1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:14:50.98 ID:l+sk2o5Mi
ホームズ探偵学院
家庭科室
エリー「あとは、ここを…こうして」
シャロ「……できました!」
シャロ「わーい!バレンタインのチョコ、完成ですー!」
エリー「お疲れ様、シャロ…」
シャロ「ありがとうございますエリーさん!あたし一人じゃ作り方が分からなくて…」
エリー「でも…そんなにいっぱい作ってどうするの?」
シャロ「みんなにあげるんです!あたしからバレンタインのプレゼントです!」
シャロ「よーし!早速チョコを配りに行きましょー!」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:19:28.86 ID:l+sk2o5Mi
シャロ「えーっと…ひぃ、ふぅ、みぃ……よし!全部あります!」ガサゴソ
エリー「シャロ、こっちに置いてあるチョコは…?」
シャロ「そっちはあとで先生とヒメちゃんに送るんです!」
シャロ「よし!準備完了!」シャキーン
エリー「でも、シャロ…本当に行くの?」
シャロ「え?行きますけど…なんでですか?」
エリー「外……すごい雪だから…」ヒュゴオオオオオオオ
シャロ「はわわ…!ふ、吹雪いてますぅ…!!」
シャロ「…でも!これくらいで諦めません!絶対みんなにチョコレートをあげるんです!」
シャロ「それじゃ、行ってきますエリーさん!シャーロック・シェリンフォード出動です!」バッ
エリー「道が滑るから気をつけるのよー…」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:24:38.68 ID:l+sk2o5Mi
エリー「……………」
エリー(シャロ、大丈夫かしら…もし転んだりしたら…)オロオロ
シャロ「エリーーーーさーーーーん!!」ズダダダダ
エリー「ひぃっ!?」ビクッ!
シャロ「忘れてました!はい、これっ!!」
エリー「え…?これって…」
シャロ「チョコです!エリーさんに渡すの忘れてました!」
エリー「…ありがとう、シャロ」ニコッ
シャロ「それじゃ今度こそ本当に出動ですー!」ダッ
エリー「そ、そんなに急いだら…滑って危な……!」
シャロ「てりゃーーー!大疾走ミルキィホームズターボですーーー!!」ズダダダダダダ
エリー「…………」
エリー(速い…)
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:31:36.46 ID:l+sk2o5Mi
ホームズ探偵学院
ミルキィホームズ事務所
ネロ「あーぁ…なんで週末に雪なんて降るんだろ…」ゴロゴロ
コーデリア「ネロ、はしたないわよ」
ネロ「いいじゃん、コーデリアしかいないし」
コーデリア「もう!そういう問題じゃ…!」
ネロ「あーもう、うるさいなー…そういえば、他のみんなはどうしたの?」
コーデリア「…シャロとエリーは家庭科室、
アリスちゃんとカズミちゃんは雪も降ってるし帰ったわ」
ネロ「家庭科室ぅ?エリーはともかく、なんでシャロがそんなとこに」
コーデリア「今日は14日じゃない、バレンタインのチョコを作るって言ってたわ」
ネロ「あっ…?そうか!今日はバレンタインか!」
ネロ「じゃあそのうちシャロとエリーがチョコいっぱい作ってきてくれるんだよね!
楽しみだなぁ…!」ワクワク
コーデリア「……自分が作るって考えはないのね」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:38:52.40 ID:l+sk2o5Mi
ネロ「え?作るって…僕が?なんで?」
コーデリア「なんでって…バレンタインデーは女の子が好きな人にチョコを贈る日でしょ?」
ネロ「はぁ…?嫌だよそんなの、めんどくさいし」
ネロ「僕はみんながくれる義理チョコが食べられればそれでいいよ」
コーデリア「ロマンスの欠片もない…」
ネロ「うるさいなー、じゃあそういうコーデリアはどうなのさ!?」
コーデリア「え…!?」ドキッ
ネロ「そこまで言うんなら、コーデリアはチョコ作ったんだよね?」
コーデリア「わ、私は…その、市販のチョコで済ませようかな…なんて」
ネロ「うわぁ、お菓子会社の陰謀に踊らされてるなぁ」
コーデリア「お、贈る人がいないんだから無理に作らなくてもいいのよ!私は!」
ネロ「じゃ、僕もそーいうことで!」
コーデリア「ぬぐぐ…!」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:43:31.35 ID:l+sk2o5Mi
ネロ「早くシャロとエリーがチョコ持ってこないかなぁ…ふふふ…」
コーデリア「そうね…そろそろ持ってくるかもしれないわね」
ネロ「…………」
コーデリア「…………」
ネロ「……ねぇ?コーデリア?」
コーデリア「なに?」
ネロ「コーデリアは僕にチョコ作ってくれないの?」
コーデリア「はぁ…?」
ネロ「僕、コーデリアのチョコが欲しいんだけど…」
コーデリア「エリーとシャロので我慢しなさい、そんなに食べたら鼻血出るわよ?」
ネロ「…………」ジー
コーデリア「………?」
ネロ「……好きだって、知ってるくせに」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:48:52.47 ID:l+sk2o5Mi
コーデリア「?」
コーデリア(…好きって、チョコが?)
コーデリア(まったく、ネロったらそんなに私のチョコが欲し…)
コーデリア(………ん?)
コーデリア『バレンタインデーは女の子が好きな人にチョコを贈る日でしょ?』
ネロ『僕、コーデリアのチョコが欲しいんだけど…』
コーデリア「……………え」
ネロ「…………」ジーッ
コーデリア(まさか、いや…そんなわけ…)
ネロ「…………」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:53:50.77 ID:l+sk2o5Mi
コーデリア「ね、ネロ?あの、それって…どういう…?」
ネロ「……言わなきゃ分からないんだ?」
コーデリア「う……」
ネロ「………あのね」
コーデリア「……うん」
ネロ「あのね、僕……コー」
シャロ「ネロー!コーデリアさーん!ハッピーバレンタインですーー!!」ガチャー
コーデリア「ひっ!?しゃ、シャロ!?」ビクッ
シャロ「はいこれどうぞっ!あたしが作ったんですよ!」
ネロ「うおおおー!!やったー!チョコだー!!」バッ
コーデリア「あ、ありがとう……シャロ…」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:58:29.99 ID:l+sk2o5Mi
コーデリア「………」
ネロ「あ、シャロまだいっぱいチョコ持ってる!」
シャロ「これはダメですー」
コーデリア(ネロ…なんて言おうとしたのかしら)
シャロ「じゃあ、あたしは残りのチョコを配ってきます!」
ネロ「ちぇー、ケチー」
シャロ「いってきまーす」ガチャ バタン
ネロ「………」
コーデリア「……あの、ネロ?」
コーデリア「さっき言ってた、好きって…?」
ネロ「………コーデリア」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 22:04:56.41 ID:l+sk2o5Mi
ネロ「…僕がお菓子好きって、知ってるくせに!!」
コーデリア「…………は!?」
ネロ「は!?じゃないよ!
なんで僕がお菓子好きって知ってるのにチョコ作ってくれないのさ!?」
ネロ「僕がチョコを欲しがってるのに作らないなんてちょっと冷たいんじゃない?」
コーデリア「………はぁ」
コーデリア(なんだ、結局…ただチョコが欲しいだけだったのね)
ネロ「シャロでさえ僕にチョコをくれたのに………あ、そっか」
コーデリア「な、何?」
ネロ「もしかしてコーデリア、チョコ作れないんじゃないの?」
コーデリア「!」カチーン
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 22:12:44.61 ID:l+sk2o5Mi
コーデリア「つ、作れるわよ?チョコくらい」
ネロ「ふーん、じゃあ作ってよ」
コーデリア「………」
ネロ「作れないの?」
コーデリア「…分かったわ!作ればいいんでしょ!作れば!」
ネロ「やったー!チョコが増えたー!」
コーデリア「まったく…太っても知らないわよ」
コーデリア「それじゃ…家庭科室行ってくるからお留守番頼むわよ?」
ネロ「ほいほーい」
ガチャ バタン
ネロ「………」
ネロ「……ふふ、コーデリアのチョコレート♪」ニヤニヤ
ネロ「楽しみだなぁ」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 22:18:23.30 ID:l+sk2o5Mi
偵都ヨコハマ
明神川さんち
アリス「はいカズミちゃん、紅茶淹れたよ♪」
カズミ「ありがとう!」
カズミ「はぁ~…アリスの紅茶はあったまるなぁ…」
アリス「それにしても…すごい雪だね」
カズミ「ね、放課後はチョコ買いにいく予定だったのにさ!」
アリス「これじゃ外歩けないよね…カズミちゃん、帰りは大丈夫?」
カズミ「どうやって帰ろうかな…止まないのかな」
アリス「天気予報だと明日まで降ってるって言ってたけど…」
カズミ「参ったなぁ」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 22:24:20.95 ID:l+sk2o5Mi
カズミ「今日はアリスの家に泊まっちゃおっかなぁ~…?」
アリス「え?でも…布団の用意とかしてないよ?」
カズミ「いいじゃん!アリスのベッドに入れてよ!」
アリス「………」
カズミ「え?ダメ?」
アリス「ダメじゃないけど……」
アリス「カズミちゃん…寝てる時、ぎゅーってしてくるから…」
カズミ「アリスの体ってあったかいんだもん!今日は寒いから…いいでしょ?」
アリス「で、でも恥ずかしいから…」
カズミ「なんで恥ずかしがるの?お泊りの時は二回に一回はしてるのに…」
アリス「それ最近知ったばっかりだよ!?」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 22:30:07.47 ID:l+sk2o5Mi
カズミ「いやー、まさかアリスが気づいてなかったなんて」
アリス「ほ、本当に恥ずかしいから…」
カズミ「なんで?」ギュッ
アリス「ひゃ…!!」
カズミ「おっ、やっぱアリスの体あったか~い!」
アリス「や…止めてよぉ…!」
カズミ「待って待って!もうちょっとだけ暖を……」
アリス「うぅ……」ドキドキ
アリス(こんなにくっつかれたら…心臓の音、カズミちゃんに聞こえちゃうよ…!)
アリス「………」ドキドキ
カズミ「ふぅー…」ギュー
シャロ「………」ギュー
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 22:32:41.01 ID:EROxTC6w0
シャロさんそれは軽くホラーやで23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 22:35:03.36 ID:l+sk2o5Mi
アリス「………冷たああああああああああああい!?」バッ
シャロ「あうっ」ポテッ
カズミ「あっ!?アリス!?………ってなんでシャーロック先輩がここに!?」
シャロ「ハッピーバレンタインです!……へっきし!!」ガタガタ
紫苑「アリス、学校の先輩が来てくれてるよ」ガチャ
アリス「お兄ちゃん言うの遅い!」
シャロ「さ゛む゛いですー」ガタガタ
カズミ「うわ!シャーロック先輩雪まみれじゃないですか!」
シャロ「そ、外が吹雪で…!」ガタガタ
アリス「紅茶飲んでください!紅茶!」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 22:40:23.31 ID:l+sk2o5Mi
カズミ「つまり…私達にチョコを渡す為にここまで来たんですか?」
シャロ「はい!」
アリス「わざわざこんな雪の中を……ありがとうございます!」
シャロ「えへへ…手作りだから、へんな形かもしれませんけど…」
カズミ「先輩、髪までぐっしょり…傘差さなかったんですか?」
シャロ「あー…急いで学院を出てきたから忘れちゃって…」
カズミ「……!」ピーン
カズミ「じゃあ、私の傘貸してあげます!」
シャロ「いいんですか!?」
カズミ「はい!まだ他の人のところにも配りに行くんですよね?使ってください!」
シャロ「おぉ…!助かります!ありがとうございますカズミちゃん!」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 22:45:21.74 ID:l+sk2o5Mi
シャロ「じゃあこの傘、月曜日に返しますー」
カズミ「はい!じゃんじゃん使っちゃってください!」
アリス「先輩、気をつけてくださいね…?」
シャロ「お邪魔しましたー」ガチャ バタン
カズミ「………」
アリス「………」
カズミ「…ねぇアリス?」
アリス「なぁに?カズミちゃん」
カズミ「……先輩に傘貸したから帰れなくなっちゃった☆」
アリス「もう…しょうがないなぁカズミちゃん」
アリス「じゃあ私の傘を貸し……」
カズミ「うわー、しまったなー、今日はもうアリスの家に泊まるしかないなー!」
アリス「……」
カズミ「……ダメ?」
アリス「……しょうがないなぁ、カズミちゃん」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 22:51:25.92 ID:l+sk2o5Mi
ヨコハマ警察
G4執務室
咲「ちょりーす」ガチャ
平乃「あ、咲さん」
次子「よぉ咲、どしたの?」
咲「雪降ってて帰れない…」
次子「なんだ咲もかー、あたし達もなんだよね」
平乃「こうやって、皆さんがこの部屋に集まるのも…久しぶりですね」
咲「………小衣いないけど」
次子「あー…小衣は…」
平乃「小衣さんは交通課に飛ばされちゃいましたから…今、交通整理に行ってます…」
次子「この雪の中を…大変だなぁ、小衣」
咲「………南無ー」チーン
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 22:56:50.08 ID:l+sk2o5Mi
シャロ「ココロちゃん……いないんですか…!」ガーン
平乃「あら?シャーロックさん?いつの間に…」
次子「小衣は今、交通整理に行っちゃってるよ」
シャロ「くっ…!道理で交通課に行って
『ココロちゃーん!』って叫んでもツッコミがないはずです…!」
平乃「あ、あまり仕事の邪魔はしないでくださいね…」
次子「ところで…今日はどしたの?」
シャロ「今日はバレンタインデーだから、みんなにチョコを配って回ってるんです!」
シャロ「もちろんG3の皆さんの分もあります!どうぞー」
次子「いいの?悪いねー」
平乃「ありがとうございます、シャーロックさん」
咲「乙」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 23:00:13.09 ID:l+sk2o5Mi
次子「うん、結構いける」モグモグ
平乃「まぁ、手作り…これはホワイトデーにはきちんとお礼をしなければいけませんね」
咲「…………」
咲「シャーロック」チョイチョイ
シャロ「はい?」
咲「はいこれ、あげる」
シャロ「え…アメ、ですか?」
咲「チョコのお返し的な…」
次子(今返すのか…)
平乃(今返すんですか…?)
シャロ「ありがとうございます!咲さん!」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 23:07:15.76 ID:l+sk2o5Mi
シャロ「じゃあ、あたしはそろそろ行きますね!」
平乃「どちらへ?」
シャロ「ココロちゃんにもチョコを渡しに行くんです!」
次子「え、今から…?雪凄いけど…」
平乃「それにもう外は真っ暗ですよ」
咲「今日は帰ったら?」
シャロ「いや、今日行きます!ココロちゃんにバレンタインのチョコをあげるんです!」
シャロ「それじゃ、お邪魔しましたー」ガチャー
次子「あ…行っちゃった」
平乃「シャーロックさんは小衣さんの事、本当に大好きですね」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 23:14:21.63 ID:l+sk2o5Mi
偵都ヨコハマ
交差点
小衣「……へっきしょーーーい!!!」
小衣「ったく…!なんでIQ1500の天才美少女警察官明智小衣が
こんな雪の中交通整理なんてしなくちゃいけないのよー!!」
小衣「あーもう早く帰りたーい!こたつ入りたーい!おなかすいたー!眠ーい!死ぬー!!」
車「プップー」
小衣「うるさーーい!!黙って走れーー!!」
…
小衣「や、やっと終わった…」フラフラ
小衣「疲れた…もう体が動かないわ…ううぅ…」
シャロ「ココロちゃーん!!シャロですよー!」バッ
小衣「ココロちゃん言うなー!!」ベシーーン
シャロ「ぎゃふっ!!」
小衣「…ってシャーロック、何してんのよこんなとこで」
シャロ「あうぅ…ココロちゃんの体が動いてなによりですぅ…!」ズキズキ
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 23:19:47.72 ID:l+sk2o5Mi
シャロ「はいココロちゃん!これどうぞ!」
小衣「……なにこれ?」
シャロ「チョコです!」
小衣「え?あぁ、そっか…今日は14日だったわね」
シャロ「さっ、どうぞどうぞ!疲れた体には甘いものが一番です!」
小衣「いや、家に帰ってから食べるわ」
シャロ「……………」
小衣「……………」
シャロ「…………」ジー
小衣「…………」
シャロ「…………」ジーー
小衣「わ、分かったわよ…食べればいいんでしょ食べれば…」
シャロ「はいっ!」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 23:25:22.10 ID:l+sk2o5Mi
小衣「もぐもぐ…」
シャロ「ど、どうですかココロちゃん…」
小衣「………おいしい」
シャロ「!」パアァ
シャロ「………えへへ」ギュッ
小衣「な、何よ!?急にくっつくんじゃないわよ!」
シャロ「なんでもありません!さ、帰りましょうココロちゃん!」
小衣「ひ、引っ張るな!あとココロちゃん言うなー!!」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 23:31:38.66 ID:l+sk2o5Mi
シャロ「ココロちゃん、手冷たいですね」ギュ
小衣「そりゃこんな雪の中突っ立ってりゃ冷えるわ…っていうかなんで手繋いでんのよ」
シャロ「ココロちゃんの手、あっためてあげようと思って…」
小衣「あんたの手も冷たいから意味ないっつーの」パシッ
シャロ「あぁん、ココロちゃん…」
小衣(っていうか、よく見たら…)
小衣「シャーロック、あんた全身雪まみれじゃない」
シャロ「あー…今日、みんなにチョコを配って回ってたんですー」
小衣「はぁ!?この雪の中を!?なに考えてんのよ!?」
シャロ「だって、今日はバレンタインだから…」
小衣「…………」ギュッ
シャロ「ココロちゃん?」
小衣「バカは風邪ひかないって言うけど…一応あっためておいてあげるわ」
シャロ「……ココロちゃんの手、あったかいです…♪」
小衣「……あんたが冷たいんだってば」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 23:36:10.56 ID:l+sk2o5Mi
偵都ヨコハマ
明智さんち前
シャロ「それじゃ、おやすみなさいココロちゃん!」
小衣「……ねぇ、シャーロック」
シャロ「なんですか?」
小衣「…ちょっと寄ってけば?あったかいお茶くらい出してやるわよ」
シャロ「…ごめんなさいココロちゃん、まだチョコ配り終わってないんです」
シャロ「それじゃ、あたしはこれで!」ダッ
小衣「あ、ちょっ…シャーロック!!」
小衣「ったく…風邪ひくわよ、ほんとに…」
…
シャロ「ふぅ…寒いです…」
シャロ「でも、あと一個……これを届けないと」
シャロ「ファイトです!」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 23:41:21.60 ID:l+sk2o5Mi
ホームズ探偵学院
校門前
シャロ「はぁ、はぁ……」ゼェゼェ
シャロ「や、やっと帰ってこれました…急がないと…」ヨロヨロ
シャロ「………わっ!?」ズルッ
アンリエット「シャーロック!」ガシィッ
シャロ「あ…アンリエットさん!」
アンリエット「まったく…こんな時間までどこに行ってたのですか!」
シャロ「ご、ごめんなさい!でも…」
アンリエット「貴女が外に出て行ったきり帰らないと…ミルキィホームズが心配してたんですよ」
シャロ「あの、今日はバレンタインデーだから、その…」
アンリエット「来なさい」グイッ
シャロ「は…はいっ」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 23:45:12.17 ID:l+sk2o5Mi
ホームズ探偵学院
生徒会室
シャロ「わぷっ!?」バサッ
アンリエット「まったく…こんなずぶぬれになって…」ゴシゴシ
シャロ「あ、アンリエットさん?」
アンリエット「ちょっと、動かないで…体が拭けないでしょう」ゴシゴシ
シャロ「………」
アンリエット「これでよし、後でちゃんとお風呂に入って温まるのですよ」
シャロ「あ、ありがとうございます、アンリエットさん…」
シャロ「………あ、あの」
アンリエット「何かしら?」
シャロ「こ…これっ!バレンタインデーのプレゼントです!」
アンリエット「!」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 23:52:16.51 ID:l+sk2o5Mi
アンリエット「これは…チョコレート?これを私に?」
シャロ「はい、あたしが作ったんです」
アンリエット「………」キュン
アンリエット「……シャーロック、この後時間はあるかしら?」
シャロ「え?はい、ありますけど…」
アンリエット「ならお掛けなさい、一緒に食べましょう」
シャロ「いいんですか!?」
アンリエット「……貴女が嫌じゃなければ、ですけど」
シャロ「はいっ!頂きますー!」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 23:55:05.21 ID:l+sk2o5Mi
シャロ「もぐもぐ…!」
アンリエット「シャーロック、そんなに急いでもチョコは逃げませんよ」
シャロ「ご、ごめんなさい!お腹空いちゃって…」
アンリエット「ふふ、そんなに食べられたら私の分が無くなってしまいますわね」
シャロ「!」
シャロ(そ、そうでした…これはアンリエットさんにあげたチョコ!
アンリエットさんにも食べてもらわないと!)
シャロ「あ、アンリエットさんもどうぞ!はい、あーん!」
アンリエット「えっ!?」
シャロ「あーん!」
アンリエット「あ、あーーん…」パクッ
シャロ「どうですか、美味しいですか!?」
アンリエット「す、すっごく……甘くて、美味しいですわ」モグモグ
シャロ「ほっ…」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 23:59:57.87 ID:l+sk2o5Mi
シャロ「………」Zzz
アンリエット「………」ナデナデ
アンリエット「食べてすぐ寝てしまうなんて……疲れてたのね、シャーロック」
シャロ「ぐー……」Zzz
アンリエット「……………」ナデナデ
アンリエット「……あんまり無防備な姿を晒していると、怪盗に盗まれてしまいますわよ?」
シャロ「……ぐー」Zzz
アンリエット「……今日は、何もしませんけど」
シャロ「くー…くー…」Zzz
アンリエット「……お疲れ様、シャーロック」
アンリエット「ホワイトデーには、期待しててくださいね」
happy Valentine!
おしまい
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:16:21.34 ID:Rhl6urYm0
ネロに貰いたいなぁ・・・2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:15:07.77 ID:IoawloJq0
, -――- 、 /´´ ̄ ̄ ̄ >
<_ ヽ! _ノ´
 ̄> 、 .| /
,. --/ ヽ /ヽ
/, -―!:::../ //´ ̄`ヾ! i
..i::/ |::::.l | L /! ,!/! .i |ヽ ・・・って、
|::! .!:::| l_l__ レ'_|_/ /! .| なんでですかぁ~
ヽ丶---'ヾl :lヽ ツ ツ'!'/ノ /
` ― '´.| :|>、 i' フ,.ィ ./ー '
,r,r'l.::l./-` ´、./:/
/ ̄;;;;;| ヽL:/|.| /l /i _ノ!
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/ヾL;;;;/';/ l;;|//;l;;;;;;;;;;/ __ ノ 三>
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r‐'ヾ>'_ /´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
ー‐ヽ_|_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ,
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