素敵すぎるTOP絵をなななんとまたまたいただきました!2枚をランダム表示です!かわ唯!セシリアまどメガほむやすニャ!あっかりーん

シャロ「こころちゃん!」小衣「シャロ……///」

※キャラ崩壊あり

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:03:44.59 ID:MttnqAAa0

私たちG4は怪盗アルセーヌの予告状を受け、ヨコハマ美術館の警備に来ていた。
そんな矢先、騒がしいのが近づいてくるのが見えた……

シャロ「現場はここですね!」

コーデリア「早速突入よ!」

小衣「ちょっと!こんなとこでなにやってんのよ、あんたたち!」

やっぱりアホ探偵どもが現れた。

ネロ「げっ!明智!」

エリー「入れて……ください……」

小衣「邪魔よ!帰りなさい!」

現場にトイズもないこんなダメダメたちを入れるわけにはいかない。
ただの足手まといにしかならないのは確実だ。

シャロ「お願いします、こころちゃん!」

小衣「シャロが言うんなら……///」

ネロ「えっ」
コーデリア「えっ」
エリー「えっ」




 
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:05:04.01 ID:MttnqAAa0

シャロ「わーい、ありがとうございます!こころちゃん!」

無邪気に笑うシャロは本当にいとおしくて、私はすべてを許してしまう……

小衣「うん。気をつけてね、シャロ……///」

シャロ「はい!さあみなさん、行きましょう!」

コーデリア「そ、そうね!(ねえ、なんかおかしくない?)」

ネロ「(っていうか明智気持ち悪いよ)」

エリー「(……///)」


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:05:48.32 ID:MttnqAAa0

どうしてシャロってあんなにも無垢に笑えるんだろう。
その笑顔が自分に向けられるたびに幸せな気持ちになれる……
ほんとに好きだなあ。

次子「おい、小衣ーいつまでぼーっとしてんだよ。あいつらもう行っちまったぞ?」

次子の声でふと我に返る。

小衣「……え?あっ……ぼ、ぼーっとなんかしてないわよ!」

平乃「シャーロックさんと何かあったんですか?」

小衣「何もないわよ!」

咲「豹変なう」

普段は鈍感なG3のくせにこんなときだけ鋭いわね……

小衣「普段通りだってば!もういいでしょ!警備開始よー!」


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:07:41.99 ID:MttnqAAa0

とは言ったものの、やっぱりシャロが心配……
G3には内緒でミルキィホームズの行った方に行ってみよう。

ラット「いくぜ!火のトイズ!」

シャロ「きゃっ!」

シャロが心配で来てみればいきなり襲われてるじゃない!私のG型シールドで……

小衣「シャロ!」

シャロ「こころちゃん!?きやっ!……」

私はシャロの前に飛び出し、ラットの爆弾攻撃を防いだ。


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:08:30.70 ID:MttnqAAa0

小衣「大丈夫?シャロ」

シャロ「……こころちゃんが私を守ってくれたんですね!

    ありがとうございます、こころちゃん!大好きですー!」

シャロが私に大好きと言ってくれる。涙が出そうなくらいに嬉しい。

小衣「シャロぉ……///」

アルセーヌ「んなっ……!?……小衣さんとわたくしのシャーロックがいつの間に……!」

ストーンリバー「アルセーヌ様?どうかしましたか?」

アルセーヌ「い、いえ!何でもありませんわ!

 ミルキィホームズ、今日のところは見逃して差し上げます!」

シャロ「あ!待ちなさい!怪盗帝国ー!」

よくわかんないけど、怪盗帝国は何もとらずに去っていった。
シャロも無事みたいだし今日の仕事は大成功だ。

ネロ「ていうか僕たちも守ってよ、明智・・・」

エリー「いたい・・・です・・・」

コーデリア「お花畑・・・」


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:12:04.44 ID:MttnqAAa0

そもそも私がシャロに優しくしだしたのには理由がある
それはシャロの誕生日のこと……

次子「小衣、ちゃんと渡してくるんだぞー」

小衣「それぐらいできるわよ!子供扱いしないで!」

私はシャロへの誕生日プレゼントを持って探偵学院に向かった。
シャロに喜んでほしくていろいろ迷ったあげく、手作りのクッキーを渡すことにした。
子供っぽい気もするけど、気持ちが大事だって次子も言ってたし、大丈夫よね。
少し緊張しつつ歩いているうちにミルキィホームズが住んでいる屋根裏部屋の前まで来た。
扉の前でひと呼吸。
うん、きっとシャロ、喜んでくれる!
私は扉を開けた。

小衣「シャーロック、いる?」

シャロ「あ、こころちゃん!」

小衣「こころちゃんゆーな!」

シャロ「あでっ!」

とりあえずお約束をやったところで……、私はどきどきしながら早速本題に移った。

小衣「シャーロック、あのね、」

ネロ「明智ー何しにきたんだよー。僕たち今からお菓子食べに行くんだけどー」

小衣「えっ……」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:15:09.30 ID:MttnqAAa0

小衣「えっ……」

コーデリア「ちょっと、ネロ。アンリエットさんがシャロのためにお茶とお菓子用意してくれたって言うから

私たちもついでに誘っていただいたんでしょ」

ネロ「どっちでもいいよー……だってさ、高級お菓子だよ!高級!」

そっか、シャロの誕生日、生徒会長と一緒に……
私のこんなへたくそなクッキーなんて、もう渡せない……
クッキーの入った紙袋を握る手に力が入る。

シャロ「そうだ!こころちゃんもご一緒にどうですか?」

小衣「えっ……私は……」

ネロ「えー!?明智が来たら僕の分のお菓子減るだろー!」

小衣「あ……うん、ごめんね……」

私は逃げるように部屋を出た。
紙袋を握りしめたまま、階段をかけ降りた。


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:18:55.76 ID:MttnqAAa0

シャロ「こころちゃん!」

後ろからシャロが私を追いかけてきた。
私は立ち止まったけれど、泣きそうになったこんな顔をシャロにみられたくない。

シャロ「こころちゃん、どうしたんですか?」

せめて、『おめでとう』くらいは言いたい……
私は必死の思いで笑顔を作り、何でもない振りをして振り返った。

シャロ「こころちゃん……」

小衣「あの……誕生日、おめでとう」

それだけを言うのが精一杯で、言ったとたん涙があふれた。
私はすぐにその場から走り去った。後ろからシャロが呼ぶ声がしたけど、振り向けなかった。
シャロに泣いてるのばれちゃったかな……

次子「お。小衣、ちゃんと渡せたか?

小衣「次子……」

次子「どうしたんだよ一体。渡せなかったのか?」

それから私は次子に事の顛末を話して思いっきり泣いた。
なんだか全部話してすっかり泣いたら気分がちょっと軽くなった気がする。


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:21:26.07 ID:MttnqAAa0

次子「小衣、ほんとにシャーロックのことが好きなんだな」

小衣「……うん。……」

次子「そうだなー。そんなに好きなんだったら、もうちょっと素直に好きって言ったらどうだ?」

小衣「素直に?」

次子「そう。小衣は意地を張る所があるからなぁ」

素直に……か……
今日わかった。私、シャロのこと、すごく大切に思ってる。
私の大切なその気持ち、シャロに届くようにかんばろう。


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:25:24.38 ID:MttnqAAa0

次子「……で、何だって食料なんかあいつらにとどけるのさ?」

私たちは食糧を乗せた台車を押しながら探偵学院内を移動していた。

小衣「空腹のあいつらに恩を売って小衣に頭が上がらないようにしてやるの!」

平乃「食料っていっても半分以上かまぼこですが」

小衣「……気のせいよ」

平乃「シャーロックさんのためですよね?」

小衣「そそそんなことないわよ!」

咲「図星だねー」

小衣「もう!さっさと行く!」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:27:00.68 ID:MttnqAAa0

ミルキィホームズの屋根裏部屋のドアを開く。

小衣「IQ1300の天才美少女明智小衣があんたたちに食料を持ってきてあげたわよ!」

エリー「あ……明智さん……///」

シャロ「わー!ありがとうございます!こころちゃんはやっぱりやさしいですね!」

小衣「いいの……シャロのためだもん……///」

シャロが喜ぶ顔が見られれば私は何だって出来そうな気がする……

次子「おい小衣、いまシャーロックのためn」

ネロ「食べるぞー!!」

コーデリア「♪わぁたしのぉ~白米ぃ~」

エリー「バ、バナナ……///」

小衣「あ、クズと花とエロは食べちゃだめ」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:28:02.66 ID:MttnqAAa0

ネロ「はぁっ!?何でだよ!」

コーデリア「シャロだけしか食べられないなんておかしいわよ!」

エリー「エロく……ないです……///」

シャロ「みんなで食べた方がおいしいですよ!こころちゃん!」

小衣「ごめんね、シャロ。この食料はクズな人と
    頭の中がお花畑な人とエロい人が食べると死んでしまうの……」

シャロ「そうなんですか……
     じゃあネロやコーデリアさんやエリーさんは食べられないんですね……」

小衣「ごめんね、シャロ……」

シャロ「いいんです!こころちゃんが私のために食べ物を持ってきてくれて、とっても嬉しいです!
     ありがとうございます、こころちゃん!大好きです!」

小衣「シャロぉ……///」


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:29:37.91 ID:MttnqAAa0

次子「小衣、顔にやけてるぞ?」

小衣「にやけてなんかないわよ!」

『こころちゃん!大好きです!』先ほどのシャロの言葉が頭の中で何度も繰り返される。
そのたびに自分でも表情が緩むのが分かる。

平乃「よっぽど嬉しかったんですね、さっきの」

咲「あ、事件なう」

小衣「事件!?よっしゃー!仕事するぞー!!」

次子「現金なやつだわ……」


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:30:45.64 ID:MttnqAAa0

次子「おっはよー!……んー?どした、小衣?」

小衣「あー……」

最近ミルキィホームズがトイズ復活に躍起になっている。
確かにシャロに早くトイズが戻ればいいな、とは思うけどこう何日も会えないのはつらい。
デスクに溜まった事務書類の裏に意味もなく『シャーロック』と書きつづける。
もうこれは病気だな……
PCのデスクトップに設定したシャロの写真が私に笑いかける。
写真じゃなくて直接会いたい……

そのとき電話が鳴った。

咲「着信なう」

次子「あーちょっと手離せないから小衣出てー」

小衣「んあー……」

平乃「もう、仕方ないですね……もしもし?あ、シャーロックさん」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:31:39.11 ID:MttnqAAa0

小衣は席をすぐに飛び出し、平乃の持っている受話器を奪い取った。

小衣「シャロ!?……え?相談したいこと?
    わかったわ!すぐに警察署に来なさい!……うん!待ってるから!」

思いがけず、しかもシャロの方から会いに来てくれるなんて……!
私はなんて幸せなんだろう!平乃の白い目も気にならないくらいに私は浮足立っていた。


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:53:51.92 ID:MttnqAAa0

なんでこんな時に限って取調室しか開いてないんだろう……
せっかく久しぶり会うんだから応接室の方がよかったのに。
そんなことを考えていると、開いたドアからシャロが顔をのぞかせた。

シャロ「こころちゃん!」

小衣「シャロ……///」

何だろう……久しぶりに会うとすごくドキドキする……

小衣「あ、ほら、座って。こんなところで申し訳ないけど……」

シャロ「大丈夫ですよー」

シャロはそう言って私の向かいに座った。
……よく考えると狭くて薄暗い密室に二人っきり……
やばいやばいやばい……!緊張してきた……!

シャロ「?こころちゃん、どうかしましたか?顔が赤いですけど……」


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:55:11.85 ID:MttnqAAa0

小衣「えっ?あ、なんでもないわよ……/// で、相談って?」

シャロ「トイズを復活させる方法が見つからなくって……
     何か手掛かりでもいいんです!こころちゃんは知りませんか……?」

そっか……シャロはトイズのために……
私に会いたかったから来たわけじゃない、そうはわかっていたはずなのに……少しさみしい。
それとも、シャロがトイズを探してるとシャロに会えないからかな……

シャロ「こころちゃん?」

小衣「えっと……そうね。やっぱりこう……
    たまには気分を変えてみると、何か新しい発見があるんじゃないかしら?」

シャロ「なるほど、気分転換ですか!」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:57:19.02 ID:MttnqAAa0

小衣「そう!例えば……その……映画を見に行くとか。……私と……///」

シャロ「こころちゃんと?二人でですか?」

小衣「そう…… ダメかしら……?」

小衣の鼓動は痛いくらいに激しくなっていた。
……やっぱり駄目かな?シャロは一生懸命なのにこんなこと言って……
断られちゃうかな……?

シャロ「そうですね……わかりました!じゃあ次の日曜に!」

小衣「うん!」

きっとこの時私は本当に子供みたいな笑顔をしていたんだろうな。それぐらい嬉しかった。


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 16:59:16.96 ID:MttnqAAa0

あー!明日何着ていこう?映画はやっぱり泣ける恋愛ものよね!
その後お昼ごはんはどうしよう?お弁当とか作ってみたりして!
うん!そうしよう!あ、じゃあ、かまぼこいれなきゃ!

頭の中で何度も何度もシミュレーションしたデートコースは完璧だ。

待ち遠しく思っていた日曜はすぐに来た。
今日のために買ったかわいい服も着て、お弁当も作って、
準備万端な私はシャロとの待ち合わせ場所に1時間も早く着いてしまった。

さすがに早すぎたかしら。私浮かれすぎてるな……

シャロ「こころちゃーん!」


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:00:28.39 ID:MttnqAAa0

小衣「え?シャロ?」

確かにシャロだ。こっちに向かって走ってくる。
でも、待ち合わせの時刻まであと1時間はあるのに……

シャロ「ごめんなさい!待ちましたか?」

小衣「ううん、私も今来たとこ。っていうかまだ1時間も早いけど……」

シャロ「あれ?ああ!時間まちがえてましたー」
小衣「もう、しっかりしなさいよー」

シャロ「ごめんなさいですー ……あれ?じゃあなんで小衣ちゃんはここにいるんですかー?」

小衣「えっと……それはその…… と、とにかく行くわよ///」

シャロ「はーい!」

シャロらしいと言えばシャロらしいか。
まあでもデートの時間が1時間も増えたんだからむしろシャロに感謝しないと。


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:03:37.79 ID:MttnqAAa0

シャロと一緒に映画を見る。
でも、映画館の暗がりの中で隣にシャロを感じていると胸が高鳴って映画に集中できない。

……よくみると……シャロの左手が、手を伸ばせば届くところにある。
映画館で手をつないで映画を見るっていうの、ベタだけど、やれるのならやってみたいかも……!

そして、私は右手をシャロ左手にのばす。……ドキドキする!
そっと……そっと……シャロの柔らかい手に私の手を乗せる。
指先が触れて、シャロのつややかな爪に私の指の腹を滑らせる。
指先と指先とを軽く絡める。
すると、シャロは私の手をそっと、けれどもしっかりと包み込んだ。

あたたくて、やわらかい……
映画を見ている間ずっとシャロは私と手をつないでいてくれて、私は不思議な安心感につつまれていた。


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:08:03.21 ID:MttnqAAa0

シャロ「映画、おもしろかったですね。こころちゃん!」

小衣「うん……///」

映画の後もシャロは私と手をつないだままでいてくれる。私は夢見心地だった。

シャロ「こころちゃん、お昼ご飯どうしましょうか?」

小衣「あ、シャロ、あの……お弁当、作ってきたんだけど、もしよかったら……」

シャロ「お弁当ですか!?わーありがとうございます!」

小衣「じゃあ、お天気もいいし、向こうの公園で食べよう」

手作りお弁当なんて正直引かれるかなって思ったけど、こんなに喜んでもらえてよかった……
私たちは手をつないで公園まであるいた。


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:10:14.56 ID:MttnqAAa0

小衣「はい、どうぞ」

シャロ「わーおいしそうですー! さっそくいただきますー!」

小衣「……どう?おいしい?」

シャロ「おいしいですー!」

シャロが笑ってくれる。喜んでくれる。このことがこんなにも私を幸せにする。
こうして公園のベンチでお弁当を食べてると、なんだかほんとの恋人同士みたい……

シャロ「はい、こころちゃん、あーん」

小衣「ちょっと、シャロ……///」

さすがにこれは少し恥ずかしい。でも、こんなチャンス滅多にないし……
私はシャロの差し出した卵焼きを食べた。
よく考えるとこれってシャロの使ったお箸……
そう考えると一瞬ドキッとした。

小衣「じゃあ、私も。あーん………」

シャロ「あーん。……おいしいですー!」

ああ、もうこれは間違いなく恋人同士よ。だってこんなに幸せな時間を共有できるんだから。


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:13:38.99 ID:NV6HsgvuP

いきなりラブラブじゃねぇか…


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:14:09.37 ID:MttnqAAa0

お弁当を食べ終わると私たちはそっと寄り添った。
無言だったけど、いやな沈黙じゃない。きっとシャロもそうだろう。
私たちは手をつないでぴったりと体を寄せ、そのまま静かに時間を過ごした。

もし、ほんとの恋人同士なら、こういうときキスしたりとかってするのかな……
シャロの方をみると目が合った。静かにほほえむシャロ。
その笑顔がどうしようもなくいとおしくって私は泣きたくなる。
キスはさすがに無理だよね……
私はつい、シャロの体に抱きついた。シャロは優しく私の体を包んでくれる。
……心の奥があったかい。

私たちは抱き合ったままどれくらいの時間を過ごしただろうか。

シャロ「そろそろ帰ろっか、こころちゃん」

小衣「うん……」

私たちは立ち上がり、歩きだした。
シャロの方に手を伸ばすと、
さも自然な風にシャロは私の手を取り、指を絡め、しっかりと私の手を握った。

キスができなくても私はこれで幸せだ……


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:16:18.28 ID:MttnqAAa0

シャロ「また遊びましょうね!」

小衣「うん。……あの、シャロ?」

シャロ「なんですかー?」

小衣「トイズのためにがんばるのもいいけど、たまには、その……」

シャロ「はい!ちゃんと小衣ちゃんにも会いに行きます!」

小衣「うん!ありがとう!」

シャロ「今日は楽しかったよ。じゃあ、またね、こころちゃん!」

小衣「うん、また!」

こうして私はシャロを見送った。
ちょっと名残惜しかったけど、今日はいっぱい一緒にいられたし、
またきっとすぐに会えるし、それを考えるとそこまでつらくはなかった。


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:18:00.24 ID:MttnqAAa0

そのとき後ろから声がした。

「それで本当によろしいのかしら」

振り返って見上げるとアンリエット生徒会長だった。ちょうど西陽が逆光になってまぶしい。

小衣「なんであんたがここに……」

アンリエット「シャーロックの気持ちとあなたの気持ちとは本当に一緒かしら?」

小衣「何が言いたいのよ。私はシャロが大好きだし、シャロだって私のこと好きだって言ってくれるわ」

私もシャロもお互いのことを大事に思ってる。
さっきだって本当に二人で幸せな時間を過ごした。
そのことはシャロも同じのはず。

アンリエット「そうですか」

アンリエットはそれだけ言うと去っていった。

小衣「何なのよ……」

なんだかまたシャロに会いたくなった。


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:20:09.45 ID:MttnqAAa0

それから一週間ほどたったある日のこと、私はシャロを訪ねて探偵学院まで来ていた。
ある部屋の前を通り過ぎようとするとシャロの声が聞こえた気がした。
ここは、確かアンリエットの……

『……こころちゃんのことです』

ドアに掛けた手が止まる。

『小衣さんの態度がおかしい?』
『はい。よくわかんないんですけど前とは違うんです。
  私、こころちゃんに何かしちゃったのかなって……』
『小衣さんが気になるのですね』
『もちろんです!ネロやエリーさんやコーデリアさんと同じくらい大事なお友達です!』


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:21:08.43 ID:NV6HsgvuP

あるある


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:23:19.74 ID:MttnqAAa0

何もおかしいところはない。
大事なお友達なんだからむしろ喜ぶべきだ。
そうはわかっていても苦しい。

だってそうでしょ?
私はシャロが大好きだけど、友達としてじゃない。
ほかの誰よりも、シャロだけを愛している。

でもシャロにとって私はお友達。
映画だってお弁当だって、その相手が私じゃなくて
ネロでもエルキュールでも、コーデリアでも、アンリエットでも、一緒なのだ。
本当はわかっていた。だからあの時のアンリエットの言葉に動揺もしたのだ。

そうよ、バカみたいよ。
トイズ復活で必死なシャロを無理矢理デートになんか連れ出して、
しかも心配までされちゃって余計な負担かけて。
しかもしかもデートだなんて思ってたのは私だけだ……

私は押さえてもあふれる涙を手で拭いながら静かにその場を去った。


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:26:41.94 ID:MttnqAAa0

シャロ「こころちゃんいますかー?」

次子「あれ?小衣なら一週間ほど前からアメリカだけど、あいつから聞いてない?」

シャロ「えっ!初耳ですー!」

次子「おかしいなー。シャーロックには言ってるもんだとてっきり……」

平乃「ということは、シャーロックさんのことですね」

シャロ「えっ?私ですか?」

咲「まあ、そう考えるのが妥当だねー」

シャロ「こころちゃん……」


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:31:39.97 ID:MttnqAAa0

こころちゃんが帰ってきたのはそれから一ヶ月ほど経ってからでした。
こころちゃんが帰ってきたと聞いて私はすぐに警察署へ向かいました。

シャロ「こころちゃん!」

小衣「シャーロック……」

久しぶりにあったこころちゃんに私はすぐ違和感を感じました。

小衣「ほら、これ」

こころちゃんはそう言って私に分厚い紙の束を渡しました。

シャロ「これは……?」

小衣「ハーバードの研究室の資料の写し。
    トイズの消失と復活に関係ありそうなやつ、探しておいたの」

次子「お!よかったなー、シャーロック。最近は特にトイズを戻すのがんばってたもんな!」

次子さんがそう言ったとき、心なしか小衣ちゃんの表情が曇りました。

シャロ「こころちゃん……」

小衣「じゃあシャーロック、用がないなら帰って。私、忙しいから」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:35:21.05 ID:MttnqAAa0

私は何も言えないまま警察署を後にしました。

私がこころちゃんに感じた違和感は呼び方なんかじゃありません。
こころちゃんの目はまるで私を見ていないようで……
私は手の中の冷たい紙の束に目を落としました。
『トイズの発動には精神状態が大きく関わる。……』
こんな気持ちじゃ……


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:37:42.84 ID:MttnqAAa0

こころちゃんどうしちゃったんだろう……

ネロ「ほら、シャロ久しぶりの米だぞ、こ・め!」

やっぱり平乃さんや咲さんの言うとおり、私が何かしちゃったから……?

コーデリア「ちょっとシャロ、どうしたのよ」

シャロ「えっ…… な、なんでもないですー!」

エリー「明智さんのこと……?」

シャロ「……。はい……」

ネロ「そんなに心配なら今すぐにでも会いに行けばいいのに」

シャロ「でも……」

コーデリア「そんなんじゃ復活しないわよ、トイズ」

確かに最近の私はトイズ復活よりもこころちゃんの方が気になっていました。
こころちゃんに会いたい……!
私は部屋を飛び出しました。


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:41:02.69 ID:MttnqAAa0

次子「しみるぞー」

小衣「いたっ…」

私が警察署に着くとこころちゃんが傷の手当てをされているのが見えました。

シャロ「こころちゃん!」

小衣「シャーロック?なんでここに……」

私は急いで小衣ちゃんに駆け寄りました。

シャロ「どうしたんですか、こころちゃん!」

小衣「別に大した怪我じゃないわよ。ただ転んだだけ」

私はこころちゃんの右手をとりました。
こころちゃんは手のひらをすりむいていて、少し血が出ていました。
あの時、不安そうに私に差し出された小さな右手。その柔らかな手がいま、傷ついている……
確かに大した怪我ではありませんが、私はたまらなく悲しくなりました。

シャロ「どうしちゃったんですか、こころちゃん?私は本当に心配なんです……」

すると、こころちゃんは私に笑顔を向けてこう答えました。

小衣「大丈夫よ、シャーロック。本当に大丈夫だから……」

こころちゃんは明らかに無理をして笑っていました。
こんな顔、前にも見たことがあります。
そのときは、こころちゃん、泣いていました……


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:44:40.83 ID:MttnqAAa0

その日の夜、私は警察署の前でこころちゃんが仕事を終えて出てくるのを待っていました。
というのも、私が次子さんに
小衣ちゃんの怪我の理由を聞いたときの言葉が気にかかっていたからです。

次子『小衣さー最近捜査でも一人で突っ走り気味でね。
    今日もそれで怪我したんだよ。最近のあいつ、まるで昔みたいだよ』

小衣「シャーロック!」

シャロ「こころちゃん!」

小衣「なんであんたが……」

シャロ「こころちゃんがどうしても心配で、会いたくて、それで……」

小衣「シャロ…… なによ、何でそんなにあたしのことを……」

シャロ「だって、大事なお友達だから……」

そのときこころちゃんの目に涙があふれました。

小衣「あんたのそういうとこが、ほんっとに大嫌いなんだから!」

シャロ「こころちゃん!」

こころちゃんはそのまま走っていってしまいました。

私は泣きながら部屋に帰り、それからのことはよく覚えていません。
とにかく何日も何日もこころちゃんのことばかり考えて泣き続けました。


56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:47:17.95 ID:MttnqAAa0

そんなある日のことです。
私は無気力のままベッドに横たわっていました。

ネロ「あれ?何これ?」

ネロが持っているのはこころちゃんが私にくれた資料でした。
そういえば、それどころじゃなかったからまだ見てなかったな……

エリー「これ、トイズについて書いてあります……」

コーデリア「あれ?でもどのページも念動力のトイズについてばかりだわ。
       これじゃあ私たちにはあまり関係ないかもね」

シャロ「見せてください!」

私はネロから資料を受け取り、ページを一枚一枚繰りました。
確かにどのページも念動力のことばかり……。
資料に出尽くしたはずの涙がまた落ちる。こころちゃん、これを私だけのために……
そうか、こころちゃんは私だけを……

こんな重要な手がかりを見落とすなんて、探偵失格です!

私は部屋を飛び出し、走り出しました。


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:51:00.25 ID:MttnqAAa0

こんな重要な手がかりを見落とすなんて、本当に探偵失格です。
重要な手がかり、それは私の心。

こころちゃんは私にとって大事な存在。心では気づいていました。
こころちゃんの小さくて不安そうな手、
お人形みたいな華奢な肩、綺麗で繊細な髪……思い出すだけでいとおしい。

ただの友達じゃない。私が一番、愛している人。
誰よりも誰よりも小衣ちゃんだけが好き。
こんな簡単なこと、どうして気づかなかったんだろう……

私は涙を拭いながら警察署へ走りました。
その途中で偶然ヨコハマ警察のみなさんと出会いました。

シャロ「こころちゃんは!?」

次子「いや、私たちも探してるんだけどね。
    犯人追ってるうちにビル街のあたりではぐれちゃってさ……
    っておい、シャーロック!?」

急いで私はビル街へ走り出しました。


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:57:03.59 ID:MttnqAAa0

小衣「待ちなさいってば!」

犯人「んがっ!」

逃げる強盗犯を黄金仮面で強打。一撃で落とす。
犯人を追っかけて入ってしまった廃ビル。
失神した犯人に手錠をかけて引きずって出ようとすると……

小衣「うそっ!?」

扉が閉まっている。重くてさすがに私の力じゃ無理だ。
ついてないな……

冷たい鉄扉にもたれて座り込む。
こんなとき、シャロがいれば、トイズで開けてくれるかな……
でも、トイズが戻らないと無理か。

……ってなんで私シャロのことなんか考えてるんだろ。

……当たり前じゃない。
……こんな暗くて気持ち悪いとこに閉じこめられて不安なんだから、好きな人に会いたいって思う。
シャロ……会いたい……


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:59:19.50 ID:MttnqAAa0

そんなとき、鉄扉が叩かれた。

シャロ『こころちゃん、いますか!?』

小衣「シャロ!?」

うそ……ほんとにシャロが私を助けに来てくれたの……?
でも嬉しい反面、シャロに会うのはつらい。
私の思いは、シャロには届かないから。
私は浮かせた腰をまた下ろして鉄扉にもたれた。

シャロ『こころちゃん、お話があります』

小衣「……話すことなんてないわよ。あんたなんて大っ嫌い……」

シャロ『それは嘘です。』

えっ……?


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 18:00:53.15 ID:MttnqAAa0

シャロ『私の推理を聞いてください……』

シャロ『まず、小衣ちゃんがくれた資料。
     あれには念動力のことばかりでした。これは重要なファクターです』

そっか、私、シャロのことだけ考えて作ってたから気づかなかった……

シャロ『次に、私の誕生日の時です。こころちゃんは私におめでとうを言ってくれました。

でも、あの時、誰もその日が私の誕生日だと言いませんでした。

つまり、こころちゃんは私の誕生日を覚えていてくれて、それでお祝いに来てくれたんですよね?』

シャロ、あの時の私の気持ちわかっててくれたんだ……
ずっと、わかってないんだとばかり思ってた……
涙があふれてくる。

シャロ『あともうひとつ。私はこころちゃんを、誰よりも愛しています』

小衣「嘘よ……そんな……」

声が涙混じりになる。


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 18:03:32.91 ID:MttnqAAa0

シャロ『本当です。こころちゃんがいなくなって、いえ、帰ってきたこころちゃんが
     私から離れていってしまったとき、すごく悲しかったです。

何日も泣いて、それで気づきました。私、小衣ちゃんのこと愛しているんだって。

誰よりも小衣ちゃんが好きだから、離れていっちゃうのが怖かった。大好きです、こころちゃん』

どうしよう、涙が止まらない。
私は鉄扉に向かいシャロを求めるように呼んだ。

小衣「シャロ……シャロ……大好き……会いたい……」

シャロ『こころちゃん…… 最後の証明です。

小衣ちゃんがくれた資料には、トイズの発動には精神状態が大きく関わる、って書いてありました。

今の私なら、トイズを使える気がするんです』


64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 18:04:26.39 ID:MttnqAAa0

シャロ『私がこころちゃんを守って、
     世界で一番こころちゃんが大好きだってことを証明して見せます……』

そうして鉄扉は少しずつ開いていった。
隙間から光が射し込み、輝くようなシャロのいとおしい笑顔。

シャロ「QEDですー!」

小衣「シャロぉ……」

シャロ「こころちゃん!」

私はデートをしたときのようにシャロに抱きついた。シャロは私をしっかりと包んでくれる。

小衣「好きよ、シャロ……」

シャロ「私も小衣ちゃんが大好きですー!」

私たちはそっと唇を重ねた。


おわり


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 18:07:28.89 ID:hIOREEqi0

全米が泣いた


68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 18:17:45.09 ID:Xtj2DqN+P

え?これからが始まりじゃないの?



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[ 2011/01/22 12:00 ] ミルキィホームズSS | TB(0) | CM(5)
ココロちゃんココロちゃんココロちゃん~!!
ココロちゃんココロちゃんココロちゃん~

僕のココロちゃんになんてことしてくれるんだ!!

僕のココロちゃんを返せ!!!!!!!

GLにもほどがあるぞ~(怒)

読んだ人の気持ちも考えろ!!

せめて、、、、せめて『キャラ崩壊あり』くらい書いとけ!!
[ 2011/01/30 01:26 ] [ 編集 ]
わかりました…ごめんなさい…

ってなんでですか~(><)
[ 2011/01/30 01:46 ] [ 編集 ]
良いねぇ・・・
[ 2012/02/08 21:59 ] [ 編集 ]
米欄ワロタ
[ 2012/02/23 19:10 ] [ 編集 ]
素直が一番だぁね。
[ 2012/07/21 21:41 ] [ 編集 ]
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