1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 00:31:30.74 ID:sXP7wPgJ0
ラウラ「お前は私の嫁だというのに、少々私をないがしろにしすぎだ」プクー
一夏「いや嫁じゃないんだが」
ラウラ「そこで、だ」
ラウラ「明日22日は”夫婦の日”だそうだ」
シャル「夫婦の日?」
一夏「2は”ふ”とも読むんだ。 1234は”ひーふーみーよー”」
シャル「ひーふーみーよー」コクコク
一夏「で、2がふたつで”ふーふー”、それを漢字に当てて”夫婦の日”」
シャル「なるほどなー」
ラウラ「うむ」コクリ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 00:41:07.05 ID:sXP7wPgJ0
ラウラ「そこで、明日は夫婦で出かけようと思う。 嫁としてついて来るがいい」
シャル「えっ!? ぼ、僕も行くよ!」
ラウラ「すまないな。 夫婦の行事なので部外者はお断りさせてもらおう」
シャル「夫婦じゃないのに…」ズーン
一夏「まぁ、いいぜ」
ラウラ「よし。 明日、ヒトマルマルマルに学園校門外に集合だ」
一夏「ひとまる…、10時でいいんだな?」
ラウラ「うむ」コクリ
一夏「おう、わかった」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 00:41:59.39 ID:sXP7wPgJ0
ラウラとシャルの部屋
ラウラ「よし、寝るか」
シャル「え、もう寝るんだ。 明日着る服とかはもう決まってるの?」
ラウラ「お前と買いに行った服が好評でな。 あれで行こうと思う」
シャル「お披露目済んでるんだ…、いつの間に」
ラウラ「そのときに、”だっこで食堂まで連れて行ってもらう”というミッションもクリア済だ」ドヤ
シャル「い、いつの間に!?」
ラウラ「ではおやすみ」モゾモゾ
シャル「…ぐぬぬ」
シャル(ライバルに強力な支援しちゃったかなぁ…? でもラウラ可愛いし、ああもうー)モガモガ
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 00:42:41.94 ID:sXP7wPgJ0
学園前 10時10分
ラウラ「待たせたな」
一夏「おいおい、遅刻だぞ」
ラウラ「女は男を待たせるのが作法と聞いたぞ」
一夏「どこでそんな間違った情報を…」
ラウラ「それにな、実はお前が来る前から物陰に潜んでいたのだ」
一夏「なんの為に」
ラウラ「危険物のチェックは自分でやらんと気が済まないしな。 …それに」
ラウラ「私を待ってソワソワするお前を眺めてるのは楽しかったぞ」ニヤリ
一夏「なっ」カァー
ラウラ「ふふん。 では行くか」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 00:56:23.52 ID:sXP7wPgJ0
一夏「で、どこ行くんだ?」
ラウラ「この近くに水と食料と発電設備がひとまとめになった施設があるそうだ。 食料は主に魚」
一夏「…水族館のことかな」
ラウラ「うむ、まずはそこの調査だ」
一夏「調査」ボー
ラウラ「いざという時には制圧するかも知れんしな」
一夏「制圧…」ボヤー
ラウラ「行くぞ。 何を呆けている」
一夏「お、おう」
一夏(なんとかラウラの知識を正しい方向に持っていかねば…!)
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 01:03:36.21 ID:sXP7wPgJ0
水族館
ラウラ「ほう…大きいな」
一夏「おぉサメ! でっかいなー」チラリ
ラウラ「海から海水を引いているようだな…。 淡水化設備が必要か…」ブツブツ
一夏「マンボウ! ははは、変な顔だな」チラリ
ラウラ「あれは美味いぞ」
一夏(ダメだー!? …い、いや、まだだ!)
一夏(ちびっこのアイドル、イルカのジョーさんなら!)
一夏「ほらラウラ! イルカショーだって! もうすぐ始まるし見に行こうぜ!」グイグイ
ラウラ「イルカ ?ショー?…よくわからんな。 こら、引っ張るな」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 01:14:15.52 ID:sXP7wPgJ0
おねえさん「イルカのジョーさんが挨拶してくれますよー!」
イルカのジョーさん「」フリフリ
ラウラ「…!」キラキラ
おねえさん「ジョーさん得意のヘディングシュート!」
イルカのジョーさん「」ボコーン
ラウラ「ぉぉ…!」キラキラ
おねえさん「バックもできるよー!」
イルカのジョーさん「」スイスイ
ラウラ「ほぉぉぅ…!」キラキラ
一夏(よしよし、大好評だ)
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 01:20:38.75 ID:sXP7wPgJ0
おねえさん「そして大!ジャーンプ!!」
イルカのジョーさん「」ジャーンプ
ラウラ「おお!」
ラウラ「お?」
どっぱーーーーーん
ラウラ(水! シュバルツェ)
一夏「おっと」ヒョイ ←(傘バリアー)
ラウラ「…一夏…」
一夏「大丈夫か?」ニカッ
ラウラ「あ、ああ…、あ、ありがとう…」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 01:26:01.85 ID:sXP7wPgJ0
ラウラ「あの津波が来ることを知ってたんだな」ブスー
一夏「まぁイルカショーのお約束だしな」
ラウラ「傘の貸し出しなど、おかしいと思ったんだ」
一夏「びっくりした?」
ラウラ「当たり前だ! 思わずISを呼び出すところだったぞ!」プンスカ
一夏「ええ~…」
ラウラ「だ、だが」
ラウラ「ちゃんと私をま、護ってくれたしな。 今回は不問にしてやる…!」カァー
一夏「そりゃどーも」ニカッ
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 01:35:57.84 ID:sXP7wPgJ0
ふれあいコーナー
一夏「ラウラ、ナマコ触れるよナマコ」
ラウラ「ナマコ…? な、なんだこれは!」
一夏「ほら、触ってみろって」
ラウラ「や、柔らかい…」
一夏「握ったり、こすったりしてみろよ」
ラウラ「う、うむ…(コスコス) ひぃ!? か、硬くなってきたぞ!?」
一夏「ああ、ラウラが握ったり、こすったりしたからだな」
ラウラ「な、なんだこれは…(コスコス)黒くて太くて硬くて…(コスコス)」
ラウラ「な、なんか汁が出てきたぞ!」
一夏「ああ、ラウラが握ったり、こすったりしたからだな」
ラウラ「柔らかくなった」
一夏「ああ、ラウラが握ったり、こすったりしたからだな」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 01:38:53.04 ID:sXP7wPgJ0
レストランにて
一夏「お勧めメニューは魚介たっぷりのパスタ」
ラウラ「なるほど、新鮮な材料が豊富にあるんだな」ジー
一夏「ラウラさん? 展示コーナーの水槽を見ながら言わないでね?」
一夏「近くに漁港があるんだよ」
ラウラ「どれどれ…、ふむ、近いな」バサァ
一夏「なんで地図持ってんの!?」ガビーン
ラウラ「当たり前だろう? データとしてISにもインストールされてるが、書き込める紙媒体も必須だ」
一夏「そ、そうか」
ラウラ「お前ももちろん、学園近辺の地理は頭に叩き込んでるんだろうな?」
一夏「精進します…」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 01:45:46.19 ID:sXP7wPgJ0
帰り道の公園にて
一夏「今日は楽しかったなー」
ラウラ「うむ、だが、家に帰るまでがデートだぞ」
一夏「へいへい」
ラウラ「お、あんなところにくれーぷのやたいがあるぞ」(棒)
一夏「お、うまそうだな」
ラウラ「せ、せっかくだし、わたしがよめにおごってやろう」(棒)スタタター
ラウラ「ぶ、ブルーベリーとストロベリーをくれ」
一夏「えー、俺はバニラが…」
ラウラ「!」ギロリ
一夏「な、なんでもありません」ガクブル
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 01:46:30.11 ID:sXP7wPgJ0
店員「はい、おまちどう」
ラウラ「うむ」
店員「がんばってな」ボソリ
ラウラ「!…、う、うむ…」
ラウラ「ま、待たせたな」
一夏「おう」
一夏「あっちのベンチで食おうか」
ラウラ「う、うむ」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 01:49:01.21 ID:sXP7wPgJ0
一夏「ではいただきまーす」アーン
ラウラ「…!」グイッ
べちゃ
一夏「ラウラ…? 顔中クリームまみれになったんですが」
ラウラ「す、すまん、…てがすべった」(棒)
一夏「いや手が滑ったって」
ラウラ「か、かわりにわたしのぶるーべりーをくわせてやろう」ハイ、アーン
一夏「…? あーん」アーン
べちゃ
一夏「…ラウラ…? 顔中がダブルでクリームまみれになったんですが…?」
ラウラ「す、すまん、…てがすべった」(棒)
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 01:50:01.98 ID:sXP7wPgJ0
一夏「いや手が滑ったって」
ラウラ「ふ、拭いてやるから…、じっとしてろ」ドキドキ
一夏「お、おう」
一夏(な、なんだこのプレッシャーは…?)
ラウラ「め、目を閉じろ…」ドッキ ドッキ
一夏「…?」トジリ
ぺろり
一夏「…!?」
ラウラ「う、動くな…!」ペロペロ
一夏「ら、ラウラ…? 何を…!?」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 01:51:02.61 ID:sXP7wPgJ0
ラウラ「あ、あの店で…ダブルベリーを一緒に食べると…いいことがあるらしい」カァー
一夏(あ…、ブルーベリーとストロベリーでダブルベリーか)
ラウラ「た、確かに…いいことはあった…な」マッカッカー
一夏「」
ラウラ「ちょ、丁度…私のほっぺたにクリームが付いてしまった…」
ラウラ「お、お前も…食べるといいぞ?」マッカッカッカー
一夏「」
店員「…ぐっじょーぶ!」サムズアップ
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 03:00:03.09 ID:sXP7wPgJ0
一夏「ああ、もうクリームでべたべたじゃないか」フキフキ
ラウラ「うむ」ツヤツヤ
一夏「どこかでちゃんと拭かないと、服も染みになっちまうぞ」
ラウラ「む、それは困る」
一夏「うーん…、家に来るか? 風呂に入ろう」
ラウラ「一夏の家! …行く! さぁ行くぞモタモタするな」スタスタスタ
一夏「あー、待てってー」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 03:00:33.43 ID:sXP7wPgJ0
一夏「じゃあ、先に風呂どうぞ」
ラウラ「何を言っている」
一夏「ん? なんだ?」
ラウラ「一緒に入るぞ」
一夏「い、一緒に!?」
ラウラ「当たり前だろう。 なにせ夫婦だからな」
一夏「い、いや、え? それでも、な?」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 03:01:06.34 ID:sXP7wPgJ0
ラウラ「安心しろ。 ちゃんと水着を着てやる」スクミズ スチャッ
一夏「え、なんで水着持ってるの?」
ラウラ「こちらも持ってきてるんだがな」ビキニ スチャッ
一夏「あ、修学旅行の時の」
ラウラ「お、お前が着ろというのなら、こっちでもいいんだが」カァー
ラウラ「さ、さすがに・・・、は、恥ずかしい・・・から、」マッカッカー
一夏「」
ラウラ「あ、後で行くから・・・。 さ、先に入っててくれ」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 03:01:40.95 ID:sXP7wPgJ0
かぽーん
一夏(お、落ち着かない)
ラウラ「い、一夏?」
一夏「お、おう」
ラウラ「は、入るぞ・・・」ガラガラ
一夏「あ、眼帯外したんだ」
ラウラ「う、うむ、あっちもクリームが付いてしまったからな」
一夏「やっぱり・・・綺麗な目だな」
ラウラ「・・・! ・・・あ、あり、が、とう・・・」ジワッ
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 03:03:00.35 ID:sXP7wPgJ0
ラウラ「で、では背中を流してもらおう」
一夏「えっ」
ラウラ「嫁の仕事と聞いたぞ。 水着も着てるし、問題ない」
一夏「い、いや、でもな?」
ラウラ「何をしている。 早くしろ」チョコン
一夏「・・・あいよ、ではお流ししましょうか」ゴシゴシ
一夏「はい終わり」
ラウラ「早いぞ!?」
一夏「ラウラの背中が小さすぎるんだよ」
ラウラ「むぅー」プクー
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 03:03:44.70 ID:sXP7wPgJ0
ラウラ「では他も洗ってもらおうか」
一夏「いや、それはさすがにまずい」
ラウラ「水着で隠れていないところなら問題なかろう?」
一夏「そ、そうなのか?」
ラウラ「では頼む」ミギテー
一夏「まあこの位なら」ゴシゴシ
ラウラ「こっちも」ヒダリテー
一夏「あいよ」ゴシゴシ
ラウラ「髪も」シャンプーハット
一夏「かゆいところはございませんかー」アワアワ
ラウラ「うむ」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 03:04:12.00 ID:sXP7wPgJ0
ラウラ「では」スクッ
ラウラ「足もだ」
一夏「おう・・・!?」ゴシゴ・・・
一夏(こ、このままでは、ふとももや内股まで触ることになるんじゃないか!?)
一夏(ラウラ・・・! 恐ろしい子・・・!」
ラウラ「どうした? 一夏」ニヤリ
ラウラ「私の美しい脚を、磨き上げるがいい・・・」
一夏(無心! 無心! 俺はタオルだ!石鹸だ!)ゴシゴシゴシ
ラウラ(こ、これは・・・、やりすぎた・・・)
ラウラ(は、恥ずかしい・・・! しかし止めてほしくない・・・)カァー
一夏「お、終わったぞ」
ラウラ「う、うむ、ごくろう」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 03:12:24.77 ID:sXP7wPgJ0
一夏「ちょ、ちょっと湯船に浸かるか」
ラウラ「う、うむ、そうしよう。 もちろん一緒にだぞ」
一夏「お、おう」
一ラ「「ふー」」ホカホカ
一夏「なー、ラウラ」
ラウラ「ん?」
一夏「こうやって指を組むだろー? ・・・水鉄砲くらえ!」ビャー!
ラウラ「ふっ」ヒョイ
一夏「なっ、この至近距離からの奇襲を避けるとは!」
ラウラ「ふん、私に奇襲が通じるものか。 そしてその技は見切った! こうだな?」ビャー!
一夏「うぷっ! ・・・こ、今度こそ!」
クラエー アマイゾ ホラホラドウシター ギャー オ、オボレルー
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 03:12:59.20 ID:sXP7wPgJ0
ラウラ「湯に浸かって暴れると・・・すさまじい疲労だな」グッタリ
一夏「体温も上がってるしなー。 ほい、ぬるい麦茶、ゆっくり飲めよ」
ラウラ「うむ、すまんな」チビチビ
ラウラ(こうやって風呂上りに二人で寛ぐなど・・・以前の私では想像もできなかったろうな)
ラウラ(ISと教官しか居ない世界から・・・こんな風になろうとはな)
ラウラ(きっと私は弱くなったのだろう。 ・・・だがそれもいい。 いや、それがいい)
一夏「寮に帰りたくなくなるな」クツロギー
ラウラ「・・・無断での外泊は脱走も同じだ。 帰るぞ」
一夏「わかってるよ」トホホ
ラウラ「3年経てば帰ってくる。 そ、その時までに、私の部屋をちゃんと作っておけ」カァー
一夏「え、それって居候」
ラウラ「・・・やはりお前は阿呆だな。 明日は実戦組み手をやろう。 そうだな、6時間ほど付き合ってやろう」
一夏「・・・また、何か間違えましたか」
ラウラ「ふん」プイッ
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 01:54:29.94 ID:sXP7wPgJ0
ラウラ「以上が今日の行動だ」
シャル「…教えてくれてありがとう、って言えばいいのかな…?」
ラウラ「うむ、お前には世話になっているからな」
シャル(3時間もこんな惚気話を聞かされるなんて…、しかも恋敵に)
シャル(ほとんど拷問だよね…)ゲッソリ
ラウラ「しかし、夫婦の日とはいいものだな。 毎月必ずある」
シャル「恒例行事にするつもり!?」
ラウラ「当たり前だ」
ラウラ「なんせあいつは」
ラウラ「一夏は、私の嫁だからな」
おわり
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/02(水) 02:03:40.72 ID:eFR/a1fyO
ISのSSはいいな
乙、また書いてくれ 弓弦 イズル
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ISのSSは好きなのでこれからもよろしくお願いしたいです