1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 22:59:20.32 ID:Et5cmVLF0
和「ええっ!?まだ決めてなかったの!?」
唯「だってぇ~…窒息や焼身は苦しいし…」
和「けいおん!!が終わるんだからはやく自殺する準備をしないと乗り遅れちゃうわよ」
唯「和ちゃん…」
あずにゃんも、澪ちゃんも、みーんな死んだ
アニメや原作が終わってしまえば私達の世界は無へと帰するのだ
無に消えてしまうぐらいなら自分達で幕を下ろしたい
そういってみんな自殺した
澪ちゃんだって本当は死にたくなかった、あずにゃんだって最後まで震えてた
だけど意を決してみんな自殺した
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:03:17.21 ID:Et5cmVLF0
唯の家
唯「ういー、ただいまー…」
唯「あ…」
唯「ういは先に自殺しちゃったんだっけ…」
唯「この街の人もほとんど自殺しちゃったし…」
唯「和ちゃんの家にいこっと」
そういえば、今日は和ちゃん以外の人間にあっていない
みんな自殺したのだろうか?
だとしたらちょっと退屈だな~
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:06:49.97 ID:Et5cmVLF0
和の家
ピンポーン
唯「和ちゃん、あーそーぼっ」
ピンポーン
唯「あれ…、和ちゃん…?いないのかな?」
ガチャッ
唯「あ、でも玄関は開いてるし…」
唯「お邪魔します…」
唯「…なんだか臭いよぉ?」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:12:33.52 ID:Et5cmVLF0
唯「この部屋からだ~」
ガララッ
和「…」
唯「和ちゃん!?」
和「…」
唯「和ちゃん、ひどいよぉぉっ!!」
唯「練炭自殺するならね私も誘ってくれればよかったのにぃぃっ!!」
和ちゃんは冷たくなっていました
子供のころからずっといっしょだった和ちゃん
だけど、もう永遠にその表情は変わらず、何もしゃべってくれない
私は置いていかれたような気分で、腹が立ちました
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:20:56.86 ID:Et5cmVLF0
唯「もう最低だよ~」
その時、机の上に手紙がおかれていることに気が付きました
唯「あ、遺書かな?」
唯「和ちゃんなんて嫌いだもん、勝手に読んじゃえ」
唯へ
貴方がこの手紙を読んでいるころには私は自殺していると思います
私は謝らなくちゃいけません
唯を誘わずに死んだこと
本当ならわたしがいつものように貴方を引っ張っていっしょに死んであげるべきだったのよね
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:22:08.53 ID:Et5cmVLF0
でもできませんでした
誘おうと思ったのですが、電話をかけられませんでした
なぜだか今ならわかります
私は唯に死んでほしくなかったのです
私って変よね、自殺が当たり前の世界なのに…
だめな幼馴染の私を許してください
もう私は貴方に何かを教えてあげることができなくなりました
でも唯は自分で考えることができる子です
どうやって生きて、どうやって死ぬのか
それは貴方が決めてください
大好きよ、唯
真鍋和
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:26:40.38 ID:Et5cmVLF0
唯「うーん、私に死んでほしくないってどういうことなんだろ?」
唯「やっぱり和ちゃんはいじわるだよー」
唯「私みたいな子は自殺する権利がないって事でしょ」
唯「あーもう、最悪!」
和ちゃんのいじわるでますます腹が立ちました
憂も和ちゃんもいないなら、私はあてにできる人間がいません
仕方ないので、街を散歩することにしました
さよなら和ちゃん
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:32:13.55 ID:Et5cmVLF0
唯「ほーげー」
私は今、道路の真ん中で大の字で寝ています
すごいんです、車が一台も通らないのですから
唯「えへへ、まるで世界で私だけが生き残ってるみたいだね~」
唯「ふふ、もし普段こんな所で寝そべったら…」
唯「唯、非常識だぞ!」
唯「先輩、はやく起きてください!」
唯「お姉ちゃん、こんなところで寝ちゃダメだよおーっ」
唯「って…」
唯「…」
唯「…」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:36:31.32 ID:Et5cmVLF0
唯「はああ~、やっぱり退屈」
唯「私もそろそろ死のうかな~」
ジャーン、そこで取り出したのがだれもいないスーパーから持ってきた豆腐です
唯「澪ちゃんは恥ずかしくなると、豆腐の角に頭をぶつけて死にたいってよく言ってたんだ~」
唯「きっと豆腐はやわらかいから、あんまり痛くなくて死ねるよね!」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:40:20.87 ID:Et5cmVLF0
唯「死ぬのって初めてだから緊張するよ~」
唯「…」
唯「どうやってぶつければいいんだろう…」
唯「豆腐を手に持って、頭にぶつければいいのかな?」
プルルンッ
唯「おいしそう…」
唯「だけど、私は死ぬって決めたんだ」
唯「豆腐さん、ごめんね!!」
唯「はっ!!」
グジャアアアッ
私の脳みそが割れる感覚
ああ、これで死ぬってことなんだね
案外退屈…
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:47:22.59 ID:Et5cmVLF0
・・・
唯「おいしかったー」
豆腐なら調理せずに食べられます
憂や和ちゃんがいなくても、問題なしです
唯「でも豆腐じゃ死ぬことはできないよ、私が身を持って証明したもん」
唯「世界中の人はずっと勘違いしてたんだろうね、じゃあ私は偉大な発見をした人類だね」
豆腐で死ぬことはできません
もし、このことを皆が生きてる時に発見していたらノーベル賞が取れたかなあ
唯「次はどうしよ…」
学校の授業じゃ死に方なんて教えてくれませんでした
私はどうしたら死ねるのかがわかりません
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:54:52.12 ID:Et5cmVLF0
痛い死に方は嫌いです
私が知っている数少ない死に方は、どれも苦痛を伴うものでした
できれば和ちゃんの練炭自殺で楽に死にたかったのですが、
和ちゃんが死んだいまどうやれば練炭自殺できるのかもわからない状況です
せめて遺書の裏にでも、さるでもわかる練炭自殺のやり方を書いていてくれればよかったのですが
唯「…」
唯「まだ、誰か生きてる人はいないのかな…」
私一人では思考の限界です
とりあえずメアド帳に登録されている全員に生きていたら返信して~って書いたメールを一斉送信することにしました
唯「そーしんっと」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:01:42.29 ID:aomm+dce0
プルプルプルプル
唯「わあっ、もう返信が来た!」
MAILER-DAEMON
唯「めいらあ…でえもん…?」
どうやら死人とのメールは悪魔が検疫していて使えないようです
まさか携帯に、地獄と通信する機能まであっただなんて…
唯「うーん、困ったなあ…」
プルプルプルプルプル
唯「あっ、またメール」
ピッ
鈴木さん
唯先輩
私丁度、どうすればいいのかわかんなくて困ってたんですよー
唯先輩、良かったら今から会って、今後のことについて相談しませんか?
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:06:05.02 ID:Et5cmVLF0
唯「鈴木…鈴木…」
唯「あっ純ちゃんだねーっ」
鈴木純、憂やあずにゃんのお友達
きっとボヤボヤしてるうちに2人に先立たれ、私と同じように置いていかれたんだろう
唯「わあーい、いまから会おーっ」
良かったです、一人では死ぬアイデアは出ませんが、二人でならいいアイデアがでるかもしれません
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:14:41.39 ID:aomm+dce0
純ちゃんとの待ち合わせはMAXバーガー
いまじゃ誰もいませんが軽音部が溜まり場にしていた場所のひとつです
唯「わーい貸切貸切っ」
ただ、店員もいないのでだれも注文を聞いてくれないです
しかたがないので、スーパーから持ってきた豆腐を食べて時間をつぶします
唯「さすがに味気ないな~…」
だけど、こうなることを予期して私は
唯「じゃーんっこんなこともあろうかと思って、しょうゆを持ってきました!」
豆腐にしょうゆをかければ味が変わる
これも生活の知恵です
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:23:10.38 ID:aomm+dce0
そのときでした
純「唯先輩!!」
聞きなれない声
唯「わあっ純ちゃん!」
純「お久しぶりです」
純ちゃんの到着です
服はパジャマ、髪は寝起きのままのボサボサ状態
人目がないからか、ものすごくだらけた服装です
私も簡単な服装ですが、純ちゃんを見ると私もワンランク上の人間だったことがわかります
まあ、ノーベル賞を取れる人間だもんね
純「あ、私にも豆腐ください」
唯「それじゃはんぶんこしようか」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:32:22.80 ID:aomm+dce0
唯「ねえ、純ちゃん…私達どうやって死ねばいいんだろ…」
本題です
純ちゃんとはそれほど親しい間柄ではありませんが、この状況では仲良くなるよりも先に
協力して問題を解決することが最優先です
純「梓は…梓は手首を切りました…」
唯「うん、だけど血が出たりするのは嫌なんだ~」
あずにゃんが死んだ時はびっくりしました
まだ自殺者が少ない頃だったので、新鮮でした
同い年の人間が、それも親しい人がこの世からスーと消えてしまった感覚
昨日まで会話できていたのに、もう二度と交信できないあの感じ
いまでは慣れましたが、当時は私もちょっぴり涙目になったものです
あずにゃんは人一倍、今を大事にする子でした
この世界が消えるとなったら、私の周りでまず一番悩んで苦しんだのはあずにゃんだったんだと思います
純「ちなみに、澪先輩は…?」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:43:16.73 ID:aomm+dce0
唯「澪ちゃんはね、おくすりをいっぱんのんで死んだらしいんだ」
純「毒ですか?」
唯「何の薬かわかれば、私達もそれで死ねるのにな~」
そうです、痛いのも怖いのも苦手な澪ちゃんは、薬物自殺を選んだんです
薬を飲むだけで死ねるなんて羨ましいです
あ、でも私苦い薬は苦手だからこの方法は無理かも…
純「飲めば死ねるといえば、そのしょうゆ」
唯「え?」
純「おばあちゃんがしょうゆを飲みすぎると死ぬって言ってました」
唯「!!」
唯「ナイスアイディアだよ、純ちゃん!」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:49:08.07 ID:aomm+dce0
ナデナデ
純「えへへ…」
話によると醤油を飲むと、浸透圧だかの問題何かが起きて、血液の赤血球がどうにかなって
内臓がダメージを受けて死に至るというのです
私は醤油は嫌いじゃありません
めだまやきとかにも醤油をかけますし、納豆にも醤油、豆腐にも醤油
だから醤油を飲みすぎて死ねるならある意味幸せな最後だといえます
純「それじゃ私厨房からコップを持ってきます」
純ちゃんは気が利きます
さすがジャズ研の先輩と後輩の人付き合いがうまいだけあります
純ちゃんと死ねるのも悪くないかもしれません
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:57:30.72 ID:aomm+dce0
トクトクトクッ
純ちゃんが誰もいないMAXバーガーの厨房から持ってきた2人分のコップに醤油を注ぎます
見た目的にはコーラのようです
唯「それじゃ純ちゃん乾杯だよ」
純「はい」
カンパイ
あとは一気飲みです
唯「いただきます…」
とうとう、私にも死が訪れるようです
ゴクゴクッ
…
…
唯「うえ゛え゛えええ…」
気持ち悪いです
死にそうです
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 02:01:59.00 ID:aomm+dce0
けいおんが終わってしまった
自殺します 66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 02:07:46.79 ID:Sx/Kq03X0
>>65
まてまだ映画がある 67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 02:08:27.64 ID:A6VW9mBu0
映画化だと
俺も生きるからお前も生きろ 68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 02:09:27.09 ID:aomm+dce0
唯「
映画化決定だってよ」
純「まじで!?」
和「そうなんだ、じゃあ私生き返るね」
律「ちょwww生き返るなwwww」
梓「それじゃあ私も生き返ります」
唯「!?」
紬「なら私も生き返るわ!!」
澪「私が飲んだのはロミオとジュリエットの薬、つまり私も生き返った」
けいおん
映画化です、俺もうれしいです
やったね
純「あ…いまさら醤油が効いてきた…」クラー
どてっ
はい、純ちゃんは死にました
唯「よーし、死んだ純ちゃんのためにも映画がんばろうね!!!」
おわり
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 02:09:46.26 ID:0ow5n2qnO
このSSすっかりムダになったな 96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 11:13:41.48 ID:CtXPGH040
まさかの公式ネタつぶしである
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