※関連作 刹那「この世界に…サンタなんていない!」 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 18:48:53.85 ID:sRpRzxr+0
ロックオン「お、そういえばそうだな」
刹那「めでたい日だ…」
電池「やっぱりどこの国でも同じなんだね」
ロックオン「そりゃあ年の変わり目なんてどこも似たようなもんさ」
刹那「違う!中東にはお年玉はなかった!」
ティエリア「彼らは何を話しているんだ・・・?」
ベルトコンベア『ウィーンガシャン!』
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 18:51:27.58 ID:sRpRzxr+0
ロックオン「オトシ・・・ダマ?」
刹那「そうだ。お年玉だ」
ロックオン「なんだそりゃ?アイルランドにはそんな風習なかったぞ」
アレルヤ「知っているよ。お正月にお小遣いを貰うんだよね」
刹那「流石アレルヤ・ハプティズム、すでに情報を入手していたか」
アレルヤ「当然だよ・・・僕もお年玉を貰う側だからね」
ロックオン「…よく分からんが要するに金のやり取りをすんのか?」
刹那「違う。お年玉は、そんなものではない!」
ティエリア「ロックオン、手を休めるな!」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 18:55:10.75 ID:sRpRzxr+0
ロックオン「な、何だっていうんだ?」
刹那「アレルヤ、提供する側がこれでは・・・」
アレルヤ「困ったものだね・・・」
ロックオン「お前らを無性に狙い撃ちたいんだが・・・」
ティエリア「いい加減にしろ!プラモの生産中に何を無駄話している!」
刹那「ティエリア、今はそんな事はどうでもいい」
ティエリア「なに!?お正月商戦がどうでもいいだと!」
ハレルヤ「取り乱してんじゃねーよティエリアァ!、今新しいプラモの金型を作ってんだ!」
ティエリア「だからこそだ!クリスマス商戦には間に合わず、何とか間に合った年末商戦では在庫不足だったんだぞ!」
アレルヤ「まぁまぁ、ティエリア、作業はハロに任せて・・・・・・それで刹那はお年玉で何を買うんだい?」
刹那「オレは・・・
ガンダムだ」
アレルヤ「へぇ・・・じゃあ僕はお年玉でマリーのお人形でも作ろうかな・・・」
ロックオン「もう勝手にやってろ・・・俺は作業に戻る」
ティエリア「持てロックオン!話は終わっていない・・・刹那、1から説明してもらおう」
刹那「・・・経済特区日本にはお年玉という習慣があるらしい」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 18:57:33.34 ID:03rf3nOPP
25のアレルヤはあげるほうだろ 6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 18:57:48.81 ID:sRpRzxr+0
ティエリア「オトシ・・・ダマ?」
刹那「しまった!?重大な事を忘れていた!」
ロックオン「ふぅ、やっと作業がはかどるな」
刹那「ロックオンの様にお年玉を知らない人間が他にも居るかもしれない!!」
ハレルヤ「なにぃ!刹那ぁ!どうにかしやがれ!」
刹那「ティエリア!大至急お年玉袋を用意するぞ!」
ティエリア「オトシダマブクロ?」
刹那「お年玉を知らないという事はお年玉袋も用意していない、すなわち」
刹那「俺たち自身がお年玉袋を用意する必要がある!」
アレルヤ「刹那・・・君って人は・・・」グスッ
ロックオン「・・・そこまでして小遣いが欲しいか?」
ティエリア「話を整理させてもらう。簡潔に言うと大人から子供に軍資金を流すという事か?」
刹那「その通りだ」
ロックオン「今の流れでよく分かったな・・・けどティエリア、軍資金とかやな言い方すんじゃねー・・・」
ティエリア「しかし刹那、トレミーに大人が何人いるか知っているのか?」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 19:00:14.60 ID:sRpRzxr+0
アレルヤ(19)「スメラギさん、ラッセさん、クリスティナ」
刹那(16)「リヒテンダール、イアン、モレノ、知り合いのお兄さん枠の紅龍」
ロックオン「・・・・・・」
刹那&アレルヤ「そして、」
ティエリア(16)「ロックオン・ストラトス・・・いや、ニール・ディランディ、なるほど、君はお年玉を配るのに相応しい」フッ
ロックオン(24)「てめぇら・・・デュナメス売った金があるだろうが!それと本名で呼ぶな!本名で!」
刹那「デュナメス・・・?」チラッ
アレルヤ「・・・?」フルフル
ティエリア「・・・ニール・ディランディ、何を言っている」
ロックオン「何って、お前!」
刹那「ディナメスならあそこにある」スッ!
ロックオン「はぁ?どこにあるって・・・」クルッ
『AEUの緑色イナクト』
ロックオン「ふ、ふざけるのもいい加減にしろ!」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 19:02:12.48 ID:sRpRzxr+0
刹那「何を怒っている。ニール・ストラトス」
ロックオン「まぜんじゃねぇ!俺のデュナメスをあんなにしやがって・・・」
アレルヤ「ロックオンが何に怒っているのか分からないけど・・・」
アレルヤ「そもそも、もうデュナメスは必要なかったんだよ」
ロックオン「・・・必要ないだと?どういう事だ?」
刹那「俺たちの作戦はこうだ」
ティエリア「まず、
ガンダムで世界中の紛争に武力介入する」
アレルヤ「その行為によって、世界中に
ガンダムは正義の味方だと民に知らしめるんだ」
ロックオン「そんな話聞いたこともないぞ」
刹那「これは極秘事項だった・・・クルーはおろか限られたマイスターにしか知らされていない事だ」
ロックオン「早い話がお前らだけにだろ」
ティエリア「・・・
ガンダムを周知させ、第1段階は終了した」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 19:03:33.77 ID:nRzJD2iZ0
お年玉って目上に上げる風習だろ
中国的に 12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 19:04:29.76 ID:sRpRzxr+0
アレルヤ「ロックオン、僕たちの計画は今や、第2段階に入ってるんだ」
ロックオン「もうお前ら自分たちの作戦とか計画って言ってんじゃねーか」
刹那「第2段階は・・・
ガンダムを世界中の子供たちに配る事だ」
ロックオン「!、お、おい、まさかそれって」
ティエリア「その通り。子供たちに
ガンダムのグッズを販売し」
アレルヤ「ガキ共を買収する事なんだよぉう!!!」
ロックオン「っ!、デュナメスが必要ないのは」
刹那「そうだ・・・世界中に散らばったガンダム、子供たちに愛されるガンダム」
ティエリア「それらをどうして憎む事ができる?」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 19:06:20.54 ID:sRpRzxr+0
アレルヤ「ロックン、ガンダムは・・・市民権を得る事によって、その存在を平和の象徴としたんだよ」
ロックオン「なぁ刹那・・・デュナメスは、平和の犠牲になったのか?」
刹那「いや、プラモの失敗作の金型になった」
ティエリア「刹那がおかしなアレンジをしたせいで資金の大半は無駄になった」
刹那「済んだことだ」
アレルヤ「そうだね、今は目の前のベルトコンベアに集中しよう」
ロックオン「お前らにお年玉なんて一銭もやらん!」ドタドタドタッ!
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 19:07:10.39 ID:sRpRzxr+0
ティエリア「怒って行ってしまった」
刹那「心配するな…策はある。まずは一番お金を貰えそうな奴に当たる」
ハロ「フクロ!デキタ!フクロ!デキタ!」
アレルヤ「良いタイミングだね。刹那、作戦名はあるのかい?」
刹那「決まっている・・・」
刹那「New Year of moneyだ」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 19:08:33.60 ID:sRpRzxr+0
ティエリア「刹那、最初のターゲットは誰だ?」
刹那「あいつだ」
アレルヤ「・・・イアンさん?」
刹那「そうだ・・・しかし初めてのマネー交渉だ、ここは俺だけ行って様子を見る」
ティエリア「頼んだぞ、刹那」
アレルヤ「期待しているよ」
刹那「刹那・F・セイエイ、目標からマネーを奪う!」タッタッタッ!
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 19:10:46.43 ID:sRpRzxr+0
イアン(52)「オトシダマだぁ?何言っとるんだお前は」
刹那「イアン、マイスターになりたくはないか?」
イアン「マイスターに?そりゃあ整備だけじゃ物足り無い時もあるが」
刹那「なりたいか、なりたくないか、どっちだ」
イアン「なれる物ならなりてぇさ、けど適性が無い事にゃあ動かせん」
刹那「それでも、なれる・・・と言ったら?」
イアン「なに!?本当か!?」
刹那「この袋を・・・」スッ
イアン「なんだ?・・・6枚の封筒?」
イアン「こいつをどうしろってんだ?」
刹那「それにお金を入れるだけでいい、それで(マネー)マイスターになれる」
イアン「・・・刹那、どうせつくならもう少しマシなウソを付け、一体何が狙いだ?」
刹那「な!、何も狙ってなど・・・」
イアン「デュナメスに続き、今度は何をたくらんでるのかきっちり吐いてもらうぞ!」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 19:11:54.19 ID:sRpRzxr+0
------------
-------
---
イアン「それならそうと最初からそう言え」
刹那「・・・すまん」
イアン「まったく、お前らには可愛げっとものが微塵もない」
刹那「っ!そうか・・・(可愛げがなかったせいか・・・)」
イアン「ほら、こいつを持ってさっさと行け」スッ
刹那「っ!、イアン、これは」
イアン「今年だけだぞぉ、娘にだってやってないんだからな」
刹那「ありがとうイアン、これでお前もマネー・マイスターの一員だ」
イアン「やかましい!とっとと出てけ!」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 19:18:41.18 ID:sRpRzxr+0
ティエリア「上手くいったようだな」
アレルヤ「幸先いいね、それで、次のターゲットは誰なんだい?」
刹那「スメラギ・李・ノリエガだ」
------------
-------
---
スメラギ(26)「オトシダマ?聞いたことないわ」
刹那「・・・ティエリア」
テイェリア「ッ!やはりこうなったか・・・」
アレルヤ「戦術予報士がこれじゃあ僕たちは・・・」
スメラギ「!、ちょ、ちょっと、どういう事か説明して」
刹那「スメラギ・李・ノリエガ」
スメラギ「な、なに?」
刹那「・・・アレルヤ、袋を」
アレルヤ「スメラギさん、何も言わずに受け取ってください」スッ
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 19:20:01.75 ID:sRpRzxr+0
スメラギ「これって・・・封筒?」
ティエリア「スメラギ・李・ノリエガ、貴方も戦術予報士ならこの意味が分かるはずだ」
スメラギ「えぇ・・・(サッパリ分からないわ・・・)」
刹那「・・・また来るぞ」スタスタスタ
アレルヤ「スメラギさん、頑張ってください」スタスタ
ティエリア「期待している」スタスタスタ
ウィーン
スメラギ「何だったのかしら・・・(・・・オトシダマ?を調べろってことなの?)」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 19:21:02.60 ID:sRpRzxr+0
ラッセ(25)「お年玉?」
刹那「ラッセ、お年玉を知っているのか!」
ラッセ「あぁ、昔の仕事でちょっとな」
アレルヤ「ラッセさんの昔の仕事って?」
ティエリア「マフィアだ」
ラッセ「お、おい!そいつは機密事項だろ!」
アレルヤ「じゃ、じゃあ子供を攫って・・・」
刹那「くっ!お年玉をエサに・・・みんな!撤退するぞ!」タッタッタ!
ティエリア「貴方は、お年玉を配る、マネーマイスターに相応しくない!」タッタッタ!
スッタラコ~!
ラッセ「・・・何なんだ一体」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 19:22:34.96 ID:sRpRzxr+0
クリスティナ(22)「オトシダマ?」
リヒティ(21)「マイスターが3人そろって珍しいっすね」
刹那「2人とも、お年玉を知らないのか?」
クリスティナ「う~ん・・・ゴメン、聞いたことない」
リヒティ「自分も初耳っすね」
刹那「そう・・・か」ショボン
クリスティナ「・・・」
リヒティ「・・・」
刹那「知らないなら・・・良いんだ・・・」ポロッ
クリスティナ「あ、そう。ごめんね?・・・(あれって封筒?)」
リヒティ「お力になれなくてすいません(しかも6枚?)」
刹那「邪魔・・・したな・・・」スタスタスタ、ウィーン
クリスティナ「ねぇリヒティ、オトシダマについて調べてみる?」
リヒティ「そうっすね、刹那さんのアレ、尋常じゃなかったし」
クリスティナ「それにしてもこの封筒、何に使うのかしら?」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 19:29:34.69 ID:sRpRzxr+0
刹那「ラッセは予想外だったが、スメラギと後の2人は上手くいった」
ティエリア「オトシダマという謎の単語と封筒を残して立ち去る事により」
アレルヤ「オトシダマに興味を持ち調べる・・・」
刹那「そして事実に辿り着いたものは袋を利用し、俺たちにマネーを配る」
ティエリア「完璧な戦術だ」
アレルヤ「あとはマネーが来るのを待つだけだね」
---------
------
スメラギ「貴方たちが余りにも必死だったからお年玉について調べさせてもらったわよ」
ラッセ「ほら、これは俺とスメラギさんからだ」スッ
刹那「スメラギ、ラッセ・・・信じていた!」
ティエリア「あぁ・・・ヴェーダァ・・・今人類は、人種の壁を越えて分かりあえた・・・」ウルウル
アレルヤ「スメラギさん、ラッセさん、ありがとうございます」ペコリ
スメラギ「あはは、気にしないで(・・・もうダメね。この子達)」
ラッセ「そうだ、子供は貰う物はしっかり貰っとくもんだ(・・・今月限りでCBやめるか)」
ロックオン「・・・おい」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 19:35:18.71 ID:sRpRzxr+0
刹那&アレルヤ&ティエリア「・・・」
ロックオン「あからさまに無視かよ!」
刹那「・・・」
ロックオン「・・・ちっ、ほらよ」スッ
刹那&ティエリア&アレルヤ「!?」
ロックオン「今回限りだ・・・」
刹那「ロックオン・・・」
ティエリア「ニール・・・」
アレルヤ「ディランディ・・・」
ロックオン「その代り、ガンダムグッズで儲けた金でデュナメスは買い戻させてもらうからな!」
刹那「・・・ロックオン、ユニオンの新型を見てないのか?」
ロックオン「新型?お前らの商才のおかげで戦争どころか紛争自体もなくなってるだろ?今更新型なんて・・・」
刹那「ティエリア」
ティエリア「・・・」ポチッ
『これがユニオンの新型、グラハムガンダムだ!!! グラハム!危ないからもう降りろ! 断固拒否する! 私の』
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 19:37:57.48 ID:sRpRzxr+0
プッン
ロックオン「今のは?」
ティリア「ユニオンの新型、グラハムガンダムだ。ついに彼らもガンダムを生産できたようだ」
ロックオン「フラッグにデュナメスの装甲をくっ付けたガンダムだったな」
アレルヤ「当然だよ。あれはデュナメスを解体して、フラッグと組み合わせたMSなんだから」
刹那「そういう事だ。ロックオン、デュナメスは生まれかわった・・・いつまでも過去に囚われるな」
ロックオン「お、お前が言うなああああああ」ガチャ!
刹那「や、やめろ!ロックオン!」
ロックオン「このっ、ガンダムバカがぁあああ!!!」
ダァン!ダァン!ダァン!ダァン!
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 19:44:29.98 ID:sRpRzxr+0
・・・ウィーン
クリスティナ「せーつな!」
リヒティ「お年玉、持ってきた・・・っ」
クリスティナ&リヒティ「キャァー!! な、何やってんすかぁ!!」
----
----------
-------------
この日、ソレスタルビーイングの母艦プトレマイオスは、内部分裂によって爆散した。
しかし、彼らが行ったガンダムグッズの販売によって、人々は徐々に笑顔を取り戻し、
世界はガンダムと共に争いのない平和な道へと、歩み始めるのだった。
---完---
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 20:01:15.97 ID:j6B2cRCLO
待って
紅龍は 30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 20:10:41.62 ID:Lpv+yT7L0
乙
- 関連記事
-