1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 08:14:45.34 ID:9SXHZ/eC0
あかね「今日もわんこでぶんぶぶーん」
あかね「一億馬力でぎゅんぎゅぎゅーん」
あかね「お腹すいたなー」
あかね「今日はちょっと寝坊しちゃったからご飯食べる時間無さそうだなー……」
あかね「よっ、と!」カタン
あかね「でも、新聞配達楽しいなー」
あかね「空気も澄んでて気持ちいいしね、空腹に空気が美味しい!」
あかね「そろそろあおいちゃんの家だ」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 08:18:11.74 ID:9SXHZ/eC0
あかね「おーいあおいちゃーん」
あおい「あ、あかねちゃん、おはよう!」
あかね「おはよー、今日もいい天気だねー!」
あおい「うん!」
あかね「えへへー」
あおい「私ね、この景色が大好きなの」
あおい「透き通るような海と空、それにブルーアイランド」
あかね「私も好きだよ、何よりあおいちゃんと一緒に見るのが」
あおい「うん、こっちに療養に来て、本当によかった」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 08:25:26.37 ID:9SXHZ/eC0
あかね「それじゃあね、あおいちゃん……私配達の続きしなくちゃ」
あおい「あ……ごめんね、引き止めて」
あかね「ううんいいよ、あおいちゃんとお話出来て嬉しいから」
あおい「そう? ならよかった」
あかね「行ってきまーす」
あおい「頑張ってね、あかねちゃん」
あかね「はーい」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 08:30:19.25 ID:9SXHZ/eC0
あかね「新聞配達楽しいなー」
あかね「でも、一番楽しいのはあおいちゃんとお話できること」
あかね「新聞配達してたら、朝一番にあおいちゃんに会えるもんね」
あかね「えへへー」
あかね「よーし! 元気百倍、頑張るぞー!」
あかね「今日もわんこでぎゅんぎゅぎゅーん!」
あかね「それ!」パスッ
あかね「百億馬力でぎゅんぎゅぎゅーん!」
あかね「そりゃ!」カタッ
あかね「百発百中、これもあおいちゃんのおかげだね!」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 08:36:31.36 ID:9SXHZ/eC0
あかね「たっだいまー」
もも「お帰り、お姉ちゃんご飯早く食べてね」
あかね「はーい」
あかね「マヨネーズマヨネーズ!」
もも「遅刻しちゃうよー?」
あかね「待ってゴハンだけでも、モグモグもぐもぐ」
あかね「ごちそうさま! 行ってきまーす!」
もも「あおいちゃんもきっと待ってるよ」
あかね「うん!」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 08:41:43.80 ID:9SXHZ/eC0
あかね「あおいちゃーん!」
あおい「あ、あかねちゃんももちゃん」
もも「おはよう、あおいちゃん」
あおい「おはよう」
あかね「遅くなってごめんね」
あおい「大丈夫、まだ間に合うよ」
あかね「いざとなったら変身して行けばいいしね」
もも「もう、勝手に変身しちゃダメって怒られたでしょ?」
あかね「冗談だよー、冗談」
あおい「ふふっ」
あかね「あー! あおいちゃんまで」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 08:47:54.42 ID:9SXHZ/eC0
あかね「よーし、到着」
もも「それじゃあお姉ちゃん、また放課後ね」
あかね「うん」
あおい「私達も教室行こう、あかねちゃん」
あかね「わかばちゃんとひまわりちゃん、もう来てるかな?」
あおい「来てるんじゃないかな?」
あかね「よーし、早く教室行こう!」
あおい「わっ、あかねちゃん急に引っ張らないで!」
あかね「えへへー」
あおい「もう、あかねちゃんったら」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 08:52:43.58 ID:9SXHZ/eC0
あかね「おっはよう!」
わかば「おはよう、二人共!」
ひまわり「おはよう……」
あおい「ひまわりちゃん眠そうだね」
ひまわり「……まあまあ」
みずは「はい、朝礼を始めますさっさと席について」
あかね「うわぁ! ギリギリだった!」
あおい「危なかったね」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 08:59:34.96 ID:9SXHZ/eC0
ひまわり「勉強めんどくさい……」
あおい「そんなこと言っちゃダメだよ、ひまわりちゃん」
ひまわり「ふあぁ……まあまあ」
あかね「あはは」
わかば「みんな、授業ちゃんと聞かないと」
あおい「う、うん」
ひまわり「zzz...」
わかば「寝ちゃった……でも、可愛いッ!」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 09:04:35.70 ID:9SXHZ/eC0
あかね「……うう、お腹空いてきちゃった」
あかね「早弁……しちゃおうかな……ダメダメ!」
あかね「いけないよね、そんなこと」
あかね「でも……」グー
あかね「ええい! 食べちゃえ!」ブチュブチュ
あかね「あ……」
教師「……一色さん」
あかね「あ……」
あおい「あかねちゃん……」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 09:10:56.14 ID:9SXHZ/eC0
あかね「まさか、この時代にバケツ持って廊下に立たされるとは」
あおい「怒られちゃったね」
あかね「えへへー」
わかば「褒めてないわ」
ひまわり「何かあったの?」
あおい「ひまわりちゃん寝てたから知らないんだね」
わかば「可愛かったわ」
ひまわり「まあまあ……で、なんで廊下立ってたの」
あかね「早弁しようとして癖でマヨネーズをこう……」
ひまわり「……ばか?」
あかね「ひどい……!」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 09:18:04.26 ID:9SXHZ/eC0
あかね「やっとご飯だよー」
あおい「あのときは結局食べられなかったもんね」
あかね「そうそう、ただ立たされただけ」
わかば「屋上行こう」
ひまわり「ここでいい」
あかね「外で食べるのも美味しいよ?」
ひまわり「……わかった」
あおい「わあ、ひまわりちゃんまた重箱だ」
ひまわり「これ持ち歩くの結構恥ずかしいから……」
あかね「じゃあ私が持って行ってあげるよ」
ひまわり「あ……」
あかね「ひまわりちゃんのお母さんのお弁当だー、わわわわーい!」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 09:23:44.91 ID:9SXHZ/eC0
あおい「すごい、この前より豪華になってるね」
ひまわり「こ、この前のお弁当、みんな美味しいって言ってくれたって伝えたら」
ひまわり「ママまたすごい喜んじゃって、また作るねって……」
わかば「そうなんだ……今度のもすごく美味しそう!」
あかね「いいお母さんだね!」
ひまわり「まあまあ……///」
あかね「いただきまーす!」
ひまわり「うん、食べて」
あかね「エビフライ美味しい!」
あおい「美味しいね」
ひまわり「……///」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 09:28:25.27 ID:9SXHZ/eC0
わかば「あかねちゃん、エビの尻尾まで食べるんだ」
あかね「え、食べないの? 勿体ないよ?」
あおい「口の中に刺さっちゃうよね」
わかば「うん」
あかね「えー、美味しいのに」
ひまわり「……」
あかね「どうしたの、ひまわりちゃん?」
ひまわり「なんでもない」
あかね「なになにー?」
ひまわり「なんでもないから、知らない方がいい事とかもあるから」
あかね「??」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 09:34:10.07 ID:9SXHZ/eC0
あかね「学校終わり!」
わかば「じゃあねみんな」
ひまわり「また」
あおい「私たちはももちゃんを待とうか」
あかね「うん、そうだね」
あかね「あ……メールだ、なになに……」
あおい「どうしたの?」
あかね「もも、もう帰っちゃったんだって……特売みたい」
あおい「そうなんだ」
あかね「マヨネーズの補充頼もっと」
あおい「あはは」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 09:39:27.04 ID:9SXHZ/eC0
あかね「二人っきりだね」
あおい「そうだね、最近はみんなといることが多かったから」
あかね「うん」
あおい「こっちに転入して来て、沢山友達が出来て嬉しい」
あかね「私もだよ」
あおい「でもね、いっぱい友達が出来ても、一番の友達はあかねちゃんだよ」
あおい「あかねちゃんはずっと仲良しな一番の友達!」
あかね「あおいちゃん……」ズキッ
あおい「あかねちゃん?」
あかね「え? ……えへへー嬉しいな、私もだよ!」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 09:44:46.96 ID:9SXHZ/eC0
あかね「分かれ道だ、それじゃあねあおいちゃん」
あおい「うん、あかねちゃんまたね」
あかね「うーん、今日も楽しかったなー」
あかね「でも……さっきのは何だったんだろ……」
あかね「ズキってした……」
あかね「こう、胸の奥がズキーッ! って」
あかね「変だなー、あおいちゃんと楽しくお話してたのに」
あかね「……ま、いっか」
あかね「おじいちゃん、ただいまー」
淫獣「おう、お帰りあかね」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 09:47:33.54 ID:9nij9LPi0
爺さん…27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 09:50:41.85 ID:9SXHZ/eC0
もも「ただいまー」
あかね「お帰り、もも!」
もも「はいお姉ちゃん、マヨネーズ買ってきたよ」ドサドサ
あかね「わあ! こんなに沢山、さっすがもも!」ナデナデ
もも「えへへ、でも食べ過ぎちゃダメだよ」
あかね「えー、こんなにあるのに?」
もも「一週間分です!」
あかね「……わかったよー」
淫獣「一週間分でも多すぎると思うがの」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 09:57:04.95 ID:9SXHZ/eC0
もも「今日のご飯は玉子焼きと庭で採れた野菜のサラダだよ」
あかね「美味しそー」
淫獣「ワシの分は……」
もも「おじいちゃん食べられないでしょ?」
淫獣「そうなんじゃが、雰囲気だけでもじゃの」
もも「お供え物みたいになるよ?」
淫獣「……ワシが悪かった」
あかね「おじいちゃんの食費分がマヨネーズに回るなんて嬉しい!」
淫獣「……」
もも「食費分は貯蓄します」
あかね「えー」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 10:03:03.77 ID:9SXHZ/eC0
あかね「ごちそうさまー、ももお風呂入ろ」
もも「洗い物が先でしょ」
あかね「手伝うよ」
もも「ありがとうお姉ちゃん」
あかね「ちょっと聞いてほしいことがあるんだ」
もも「何?」
あかね「お風呂で話すよ」
もも「わかった、じゃあ洗い物早く終わらせちゃおう」
あかね「よーし、ごしごしー!」
もも「でも、お皿がキュッキュッってなるまで洗わないとダメだよ?」
あかね「はーい」キュッキュッ
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 10:08:33.04 ID:9SXHZ/eC0
あかね「お風呂だー」
もも「気持ちいいね」
あかね「さっぱりするね」
もも「それで、話ってなに?」
あかね「あ、そうだった」
もも「忘れてたの?」
あかね「えへへー、えとね、今日の帰りあおいちゃんと話ししてた時なんだけど」
もも「あおいちゃんと?」
あかね「あおいちゃんと話してたら急に、ズキってしたんだ」
もも「ズキっ?」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 10:13:27.47 ID:9SXHZ/eC0
あかね「胸の奥がピリピリする感じ?」
もも「えー、なにそれ……病気?」
あかね「そういうのとは違うと思うんだよね」
もも「そっか……じゃあ、わかんないよ」
あかね「うーん、もももわかんないか」
もも「ごめん、お姉ちゃん」
あかね「なんなんだろ……」
あかね「わかんなーい……ブクブク」
もも「お姉ちゃん狭いー」
あかね(あおいちゃん……)
もも「明日、お母さんのお見舞いの時に聞いてみたらどうかな?」
あかね「お母さんに?」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 10:18:39.95 ID:9SXHZ/eC0
もも「お姉ちゃん起きて―」
あかね「うーん、もうちょっとー」
もも「今日もご飯食べられないよ?」
あかね「それはやだー」
もも「最近、寝覚めが悪いね」
あかね「ちょっと考え事してて……ふああ……」
もも「大丈夫? 新聞配達行ける?」
あかね「大丈夫大丈夫」
もも「いってらっしゃい」
あかね「行ってきまーす」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 10:24:33.18 ID:9SXHZ/eC0
あかね「ぶんぶんぶぶーん、ぶんぶぶーん!」
あかね「今日もわんこでぶんぶぶーん」
あかね「あおいちゃんの家までぎゅんぎゅぎゅーん!」
あかね「おーい、あおいちゃーん!」
あおい「あ、あかねちゃん、おはよう!」
あかね「あっ……」ドキ
あおい「あかねちゃん?」
あかね「?」
あおい「どうしたの、あかねちゃん?」
あかね「う、ううん……なんでもないよ! おはよう!」
あおい「今日もいい天気だね」
あかね「うん……あ、私配達の続き行くね!?」
あおい「え? 行っちゃった……あかねちゃんどうしたんだろう?」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 10:29:53.43 ID:9SXHZ/eC0
あおい「昨日二人で帰った時もなんだか変だったし……」
あおい「あかねちゃん、もしかして私に何か秘密が……」
あおい「ううん、そんなことない!」
あおい「私、あかねちゃんのこと信じてる」
あおい「ちゃんとドッキングだって、出来る……よね?」
あおい「あかねちゃん……」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 10:35:08.98 ID:9SXHZ/eC0
あかね「何だろ……あおいちゃんの顔を見た途端、私……」
あかね「もー! なんなのわかんないよ!」
もも「軒先で何騒いでるの?」
あかね「もも……」
もも「お姉ちゃん!?」
あかね「な、何?」
もも「顔真っ赤だよ! 熱でもあるんじゃ!?」
あかね「ね、熱!? 私が?」
もも「あ、それもそうだね、お姉ちゃんが風邪なんて引くわけないか」
あかね「酷いよーもも」
もも「じゃあ何か恥ずかしいことでもあったの?」
あかね「恥ずかしいこと? ……わかんないや、それよりごはんにしよう」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 10:41:19.17 ID:9SXHZ/eC0
あかね「いただきまーす!」
もも「いただきます」
淫獣「む! 大変じゃあ! アローンが来おった!」
あかね「えええ! まだ朝御飯も食べてないのに!」
淫獣「飯なんて後で食える、今は戦いに行くんじゃ!」
あかね「食べないと元気でないよ! せめてゴハンだけでも!」
淫獣「早くせんか! ももはシェルターに隠れておくんじゃ!」
もも「う、うん!」
あかね「モグモグ、まだ食べ足りないけど、ごちそうさま!」
淫獣「行くんじゃあかね! アローンを止めるんじゃ」
あかね「わかったよ! イグニッション! テクスチャーオン!」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 10:55:15.44 ID:9SXHZ/eC0
淫獣「早速じゃが、ビビッドブルーにドッキングじゃ!」
あおい「あかねちゃん!」
あかね「あおいちゃん!?」
淫獣「何をしておるんじゃ、あかね!」
あおい「あかねちゃん? やっぱり何か変だよ」
あかね「あ……オペレーション!」
あおい「え、えと……ビビッドブルー!」
あおい「よかった、ちゃんとドッキング出来た」
あおい「んッ! あかねちゃんの記憶が流れこんで……」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 10:59:01.91 ID:9SXHZ/eC0
あかね(あおいちゃん……)ズキッ
あかね(ズキってした……)
あかね(こう、胸の奥がズキ―! って)
あかね(あおいちゃんと話してたら急に、ズキってしたんだ)
あかね(胸の奥がピリピリする感じ?)
あかね(あっ……)ドキ
あかね(何だろ……あおいちゃんの顔を見た途端、私……)
あおい「え?」
淫獣「ドッキング成功じゃあ!」
あおい「あかねちゃん今の……!」
あかね「出力150%!」
あおい「しゅ、出力200%!」
あかね「ビビッドインパクト!」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 11:03:19.26 ID:9SXHZ/eC0
あおい「あかねちゃんの記憶……」
あかね「今回も倒せてよかったねみんな!」
ひまわり「まあまあ」
わかば「私達の友情があればこそだよ!」
あおい「友情……?」
ひまわり「どうしたの?」
あおい「え? な、なんでもないよ」
ひまわり「そう?」
あかね「うーん! 何だか吹っ切れちゃった!」
あおい(わからないよ……私、どうすればいいの?)
あおい(もやもやする……)
あおい(もう一度……もう一度あかねちゃんとドッキングしたら、わかるのかな?)
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 11:07:40.71 ID:9SXHZ/eC0
あかね「えへへー」
もも「お姉ちゃん、機嫌いいね」
淫獣「当たり前じゃ、アローンを無事倒すことが出来たのじゃからな」
あかね「それもあるけど、それだけじゃないよ」
あかね「えへへー」
もも「変なお姉ちゃん」
あかね「えへへー」
もも「はい、マヨネーズだよ」
あかね「美味しい!」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 11:18:23.64 ID:9SXHZ/eC0
あかね「あおいちゃんの記憶」
あかね「あおいちゃんは私の事を本当に大切な友達だと思ってくれてる」
あかね「でも、それって私があおいちゃんを想う感情とは違うんだって」
あかね「はっきりわかった」
あかね「えへへー」
あかね「私、あおいちゃんのことが好きなんだ」
あかね「友達としてだけじゃなくて、もっとそれ以上に」
あかね「あおいちゃんの事が大好き」
あかね「あおいちゃんにも私の気持ち、知ってほしいな」
あかね「……あれ?」
あかね「あおいちゃんにどうやって伝えたらいいんだろう!」
あかね「友達以上だなんて、どう言ったらいいんだろう……」
あかね「そうだ! ドッキングすればいいんだ!」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 11:25:33.60 ID:9SXHZ/eC0
あおい「あかねちゃんももちゃん、おはよう」
あかね「あおいちゃん! えへへー、おはよう!」
もも「おはようあおいちゃん、さっきは大変だったね」
あおい「うん、何とかなってよかったね」
あかね「あおいちゃんと一緒なら大丈夫だってわかってたよ!」
あおい「あかねちゃん……うん、私も」
あかね「えへへー」
あおい「ねえあかねちゃん、聞いていい?」
あかね「何?」
あおい「私達って一番の友達だよね?」
あかね「え……」
あおい(あかねちゃん……やっぱり、それだけじゃない?)
あかね「も、もう! 変なこと言うなあ、あおいちゃんは……もちろんだよ!」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 11:30:37.92 ID:9SXHZ/eC0
もも「ふー、なんだかんだで学校も終わったね」
あかね(今朝、なんで私嘘ついちゃったんだろ……あの時ちゃんと言えば……)
あかね(ドッキングを待つ必要なんてなかったのに)
あおい「それじゃあ帰ろっか」
もも「ごめんあおいちゃん、今日はお母さんのお見舞いに行くんだ」
あおい「あ、そうなんだ」
あかね「う、うん……ごめんね」
あおい「いいよ、お母さんによろしくね」
もも「うん」
あかね「あの、あおいちゃん……!」
あおい「な、なに?」
あかね「や、やっぱりなんでもない!」
あおい「ええ!? 気になるよ」
あかね「なんでもないから! ごめんね、あおいちゃん」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 11:36:48.94 ID:9SXHZ/eC0
あかね(やっぱり勇気が出ないよ……)
あかね(自分の気持ちをあおいちゃんに伝えるだけなのに、どうして?)
あかね(…………怖いの?)
あかね(そう、なのかもしれない)
あかね(私とあおいちゃんの何かが変わってしまうのが怖いのかも)
あかね(もう……私らしくないな)
あかね(前に進めないなんて……)
もも「お姉ちゃん病院着いたよ?」
あかね「え、もう?」
もも「何言ってるのお姉ちゃん」
あかね「ごめん、呆っとしてた」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 11:41:10.05 ID:9SXHZ/eC0
もも「お母さーん!」
ましろ「二人共、いらっしゃい」
もも「わーい!」ポスッ
ましろ「あら、甘えん坊ね」ナデナデ
もも「えへへ」
ましろ「あかねもお母さんに甘える?」
あかね「うん……お母さん」ポフッ
ましろ「どうしたの、あかね? なんだか元気がないみたいだけど」
あかね「わかっちゃう?」
ましろ「ええ、だってあかねのお母さんだもの」
あかね「お母さん……」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 11:45:24.04 ID:9SXHZ/eC0
あかね「えっとね……」
もも「あっ、私花瓶のお水替えてくるね」
ましろ「ありがとう、もも」
あかね「もも……ありがとう」
もも「……頑張れ、お姉ちゃん!」
あかね「もも……」
ましろ「あかね、何かあったの?」
あかね「うん……お母さんはさ……」
あかね「前に進めなくなった時って……ある?」
ましろ「前に?」
あかね「うん」
ましろ「そうね、たくさんあったわ」
あかね「お母さんも?」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 11:50:46.36 ID:9SXHZ/eC0
ましろ「ええ、もちろん」
あかね「そうなんだ……」
ましろ「あかねは今……どうして前に進めなくなっちゃったのかしら?」
あかね「それは……たぶん、怖いから」
ましろ「怖い、か……」
あかね「お母さん?」
ましろ「前に進むことで、今が変わってしまうかもしれない」
ましろ「今が壊れてしまうかもしれない、それが怖いのね」
あかね「……うん」
ましろ「怖いから、立ち止まったままのほうがいい?」
あかね「それは……嫌だ」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 11:57:52.16 ID:9SXHZ/eC0
ましろ「そうよね、胸に閉まったままにしてもあかねの中には残っているもの」
あかね「……」
ましろ「わだかまりが残ったままで、今のままでなんていられないわ」
あかね「お母さん、どうしたらいい?」
ましろ「もうあかねの中で答えは決まっているでしょう?」
あかね「……」
ましろ「だから、私は背中を押すだけ」
あかね「あ……」
ましろ「大丈夫よ、あおいちゃんなら」
あかね「ええ!? ど、どうしてあおいちゃんの事ってわかったの!?」
ましろ「だってあかねのお母さんだもの」
あかね「すごいね、お母さんって」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 12:02:29.22 ID:9SXHZ/eC0
あかね「ありがとうお母さん、私頑張るよ」
ましろ「頑張れ、あかね!」
あかね「ねえお母さん」
ましろ「なあに?」
あかね「もう一つ聞いていい?」
ましろ「ええ、いいわよ」
あかね「あのね」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 12:07:25.90 ID:9SXHZ/eC0
もも「ただいまー」
淫獣「おうお帰り、ましろの様子はどうじゃった」
あかね「元気だったよ」
淫獣「うむ、そうか……と、どうしたあかねいい顔になったの」
もも「おじいちゃんには秘密でーす」
淫獣「なんじゃとー!」
あかね「女の子だけの秘密かな?」
淫獣「なんと!?」
あかね「早く明日にならないかな……あおいちゃん」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 12:15:01.29 ID:9SXHZ/eC0
あかね「寝坊しちゃったよお!」
あかね「胸のつかえが下りてぐっすり寝過ぎちゃった!」
もも「お姉ちゃんまだ起きてなかったの!?」
あかね「もも、起こしてくれてもいいでしょ!」
もも「私何回も起こしたよ!」
あかね「ええ! ご、ごめん……」
もも「ほら、そんなことより、新聞配達間に合わなくなっちゃうよ!」
あかね「そ、そうだった!」
あかね「行ってきまーす!」
あかね「はぁ、折角のあおいちゃんとの時間がなくなっちゃったよ……」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 12:22:19.97 ID:9SXHZ/eC0
あかね「ぎゅんぎゅぎゅーん!」
あおい「あ、あかねちゃん、今日は遅いね」
あかね「えへへー、寝坊しちゃって」
あおい「寝坊って……もしかして、考え事してて?」
あかね「ううん、考え事はもう終わったの!」
あおい「え?」
あかね「ごめんね、遅刻しちゃうからもう行くよ!」
あかね「ぶんぶぶーん!」
あおい「あかねちゃん……それって」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 12:28:58.25 ID:9SXHZ/eC0
あかね「ただいま、そしていただきます!」
もも「学校に行く準備しておいたからね」
あかね「ありがとう、もも」
あかね「もぐもぐ!」
淫獣「大変じゃあ! アローンがまた来おった!」
あかね「またぁ!?」
もも「朝っぱらから迷惑だよ……」
淫獣「まったくじゃの!」
あかね「もぐもぐ……美味しい!」
淫獣「落ち着いて食っとる場合か!」
あかね「わわっ、イグニッション! テクスチャーオン!」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 12:35:51.85 ID:9SXHZ/eC0
あかね「あれ? このアローンこの前のと同じだ!」
わかば「倒しきれてなかったのね」
ひまわり「しつこいと嫌われるよ……」
あおい「でも、この間と同じならまたビビッドブルーで戦えば……」
あかね「え?」
あおい「あかねちゃん、ドッキングしよう!」
あかね「あおいちゃんとドッキング……む、無理ッ!」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 12:40:18.76 ID:9SXHZ/eC0
あおい「え……ど、どうして!?」
あかね「ええと……」
あおい「私あかねちゃんとドッキングしたいのに!」
あかね「で、でも……」
あおい「私ね、あかねちゃんが何を考えているか知りたい」
あおい「あかねちゃんの気持ちが知りたいの!」
あかね「あおいちゃん……」
あおい「ドッキングしたらもやもやだって、きっと……」
あかね「ダメだよ……あおいちゃんとドッキングは出来ない!」
あおい「ど、どうして!?」
あかね「聞いて欲しいことがあるの」
あおい「聞いて欲しいこと?」
あかね「あのね」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 12:46:56.19 ID:9SXHZ/eC0
あかね『お母さんとお父さんはどういう風に付き合い始めたの?』
ましろ『私とお父さんの馴初め?』
あかね『そ、そうとも言うね』
ましろ『何恥ずかしがってるのよ』
あかね『親の馴初め話なんて恥ずかしいに決まってるよ!』
ましろ『でも、聞きたいんでしょ?』
あかね『うん……』
ましろ『そうね……私たちの時代は、まだ示現エンジンも無かったでしょ?』
あかね『そうだね』
ましろ『だから、今ほど科学も発達してなくてね』
ましろ『携帯電話もそんなに機能が多かったわけじゃないの』
あかね『ふーん』
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 12:52:21.09 ID:9SXHZ/eC0
ましろ『でも、それでも便利過ぎたわ』
あかね『機能が少なかったのに?』
ましろ『ええ、だっていつでもどこでも話をすることができるのよ?』
あかね『そうだね』
ましろ『だからこそ、それってやっぱり違うって思うわ』
あかね『違う?』
ましろ『ええ、大事な想いは、機械を通してじゃなくて、直接伝えたいじゃない?』
ましろ『特に、好きって言葉は、ね?』
あかね『あ……///』
ましろ『あとは自分で考えなさい』
あかね『うん、ありがとう……お母さん』
もも『お水替えてきたよ』
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 12:59:01.88 ID:9SXHZ/eC0
あかね「私、あおいちゃんの事が好き」
あかね「大好き」
あおい「それって……」
あかね「ううん、あおいちゃんの思ってる好きとはたぶん違う……」
あおい「……」
あかね「だって、あおいちゃんの好きは友達の好き」
あかね「ずっと仲良しな一番の友達の好きなんだもん」
あかね「その言葉を聞いた時、私ちょっと嫌だなって思っちゃったんだ」
あかね「あおいちゃんとは友だちだけど、それ以上にはなれないんだって」
あかね「ごめん……変だよね、私」
あおい「あかねちゃん……」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 13:07:54.56 ID:9SXHZ/eC0
あおい「知ってたよ」
あかね「え?」
あおい「ううん、違うね……知ってたけど、わかってなかった」
あおい「私ね、前にドッキングした時、あかねちゃんの記憶が見えてからずっと考えてた」
あおい「あかねちゃんが何を考えてるのか、あかねちゃんの気持ちは何なのか……」
あおい「私のもやもやは何なのか……」
あおい「もう一度ドッキングすればはっきりわかるかもって、思ってた」
あおい「でも、あかねちゃんに直接……その答えを聞かせてもらえた」
あかね「あおいちゃん……」
あおい「私も、あかねちゃんのこと大好き」
あおい「あかねちゃんと同じ意味で、大好きだよ」
あおい「私の方こそごめんね、私の言葉で悩ませちゃって」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 13:09:58.59 ID:9nij9LPi0
アローン「帰っていいっすか?(´・ω・`)」73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 13:13:51.19 ID:9SXHZ/eC0
あかね「ほんとに……私と同じ?」
あおい「嘘なんてつかないよ、付けるわけ無い」
あかね「じゃ、じゃあ……」
あおい「うん……」
あかね「あおいちゃん……」ギュ
あおい「わっ、あかねちゃん……」ギュ
あかね「嬉しい……あおいちゃん、あおいちゃん!」
あおい「あかねちゃんはずっと仲良しな、一番大切な人だよ」
あかね「あおいちゃん……ドッキングしたい」
あかね「あおいちゃんとドッキングしたいよ!」
あおい「私も……あかねちゃん!」
あかね「オペレーション!」
あおい「ビビッドブルー!」チュ
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 13:18:07.10 ID:9SXHZ/eC0
ビビッドブルー「ビビッドブルーオペレーション!」
あかね「行くよあおいちゃん!」
あおい「うん!」
あかね「ビビッドインパクト・セーフティ解除!」
あおい「エンジン出力120%……150%」
ビビッドブルー「臨界突破ッ! 出力200%」
ビビッドブルー「ビビッドインパクト・ファイナルオペレーション!」
淫獣「撃破じゃあ! よくやったぞ、二人共!」
あかね「あおいちゃん、行こう!」
あおい「ええ!? どこ行くの?」
淫獣「むっ、どこに行くんじゃ!?」
わかば「二人してどこ行くの!? 待って、私たちも」
ひまわり「邪魔しないの」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 13:22:11.67 ID:9SXHZ/eC0
あおい「ねえどこに行くの、あかねちゃん?」
あかね「……このへんだね」
あおい「ここ?」
あかね「ねえ、覚えてる?」
あおい「あ……うん、ちゃんと覚えてるよ」
あおい「あかねちゃんとのことなら何でも」
あかね「えへへー」
あおい「初めてドッキングしようとして失敗した場所」
あかね「あの時の続きをしよう、あおいちゃん」
あかね「あの時の続きから、私達を始めよう!」
あおい「うん……あかねちゃん、あの時みたいに、目をつぶって?」
あかね「ん……」
あおい「大好き」チュ
おしまい
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 13:24:28.18 ID:VL1ewOAq0
緑は犠牲になったのだ……78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/17(日) 13:26:37.24 ID:sB3tZwOe0
さすが本妻
わかばはひまわり可愛がってればいいよ
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