沢家は助け合いでしょ」

憂「お姉ちゃん……」

憂「分かったよ!」

唯「がんばってね~」


441 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 02:01:58.02 ID:bPskl9UNP

純「ふふふ…もうすぐだ」

純「もうすぐで私の夢が…」

憂「純ちゃん!」

純「憂…来ちゃったんだね」

憂「純ちゃん…今ならまだやり直せる!戻ってきて!」

純「無理だよ!!私はもう…悪魔になってしまったんだ」

憂「なら私も…あなたを止めるために悪魔になる!」

憂「平沢…ファイナルイリュージョン!」

純「ぎゃあああっ!!」

ドカーーーーン!!!!


442 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 02:06:15.29 ID:bPskl9UNP

純「うぐぅ……」

憂「純ちゃん…」

純「負けたよ憂…私の負け」

純「やっぱり準レギュラーキャラには勝てないや」

憂「何言ってるの…純ちゃんだって立派な準レギュラーじゃない」

憂純「「純だけに」」


という夢だとさ。


梓「何そのオチ!?」


#12『無敵!』


443 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 02:11:05.22 ID:zHZtphPk0

オチワラタ


445 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 02:14:12.92 ID:bPskl9UNP

#13『中学!』


ドシャッ

憂「あっ…」

梓「なにやってるの純!」

純「ご、ごめん!憂のお弁当…」

憂「あはは、気にしないで…落ちちゃったものは仕方ないから」

純「……」

憂「学食行ってくるね」


447 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 02:21:42.65 ID:bPskl9UNP

純「憂に悪いことしちゃったな…」

梓「純の不注意だよ」

純「うぅ…」

梓「……そういえば前から気になってたんだけどさ」

純「え?」

梓「純って中学の頃から憂と友達なんだよね?」

純「うん」

梓「一体どういう出会いしたの?」

純「憂との出会い?そうだねぇ……」


449 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 02:31:07.29 ID:bPskl9UNP
――――
――


キーンコーンカーンコーン


純(はぁ…もう中3かぁ…)

純(なんだか実感がわかないな~…)

憂「あの…鈴木さん?」

純「え?」

憂「今日から隣の席だね」

純「平沢さん…」


私たちは特に親しいわけでもなかった。
ただのクラスメイト。
たまたま席が隣になっただけで話をした。
そんな関係。


450 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 02:45:00.25 ID:bPskl9UNP

席が近いからだろうか。
何日かすると、私たちはお互いに打ち解けてきた。
話をするうちに知らなかった事をどんどん発見する。


憂「えへへ、それでね~…」


彼女はいつも自分の姉のことを嬉しそうに話していた。
その解きの笑顔がすごくかわいい。


純「へぇ…」


深くは聞いてないが、楽しそうなのは伝わってきた。
私も笑顔で相槌をうつ。


451 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 02:52:53.35 ID:bPskl9UNP

キーンコーンカーンコーン

お昼休み。
みんなでお昼を食べる時間。

憂と私は別々のグループだったから一緒には食べなかった。


「ところがさぁ…」
純「あはは…」チラッ


憂「ふふっ…」
「でねー…」


すごく微妙な距離感。
仲が良いのか悪いのか…分からない。
なんか気持ち悪い。
けど学校じゃ珍しいことでもなかった。


452 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 03:07:22.50 ID:bPskl9UNP

次の日
奇跡的なことにグループのメンバー全員が風邪で休んだ。

純「そんな馬鹿な…」

純(ていうかお昼どうしよう…)

純「……」

いきなり別のグループに入れてもらうのも、なんか忍びない。
一人でさっさと食べて図書室にでも行こう。

純「……」ガサゴソ

純「…あれ?」

純(まさか…)


お弁当を忘れてた…


453 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 03:12:23.00 ID:bPskl9UNP

純「参った……」


「あははー」
「うそー?」
「マジマジ、本当だって」
「それでさー」


純「……」

純(購買で何か買ってこよう……)


454 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 03:24:39.99 ID:bPskl9UNP

自分の居場所がないだけで不安になる。
私は逃げるように教室から出て行った。


純「はぁ…お腹すいた」チュー


購買で売られているパンは全て完売し、フルーツオレだけが残っていた。
仕方ないのでそれを買う。
教室には戻りたくない。
校庭にあるベンチの片隅で飲むことにした。


純「……」チューチュー

純(さびしい…)


憂「鈴木さん」


455 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 03:31:37.23 ID:bPskl9UNP

純「あっ……平沢さん」

憂「お弁当一緒に食べてもいい?」

純「え?」

憂「一人じゃ寂しいでしょ?」

純「…いいの?」

憂「私も鈴木さんと一緒に食べたかったし」

純「……てか私お弁当忘れちゃったよ?」

憂「じゃあ私の半分あげるね」

純「あっ……」


456 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 03:36:20.23 ID:bPskl9UNP

憂「はい、どうぞ」

純「えっと…ありがとう」

憂「外で食べるとなんか美味しく感じるね」

純「…そうだね」

ビュウゥゥ

憂「…ちょっと寒い」

純「もう冬だし」

憂「そっか…もうそろそろ卒業かぁ」


457 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 03:41:00.53 ID:bPskl9UNP

憂「鈴木さんはどこを受験するの?」

純「え?私?」

憂「うん」

純「私は…私立桜が丘高校かな」

憂「本当!?じゃあ私と同じだ!」

純「そうなの?」

憂「うん!」

純「そっか…平沢さんなら受かるよ、成績も良いし」

純「それにひきかえ私は…」


458 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 03:47:01.86 ID:bPskl9UNP

憂「だ、大丈夫だよ!純ちゃんも受かるって!」

憂「あっ…」

純「なに?」

憂「ごめんなさい…うっかり下の名前で呼んじゃった…」

純「あれ…そういえば」

憂「馴れ馴れしかったよね…ごめんね」

純「別にそんな気にしなくて良いよ、同じクラスなんだし」

憂「本当?じゃあこれからも純ちゃんって呼んでいい?」

純「うん」

憂「えへへ…よかったぁ」

純「!」

あっ…今の笑顔はすごく可愛かったかも……


459 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 03:54:16.52 ID:bPskl9UNP

キーンコーンカーンコーン


憂「あっ…もう時間だ」

憂「教室戻ろっか?」

純「うん……お弁当ありがとね」

憂「ううん、気にしないで」

憂「純ちゃんと一緒にご飯食べれて楽しかったよ」

純「え?」

憂「私…純ちゃんともっと仲良くなりたかったの」

純「私と…」

憂「うん!今日一緒にお弁当食べてそう思った」


460 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 03:56:46.82 ID:bPskl9UNP

純「お弁当食べただけで?」

憂「そうだよ、えへへ」

純(よく分かんないな…)

憂「それより早く戻ろ」

純「あっ…うん」

純(でも…平沢さんといる時間は悪くなかったかも)

純「……」

純(そうだ、お弁当のお返ししなきゃ)


461 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 04:05:01.27 ID:bPskl9UNP

翌朝
いつもより一時間早く起きた。
慣れない手つきで料理を作り始める。
私と憂…二人分のお弁当を準備した。


純母「珍しいこともあるのね、自分のお弁当をつくるだなんて」

純「えへへ、気まぐれだよ」


包丁で何箇所か手を切った。
それでもそんな痛みは出来上がったお弁当を見て吹き飛んだ。
生まれて初めて誰かのために作った料理…
彼女は喜んでくれるだろうか?


462 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 04:11:27.57 ID:bPskl9UNP

キーンコーンカーンコーン

お昼休み
私と憂はいつも通り別々のグループで食事を取ろうとする。
その前に、このお弁当だけは渡さないと。


純「あ、あの…平沢さん」

憂「どうしたの?」

純「その……」

純「!」


目に付いたのは彼女の手にあるお弁当。
そこで気づいた。
そうだ…彼女だって自分のお弁当を用意してるんだ。
これを渡しても意味がない…逆に迷惑?


463 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 04:16:44.64 ID:bPskl9UNP

純「……」


どうしようか…
メールで連絡すればよかった。
あっ、そもそも彼女のアドレスを知らない。


憂「?」


どうしよう…今さら渡せない。
彼女の料理と比べたら私のなんて…
…諦めよう。


憂「純ちゃん?」

純「えっと…その…」

純「これからはさ…憂ちゃん、って呼んでいい?」


464 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 04:20:42.13 ID:bPskl9UNP

憂「!」

憂「も、もちろんだよ!」

純「そっか…よかった」


その場しのぎで適当に言った言葉。
それでも彼女は喜んでくれたみたいだ。
私は嬉しいような、お弁当を渡せなくて寂しいような…
複雑な気持ちだった。


憂「そうだ、まだ携帯の番号知らないよね?」

憂「交換しようよ」

純「うん」


その日以来、タイミングをつかめず
お弁当はまだ渡せていない。


―――――
―――
――

465 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 04:23:57.33 ID:bPskl9UNP

純「……」

梓「純」

純「……」

梓「ねぇ純ったら!」

純「あっ……ごめん何?」

梓「何じゃないよ…私が質問したのに急にボーっとしちゃって」

純「あはは、ごめんごめん」

純「それで…なんだっけ?」

梓「なんだっけって……憂との中学時代の話だよ」

純「あぁ、それね!」

純「まぁ色々あったんだよ」

梓「なにそれ…」


466 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 04:29:18.32 ID:bPskl9UNP

純(そういえばお弁当まだ渡せてないなぁ…)

純「……」

純(そうだ!)

純「ね、ねぇ梓…」

梓「なに?」

純「明日さ…お昼軽音部の人たちと食べてくれない?」

梓「はぁ?」


467 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 04:30:12.64 ID:bPskl9UNP

純「お願い!」

梓「…なんでそんな仲間はずれみたいなこと」

純「仲間外れとかじゃなくて…その、何て言うか…」

純「どうしてもやりたいことがあるの!」ウルウル

梓「……分かったよ」

梓「そこまで頼まれちゃったら仕方がないね」

純「ありがとう梓!愛してる!!」

梓「気持ち悪い…」


468 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 04:38:49.83 ID:bPskl9UNP


平沢家

唯「う~い~、あいす~」

憂「ご飯食べてから」

~♪

憂「あっ…」

憂(純ちゃんからメールだ)

ポチポチ

憂「……え?」


469 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 04:50:10.95 ID:bPskl9UNP

翌日、お昼休み

ガラッ

梓「失礼します」

唯「あっ、あずにゃん」

梓「今日…先輩達といっしょにご飯食べてもいいですか?」

澪「いいけど…いきなりどうしたんだ?」

唯「そんなに私と食べたいんだ~、愛い愛いしい後輩め」

梓「唯先輩は食べ終わったら特訓ですよ」

唯「へ?」

梓「今月は文化祭でライブがあるじゃないですか!それの強化特訓です」

梓「そのためにここに来たんですから」フンス

唯「えぇ~、そんな~!」


470 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 04:56:23.35 ID:bPskl9UNP

憂「梓ちゃん、どこ行ったんだろう?」

純「今日は三年生に用があるから向こうで食べるらしいよ」

憂「そうなんだ……それより純ちゃん」

純「なに?」

憂「昨日のメール…言われたとおりにしたけど…」

純「えへへ、よかった」

純「はいこれ」

憂「?」

憂「これ…」

純「憂の分のお弁当」


471 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 05:00:21.70 ID:bPskl9UNP

憂「純ちゃんが作ったの…?」

純「うん、そうだよ」

憂「そんな…わざわざ」

純「だって昨日私のせいで憂お弁当食べれなかったし…」

純「そのお詫びだよ」

憂「……」

純「憂?」

憂「手…怪我してるの?」

純「あぁ、これ?」

純「あはは、未だに料理は苦手で…」


472 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 05:05:09.48 ID:bPskl9UNP

憂「…ごめんね、純ちゃんに気を使わせちゃって」

純「だからいいって、それより食べてみてよ」

純「けっこう自信作だし」

憂「…うん!」

パクッ、モグモグ

憂「…これ純ちゃんが作ったんだよね」

純「そうだよ、100%私」

憂「100%純ちゃんかぁ…すごく美味しいよ」

純「本当!?」


474 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 05:13:59.62 ID:bPskl9UNP

純「やった……ようやく食べてもらえた」

憂「?」モグモグ

純「あっ、気にしないで」

憂「…うん?」モグモグ

純「……」

憂「……」モグモグ

純「…来年も同じクラスだといいね」

憂「そうだね…」

純「……」

憂「……」

純「あっ…そういえばさ、具の中で何が一番美味しい?」

憂「うーん…純ちゃんが作ってくれたの全部かな」



#13『中学!』 おわり


475 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 05:29:20.33 ID:G0Srw8jd0

おつ!!


478 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 05:57:21.20 ID:bPskl9UNP

#14『日常!』


今日も学校へ行く。
そしてあの子に会える
わくわくする道のり。

学校につき、教室に入るとすぐにあの子たちを探す。

見つけた。

ちょっと嬉しい。

カバンを机に置き、すぐにあの子達のところへ行く。
「おはよう」と言うと必ず「おはよう」と返してくれる。
自然と会話が始まる。

なんともない会話。
後になったら内容も覚えてないだろう。
それでも楽しい。

授業が終わり、あっという間に放課後。
部活までちょっと時間がある。
再び三人で集まって話を始める。


479 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 05:59:28.44 ID:bPskl9UNP

ちょっとだけなのに、すごく充実した時間。
終わるのが惜しい。
楽しかった時間はすぐに思い出となった。

学校が終わるとそれぞれの時間がまた始まる。
誰にも干渉されない自分だけの時間。
その時自分と向き合える。

家に帰り今日のこと思い出す。
今日も色々な話をして
色々なものを見て
色々なこと経験した。


今の私は過去の私が作ったもの。
この思い出が、未来の私を作る。

なら今日も、「明日はいい日であるように」と願いながらベッドに入ろう。


#14『日常!』 おわり


480 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 06:02:52.40 ID:bPskl9UNP

#15『それぞれ!』


キーンコーンカーンコーン

純「あ~…ようやく学校終わった」

梓「これから部活」

純「あっ、私もだ」

憂「私は夕飯の買出しがある」

純「でもまぁ…まだ時間もあるしちょっとまったりしようよ」

憂「そうだね」


481 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 06:10:03.19 ID:bPskl9UNP

梓「もうすぐ文化祭かぁ…」

純「てかもう半年もしないで一年終わるんだね」

憂「早いねー」

純「年取ったら体感時間が早くなるらしいからね、あっという間だよ」

梓「来年は受験……その前に軽音部のい新入部員を見つけないと」

純「あぁ、来年一人なんだっけ?」

梓「そうだよ…」

純「誰も来なかったらジャズ研に入りなよ」

梓「んー…ジャズ研のジャズは私の求めてるジャズと違うだよねぇ」

純「何を生意気な!」

憂「あははっ」


484 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 06:16:30.45 ID:bPskl9UNP

梓「憂は来年入ってくれるよね?」

憂「え?うーん……考えておくね」

憂「でも、音楽やってみるのも何か楽しそうかも」

梓「そうだよ、楽しいよ!」

梓「憂もやった方がいいって、センスあるし」

純「確かに、憂のセンスの良さは異常だね」

純「天才、ってやつ?」

憂「そ、それは大げさだよ~」


485 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 06:26:34.93 ID:bPskl9UNP

梓「でも本当に天才かもね、平沢姉妹は」

梓「普通の人が苦労して登る壁をヒョイって感じで簡単に飛び越えちゃうもん」

憂「そうかなぁ?あんまり実感がないよ」

純「まぁ梓の言ってることは分かるよ、一般人として」

純「ドーナッツみたいに風穴開けてプラプラ生きてる私には、憂が羨ましいよ」

憂「……」

純「あっ…別に攻めてるわけじゃないよ?」

憂「うふふ、分かってる」


486 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 06:34:01.44 ID:bPskl9UNP

純「だから…いつかその風穴を閉じて、しっかり中身が詰まった大人にならないとね」

純「憂はその目標だよ」

憂「えへへ」

梓「大人かぁ…私はなれるのかな」

梓「来年から一人だし…先輩達を指針に頑張ってたのに…」

憂「……」

純「はぁ……」ポカッ

梓「いたっ!?いきなり何するの!」

純「梓はさ、もっと周りを見なよ」

梓「え…?」

憂「そうだよ…お姉ちゃんが卒業しても私たちがいるじゃない」


487 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 06:41:02.50 ID:bPskl9UNP

梓「あっ…」

純「…今気づいた?遅いよ」

梓「…ごめん」

純「まぁ気づいてくれたならいいけどさ」

憂「うんうん」

梓「はぁ……ふふっ」

純「ま、軽音部に入るかは分かんないけどね」

梓「そこっ!そこが心配」

憂「でも梓ちゃんならきっといい先輩になれるよ」

梓「むぅ…そ、そうじゃなくて……」

梓「まぁ…そうかもしれないけど」


489 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 06:46:59.25 ID:bPskl9UNP

梓「……ところでさ、純」

純「ん?」

梓「やりたいことは見つかったの?」

純「んー…全然」

純「何ができて何をやりたいのか…さっぱり」

純「まぁ目先の目的ぐらいはあるんだけどね」

純「でもまぁ…将来の目標がきっちりと定まってる人が羨ましいよ」

梓「……」

純「ていうかさっきから私って羨ましがってばっか!」


490 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 06:59:15.95 ID:bPskl9UNP

純「はぁ…ダメ人間だ私」

憂「そんな事ないよ?」

憂「何ができるか分からないって人って……大勢いるから」

憂「私もそうだし」

純「えっ、うそ」

憂「うん…」

憂「たぶんね、今の時代色々のものがあふれているから……選択肢が多すぎるんだよ」

憂「人生…一生どころか二回や三回あったって足りないよ、きっと」

純「……」

梓「けど…選んだものぐらいは叶えたいよね」


492 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 07:07:53.17 ID:bPskl9UNP

純「その選ぶところから問題は始まってるんじゃん」

梓「分からないよ?もしかしたらもう自分は選択してて……」

梓「途中でその壁を乗り越えることを諦めてるだけなのかも」

純「簡単に言うけどさ、目標が高ければその分壁だって高いじゃん」

純「今すぐ武道館でライブやれるくらい人気者になれる?」

梓「それは……無理だけどさ」

梓「でもその話は極端すぎるよ」

梓「何もできないからって諦めるより、何でもいいからやりたいな、私は」

純「夢を追う派だね、梓は」

純「…まぁ確かに何もしないよりマシだね」


493 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 07:14:25.71 ID:bPskl9UNP

梓「それでスターにでもなれたら嬉しいんだけど…」

純「……そうだ」

憂「どうしたの?」

純「もし有名人になったら、過去の話とかインタビューされるんだよね?」

純「どうしよう…」

梓「急に自分の話が飛躍してない?」

純「うわぁぁぁ……小学校の頃の卒業文集とか読まれちゃうのかな?」

純「今思うとすっごく恥ずかしいことしか書いてない気がするんだけど…」

憂「私も…かな」

純「梓は大丈夫?子供のころ変なことしてない?」

梓「そんなものしてるわけ………………………ないじゃん」

純「間が長いね」


494 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 07:17:35.80 ID:bPskl9UNP

純「とにかく、過去のことが恥ずかしくて有名人になれないよ…」

梓「なるつもりあったんだ」

純「でも梓が有名人になったら色々ばらしちゃうかも」

梓「え?」

純「猫耳つけてたりとかー」

梓「にゃーー!!ダメーーー!!」

憂「うふふっ」


495 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 07:21:11.61 ID:bPskl9UNP

純「とにかく…将来の自分が恥じることのないように今日から真面目に生きよう!」

純「そう私は決めた!」

憂「わー」パチパチ

梓「純にできるのかな…」

純「できるもん!やってみせるもん!」


キーンコーンカーンコーン


憂「あっ…もう時間だ」


496 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 07:24:38.03 ID:bPskl9UNP

梓「じゃあそろそろ行こっか」

純「そうだね」

憂「じゃあね」

純「うん、バイバイ憂、梓」

梓「バイバイ」

憂「また明日ねー」



純「……」



梓「……」



憂「……」

憂「あっ…今日の夕飯何にしよう?」


#15『それぞれ!』 おわり


499 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 07:36:45.03 ID:62oezB3D0


面白かった



500 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 07:39:37.51 ID:614CNZEuP

           ,  ' ¨ ̄ ̄`¨ ‐ 、
           /: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
          /: : : : : : : : : : : : :/: : : : : : \
       /: : : : : : :/: : : : /: /: : : : : : : :|: : ハ
      /: : : /: /: : : : /: /: : : :/ : : : :|: : : :',
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   /: /: : :i: : : V: : /: : |  ミ 、  |: / ヽi: : /: :.i ;
   |:/|: : 八: : : {: : i: : : ! ..:::: ヾ  レ __ |: :/: : ,' ;
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    /:::::::::::::::::::::::ハ: :/ //   ' :::と): : :!: / i
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[ 2010/11/14 18:00 ] けいおん!SS | TB(0) | CM(1)
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