素敵すぎるTOP絵をなななんとまたまたいただきました!2枚をランダム表示です!かわ唯!セシリアまどメガほむやすニャ!あっかりーん

まどか「腹パン少女ひとみ☆ヒドカ・・・?」

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:39:12.72 ID:RlNiwfQ60

初めまして、志筑仁美(しづきひとみ)と申します。
緑色の髪に、おっとりとした性格。そしてお嬢様☆キャラな私です。
よろしくお願いします。志筑仁美です。

突然ですが、今朝も私はいつも通り親友である鹿目まどかさんと登校途中です。
いつもの待ち合わせ場所でまどかさんを待っているのです。

「あ、仁美ちゃん」

「まどかさん♪」

いつもの時間通り、まどかさんは待ち合わせ場所に到着。
あとは同じく親友である美樹さやかさんと合流し、学校に行くだけです。
ですがですが。
その前に儀式があります。大事な朝のセレモニーです。礼拝です。

「まどかさん・・・今日もよろしくお願いしますね」

「う・・・やっぱりやるの?」

「ええ。毎朝やらないと、私もう生きていけませんの・・・」

「わ、わかったよ・・・どうぞ・・・」

彼女は目をぎゅっと閉じます。
私は少し距離を取り、そして構えます。




 
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:40:21.63 ID:RlNiwfQ60

「いきますわ」

ザッ、と踏み込み、私は・・・“拳”を突き出していました。
強烈な右ストレート。
狙うは・・・まどかさんのお腹!

ボスッ!

なんて重いパンチなのでしょう。
私の拳はまどかさんのお腹にめり込み、内臓を圧迫。
拳を包む柔らかい感触。
ああ、素敵ッッ!
そうです。これが儀式です。まどかさんのお腹にパンチをするという神聖な儀式。

「が、はっ!?」

一方でまどかさんは地獄の苦痛を体験中。
ごめんなさい。私パンチングマシンで100とか普通に出しますの。
最近はピアノの習い事を辞めて、神心会というところで空手を習い始めましたし。
日々鍛錬、毎日素振り100回です。噴破ッ。

「げほっ、げほっ・・・い、痛いよう・・・」

私はまどかさんの背中、それからお腹を優しく撫でます。

「ありがとうございました、まどかさん。それじゃ行きましょうか♪」


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:02:52.64 ID:Rqf3lSeYO

腹パンwwwwwwww


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:32:03.68 ID:3/pu5nBhO

いよいよ仁美ちゃんの腹パンで 魔法少女達を蹂躙する時が来たか・・・・

期待超期待!



4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:41:20.80 ID:RlNiwfQ60

お腹を押さえていて両手の塞がっている彼女の鞄を持ち、私はルンルン気分で歩き始めました。
今朝も淑女なわ・た・し。

「う、うう・・・ねえ、仁美ちゃん・・・」

「なんですか?」

「やっぱり・・・こんなの絶対おかしいよ・・・」

「ええ。わかってますわ」

「なら、なんで・・・」

「まどかさんのお腹が・・・私の拳を呼んでいるのです」

まどかさんのお腹が私の拳を呼んでいる。
殴って!と。
私の拳と、まどかさんのお腹が触れ合う。
それはまさに恋人同士のキス。

「・・・。」

まどかさんは私をまるでアニメキャラの女装をしているオタク男性を見るような目で見ました。

「今はまだ理解できなくて当たり前です」

「わけがわからないよ・・・」

「いいえ。きっと理解できます。理解できたら、それはとっても嬉しいなって思いますの」


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:42:21.15 ID:RlNiwfQ60

ところで私は何故こうも腹パンの魅力にハマってしまったのでしょう。
それには訳があります。有害なアニメ漫画を見たわけではありません。
キッカケは些細な事故でした。

そう・・・私があの快楽を知ってしまったのは今から1週間ちょっと前のこと。
その日はとても天気のいい日で、いつものように学校へ行って、いつものように教室に入って・・・。
いつも通りの日常でした。

英語の授業が終わり、私は立ち上がりました。
さて、次の授業は何でしたっけ・・・?

「仁美ちゃーん!」

と、ここで桃色の髪の毛の、明るくて可愛らしい、まどかさんが走りながら私のところに。
しかしもう少しで到着するというところで、彼女は躓いて転びそうに・・・。

「わわわっ」

「あ、危ないっ! ですわっ」

私は咄嗟に彼女を受け止めようとしました。
けれどもちょっと鈍い私は突然の事態に対応できず、なんと手を“グー”にして彼女に差し出していました。
それが全ての悲劇の始まりでした。


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:43:30.97 ID:RlNiwfQ60

私が“グー”にして差し出した手は、なんとまどかさんのお腹に突き刺さってしまいました。
ドスッ、という音。
何ともいえない柔らかい感触。

「かはっ!?」

私は全身の血が引いていくのがわかりました。
事故とはいえ、大事なお友達のお腹にパンチをしてしまったのですから。

「ご、ごめんなさい!まどかさん、しっかり!」

クラスメイトの視線。
お腹を押さえて床に倒れるまどかさん。

「ちょ・・・まどか、大丈夫?」

青い髪のこれまた私の大事なお友達である、さやかさんがまどかさんの背中をさすっています。

「・・・何事かしら」

更に最近このクラスに転校してきた、暁美ほむらさんまで。
私は頭の中が真っ白になっていくのがわかりました。


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:44:46.76 ID:rV8mEbDVO

QB「わけがわからないよ」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:44:49.39 ID:RlNiwfQ60

他人に暴力を振るったのなんて生まれて初めてでした。
私も暴力を嫌って生きてきました。なのに・・・。

「う、うう・・・もう大丈夫・・・ごめんね、私ドジで・・・」

そう言いながら、お腹を押さえつつ立ち上がるまどかさん。
涙を流しています。ああ。

「そ、そんな・・・悪いのは私の方ですわ・・・本当にごめんなさい」

「んー・・・まぁ、まどかが大丈夫って言ってるんだし・・・はいギャラリーの人は解散してー!」

さやかさんがそう言うと、クラスメイトはそれぞれ散っていきました。
席に座ったまどかさんに改めて謝罪をすると、私も自分の席に戻りました。

そして私は自分の手を見ました。
さっきのあの感触が蘇ります。
まどかさんのお腹に手がめり込んだ感触。
とても柔らかくて温かくて・・・ああ、快感・・・♪

っていやいや、私は何を考えているのでしょう。
暴力は駄目です。駄目。

でも、ああ・・・まどかさんのお腹・・・素敵ですわ・・・♪


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:46:05.17 ID:RlNiwfQ60

柔らかい・・・柔らかい・・・。

それはまるで魔法のよう・・・

魔法も奇跡も、あるんだよ?

奇跡という名の、まどかさんのお腹・・・。

魔性の魅力ッ!

そうです。私はこの事件がキッカケで“目覚めて”しまいました。
まどかさんのお腹にパンチをするという、禁じられた遊び。
禁じられた快楽。禁じられた果実。禁じられた花園。

ああっ、まどかさんのお腹は私の理想郷ッ! 
まどかさんのお腹よ永遠なれッッ!!

頭に浮かぶのはまどかさんのお腹のことばかり。
寝ても覚めてもまどかさんのお腹のことばかり。
そう。この感覚は恋・・・恋に似ています。
会いたいッ。そう思い焦がれて・・・。
柔らかい感触。
できればもう一度あの感触を味わいたい。
私はまどかさんのお腹に恋をしてしまいました。

・・・・・・ですが、お腹パンチの信仰と歴史は常に苦難の道。


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:47:03.42 ID:RlNiwfQ60

いつものようにまどかさんに腹パンした後、さやかさんと合流し
教室に入り授業を受けていたのですが・・・。
授業と授業の間の休み時間、ほむらさんは私に手紙を渡してきました。

手紙の内容は・・・お昼休み、校舎裏に来て、と。
まさかの告白イベント?仁美×ほむら? いいえ違います。
校舎裏に行った私を待っていたのは殺意と敵意を瞳に宿したほむらさんでした。

「貴女、ここ最近毎日鹿目まどかに暴力を振るっているわね」

「・・・何の話でしょう?」

「とぼけないで。私はいつも見てたわ。もう我慢の限界」

「いやー、見られてましたか」

「今すぐもう鹿目まどかに暴力は振るわないと誓って」

「・・・何故ですの?」

私がそう質問すると、ほむらさんは少し狼狽。
どうやら何て答えるか迷っているようです。

「ぼ、暴力は良くないからに決まってるわ」

「本当にそれだけ?」

「・・・。」

「言えないんですか?なら誓えませんね」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:48:15.58 ID:RlNiwfQ60

「くっ・・・鹿目まどかが心配だから」

「何故心配ですの?」

「か、彼女はわたっ、私のだだ大事な・・・」

「大事な?」

「・・・と、とにかく誓って。拒否すれば力ずくで誓わせることになる」

ニヤッ・・・と唇の端が持ち上がるのがわかりました。
まさかのほむらさん私に宣戦布告・・・!?
うへへへ。
ほむらさんのお腹の感触って・・・どんな感じなんでしょうかね?おっとヨダレが。

彼女は運動神経抜群。
けれども・・・所詮はただの女の子でしょう。
腹パンで鍛え抜かれた拳を持つ私に勝つつもりなのでしょうか。面白い。
そのクールに澄ました顔を苦痛に歪めさせて差し上げましょう。

「先に言っておきます。後悔しないでくださいね」

「どういうことかしら」

「腹パンをやめることなど誓えません。そして私はほむらさんには負けないからです」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:49:32.77 ID:RlNiwfQ60

ダッ。
先手必勝。
右足を出し、ほむらさんのお腹目掛けて拳を突き出します。
腹パンで鍛えられた拳。ヒットすればダウンは確実。
さぁ私に命乞いをしてください。君が泣くまで腹パンするのをやめないッ!

「甘いわ」

・・・あれ?おかしいですね。
私の拳は“空気”を殴っていました。
何故なら目の前から一瞬でほむらさんが消えたから。

消えた?
違う。ほむらさんは私の背後に回りこんでいた。一瞬で。
ぶわっ、と汗が全身から吹き出るのがわかりました。

「貴女ではどうやっても私には勝てない。大人しく諦めて」

「・・・嫌ですわ。腹パンは私の人生・・・まどかさんのお腹は私の人生ッ!」

ビュッ。
再び空振る私の拳。
そしていつの間にか背後に回っているほむらさん。


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:50:33.97 ID:RlNiwfQ60

「仕方ないわね。でも丁度よかった。私のまどかに酷い事をする貴女は許せない」

ドスッ。

次の瞬間、私のお腹にほむらさんの拳がめり込んでいました。
・・・一瞬でした。
わからない。早い動きだとか、そういう次元じゃない。
文字通りワープ、もしくは一瞬時を止めてるとしか・・・ガハッ。

思えば、私が腹パンされたのはこれが初めてでしょうか。

痛い。重い。
引き摺るような痛みで内臓が悲鳴を上げています。呼吸ができない。
まさに痛みのフルコース。
苦痛のサラダ。苦悩のスープ。苦悶のステーキ。デザートに死のタルトはいかがですか?
まどかさんは毎朝こんな苦痛を味わっていたのですね・・・。

「わかった?これに懲りたらもう私のまどかに手を出さないこと。私のまどかにね」

ばたん、とその場に倒れる私。
ほむらさんはそのまま、つかつかと靴音を鳴らし背を向け歩き去ろうとしていました。
このままでいいのでしょうか。
私の人生を奪われて、まどかさんのお腹を奪われて・・・いいのでしょうか。
嫌です。こんなの絶対に嫌ですわ・・・。


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:51:37.37 ID:RlNiwfQ60

ジワ・・・。

その時でした。私の体に異変が起きたのは。
あれ・・・?
なんでしょう、これ・・・。
まるで・・・体が解けてるみたいで・・・水に・・・流れ・・・。

痛みが消えていく。
不思議な感覚。

思い出しました。空手の愚地先生が言っていました。

“エンドルフィン”。

脳内モルヒネ。
これが分泌されると、痛みや疲れを感じなくなる。
身体能力も格段に向上する。

・・・力が湧いてきました。
血がマグマのように燃え、痛みや疲れ、全ての感覚が吹き飛びます。
世界がギラギラと輝いて見えます。
空を飛んでいるような浮遊感。高揚感。

「・・・よく起き上がれたものね。褒めてあげるわ」

私は立ち上がり、そして構えます。
まだ勝負は終わっていませんよ?


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:52:38.35 ID:RlNiwfQ60

「愚かね」

・・・ほむらさんが消えました。
そして消えたと思った次の瞬間、彼女の拳が私のお腹に突き刺さっていました。

私は唇の端を上げ、ニヤリと笑いました。
計画通り。

「っ!?」

ほむらさんは驚いていました。
それもそのはず。私は彼女の腕をがっしり掴んでいたのですから。

そう。通常なら、痛みで膝を折り、その場でもがき苦しむはず。
しかし今の私は痛みを感じない状態。

「そ、そんな・・・」

ほむらさんが、焦っている。
やはり、そうでしたか。
こうして腕を掴まれていると、彼女は高速移動ができないのでしょう。

「チェックメイト・・・ですわ」

ボスッ!

「ぐっ・・・あ、あぁッ・・・」

私は容赦なく、ほむらさんのお腹に拳をめり込ませます。


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:52:49.44 ID:GpCRJRyP0

まどか☆マギカだと思っていたらグラップラーひとみだったでござる


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:53:48.33 ID:RlNiwfQ60

まどかさんと同じく、柔らかい・・・素敵な感覚でした。
ああ・・・。ほむらさんのお腹もなかなか・・・。

「い、痛いよぉ・・・けほっ・・・ごほっ・・・」

「これが・・・腹パニストの力ですわ」

「うぅ・・・まどか・・・私のまどか・・・」

追い討ちはしない。それが腹パニストの掟。
私はくるりと踵を返し、歩き出しました。
ほむらさん。貴女のお腹・・・なかなか素敵でしたわよ。
あとついでにその苦しげな表情もグッときます。



「君、凄いね。あの暁美ほむらを素手で倒しちゃうなんて」

突然の背後からの声。
その声はどこか可愛らしい声で・・・。
私はその声のした方に振り返りました。聞いた事のない声ですが、一体どなた?

「・・・え」

私は絶句しました。
背後に居たのは・・・そう、白いリス?きつね?よくわからない生き物だったのです。
その生き物はまるで当たり前のように喋り始めました。


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:55:08.72 ID:RlNiwfQ60

「僕の名前はキュゥべえ。君は?」

「え?ええと・・・志筑、仁美・・・ですわ」

「しかし驚いたなぁ。まさか普通の人が魔法少女を倒しちゃうなんて」

「魔法・・・少女・・・?」

ああ・・・。
そうです。これは幻覚です。きっとエンドルフィンを分泌し過ぎたのでしょう。
早く戻ってまどかさんに腹パンしないと・・・。

「ま、待って!君には素質がある。だから僕と契約して魔法少女になってよ!」

その生き物は私の前までトテトテと走ってくると、そう言うのでした。
契約?魔法少女?
生憎私は無宗教で・・・

「君、何か願い事がないかい?何でも叶えちゃうよ?」

「ね、願い事ですか?」

「うん!君が望めば今すぐにでも例えば・・・そうだね、地上最強の生物なんてどう?」

「地上最強の・・・生物」

「そうさ。腕力で全てを支配できる。ただし麻酔銃には負けるけどね」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:56:11.44 ID:RlNiwfQ60

う・・・。
確かにこの生き物が言っていることは魅力的に聞こえてしまいます。
腕力で世界を支配・・・痺れます。
力がつけば、腹パンもより強力に・・・。
男性にも負けない腹パン力・・・。

「ごめんなさい」

でも駄目です。
腹パンとは修行の積み重ねによって磨き、鍛え上げるモノ。
そんな他人の力によって得た腹パン力など無意味。
夏休みの宿題に完成品の貯金箱を買って提出するようなものです。
私はつらい修行の日々を思い出しました。

何度も挫けそうになりました。何度も涙を流しました。
特に束ねた竹に腹パンをする貫き手の修行がつらく
指なんていっそ無くなってしまえばいいなんて何度も思いました。

しかし、次の日には、こう思ってるんです。
“ああ。腹パンを極めたい”。

積み重ねた修行の分だけ強くなる。
まどかさんの苦悶の表情の数だけ強くなる。
それが“腹パニスト”・・・。


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:57:05.46 ID:RlNiwfQ60

「志筑仁美・・・そいつの言う事に耳を貸しては駄目」

フラフラしつつも、立ち上がるほむらさん。
むむ・・・なんという回復力。
やはり彼女はタダ者ではないようですね。

「おっと・・・まぁいいさ。仁美。君は必ず僕と契約する事になるよ、いつかね」

そう言うとその生き物はトテテ、と走り去って行くのでした。
一体何だったのでしょう。今日は不思議なことだらけです。

「保健室・・・行きます?」

「触らないで。あぁ・・・まどか・・・痛い・・・助けて・・・まどかまどかまどかまどか・・・」

戦いとは虚しいもの・・・。
勝利しても悲しいもの・・・。
腹パンは呪われている。
そして同時に腹パニストも呪われている・・・。
しかし呪われていると知っていながら、この腹パンを極めるというゲームからは誰も降りようとはしない。
もちろん私も。他の腹パニスト達も・・・。

私は一筋の涙を流し、そして夕陽に向かって去っていくのでした。
拳に残っている、柔らかいほむらさんのお腹の感触を噛み締めながら。


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:58:11.49 ID:RlNiwfQ60

そして話は1週間後に移ります。

夜の街。
ここはビルの屋上でしょうか。風がびゅうびゅうと吹いています。
綺麗な夜景です。
そんな夜景を見下ろしながら、一人の少女が呟きました。

「へえ、いい街じゃないか」

少女の隣には白い生き物もいました。

「まさか君が来るとはね」

少女はポッキーを齧ります。

「で、その唯一魔法少女に勝てた普通の人間・・・っていうのは誰なんだい?」

「名前は志筑仁美。年は君と同じくらいかな」

「へえ、面白い。ならあたしが生意気なそいつを教育してあげようかねぇ?」

少女は立ち上がりました。。
自信に満ちた顔付き。髪は長く、そして色は真紅でした。


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 19:59:20.53 ID:RlNiwfQ60

街に不穏が舞い降りた、その日。
学校が終わり、私はさやかさんに連れられ、まどかさんと一緒に誰もいない路地裏に来ていました。

「ねえ、仁美。あんたさ・・・まどかに酷いことしてるんだって?」

「酷い事・・・ですか?」

「そうだよ。昨日まどかに泣きながら相談されてさ。あんた・・・一体どうしたのよ」

私はまどかさんをちらりと見ました。
するとまどかさんはサッとさやかさんの背後に隠れてしまうのでした。

「そうですわね・・・強いて言うなら・・・“呪い”ですわ」

「の、呪い・・・?」

「まどかさん、こちらへ」

私はまどかさんに手招きをします。
彼女は少し怯えながらも私の前まで近付いてきてくれました。

ドスッ。

そんないじらしいまどかさんのお腹に、躊躇無く腹パン。


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:00:20.69 ID:RlNiwfQ60

「あぐっ・・・」

「ちょっ・・・仁美!?あんた何てことを・・・!」

「これが“呪い”ですわ。そして私はこの呪いを愛してしまっています」

まどかさんは咳き込み始めました。
さやかさんは必死に背中をさすってあげています。

「げほっ!かはっ・・・こんなの絶対おかしいよ・・・」

「よくわからないけど・・・お願いだからもうやめて。私たち友達でしょう?仁美・・・!」

「すみません。それは無理です。でも、一つだけ提案があります」

「な、何よ・・・?」

私はさやかさんのお腹を見ながら言いました。

「まどかさんの代わりに・・・さやかさんのお腹に、その・・・」

「は、はぁ!?」

「そうすればまどかさんには手を出しませんわ」

「・・・仁美、あんたサイテーね」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:01:32.81 ID:RlNiwfQ60

私は溜め息をつきました。
そう、これも腹パニストに課せられた呪いの一つ。
腹パニストは常に孤独を強いられる・・・。

「いいよ・・・。わかった。その代わり、本当にまどかにはもう手を出さないこと、いいね」

「はい♪」

友情とは儚いもの・・・。
ああ。主よお許しください。
私はついに二人目の親友であるさやかさんにまで手を出してしまいました。

ボスッ。

「んぐッ・・・はぁ、はぁッ・・・!」

私は容赦なくさやかさんのお腹に拳を突き立てます。
まどかさんとはまた違った感触。
彼女はお腹のお肉がまどかさんと比べ少しだけ少ないようで、ちょっぴり硬い感触。

「さやかちゃん!さやかちゃん!うう・・・こんなの間違ってるよ」

まどかさんは涙を流していました。
そう。この悲しみと涙が私を強くする・・・。


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:01:54.02 ID:zX94srrh0

(腹パン)


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:02:28.83 ID:RlNiwfQ60

もう少し何とも言えないこの切ない余韻に浸っていたいところですが、そろそろ習い事の時間です。
ええと、今日は生け花でしたっけ・・・。
お花の代わりに剣山に豚さんの内臓をブチ撒けて、デス☆メタル生け花とか斬新じゃないでしょうか。
ワクワクします。

「ちょっと待ちな。あんた、あれだけ酷い事しておいてそのまま帰ろうってのかい?」

しかし、どうやら習い事には行けなさそう。
何故なら一人の赤い髪の毛の少女が道の真ん中で仁王立ちになり、私の行く手を塞いでいたからです。

「・・・すみません。急いでいるので通してくださいませんか」

「嫌だ・・・って言ったらどうする?」

その少女はへへっ、と八重歯を覗かせながら得意気に笑いました。

「あの。失礼ですが貴女のお名前は?」

「佐倉杏子。よく覚えときな。まぁ嫌でも覚えることになるだろうけどさ。で、あんたは?」

「・・・私は志筑仁美と申します。貴女こそよく覚えておいてくださいね」

「志筑仁美・・・へえ、あんただったんだ。魔法少女を倒した一般人とかいうの」

ま、また魔法少女・・・?
一体何なのでしょう。


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:06:05.96 ID:RlNiwfQ60

世の中狂っています。
それに私は別にその魔法少女とかいうのを倒した覚えなどないのですが・・・。

「仁美・・・あんた魔法少女と戦ったことあんの・・・!?」

仕舞いにはさやかさんまで魔法少女がどうのこうの言う始末。
もう、わけがわからないよ・・・。
しかし。
私はある事に気付きました。
拳が・・・熱い・・・ッ!

この杏子という子、さっきからちらりちらりとおへそが見えています。
おへそを見せるということは・・・腹パンしてくださいと言っているようなもの・・・!
それにその得意気な顔を苦痛に歪む顔に変えてやりたい。そんな気もします。
やはり私は・・・戦いの運命からは逃れられないようですね。

「いきますわ」

腹パンファイトは先手必勝。
ザッ、と踏み出すと、私はその子のおへそに向かって拳を突き出します。
しかし。

「・・・・・・ッッ!?」

ガキッ、と私の拳は―――なんと槍のような武器で止められていたのです。


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:08:53.86 ID:RlNiwfQ60

・・・槍?そんな物、一体どこから?
それにこの子・・・いつの間にか赤い服を身に纏っていて・・・。

「なんだ。大したことないじゃん」

ガッ。

次の瞬間、腹部に強烈な痛み。
腹パンではありませんでした。
彼女は・・・“腹キック”をしたのです。
“腹キック”・・・その歴史は古代インドにまで遡り・・・。
あまりにも残虐、あまりにも無慈悲なため、腹パン道の中では禁じ手とされる秘技ッ!

「な・・・!あの子も魔法少女!?」

「仁美ちゃん!お願いもうやめて!魔法少女になんか敵いっこないよ!」

くっ・・・!
この痛み。全治三ヶ月といったところでしょうか。
それにしても、あのコスプレ少女・・・その魔法少女とかいうのなんですか?
確かに可愛らしい服だとは思いますが・・・
個人的にはさっきのおへその見える服の方が好みで・・・。


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:11:51.62 ID:RlNiwfQ60

「痛いだろ?あんたはもっと人の痛みを知りな」

「ぐっ・・・かはっ」

結局、私はその場に倒れてしまいました。
腹キック・・・なんて恐ろしい技・・・ッッ
そういえばこの赤いコスプレ衣装、スカートなんですね。
この位置からだと中の赤と白の縞々模様が見え・・・とここで私の意識はレッドではなくブラック・アウト。

「ひ・・・仁美?」

「こいつなら大丈夫さ。少し気を失ってるだけ。それより大丈夫か?」

「え、あ・・・はい・・・ありがとう、ございます・・・」

「ん。膝から血が出てんぞ」

赤い髪の少女はポケットから絆創膏を取り出し、それを青い髪の少女の膝に貼ってあげるのでした。
ア○パン○ンの絆創膏でした。

(ポッ・・・)

青い髪の少女は、自分の顔が熱くなっているのに気付きました。
胸がドキドキと高鳴ります。
この女の子・・・強いし、カッコいいし・・・それに優しい・・・。


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:13:08.10 ID:cYEcFIG10

やだ…カッコ良い…これって運命?


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:14:13.74 ID:RlNiwfQ60

「これでよし。んじゃあたしは帰るよ。腹減ったし」

「あ・・・ま、待ってください!私、美樹さやかっていいます!あの、良かったらお礼に私が料理を・・・!」


そしてここからは恋する乙女、美樹さやか視点に。
恋とは唐突なもの。
出会いとは唐突なもの・・・。
白馬の王子様を夢見るわたし。
ああ。いつか素敵な王子様が囚われの姫である私を救いに来ますように・・・。

そんな私の元に、ついに王子様が。
それは赤くて長い髪の王子様。
私・・・いえ、お姫様を悪の腹パン魔から救ってくれた、赤髪の王子様・・・。

もちろん姫はその赤髪の王子に恋をしてしまいました。
王子は強くてカッコよくて優しくて・・・。そして可愛らしい顔立ちでした。
姫は救ってくれたお礼に、王子に手料理を振舞ってあげることにしました。
王子はハンバーグが好物だそうです。
姫は愛情を込め、ハンバーグをこねました。
王子はそのハンバーグを食べて、ニッコリ笑顔。
僕は将来、こんな美味しい物を毎日作ってくれる人と結婚したいな。
まぁっ・・・王子様・・・。でしたら私がお嫁さんに・・・。
王子と姫はキスをしました。
そして長く永遠に二人は幸せに暮らしましたとさ・・・。


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:17:15.71 ID:RlNiwfQ60

「なぁ、急に押し掛けて迷惑じゃないのか?」

「いえ・・・そんなこと・・・ないです・・・王子様・・・」

「へ?王子?」

さて。王子様は腹ペコです。
さやかちゃんが頑張って美味しいものを作ってあげないと!
私はコネるよハンバ~グ♪
愛を込めてコネるよハンバーグ♪
美味しいって言ってくれるかな?言ってくれるよね♪
そしてハンバーグから始まる恋・・・きゃっ♪

静かなビーチで沈む夕陽を見ながら愛を誓う二人・・・♪
さやか。好きだ。あたしと結婚してくれ。
杏子さん・・・嬉しいですっ・・・でも私達は・・・
性別なんて関係ない。それに君が望むのならあたしは男になってもいい。
それくらい・・・深く深くさやかを愛しているんだ。
きょ、杏子さん・・・・・・。
さやか。ずっとあたしと一緒にいてくれ。あたしにご飯を毎日作ってくれ。
杏子さんっ・・・私も好きです・・・杏子さんのこと愛してますっ!
さやか・・・二度と離さないよ・・・さやか!
あぁ・・・杏子さん!


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:17:25.45 ID:itSuF+PRO

奇跡も魔法もあるんだよッッッッ!


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:20:14.23 ID:RlNiwfQ60

「あ、あの・・・杏子さん、できました」

「おおっ、美味そうっ!」

「あの、ご飯もおかわりあるんで・・・」

よほどお腹が空いていたのか、ガツガツと凄い勢いで食べ始める王子様。

「あ、あの・・・美味しいですか?」

私の問いに、王子様は「おう、美味いぜ」とニッコリ笑顔。
その笑顔に釣られて、私まで笑顔に。
喋り方とか、食べ方とか仕草とか男の子っぽいのに、顔と体は女の子。
なんだか・・・そこがとても魅力的・・・♪

・・・ああ。でも落ち着いて、さやか。よく考えて。
どんなに男の子みたいでも、相手は正真正銘女の子なのよ。
女の子同士じゃ結婚できないし、赤ちゃんも・・・。

「さやか、良かったらまた作ってくれねえか?」

ニッコリ笑顔の杏子。
ズキューン。
そうだよね!愛があれば性別なんてどうでもいいよね!
さやか。自分に正直になりなさい。自分の恋を貫き通すのです。恋を信じるのです。


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:21:06.51 ID:HfKKBb2n0

タイトルになってる奴が空気になる……これも呪いか


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:21:57.17 ID:cYEcFIG10

グラップラーかと思いきや杏さやでした


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:22:32.40 ID:RlNiwfQ60

「あ、あの・・・杏子さんは赤ちゃんとか・・・」

「え?赤ちゃん?」

「はい・・・赤ちゃんについて・・・どう思ってます?」

「んー・・・赤ちゃんってコウノトリが運んでくるんだろ?それくらい知ってるぜ」

「い、いやそうじゃなくて・・・」

「ん。違うのか?あたしのパパがそう言ってたぞ」

おっと、鼻血が。
赤ちゃんがどうやって産まれるのか、じゃなくて
杏子さんは赤ちゃんとか欲しかったりします?って聞いてるつもりなのに。
なんて純情で純粋な王子様なのだろう。
やだもう。この子を守りたいっ!
あ、でもやっぱり守られたいっ!
いやでもやっぱり守りたいっ!
いやでも・・・嗚呼。誰か助けて。さやかちゃんは恋に狂っています。
私って、ほんとバカ・・・。

「あ、それと・・・あたしのことは呼び捨てでいいよ」

「え・・・いいんですか?」

「敬語もナシだ。そういう堅苦しいのはあたしも好きじゃないし」


56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:25:12.39 ID:RlNiwfQ60

「え、ええと・・・うん、わかった・・・」

「よし。それじゃもう帰るよ。ご馳走様」

「え・・・もう少しだけ・・・」

「ごめん。帰ってお○ゃる丸見てえんだ」

「あ、なら家で・・・紅茶とケーキもあるし・・・」

「け、ケーキ・・・ごくり・・・し、仕方ねえな。そこまで言うなら・・・」




そして数時間後。
辺りが真っ暗になった頃、私・・・志筑仁美は目覚めました。
随分長い間気を失っていたようです。
さすがにまどかさん、さやかさん、そしてあの赤い髪の少女はいませんでした。

赤い髪の少女・・・佐倉杏子・・・。
ええ。確かに貴女のお名前・・・一生忘れることはないでしょう・・・。

私は泣きました。
初めての敗北。腹パンファイトでの敗北。


57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:25:56.77 ID:Jb4TNfmn0

おう、早く杏子に腹パンしろよおう


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:27:56.93 ID:RlNiwfQ60

私は・・・本物に出会った。
腕も細く、胸も小さい少女。
その少女に打たれ―――蹴られ―――叩きつけられた。“理合”に敗れたのだ。

「まぁ、気を落とさないで。杏子はベテランで魔法少女の中でも強い方だから」

・・・そしてまた現れた、不思議な生き物。
私はその場に座り込み、この生き物の顔を睨みました。

「・・・魔法少女って、何なんですの?」

「いい質問だね。簡単に言えば、正義の味方さ」

「正義の味方・・・?」

「そう。人間に悪の種を植えつける魔女を倒すのが魔法少女の役目なんだ」

「それは・・・本当の話ですの?」

「全部事実だよ。ちなみに君がこの前戦った暁美ほむらも魔法少女さ」

「・・・。」

「君も魔法少女になるかい?君なら杏子なんて簡単に踏み潰せるくらい強い魔法少女になれるよ」

キュゥべえさんの言うことが魅力的に聞こえてしまいます。
悔しい。杏子さんに腹パンしたい。泣かせたい・・・。
負のエネルギーが沸々と湧いてきます。


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:31:21.19 ID:RlNiwfQ60

「キュゥべえさん・・・私、あなたと契・・・」

そう言い掛けた瞬間。

『駄目よ』

声が、しました。
見上げると・・・そこには・・・えっ、私・・・ッッ!?
そう。そこには“私”がいたのです。

「あ、貴女は・・・」

『私は貴女。貴女が目指す貴女―――貴女がなりたい貴女―――志筑仁美そのもの』

「まさか・・・私の完成系・・・!?腹パンを極めた私ですの・・・ッ!?」

『貴女は・・・最強になりたいの?それとも腹パン道を極めたいの?』

「え、あ・・・それはもちろん・・・腹パンを極めたいに決まってますわ!」

『なら・・・貴女は今試されています。最強になるか、腹パンを極めるか』

「ああ・・・。そうですわね。ねえ、キュゥべえさん・・・」

「なんだい?契約するって決めたのかい?」

「そのお返事ですが・・・」


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:34:01.67 ID:RlNiwfQ60

ドゴッ!

私はそのキュゥべえさんのお腹を思いッきり殴り飛ばしていました。
餅を殴っているような、どこか不快な感覚でした。

「これが返事ですわ」

私は立ち上がり、歩き始めました。
そうです。
誘惑に負けそうになるとは不覚。修行のやり直しです。
背後から「わけがわからないよ・・・」というキュゥべえさんの声がしました。


次の日。
私は修行のため、包帯を巻いて拳を封印していました。
まぁどの道、さやかさんには杏子さんというボディーガードがいて手が出せませんが。

「あれ?仁美ちゃん、その腕どうしたの?」

ああ。あんなことがあった次の日なのに私の事を気に掛けて下さるまどかさん。
彼女は本当に天使。思わず目頭が熱くなります。

「ええ。これは・・・封印ですの」

「封印?」

「腕が・・・疼きますの・・・ぐっ、ああっ、し・・・鎮まって・・・!」


64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:34:55.08 ID:Jb4TNfmn0

それ厨2病や


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:37:34.24 ID:Pjr+qtxJ0

HITOMIが来るのか


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:37:46.53 ID:RlNiwfQ60

くっ・・・!
私の腕がまるで意思を持ち始めたかのように暴れます。
無防備なまどかさんのお腹。腹パンシタイ・・・腹パンシタイ・・・そう腕が訴えています。

「仁美ちゃん、大丈夫・・・!?」

「え、ええ。この苦痛・・・いえ“Pain”は、まどかさんにはわかりませんわ」

「仁美ちゃん・・・」

私は深い溜め息をつき、俯きます。
すぐ近くでは、さやかさんと杏子さんが楽しそうにお喋りをしています。

「さ、さやか・・・その・・・あたし、住むとこに困っててさ・・・さやかの家に住んでいいか?」

「えっ・・・い、いいよ?私も杏子と一緒に住めるのなら・・・嬉しいし・・・」

やれやれ。
昨日会ったばかりなのに仲良くなるのが早いですね。
運命の出会いってやつですか。羨ましくなんかありません。

「鹿目まどか。私も住むところに困っているのだけれど」

「あ、そうそう・・・そのことでほむらちゃんにお話が・・・」

「何かしら」

「その・・・うちの屋根裏に勝手に住むのはやめてくれないかな、って・・・」

「わかったわ」


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:43:26.68 ID:3/pu5nBhO

ほむらちゃんwww
屋根裏とか猫かよwwww



69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:41:18.80 ID:RlNiwfQ60

・・・もう。
杏子さんもほむらさんも、なぜ私に相談してくれないのでしょうかね。
部屋ならいくらでも余ってますのに。
私って・・・人望がないのでしょうか。ちょっとガッカリです。


そして話は飛んで、あっという間に放課後。
さやかさんと杏子さんは、手を繋いで一緒に先に帰ってしまいました。
なので、今は私とまどかさん、二人きりの帰り道。
あ。でもほむらさんがコソコソ後をつけていますね。
まどかさんは気付いていないようですが。

「仁美ちゃん、今日はその・・・お腹にパンチしないんだね」

「はい。修行中の身なので」

「ずっと修行中で居て欲しいなぁ・・・また元の優しい仁美ちゃんに戻って欲しいよ」

「それは・・・きっと無理ですわ」

「ええ・・・やだよ・・・諦めちゃだめだよ・・・」

「まどかさんも、大人になればわかると思います」

その後、私たちは途中でファミレスに寄りました。
私は飲めもしないブラックコーヒーを注文し、一方でまどかさんはイチゴパフェを注文。
少し離れた席に居るほむらさんも私に対抗してブラックコーヒーを注文したようです。しかも2杯。


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:46:09.22 ID:RlNiwfQ60

「2人でファミレスというのも久しぶりですわね」

「そうだね。いつも私とさやかちゃんと仁美ちゃんの3人で来てたからね」

「そういえば、まどかさんは・・・魔法少女とやらのこと、どう思います?」

「う、うーん、私もよくわからないけど・・・他の人のためになるのなら、それは素敵なことかなって」

「他の人のため、ですか・・・」

と、ここでブラックコーヒーとイチゴパフェが運ばれてきました。
私はコーヒーを一口だけ口に含むと、余りの苦さに思わず吹き出し、テーブルを汚すのでした。
見れば同じくほむらさんも口からコーヒーを垂れ流し、テーブルを汚していました。

「あ、仁美ちゃん一口食べる?美味しいよ」

「え・・・あ、いただきますわ」

私は“あーん”をして、まどかさんにパフェを一口だけ食べさせてもらいました。
甘酸っぱいイチゴ、そしてとろけるような甘さの生クリーム・・・。
やはり私にはこっちの方が合っているようです。
追加でお子様ランチを注文します。

「んっ・・・美味しい・・・」

「えへへ。仁美ちゃんもイチゴパフェ注文すればよかったのに」

「私のまどか・・・」

「そうですわね・・・もうコーヒーは懲りましたわ」


75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:50:27.35 ID:RlNiwfQ60

ここでお子様ランチが到着。
チキンライスに刺さっている旗は日の丸でした。
私は店員さんが持ってきたバスケットの中のおまけのオモチャをどれにするか選びながら、話を続けます。

「なら、まどかさんは魔法少女になるおつもりで?」

「ううん。ほむらちゃんが駄目だって言うから・・・まだちょっと考え中、かな」

「そうですか・・・」

結局私は小さなクマのぬいぐるみを選びました。名前はシコルスキーという名前にしましょう。

「でも不思議ですわね。非現実的かつ非日常的ですわ。まるで私たちだけ別の世界に来たみたい」

「・・・そうだね。誰も知らないんだもんね。私ちょっと怖いよ」

「私のまどかは私が護る」

「お前が長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくお前を見返すのだ・・・ゲーテの言葉ですわ」

「あ、小説とかで見た事あるかも・・・」

「魔法少女・・・あまり深く関わらない方が身の為・・・そんな気がしますわ」

「そ、そうかな・・・」

「といっても、深淵は既にこちらに興味津々かもしれませんけどね」


78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 20:55:49.31 ID:RlNiwfQ60

そう言って、私はお子様ランチのハンバーグを口に放り込みました。
しかし、こう見るとお子様ランチってジュースにプリン、そしてオモチャまでついてくるなんて
やっぱりお得ですわね・・・。


少しして、注文した物をコーヒー以外食べ終えた私たちはファミレスを出るのでした。
シコルスキーは鞄の中にいます。
魔法少女、それに魔女・・・なんだか世界がいつもと違って見えます。

そして私は・・・異変に気付くのでした。



「あ、あれ・・・この感じ・・・」

何かに、引っ張られるようなこの感覚。
胸の中のモヤモヤ。違和感。誰かが私を呼んでいる・・・。

「ひ、仁美ちゃん・・・?」

「こっち・・・ですわ・・・」

何かに呼ばれるまま、フラフラと歩いていく私。
商店街を抜け、路地裏を抜け・・・。
辿り着いたのは、とある寂れた廃墟。

「誰かが、ここに私を・・・」


80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 21:00:19.19 ID:RlNiwfQ60

私は誘われるまま、廃墟の中へ。
まどかさんも慌てて私の後をついて来ます。
建設途中で放置されたのでしょうか。
剥き出しのコンクリートの柱がそこら中にあります。
そのコンクリートの塊の中を進みつつ・・・ついに、私を呼んでいる人物に出会うのでした。

「あら。あなた達、ここで何をしてるのかしら」

私を呼んでいた人物。
それは大きな胸に金髪をくるくる巻いた女の子でした。

「ッ・・・!」

私はこの人を見た瞬間、全身に電撃が走るのがわかりました。
この人・・・タダ者じゃありません。
というより・・・この人、まさか私と同じ腹パニスト・・・ッ!?

「あらあら。一目見て気付いたわ。貴女私に惚れてる」

ビクッ、としました。
貴女・・・とはまどかさんではなく、間違いなく私のこと。
そう。一流の腹パニスト同士は惹かれ合うのだ・・・。

「でも・・・その腕の包帯を見るに、拳は封印中ってとこかしら」

「・・・はい。そんなところですわ」

「私の名前は巴マミ。よろしくね」

「私は・・・志筑仁美と申しますわ」

この人・・・相当な腹パニストのようです。
対峙しているだけで全身から汗が噴き出ます。
私は包帯を外し、構えました。本能が危険を察知し構えさせたのです。


81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 21:01:20.93 ID:7xaCwcrX0

マミマミ


82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/16(水) 21:01:35.89 ID:GpCRJRyP0

愚地マミわろた



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ちょうどさっき完結した
[ 2011/03/19 01:40 ] [ 編集 ]
お子様ランチを食べるのが仁美とはおもしろいw


[ 2011/06/26 00:43 ] [ 編集 ]
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