3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:11:22.52 ID:jN9dWScj0
京子「じゃ、いただきま~す!」
京子「ムグムグ」
京子「うまいっ!」
京子「綾乃の味がするよ」
京子「これなら何杯でも食べられるよ」
京子「っと、麺がのびちゃうや」
京子「……」ズルズル
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:15:17.41 ID:jN9dWScj0
京子「ふぅ、食った食った」
京子「ゲプ」
京子「…………」
京子「……はぁ」
京子(……ごめんね綾乃。上履きなくなっちゃって困ってるよね)
京子(でも、どうしても我慢できなかったんだ)
京子(だって、わたしは綾乃のことが……)
京子「……皿洗わなきゃ」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:22:56.45 ID:jN9dWScj0
翌日
京子(昨日のラーメンおいしかったな)
京子(また、食べたい)
京子(でも、もう上履きからダシとれないし……なら、また綾乃の上履きを……)
京子(ううん、ダメだよ。そんなことしたらまた綾乃に迷惑かけちゃう)
京子(でも……)
結衣「どうしたんだよ、京子? ずっとボーっとして」
京子「あ、結衣……」
結衣「なにか悩みでもあるのか?」
京子「そんなのないよ、いつも通りだって」
結衣「ほんとか?」
京子「そう言ってるじゃん、しつこい女は嫌われるよ」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:26:47.27 ID:wY/aeJqZ0
綾乃の体液が染み込んだもので
捨てても構わないものといえば。 10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:27:44.25 ID:0HtnZvGK0
>>9
トイレ・・・ 11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:28:07.47 ID:jN9dWScj0
結衣「誤魔化すな」
京子「うぅ……ごめん。言うよ」
結衣「それでいい、ほら話してみて」
京子「うん、じつは……」
京子「……っていうことなんだけど」
結衣「はぁ……またやっちゃったのか」
京子「だって、どうしても我慢できなくて」
結衣「上履きラーメンが食べたくなったらわたしの家にきてくれればいいのに」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:33:32.74 ID:jN9dWScj0
京子「そうだけどさ、でも……」
結衣「ほら、今日はわたしの家で食べさせてあげるからさ。それまで我慢してなよ」
京子「結衣がそういうなら……」
結衣「期待しててね、2年になってから一回も洗ってないとってきの一品だからさ」
京子「え、そんなに前から?」
結衣「京子が食べたいっていったときにいつでも料理できるように準備してたんだよ」
結衣「なのに、京子がぜんぜんねだってこないし……」
京子「ごめんね……結衣。わたしのために」
結衣「いいって、京子のためなんだから苦にならないよ」
京子「ありがとう」
結衣「どういたしまして」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:43:05.00 ID:jN9dWScj0
京子「……綾乃きっと怒ってるだろうな。それに勝手に上履き盗んだなんていったら嫌われちゃう」
京子「まぁ、自業自得だからちゃんと謝らないとね」
結衣「そっか、綾乃も今頃ショックうけてるだろうしな」
結衣「はやく謝ったほうがいいかもね」
京子「そうだよね、教室にきたら謝るよ」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 15:54:37.42 ID:jN9dWScj0
綾乃「……」トボトボ
京子「あ……」
京子(綾乃スリッパはいてる)
京子(ごめん……ほんとにごめん)
綾乃「あ、おはよう歳納京子……」
京子「おはよう綾乃……あのさ、謝らなきゃいけないことがあるんだ」
綾乃「謝らなきゃいけないこと?」
京子「うん、じつはさ、綾乃の上靴盗んだのわたしなんだ」
綾乃「え!? と、歳納京子が?」
京子「ごめんね、謝っても許してもらえないだろうけどさ」
京子「どうか、この通り」
綾乃「……そうだったの」
綾乃「じつはね、わたしも謝らなきゃいけないことがあるのよ」
京子「綾乃も……なにそれ?」
綾乃「この前、あなたの体操服がなくなったことがあったでしょ?」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 16:11:44.04 ID:jN9dWScj0
綾乃「あれをやったのは、わたしなの」
京子「そうだったんだ……」
綾乃「だから、上履きのことはいいわよ」
京子「わかったよ綾乃」
京子「でも……わたしの体操服なんて盗んでどうするの?」
綾乃「なっ……そ、それは」
京子「教えてよ綾乃」
綾乃「そ、そっちこそ。わたしの上履きをどうしたのよ!」
綾乃「やっぱり、わたしなんて鬱陶しかったのね。いつもいつも娯楽部に押しかけて……」
京子「ち、ちがう! そんなことないよ!」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 16:16:47.62 ID:jN9dWScj0
綾乃「いいのよ、言い訳なんてしなくても」
京子「もう! 綾乃のわからずやめ!」
京子「いいよ、それなら教えてあげるから!」
京子「綾乃の上履きでダシを取ってラーメン作って、それで食べたの!」
京子「どう、これでいいよね」
綾乃「え……!?」
綾乃「なななななななな、なにを言ってるのよあなたは」
綾乃「上履きで……ラーメン?」
綾乃「あはは、なるほど。いつもみたいに冗談言ってるのね」
京子「……わたしは真剣に言ってるんだよ」
綾乃「真剣に……か」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 16:22:23.87 ID:jN9dWScj0
京子「わたしの目見て、綾乃ならわかってくれるよね」
綾乃「歳納京子……」
京子「ほら」
綾乃「えぇ……」
綾乃「……」ジー
京子「……」ジー
京子「どう?」
綾乃「……ふふ、信じるわ」
京子「よかった……」
綾乃「疑って悪かったわね」
京子「いいよ、わかってくれたからさ」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 16:25:32.09 ID:xfIP/unD0
話の着地点が見えない 22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 16:28:45.94 ID:jN9dWScj0
京子「それで結局わたしの体操服はどうなったの?」
綾乃「あぁ、それはね……全部。食べちゃった」
京子「えー! 食べちゃったの?」
綾乃「ごめんなさい、ホントは後日ちゃんと洗って返すつもりだったんだけど」
京子「えへへ、そうだったんだ」
京子「それで、どんな風にして食べたの?
綾乃「歳納京子と同じで、最初はスープのダシにしようと思ってたの」
綾乃「けど、さすがに体操服は大きくて上下一緒にお鍋にいれるとスープを吸いこんじゃう上に
具が入るスペースがなかったの。もっと大きなお鍋を持っていればよかったんだけれど」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 16:35:39.95 ID:jN9dWScj0
綾乃「それで仕方なく、その日は仕方なく上着だけ使って料理することにしたの」
綾乃「でも、醤油ラーメンにしたからスープの色が体操服に移っちゃってとれなくなってしまったの」
綾乃「もう返せないなら食べても同じだろうって思って、全部食べちゃったの」
京子「ふふ」
綾乃「な、なんで笑ってるのよ!」
京子「いやぁ~、綾乃も意外にドジなんだなぁって」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 16:41:38.21 ID:jN9dWScj0
綾乃「し、しょうがないでしょ! 誰にでも間違いはあるわよ」
京子「でも、そういう所カワイイくていいよね」
綾乃「へ? かわいい?」
京子「うん、カワイイ」
綾乃「……えぇ!!」
京子「ん、顔赤くなってるよ」
京子「ひょっとして熱でもあるんじゃ」
綾乃「も、問題ナイアガラよっ!」
京子「……変なの」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 16:49:20.34 ID:jN9dWScj0
結衣「どうだった?」
京子「うん、とりあえずお互いさまってことになった」
結衣「そっか、丸く収まってよかったよ」
京子「そうだなぁ、綾乃も許してくれたし心の荷が降りた気分だよ」
結衣「それで、さっきの話どうする?」
京子「あぁ、結衣の上履きラーメンのことだよね」
京子「もちろん食べに行くよ」
結衣「わかった、それじゃあ気会いいれて作らないとな」
京子「楽しみにしてるよ、結衣」
おわり
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 16:56:39.53 ID:b9olzaZ90
イイハナシダナー 29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/11(日) 17:08:24.94 ID:wkcK6VM/0
もしや千歳の出番が無いのは
全てを知って逝ってしまったからなのか!
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リアルで自分の彼女のブーツにお湯を入れて「お吸い物~♪」って
直接ブーツから飲んだのが居たって話を思い出した