1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 18:27:44.37 ID:eY/wcdG00
3年3組
恒一(綾野)「彩、僕は彩のことが大好きだよー///」ベタベタ
綾野(恒一)「あはは…」
見崎、赤沢、多々良、小椋、有田「」
綾野(恒一)「……」
綾野(恒一)「(今、僕と綾野さんの人格は入れ換わっている…)」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 18:47:45.29 ID:eY/wcdG00
綾野(恒一)「(どうしてこんなことになってしまったのか…)」
綾野(恒一)「(正直、心当たりは…)」
綾野(恒一)「(無い)」
綾野(恒一)「(今朝、目が覚めたら…)」
~~~~~~~~~~~
綾野(恒一)「えっ!?鏡に映ってるの、綾野さん…!?」
~~~~~~~~~~~
恒一(綾野)「おトイレ…」ムニャムニャ…
恒一(綾野)「……」
恒一(綾野)「なんか付いてる…」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 18:52:25.66 ID:eY/wcdG00
~~~~~~~~~~
恒一(綾野)「こ、こういっちゃーん!!!」
綾野(恒一)「!?ぼ、僕が僕の名前を呼びながら走ってこっちに…!?」
綾野(恒一)「…ってことは」
恒一(綾野)「あれ…こういっちゃんの家から私が出てきた…?」
綾野(恒一)「綾野さん…なんだね?」
恒一(綾野)「え、えっと…」
恒一(綾野)「こういっちゃん…なの…?」
綾野(恒一)「あぁ、会えて良かった…」
綾野(恒一)「状況は良くは無いけど…」
恒一(綾野)「??」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 18:57:25.15 ID:eY/wcdG00
~~~~~~~~~~
恒一(綾野)「ええーっ!?じゃあ、私とこういっちゃん、中身が入れ換わっちゃったのぉ!?」
綾野(恒一)「信じがたいけど、目の前に自分がいることを考えると…」
綾野(恒一)「それが有力だね…」
恒一(綾野)「わぁー…そっかぁ、そうだったんだぁ…」
恒一(綾野)「どうりで、おトイレの時に…」
恒一(綾野)「ぶら下がってるなぁーって…」
綾野(恒一)「」
恒一(綾野)「って…あっ…」
恒一(綾野)「あ、あはは…///」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 19:04:15.35 ID:eY/wcdG00
綾野(恒一)「」
恒一(綾野)「え、えーっと!その!」
恒一(綾野)「な、なかなかご立派なモノをお持ちで!!」
綾野(恒一)「わ、わかった!わかったからもう言わなくて良いって!」
綾野(恒一)「(く、クラスメートの女の子にこんな形で自分のモノを見られちゃうなんて…)」
綾野(恒一)「(これは一刻も早く元に戻る方法を見つけないと…!)」
恒一(綾野)「……」
恒一(綾野)「ねぇ、こういっちゃん?」
綾野(恒一)「あっ、ご、ごめんね!?粗末なモノ見せちゃって…!」
恒一(綾野)「いやいや別にそれは大丈夫なんだけど…」
綾野(恒一)「いや、大丈夫なんかじゃ…」
恒一(綾野)「えっと…そのぉ…」モジモジ
綾野(恒一)「?」
恒一(綾野)「こ、こういっちゃんも…私の姿でおトイレとか済ませちゃった…?///」
綾野(恒一)「」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 19:10:29.59 ID:eY/wcdG00
綾野(恒一)「えっ…あ、あの…その…」
恒一(綾野)「……///」モジモジ
綾野(恒一)「ご、ごめん…綾野さん…」
恒一(綾野)「…!」
恒一(綾野)「そ、そっかぁー…///」
恒一(綾野)「まぁ、仕方ないよ!生理現象だもん!」
恒一(綾野)「わ、私もこういっちゃんの見ちゃったし…」
恒一(綾野)「むしろ私の方こそ、なんかごめんね!」
恒一(綾野)「下着とか、そんなに可愛いモノじゃなくて…」
綾野(恒一)「い、いや!全然!むしろ良いと思うよ!」
恒一(綾野)「えっ…」
綾野(恒一)「あっ…」
恒一(綾野)「あ、あはは…///ありがとー…///」
綾野(恒一)「(な、何を言っているんだ僕は……)」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 19:16:56.85 ID:eY/wcdG00
~~~~~~~~~~~~~
綾野(恒一)「(こんな感じで僕と綾野さんの人格は入れ換わったんだけれど…)」
綾野(恒一)「(思い返してみても何が原因なのかはさっぱりだ)」
綾野(恒一)「(間違いなく昨日、眠りにつくまでは僕の身体だったしなぁ…)」
綾野(恒一)「(正直、誰かに相談しようにもこんな夢物語的な話を信じてもらえるとは思えない)」
綾野(恒一)「(だから原因がわかるまでは、
お互いに今の身体を演じて過ごそうって決めたわけなんだけど…)」
恒一(綾野)「ねぇ、彩?難しい顔してないで、僕と楽しくおしゃべりしようよー///」ベタベタ
綾野(恒一)「こ、こういっちゃんてば…べ、ベタベタし過ぎー…」
恒一(綾野)「そんなことないよー。東京ではこれが普通なんだよー///」ベタベタ
綾野(恒一)「(勘弁してくれ…綾野さん…)」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 19:24:28.20 ID:eY/wcdG00
恒一(綾野)「えへへー///」ベタベタ
綾野(恒一)「ううっ…」
オイオイサカキドウシタンダ…?サカキバラクンガアヤノサンニベタベタスルナンテ…
フツウギャクジャナイ?フダンアヤノサンガベタベタシテルカラ、コレハフェアダネ
綾野(恒一)「(く、クラスの視線が痛い…)」
綾野(恒一)「(綾野さん…演劇部ならもっと僕を僕らしく演じてくれ…)」
恒一(綾野)「(うーん!こういっちゃんの姿で
こういっちゃんにベタベタするのってなんか新鮮!)」
恒一(綾野)「(まぁ、ベタベタしてるは自分の身体なんだけどね…)」
恒一(綾野)「(でも、こうやって既成事実を作っておけば…)」
恒一(綾野)「(元の身体に戻った時に、本物のこういっちゃんに…///)」
「ちょ、ちょっとそこの二人!!」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 19:31:08.44 ID:eY/wcdG00
赤沢「……」ワナワナ…
綾野(恒一)「あか……泉美…」
恒一(綾野)「泉美?どうしたの?」
赤沢「!?」ドキーン
綾野(恒一)「ちょ!?」
恒一(綾野)「あっ…じゃなかった。赤沢さん…」
赤沢「(こ、恒一くんに名前で呼ばれちゃった…)」ドキドキ
赤沢「……///」
赤沢「(い、いや、そんなことよりも!!)」
赤沢「あ、彩!ここは学校なのよ!少しは自重しなさい!」
赤沢「こ、恒一君だって困ってるわよ!」
恒一(綾野)「そんなことないよ?」ベタベタ
綾野(恒一)「あや…こ、こういっちゃんってば…」オロオロ…
赤沢「~っ!!」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 19:35:36.62 ID:SPHDWUWa0
なぜべたべたしに行ってる恒一(綾野)の方を注意せずされるがままの綾野(恒一)を注意したのか 51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 19:36:30.71 ID:a4lh5TDH0
>>50
赤沢さんだからさ 54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 19:37:36.56 ID:eY/wcdG00
赤沢「た、確かに!ベタベタしてるのは恒一くんで困ってるのは彩!」
赤沢「傍目から見ればそう見えるわ!」
赤沢「でも、恒一くんが自分の意思でこんなことするわけなんてないじゃない!」
赤沢「きっと、彩に何か弱みを握られて仕方なくベタベタしてるに違いないわ!!」
見崎、多々良、小椋、有田「うんうん」
綾野(恒一)「(するどい!けど、違うんだよなぁ…)」
恒一(綾野)「むっ!ちょっと、それは彩に失礼だよ!!」
恒一(綾野)「僕がしたいから彩にベタベタをしてるだけだよ!」
恒一(綾野)「責めるなら僕を責めてよ!」
赤沢「こ、恒一くん…」タジッ…
綾野(恒一)「(いや、それで僕の身体が責められるのはちょっと…)」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 19:43:53.60 ID:eY/wcdG00
恒一(綾野)「仕方ない…彩がこのまま誤解されたままだと僕としてもイヤだし…」
恒一(綾野)「この際だからハッキリと言っておくよ…」
赤沢「えっ?」
綾野(恒一)「えっ、ちょっと待って、何を言うつもりなの?」
恒一(綾野)「僕、榊原恒一と綾野彩は…」
恒一(綾野)「お互いの裸も既に見せあった恋人同士なんだ!!!」ドーン
赤沢「」
綾野(恒一)「」
見崎、多々良、小椋、有田「」
マ、マジカヨ…イツノマニ、ソコマデススンデタンダ…
オタガイニミセアッテルノガ、フェアダネ
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 19:45:01.97 ID:JHg9zi5t0
フェアではない 72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 20:02:40.75 ID:eY/wcdG00
綾野(恒一)「いや、見せてない!見せてないってば!!」
恒一(綾野)「何を言ってるの、彩」
綾野(恒一)「い、いや、それはぼく…私の台詞で…」
恒一(綾野)「今朝、トイレで見たじゃない」ニコッ
綾野(恒一)「」
見崎、赤沢、多々良、小椋、有田「」
オ、オイ…トイレッテドウイウコトダヨ…
イッショノトイレニハイッテ、ミセアイッコシタッテコト…?
トイレハヌグバショニハチガイナイ、フェアダネ
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 20:08:01.61 ID:eY/wcdG00
赤沢「ほ、本当なの…彩…?」ガクガク…
綾野(恒一)「えっ、いや、その…!」
綾野(恒一)「う、嘘かと言われれば、嘘じゃない…かな…」
赤沢「」
綾野(恒一)「あっ…しまった…!」
恒一(綾野)「ほらっ!彩もこう言ってることだからさ!」
恒一(綾野)「もう、彩が弱みを握っているとかそういう酷いこと言うのは止めてあげてね?」
恒一(綾野)「僕は本当に彩のことが好きなんだからっ♪」キャピ
綾野(恒一)「う、ううっ…」
綾野(恒一)「(こ、これは…取り返しのつかないことになってきたんじゃないか…?)」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 20:09:27.74 ID:+43UeXU90
演劇部流石だな 79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 20:10:28.53 ID:WFGU+zePO
三神「反省文200枚ね」 82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 20:12:19.21 ID:eY/wcdG00
ワイワイガヤガヤ
勅使河原「いやー、驚いたぜー…」
勅使河原「てっきり、サカキは見崎とデキてるもんかと…」
恒一(綾野)「あはは…確かに見崎とは仲は良かったけどさ…」
恒一(綾野)「でも、恋人にするなら明るくて元気な綾野さんかなーって!」
勅使河原「あー、なるほどなー。確かにアイツが恋人なら毎日退屈しなそうだしな」
フェア林「フェアな関係だね」
恒一(綾野)「(わかってるじゃない、てっしー☆)」
見崎「……」ズーン
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 20:18:06.09 ID:eY/wcdG00
勅使河原「…でよー、サカキ…」ヒソヒソ
恒一(綾野)「ん、なに?いきなり耳打ちしてきて…」
勅使河原「そのー…なんだ…」
勅使河原「お互いの裸を見たってーのは…マジなんか…?」
恒一(綾野)「……」
恒一(綾野)「…うんっ///」テレッ
勅使河原「うお、マジかよ…!流石は都会人だなサカキ…!」
勅使河原「そ、そのよー…」モジモジ
勅使河原「どんなだった…?アイツの裸?」
勅使河原「俺だけに教えてくれねーか…?」
恒一(綾野)「……」
恒一(綾野)「ご立派なモノがついてたなぁ…///」
勅使河原「おおぅ…!」
勅使河原「(綾野って脱いだら、すげーんか…!)」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 20:22:24.07 ID:eY/wcdG00
ワイワイガヤガヤ
小椋「彩、アンタが恒一くんの恋人なのは親友として百歩譲って認めるわ」
小椋「でも、それだけで済むと思っていないでしょうね?」
綾野(恒一)「あ、あはは…な、なにかな…?」
小椋「何かなって…」
小椋「ナニに決まってるでしょう!!」バンッ!
綾野(恒一)「ひっ!?」
小椋「…で、どうだったのよ…あの人の裸は…」ヒソヒソ
綾野(恒一)「えっ…」
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 20:28:49.36 ID:eY/wcdG00
小椋「わ、私だけにこっそり教えてよ…」ヒソヒソ…
小椋「私、失恋しちゃったんだし…それぐらい良いでしょ…?」
綾野(恒一)「えっ…」
綾野(恒一)「(小椋さんが…僕のことを…)」
綾野(恒一)「(綾野さんの冗談がキッカケとはいえ、これは思いもよらぬ…)」
綾野(恒一)「……」
綾野(恒一)「そうだよっ!!!冗談じゃないか!!!」
小椋「わっ!?ど、どしたの、彩…?」
綾野(恒一)「(僕と綾野さんは別に付き合っているわけじゃない!)」
小椋「あ、彩…?」
綾野(恒一)「ごめん、由美!由美の告白…いつかちゃんと返事するから!!」ダッ…
小椋「えっ…」ドキッ
小椋「…って、ちょっと、彩…?」
小椋「……」
小椋「「(なんで、ドキドキしてるんだろう…わたし…)」ドキドキ…
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 20:30:04.01 ID:JHg9zi5t0
小椋ちゃん√あるで 99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 20:32:31.61 ID:qVanei9d0
百合かい 102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 20:34:30.79 ID:eY/wcdG00
綾野(恒一)「こういっちゃん!ちょっと良いかな?」
恒一(綾野)「あっ、彩♪」
綾野(恒一)「ごめんね、てっしー。ちょっと、こういっちゃん借りるね」
勅使河原「あぁ、別に構わねぇよ」
勅使河原「聞きたいことも聞けたしな…」マジマジ…
綾野(恒一)「」
勅使河原「(全体的に引き締まってる感じはあるが、脱いだら出るとこ出るってことか…)」マジマジ
恒一(綾野)「僕になにか用、彩?」
綾野(恒一)「……」
恒一(綾野)「…彩?」
綾野(恒一)「…屋上に行こう、こういっちゃん」
恒一(綾野)「う、うん…」
恒一(綾野)「(こういっちゃん…なんか怒ってる…?)」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 20:40:10.97 ID:eY/wcdG00
屋上
恒一(綾野)「はぁーっ!やっぱ教室だと神経使うねー!」
恒一(綾野)「何度、「こういっちゃーん!」って呼ぼうとしたかわからないもん!」
恒一(綾野)「そういうこういっちゃんは何度もボロを出しそうになってたねー♪」ニシシ
綾野(恒一)「……」
恒一(綾野)「こういっちゃん…さっきからダンマリしててどったの…?」
恒一(綾野)「心なしか顔も怒って見えるよ…?って、私の顔だけど…」
綾野(恒一)「綾野さん」
恒一(綾野)「あっ、やっと喋ってくれた☆なになに?」
綾野(恒一)「どうして僕達が付き合ってるだなんて冗談を教室で言ったの?」
恒一(綾野)「えっ…?」
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 21:27:42.02 ID:eY/wcdG00
恒一(綾野)「じょ、冗談って…そんなつもりじゃ…」
綾野(恒一)「だって、そうでしょ?」
綾野(恒一)「僕と綾野さんは別に恋人同士なんかじゃない」
恒一(綾野)「…っ」ズキッ…
綾野(恒一)「それなのに僕の身体を使ってあんなこと言うなんて…」
綾野(恒一)「僕は今の状態を真剣に悩んでいるのに…」
恒一(綾野)「ち、違うの!こういっちゃん…!」
恒一(綾野)「確かにあれは冗談だったけど…ホントに冗談ってわけじゃ…!」
恒一(綾野)「だって、私は…!」
綾野(恒一)「僕の身体を利用して…僕を困らせるようなことばっかりして…」
恒一(綾野)「私はっ…!」
綾野(恒一)「正直…綾野さんには…がっかりしちゃったよ…」
恒一(綾野)「…っ!!」
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 21:33:33.99 ID:eY/wcdG00
綾野(恒一)「確かにこんな漫画みたいな話…
一生に一度あるか無いかだし面白いと思うかもしれないけど…」
綾野(恒一)「もう少し…」
恒一(綾野)「……」
綾野(恒一)「…綾野さん?」
恒一(綾野)「…ごめんなさいっ…!」ダッ…
綾野(恒一)「…って、綾野さん!?話はまだっ…!」
綾野(恒一)「(行っちゃった…)」
綾野(恒一)「(でも、あれぐらい言わないとわかってくれないだろうし…)」
綾野(恒一)「……」
綾野(恒一)「(とりあえず、まずは元に戻ることよりも周りの誤解を解くべきかな…)」
「今の話だと、あなたが榊原くんってこと?」
綾野(恒一)「!?」
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 21:40:33.49 ID:eY/wcdG00
見崎「……」
綾野(恒一)「み、見崎……さん…」
見崎「見崎、でいいよ」
見崎「だって」
見崎「あなたが榊原くんなんでしょ?」
見崎「そして、今出て行った榊原くんが、綾野さん」
綾野(恒一)「…聞いてたの?」
見崎「最初からね」
見崎「二人して、何をわけのわからないことを話してるんだろうって思ったけど」
見崎「確かに貴女が榊原くんで、榊原くんが綾野さんなら教室でのことも納得がいくわ」
見崎「人格が入れ換わってるなんて、にわかには信じがたい話だけどね」
綾野(恒一)「……」
見崎「大人しい綾野さんはともかく、誰かにベタベタしてる榊原くんはキライ」
見崎「何があったのか、話してもらえる?」
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 21:46:26.61 ID:eY/wcdG00
~~~~~~~~~~~~~
見崎「ふーん…朝、起きたら突然か…」
綾野(恒一)「見崎は信じてくれるの…?こんな馬鹿げた話…」
見崎「信じるしかないでしょう?」
見崎「教室であれだけベタベタしてたと思ったら」
見崎「二人っきりになったら自分で自分の名前を呼んで真剣な話をしているんだもの」
見崎「演劇の練習にも見えないしね」
綾野(恒一)「あはは…それもそうだよね…」
綾野(恒一)「普通は何かある、って思うよね」
見崎「……」
見崎「(教室で凄く動揺しちゃったのは、ないしょ)」
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 21:54:33.47 ID:eY/wcdG00
綾野(恒一)「でも、こうなっちゃった原因は本当にわからないんだ…」
綾野(恒一)「漫画みたいに頭をぶつけた…ってわけでもないし…」
見崎「……」
見崎「ねぇ、榊原くん」
見崎「解離性同一性障害、って知ってる?」
綾野(恒一)「解離性…それって多重人格のこと…?」
見崎「ざっくりと言ってしまえば、そうだけどね」
見崎「この現象に何か理由を付けるとするならば」
見崎「そういった可能性もあるかもしれないわ」
見崎「そういった可能性もあるかもしれない」
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 21:55:19.68 ID:SPHDWUWa0
大事な事なので 161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 22:00:09.31 ID:eY/wcdG00
綾野(恒一)「多重人格が関係している…?」
見崎「あくまで入れ換わっているっていう症状的な意味でね」
見崎「本当に多重人格なわけではないでしょう?」
綾野(恒一)「まぁ、それはそうだけど…」
見崎「大切なのは解離の部分」
見崎「こうでありたい、と願い、「自分」の人格を切り離し…」
見崎「そして別の人格へと交代する」
見崎「そして交代した人格がまた「自分」として生きていく…」
綾野(恒一)「……」
見崎「ねぇ、榊原くん」
見崎「綾野さんに、なりたい、と願ったことはない?」
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 22:03:48.45 ID:eY/wcdG00
綾野(恒一)「綾野さんに…」
見崎「……」
綾野(恒一)「いや、僕にはないよ…」
見崎「そっか」
見崎「でも、綾野さんはわからない」
綾野(恒一)「(綾野さんが、僕に…?)」
見崎「まぁ、これはあくまで私の推測」
見崎「なんの根拠も無いわ」
綾野(恒一)「……」
綾野(恒一)「ありがとう、見崎」
綾野(恒一)「僕、もう一度綾野さんと話してみるよ」
鳴「…そう」
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 22:07:15.98 ID:eY/wcdG00
綾野(恒一)「(綾野さんが…僕にか…)」
綾野(恒一)「(考えにくいことだけど、
今日の振る舞いを見る限りではその線は否定は出来ない…)」
綾野(恒一)「(…あの、恋人宣言ももしかしたら…)」
見崎「ねぇ、榊原くん?」
綾野(恒一)「ん?なに、見崎?」
見崎「その…」
見崎「……」
見崎「…綾野さんとはホントに恋人同士なの?」
綾野(恒一)「えっ…」
見崎「……」
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 22:37:40.66 ID:eY/wcdG00
綾野(恒一)「…僕と綾野さんは恋人同士なわけじゃないよ」
見崎「そう…」
綾野(恒一)「今、僕は誰とも恋人ってわけじゃない」
綾野(恒一)「けれど、これから先はどうなるかはわからない」
見崎「…それは綾野さんとはいずれ恋人同士になるかもしれないってこと?」
綾野(恒一)「綾野さんとは限らないさ」
綾野(恒一)「綾野さんかもしれないし、小椋さんかもしれない…」
綾野(恒一)「見崎とだって、遠い未来に恋人になるかもしれない」
見崎「……!」
綾野(恒一)「二人が両想いだったら、ね」
綾野(恒一)「だから、僕はまずは自分の身体に戻って
そういう可能性も潰さないようにしないといけない」
綾野(恒一)「僕の恋愛は僕の身体でちゃんとしたいからね」
見崎「……」
見崎「…そうね」
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 22:39:19.94 ID:QgDGeZng0
男子中学生なら真っ先におっぱいフヒヒとかに走りそうなのに
こういっちゃんマジぱねえ 201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 22:42:44.14 ID:eY/wcdG00
見崎「そういう真面目な人よね、榊原くんは」
綾野(恒一)「あはは…そんな真面目な感じに聞こえたかな…」
綾野(恒一)「なんか言ってて、軽い奴にも見られるかなって思っちゃったけど…」
見崎「両想い、って言ったじゃない」
見崎「相手の気持ちも自分の気持ちも考えられる…」
見崎「そういうのは、キライじゃない」
綾野(恒一)「見崎…」
見崎「ほら、早く行ったら?」
見崎「早くしないとまた榊原彩が暴走するかもしれないよ?」
綾野(恒一)「あはは…これ以上は困っちゃうな…」
綾野(恒一)「よし…!じゃあ行ってこようかな!」
綾野(恒一)「ありがとう、見崎!元の姿に戻ったらまた一緒にお昼食べようね!」ダッ…
見崎「……」
見崎「(天然、ジゴロ…)」キュン
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 22:45:12.72 ID:QgDGeZng0
見た目綾野さんなまま女子に惚れられまくるこういっちゃんも素晴らしいと思います! 204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 22:49:48.27 ID:eY/wcdG00
教室
勅使河原「ん?サカキか?教室には戻ってきてないぜ?」
綾野(恒一)「そうなんだ…」
フェア林「ケンカでもしたのかい?それはフェアじゃないね」
綾野「(教室にカバンは置いてある…帰ったわけではないと思うんだけど…)」ダッ…
勅使河原「そろそろ授業も始まるし…もしや、サカキの奴サボリか?」
勅使河原「って、綾野…!?お前、どこ行くんだ!?」
勅使河原「そろそろ授業はじまんぞ!」
綾野(恒一)「てっしー、ごめーん!」
綾野(恒一)「次の時間、私とこういっちゃんサボるから適当に代弁しててー!!」タッタッタ…
勅使河原「代弁しとけって…おい…」
勅使河原「……」
勅使河原「なぁ、フェア林…」
フェア林「君もサボって僕に代弁させるの?それはフェアじゃないよ」
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 22:55:07.20 ID:eY/wcdG00
綾野(恒一)「(綾野さん…一体どこへ…)」
綾野(恒一)「(彼女が行きそうな場所なんて、わからないぞ…)」
綾野(恒一)「(サボリの定番といえば、屋上だけどさっき出て行ったばかりだし…)」
綾野(恒一)「(じゃあ、中庭…?
いや、「いないもの」じゃない今、中庭はサボるには目立ち過ぎる…)」
綾野(恒一)「(だとすれば、どこに行けば…)」ブルッ…
綾野(恒一)「……」
綾野(恒一)「(そ、その前にちょっと…トイレに…)」
綾野(恒一)「……」
綾野(恒一)「トイレ…」
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 23:02:14.27 ID:eY/wcdG00
男子トイレ前
綾野(恒一)「……」
綾野(恒一)「いや、まさかなぁ…」
綾野(恒一)「(ていうか、男子トイレの前で考え込んでる女の子ってどうなんだ…)」
綾野(恒一)「(まぁ、中身は僕なんだけどさ…)」
綾野(恒一)「(…うん!流石に男子トイレは無いよ!)」
綾野(恒一)「(休み時間は仕方ないとしても、授業中なら綾野さんでも女子トイレを選ぶよ!)」
綾野(恒一)「……」
綾野(恒一)「(じゃあ、僕は女子トイレを捜しまわるのか…?)」
綾野(恒一)「(まぁ、姿は綾野さんだし…別に入るだけなら何もおかしくは…)」ブルッ…
綾野(恒一)「……」
綾野(恒一)「(とりあえず、男子トイレの個室で用を済ませておこう…)」
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 23:07:42.48 ID:eY/wcdG00
男子トイレ内
綾野(恒一)「……」
綾野(恒一)「(いつも使用してるはずなのに、
綾野さんの姿だとなんかいけないことをしている気分になる…)」
綾野(恒一)「(早いとこ、済ませちゃおう…)」
綾野(恒一)「(綾野さん、ごめん…また下着を見ちゃうことになるけど…)」
綾野(恒一)「(…って、あれ?)」
綾野(恒一)「(奥の個室、使用中だ…)」
綾野(恒一)「(まぁ、授業中にたまに腹痛になるときってあるよね)」
綾野(恒一)「(それじゃ、僕は手前の個室に…)」
「ん…ぁんっ…」
綾野(恒一)「……」
綾野(恒一)「…えっ」
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 23:23:25.01 ID:eY/wcdG00
綾野(恒一)「(いや…そんなことはあり得ない…)」
綾野(恒一)「(これはきっと排便時に前立腺が刺激されてしまって、
つい声が出てしまった名も知らない男子…)」
綾野(恒一)「(決して僕の姿をした綾野さんが喘いでいるわけでは…)」
恒一(綾野)「はぁ…こういっちゃん…」
綾野(恒一)「」
綾野(恒一)「あやのさーん!!??」ドンドンドンドン!!!
恒一(綾野)「ひゃっ!?」ビクッ
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 23:25:23.56 ID:d9PC6soN0
わろうた 233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 23:26:34.25 ID:+43UeXU90
自分の喘ぎ声とかキツいわー 235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 23:29:26.34 ID:eY/wcdG00
ガチャ…
恒一(綾野)「こ、こういっちゃん…?」ソロー…
綾野(恒一)「…!」
バタン!
恒一(綾野)「きゃっ!?」
綾野(恒一)「……」ハァハァ…
恒一(綾野)「えと…こういっちゃん…?」
綾野(恒一)「あ、綾野さん…」
恒一(綾野)「な、なぁに…?」
綾野(恒一)「わかるよ…僕にだってそういう時もある…」
綾野(恒一)「でもね、綾野さんは女の子なんだ…」
綾野(恒一)「僕の姿で、そういうことをするのは…」
恒一(綾野)「えっ…で、でも…」
恒一(綾野)「おしっこ…漏らしちゃったら…迷惑かけちゃうし…」
綾野(恒一)「……えっ?」
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 23:30:00.44 ID:QgDGeZng0
えっ 242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 23:35:47.87 ID:eY/wcdG00
綾野(恒一)「用を足してた…だけなの…?」
恒一(綾野)「そ…そうだけど…?」
綾野(恒一)「で、でも…なんか声を出してて…」
恒一(綾野)「だ、だって…男の子のモノから出すのって慣れないから…」
恒一(綾野)「ちょっと場所を直そうとして触ったら、つい…」
綾野(恒一)「……」
綾野(恒一)「…僕の名前を呼んでいたのは?」
恒一(綾野)「えっ…そ、それは…こういっちゃん怒らせちゃったなぁって…」
恒一(綾野)「このまま嫌われちゃったら、やだなぁって思ったらつい…」
綾野(恒一)「……」
恒一(綾野)「…ていうか、こういっちゃん…今は確かに私はこういっちゃんの姿だけどさぁ…」
恒一(綾野)「女の子のおトイレ事情に深く突っ込んでくるなんて…」
綾野(恒一)「……」
恒一(綾野)「…こういっちゃんのえっち」
綾野(恒一)「うぐっ!」
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 23:36:33.99 ID:QgDGeZng0
かわいいよぉ…ピュアだよぉ… 244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 23:36:56.79 ID:5Wt5gBAf0
※男声です 246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 23:40:02.96 ID:DUtWfrvD0
>>244
ひどいよ… 249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 23:41:46.16 ID:eY/wcdG00
~~~~~~~~~~
綾野(恒一)「…って、てっきり思っちゃったんだよ…」
恒一(綾野)「……」
綾野(恒一)「…綾野さん?」
恒一(綾野)「こ、こういっちゃんのばかー!へんたいっ!!」
恒一(綾野)「私、そんなはしたない女の子なんかじゃないもんっ!」プンプン
綾野(恒一)「ごめん!本当にごめん…!」
恒一(綾野)「まったくー!」
恒一(綾野)「こういっちゃんは私の身体でそういうことしちゃおうと思っちゃったわけ!?」
綾野(恒一)「いや、そんなことは!微塵も!」
恒一(綾野)「そんな全力で否定しなくても良いじゃん!」
綾野(恒一)「ええっ!?」
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 23:46:28.51 ID:eY/wcdG00
恒一(綾野)「こういっちゃんは女心が全然わかってないよ!」
綾野(恒一)「ううっ…」
恒一(綾野)「…でも、そういう私も男心をわかっていなかったんだよね…」
綾野(恒一)「えっ…?」
恒一(綾野)「…ごめんね、こういっちゃん」
恒一(綾野)「好きでも無い女の子から…ううん…」
恒一(綾野)「自分の姿で恋人宣言なんてされたって迷惑なだけだよね…」
綾野(恒一)「綾野さん…」
恒一(綾野)「えへへ…私、実はちょっと浮かれちゃってたんだ…」
恒一(綾野)「大好きなこういっちゃんの姿になれて…」
綾野(恒一)「……」
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/24(火) 23:55:54.50 ID:eY/wcdG00
恒一(綾野)「自分の姿でもさ、いつもこういっちゃんにベタベタってしてたけど」
恒一(綾野)「でも、こういっちゃんにとっては私は友達の一人でしか無くて、
いつもこういっちゃんの周りにはたくさんの人がいて…」
恒一(綾野)「どことなく距離、感じてたんだぁ…」
綾野(恒一)「……」
恒一(綾野)「だったら、いっそのこと私が私じゃ無くて、こういっちゃんなら!って思ったの!」
恒一(綾野)「二人で一つの身体なら、いつも一緒だし距離も感じない…」
恒一(綾野)「まぁ、それだとベタベタ出来なくなるのが欠点なんだけどさー」アハハ
恒一(綾野)「だから、こういっちゃんと私の中身が入れ換わった時は嬉しかったなぁ…」
恒一(綾野)「ベタベタするのは自分の身体だけど中身はこういっちゃんなんだもん!」
恒一(綾野)「それにこういう状況ならイヤでも一緒にいる時間も増えるじゃん?」
恒一(綾野)「それが嬉しくて…だから、ちょっと調子に乗っちゃった…」
恒一(綾野)「でも、普通に考えたらそれは身体の持ち主である
こういっちゃんにとっては迷惑でしかなかったよね…」
恒一(綾野)「ごめんね、こういっちゃん…」
恒一(綾野)「私、バカだから…そこまで…頭回んなかった…」グスッ…
綾野(恒一)「(綾野さん…)」
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 00:03:16.81 ID:SeTil9yf0
綾野(恒一)「(…なんてこった)」
綾野(恒一)「(綾野さんは僕のことが本当に好きで…)」
綾野(恒一)「(僕になれたらと本当に想っていたんだ…)」
綾野(恒一)「(それなのに僕は…彼女に厳しく当たってしまった…)」
恒一(綾野)「ひっぐ…ううっ…!」グスッ…
綾野(恒一)「(もしもこの現象の原因が本当に見崎の言った交代人格によるものならば…)」
綾野(恒一)「(僕は…どうしたら良い…?)
恒一(綾野)「ひっぐ…ごめんなさい、こういっちゃんっ…!」
綾野(恒一)「(僕が…)」
綾野(恒一)「(僕が彼女に出来ることは…)」
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 00:10:08.41 ID:SeTil9yf0
綾野(恒一)「…綾野さん」
恒一(綾野)「ひっぐ…!うぇぇっ…!」
綾野(恒一)「…ごめん。謝らなくちゃいけないのは僕の方だ」
綾野(恒一)「僕はただ自分の姿で勝手なことをされるのを恐れていただけで…」
綾野(恒一)「綾野さんの気持ちを、全然考えてあげられてなかった」
綾野(恒一)「綾野さんの良い面を悪い面だけでとらえちゃった…」
恒一(綾野)「ひっく…うぅ…」
綾野(恒一)「…好きになってくれてありがとう」
綾野(恒一)「こんな僕で良かったら…」
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 00:10:51.02 ID:SeTil9yf0
「僕の、恋人になってください」
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 00:16:02.67 ID:SRXs0UafO
有田「女子トイレで恒一きゅんが綾野さんに告白されてる・・・!?」 286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 00:16:54.02 ID:Qu3t2eoz0
>>285
男子トイレだよ 287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 00:17:19.70 ID:SeTil9yf0
恒一(綾野)「…ひぐっ…えっ…?」
恒一(綾野)「い、今、なんて言ったの…?」
綾野(恒一)「こんな僕で良かったら…」
綾野(恒一)「綾野さんの恋人にしてください、って…」
恒一(綾野)「えっ…えっ…?」
恒一(綾野)「それ、ホントに言ってるの…?私がかわいそうだからとかそんなんじゃなくて…?」
綾野(恒一)「綾野さんだって、冗談じゃこんなことは言えないでしょ?」ニコッ
恒一(綾野)「…!」ドキッ
恒一(綾野)「…で、でもぉ…」
恒一(綾野)「私、こういっちゃんにたくさん迷惑かけて…」
綾野(恒一)「迷惑なんてかけてくれたってかまわない」
恒一(綾野)「えっ?」
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 00:23:15.21 ID:SeTil9yf0
綾野(恒一)「僕はいつも明るくて」
綾野(恒一)「ひたむきで」
綾野(恒一)「笑顔の綾野さんが好きなんだ」
綾野(恒一)「今回のことで、その気持ちに気づいたんだ」
綾野(恒一)「泣いてる綾野さんは、見たくないよ」
恒一(綾野)「こ、こういっちゃん…!」
恒一(綾野)「こういっちゃーん!!!」ガバッ!
綾野(恒一)「わっ!?」
恒一(綾野)「私も!私もこういっちゃん、大好きだよぉ!!!」
綾野(綾野)「うん…ありがとう…綾野さん…」ギュッ
小椋「上手くいっちゃったみたいね」
見崎「……」
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 00:24:42.71 ID:Gd9Ao9tn0
やだ見られてる… 295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 00:25:54.24 ID:FodAghEB0
授業中の男子トイレに女子が3人も?? 298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 00:27:56.04 ID:SeTil9yf0
見崎「信じるの、私の話?」
小椋「信じるも何も私は彩とは親友だし」
小椋「彩の姿をした榊原くんと話した時から二人の中身が違うって気づいてたわよ」
小椋「だから失恋したって告白紛いのことも言ったんだし」
見崎「…そう」
小椋「そういう見崎さんは、ちゃんと榊原くんに気持ち伝えたの?」
見崎「私は、もう今さら、かな」
見崎「榊原くんが幸せなら、それでいい」
小椋「そっか」
小椋「…良かったら今日、失恋したもの同士うちに来て飲む?ジュースしかないけど」
見崎「…紅茶はある?」
小椋「確かあったかな…っていうか、そろそろ男子トイレ前から離れない?」
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 00:34:56.33 ID:SeTil9yf0
恒一(綾野)「ねぇ、こういっちゃん、ホントにホント?」
綾野(恒一)「本当だよ…僕としても今さっき気づいた気持ちだから実感が無いのもあるけど…」
恒一(綾野)「えー!実感ないのは困るなー!せっかく両想いになれたのにー!!」
綾野(恒一)「だから、どんどん実感できるようになる為に、
これから綾野さんのことをもっと好きになっていくよ」
恒一(綾野)「…!」ドキーン
恒一(綾野)「も、もう…!こういっちゃんたら…///」
綾野(恒一)「……」
綾野(恒一)「(普通なら可愛いと思うところなんだけど…)」
綾野(恒一)「(冷静になると僕の姿なんだよなぁ…)」
恒一(綾野)「…ねぇ、こういっちゃん?」
綾野(恒一)「あ、えっと…なにかな?」
恒一(綾野)「その…ね…」
綾野(恒一)「うん?」
恒一(綾野)「…キス、してほしいなぁ…?」
綾野(恒一)「……えっ」
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 00:35:20.16 ID:Gd9Ao9tn0
う、うーん… 310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 00:39:10.48 ID:iaZzz2mS0
キスは元に戻ってからな 311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 00:39:28.70 ID:WmMCLzGR0
キスして元に戻ると 313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 00:42:06.77 ID:SeTil9yf0
恒一(綾野)「…ダメ?」
綾野(恒一)「いや、ダメっていうか…その…」
綾野(恒一)「あ、綾野さんは良いの?僕…綾野さん…だよ…?」
恒一(綾野)「そりゃ、私は私の姿でこういっちゃんとキスしたいのはやまやまだけどー…」
恒一(綾野)「一応、私とこういっちゃんの姿でキスするわけだし…それはそれで良いかなって///」
綾野(恒一)「ま、まぁ…確かにそうかもしれないけど…」
恒一(綾野)「だ・か・ら・ぁ…はいっ」ンッ…
綾野(恒一)「うぅっ…!」タジッ…
綾野(恒一)「(僕が…いや、綾野さんが目を閉じて待っている…)」
綾野(恒一)「(これはもう…覚悟を決めるしか無いのか…)」ゴクリ…
恒一(綾野)「……」ンー
綾野(恒一)「……」
綾野(恒一)「(ええい!ままよ!!)」
恒一(綾野)「(このキスの次は、ちゃんと自分の姿で…こういっちゃんと…)」
チュッ…
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 00:45:49.50 ID:SeTil9yf0
恒一「……」
綾野「……」
恒一「(…して、しまった…自分のキスを…)」
恒一「……」
恒一「…って、あれ…?」
綾野「(えへへ…こういっちゃんと私の身体がキスしちゃった…///)」
綾野「……」
綾野「…って、あれ?」
恒一「綾野、さん…?」
綾野「こういっちゃん…?」
恒一&綾野「……」
恒一&綾野「…も」
恒一&綾野「…戻ったあぁぁぁぁ!!!」
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 00:49:11.02 ID:SeTil9yf0
綾野「えっ!?ホントにホントに、こういっちゃん!?」
恒一「う、うん!間違いなく僕だと、思う…!」
綾野「おおぉー…?」
綾野「……」
綾野「……」ペロン…
恒一「ちょ、ちょっ!?あ、綾野さん!?」
恒一「(い、いきなりスカート捲って、何を…!?)」
綾野「あっ、ナニが無くなってるー」
恒一「確認しなくて良いから!しかも僕がいるところで!」
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 00:52:29.45 ID:hlI2pWfs0
ぱ、ぱんつの色は? 323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 00:53:16.36 ID:SeTil9yf0
綾野「……」
綾野「…夢じゃないんだよね?」
恒一「…多分」
綾野「こういっちゃん…私に好きっていってくれたよね…?」
恒一「…うん」
綾野「~っ!」ウズウズ…
恒一「……」
恒一「おいで、綾野さん」
綾野「っ!!」ダッ…
綾野「こういっちゃーん!!!」ガバッ…
恒一「……」ギュッ…
綾野「こういっちゃーん///」
恒一「(…うん、僕じゃなくて間違いなく綾野さんだ…)」
恒一「(良かった…元に戻れて本当に良かった…)」
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 00:57:40.93 ID:SeTil9yf0
綾野「でも、なんでいきなり戻れたんだろー?」
恒一「…多分、綾野さんが心から自分の姿に戻りたいと願ったからじゃないかな?」
綾野「うーん…そうなのかなぁ…でも、きっとこういっちゃんが言うんならそうだよね!」
恒一「(まぁ、見崎の受け売りだけどね…)」
恒一「(本当に解離性同一性障害の一種だったのか確かめる術は無いし…)」
綾野「あっ、ところでさーこういっちゃん!」
恒一「ん?なに、綾野さん?」
綾野「えーとね…」
綾野「キス、しようっ!!」ンー
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 01:04:54.98 ID:SeTil9yf0
こうして僕と綾野さんの人格入れ換わり騒動は幕を閉じた
実際に付き合うことになったので、人格が戻った今も綾野さんは人目を気にせずにベタベタとしてくる
綾野「こういっちゃーん!!」ベタベタ
恒一「彩…教室ではあんまり…」
ヤッパアヤノガスルノガフツウダヨナー
サカキバラクンハガツガツイメージダモンネ
アレガホントウニフェアナカンケイダネ
見崎「今日はうちに来ない?紅茶が結構余ってるの」
小椋「いくいく。今日もうちのクラスのバカップルを肴に愚痴りましょうか」
多々良「あ、あの…」
有田「私達も…良いかな?」
最近、見崎、小椋さん、多々良さん、有田さんで
グループを作って話している姿を良く見かけるんだけど…
共通点はなんだろう?
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 01:08:47.09 ID:SeTil9yf0
朝 榊原家
「朝か…」
「顔を洗いに…洗面所に…」
「……」
「…えっ!?」
赤沢(恒一)「鏡に映っているの…赤沢さん!?」
~~~~~~~~~~~~~
赤沢家
「…おトイレ」ムニャムニャ…
「……」
恒一(赤沢)「…なんか付いてる」
このお話は綾野さんと僕が付き合ってから始まる、また別のお話
ていうか、もう勘弁してください
おわり
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 01:12:35.40 ID:iaZzz2mS0
おつっちゃん! 344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 01:13:54.77 ID:kNE7X4tj0
原因は恒一なのか
乙 346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 01:16:10.36 ID:iKuw2TU9O
原因はこういっちゃんを思う女の子の気持ちじゃね
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いい世界観である