素敵すぎるTOP絵をなななんとまたまたいただきました!2枚をランダム表示です!かわ唯!セシリアまどメガほむやすニャ!あっかりーん

シモーヌ「奥様、タカシと気まずいです」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 21:43:25.03 ID:EXlW84EK0

カナコ「気まずいって? 喧嘩でもしたの?」

シモ「いえ……タカシがバニシングエージからおとな銀行に戻ってから、
   ちょっとギクシャクしてるっていうか」

カナコ「もうシモーヌったら、言ったはずよ。
    相手を許すほどの度量を持ちなさいって」

シモ「別に許してないってことはないんですけど……
   なんかこう……よそよそしくされるというか……
   タカシは私のこと避けてるみたいで」

カナコ「ふうん」

シモ「それで私も、いまいち踏み込めなくて」




 
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 21:48:00.42 ID:EXlW84EK0

カナコ「面倒ねぇ。
    あなたのほうから明るく振舞えばいいのよ。
    そうすればタカシのぎこちなさも解消されるわ」

シモ「明るく……」

カナコ「そうよ、明るくね。ついでに笑顔で」

シモ「に、にこっ」

カナコ「そんな引きつった笑顔じゃダメよ。
    もっと明朗快活に、はい」

シモ「あ、あははー」

カナコ「まだ固いわね」

シモ「すみません、笑うのって苦手で」

カナコ「もっと腹の底から笑ってみなさい」

シモ「わ、わははははー」

カナコ「違う、こうよ。わっははははは!」

シモ「わっははは……!」

カナコ「わっははははは!」

タカシ(何やってんだこの人達……)


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 21:52:59.49 ID:EXlW84EK0

カナコ「うん、表情が崩れていい感じになってきたわね」

シモ「そ、そうでしょうか」

カナコ「その顔でタカシに明るく話しかけてみなさい」

シモ「明るく……と言われても、何を話せばいいのか」

カナコ「話題なんて事務的なことでいいのよ。
    『洗濯済んだ?』とか『ディナーのメニューどうする?』とか」

シモ「洗濯済んだ?」

カナコ「ダメよ、シモーヌ。笑顔が消えてるわ。
    あとそんな話し方じゃ全然ダメよ。もっと明るく」

シモ「せっ、洗濯済んだ?」

カナコ「変わってないわよ。もっとこう、可愛らしく、
    『タカシくぅ~ん、洗濯もう終わったかなぁ?』くらいにしなさい」

シモ「た、タカシくぅ~ん、洗濯もう終わったかなぁ?」

カナコ「はいそこで笑顔!」

シモ「にこっ!」

カナコ「完璧だわ……自分のプロデュースの才能が怖い」

シモ「完璧に引かれると思います……」


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 21:59:57.40 ID:EXlW84EK0

シモ「あの……差し出がましいようですが」

カナコ「何?」

シモ「私が思うに……こういう小細工は逆効果なのではないかと」

カナコ「そうかしら?
    ちょっとくらい媚びることは必要だと思うけど」

シモ「……別にタカシとの仲を深めたいとかじゃなくて、
   気まずさを解消したいだけなんです……
   普通に接することができるようにしたいんです」

カナコ「うーん、でも普通にしてて気まずさがなくなるとは思えないわ」

シモ「そうでしょうか」

カナコ「ええ、あなたたち二人ともどちらかといえば口下手な方でしょう」

シモ「そう言われれば、そうですね」

カナコ「気まずさを消し去るためには
    何かしらのブレイクスルーが必要なのよ。
    あなたたち口下手同士のコミュニケーションで
    そんなブレイクスルーが生まれるとは到底」

シモ「う……」

カナコ「タカシもくそ真面目で人付き合い下手そうだし。
    だからこそシモーヌを避けてるんでしょうけどね」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 22:02:18.77 ID:EXlW84EK0

シモ「じゃあ、どうすればいいんでしょう」

カナコ「そのうち元に戻るでしょう。
    時間が解決してくれるわ」

シモ「そううまくいくでしょうか……」

カナコ「同じ屋根の下で生活してるんだから、
    そんなに時間はかからないと思うわよ」

シモ「だといいんですが」

カナコ「ところで、そろそろディナーの支度をする時間じゃなくて?」

シモ「あっ、そうでした。
   では失礼いたします」

カナコ「頑張ってね、シモーヌ」

シモ「え? あ、はい」

カナコ「……」


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 22:08:17.68 ID:EXlW84EK0

タカシ「……」

シモ「あっ、タカシ……」

タカシ「……えっああ、何?」

シモ「今日のディナーだけど……」

タカシ「ああ、僕が用意しておくよ」

シモ「そ、そう? なにか手伝うこととかない?」

タカシ「あっいや、べ、別に大丈夫……かな」

シモ「あ、じゃあ何かあったら呼んで……
   私ワニータ男爵にエサあげてくるから」

タカシ「あ、うん……」

シモ「……」

タカシ「……」

シモ(やっぱり気まずい)


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 22:15:19.06 ID:EXlW84EK0

翌日、学校。

シモ「はあ……」

タクト「どうしたの? シモーヌちゃん」

シモ「つ、ツナシくん」

タクト「タクトでいいよ。
    今日は奥様と一緒じゃないんだね」

シモ「奥様はタカシと一緒に屋上でご昼食です。
   私は教室に残って奥様の分の宿題をやっておくように命じられました」

タカシ「へ~、ワタナベさんも宿題サボったりするんだ」

シモ「いえ、本当はやってあるんですけどね」

タカシ「え、じゃあなんで?」

シモ「気を回してくださって……
   いえ、それよりツナシくん」

タクト「タクトでいいってば。で、何?」

シモ「ツ……タクトくんは、誰かと気まずくなったとき、
   どうやって仲直りしますか」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 22:19:52.61 ID:EXlW84EK0

タクト「誰かと気まずくなったとき……?
    んー……どうだろ」

シモ「でもタクトくんが誰かとそういう関係になるのって
   あんまり想像できないですね」

タクト「えー、そう見える?
    僕だって結構人間関係で悩んだりしてるんだけどなー」

シモ「そうだったんですか、意外です」

タクト「で、誰かと気まずくなったとき……だっけ。
    そういう時はだね」

シモ「はい」

タクト「僕なら殴り合う……かな」

シモ「な、殴り合う……」

タクト「ああ、お互いの鬱憤を拳に込めてぶつけ合う!
    なかなかすっきりするよ」

シモ「いえ、殴り合うとかはちょっと」

タクト「ああ、そうか。シモーヌちゃん女の子だしね」

シモ「はい」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 22:25:57.18 ID:EXlW84EK0

タクト「うーん、じゃあやっぱり
    気まずくなった原因にもよるのかな」

シモ「原因、ですか」

タクト「そっ。で、シモーヌちゃんは
    誰と喧嘩しちゃったの?」

シモ「……別にケンカしたわけじゃないです」

タクト「そっか、またなんかあったらいつでも相談して。
    僕ならいつでも力になってあげられるから」

シモ「あっ、はい。ありがとうございます」


シモ(気まずくなった原因……か。
   原因はタカシがバニシングエージを裏切って
   おとな銀行に戻ってきた、っていうことに
   タカシが引け目を感じてるから……?)

シモ(じゃあ私がそんなこと気にしなくていいよ、って
   タカシに言えばいいのかな……)

シモ(でもタカシの性格を考えると
   私が言ったことで
   またそれを気にしちゃいそうだし……うーん)


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 22:32:41.11 ID:EXlW84EK0

カナコ「ただいま、シモーヌ」

シモーヌ「おかえりなさい奥様……とタカシ」

タカシ「た、ただいま」

カナコ「ねえ、さっきタカシともちょっと話したんだけど」

シモ「なんですか?」

カナコ「帰りにカラオケに行こうと思うの。どう?」

シモ「カラオケ……ですか」

タカシ「……」

シモ「良いですね。ご一緒します」

カナコ「そう、良かったわ。
    じゃあ今日は夜までパーッと歌って騒ぎましょう」

シモ「はい」


シモ(やっぱり奥様なりに気を使ってくれてるんだな)

ケイト「……」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 22:34:47.18 ID:Rc7iZkI90

タカシはラスボスの器
三話の最後を見れば確定的に明らか



17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 22:37:19.60 ID:gm7DFNur0

でもつまんない君だぜ


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 22:37:22.22 ID:EXlW84EK0

カラオケニチゴ。

カナコ「ここよ」

シモ「へえ。こんな場所にカラオケ屋さんあったんですね」

カナコ「あら、知らなかったの」

シモ「知りませんでした……
   た、タカシは知ってた?」

タカシ「い、いや……知らなかったな」

シモ「あ、そ、そう……」

カナコ「早速入りましょうか。
    入っても驚いちゃダメよ」

シモ「えっ、どういうことですか」

うぃーん

ケイト「い……いらっしゃいませ」

シモ「委員長?」

カナコ「ここ、委員長のご実家なんですって」

ケイト「……実家ではないわよ」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 22:40:58.49 ID:EXlW84EK0

ケイト「今日はなんの用……?」

カナコ「あら、それがお客に対する態度かしら」

ケイト「くっ……」

シモ「あの、何かあったんですか」

カナコ「実はね、この前偶然化学室の前を通りかかったら」

ケイト「うわああぁぁぁあぁぁぁぁっ!!」

シモ「え、な、何ですか」

カナコ「うふふふふ」

ケイト「はあ、はあ……
    ほ、本日はソフトドリンクと軽食をサービスさせていただきますので……」

カナコ「あらそう? ありがとう。悪いわね」

ケイト「いえ、ごゆっくりお楽しみください……」

カナコ「うふふ」

シモ「あの、一体何が……」

カナコ「彼女もまた人の子だということよ」

タカシ「……」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 22:47:36.42 ID:EXlW84EK0

カナコ「さて、カラオケなんて久々ね」

シモ「私は初めてです」

カナコ「あら、そうだったかしら? タカシは?」

タカシ「僕は剣道部の友人に誘われて、何度か」

カナコ「ふうん……」

シモ(番号……? 番号を入れるのか……?
   マイク使うのは無料……?)

カナコ「そうだわ、じゃあまずはタカシとシモーヌで歌いなさい。
    デュエット曲をね」

シモ「!」

タカシ「えっ、な、なぜです奥様」

カナコ「いいじゃない、初心者にカラオケの勝手を学ばせる意味でも」

タカシ「カラオケに勝手もクソも……
    ただ歌いたい曲入れて歌いだけですよ」

カナコ「初心者にはそれすらもハードルが高いのよ。
     ほら、二人で歌う曲選びなさい」

タカシ「う……」


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 22:55:44.79 ID:EXlW84EK0

シモ「……な、何歌う……?」

タカシ「あー……なんでもいいけど」

シモ「私あんまり歌とか知らないから」

タカシ「僕も詳しい方じゃないし……」

カナコ「……」

ガチャ
ケイト「ドリンクお持ちしました」

カナコ「ああ、そこ置いといて」

シモ「……」
タカシ「……」

ケイト(尋常じゃないくらい陰気ね、この部屋……)

カナコ「委員長」

ケイト「はい、なんでしょう」

カナコ「デュエット曲の定番といえば何かしら」

ケイト「……愛が生まれた日?」

カナコ「よし、じゃあもうそれ入れなさいふたりとも」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 23:00:27.67 ID:EXlW84EK0

タカシ「恋人よ今瞳を閉じてー高鳴る胸が二人の言葉ー……」

シモ「キャンドルの炎に揺れてるプロフィールー世界で一番素敵なー」

タカシ「夜を見つめてるー」
シモ「よ、夜を見つめてるー」

カナコ「楽しそうに歌いなさい、二人とも。
    デュエットってのはくっついて歌うものよ」

ケイト「そうなの?」

タカシ「く、くっつくのはちょっと……愛が生まれた日ー」
シモ「あ、愛が生まれた日ー」

タカシ「この瞬間にー真実はひとつだけー」
シモ「この瞬間にー真実はひとつだけー」

シモ「あなたとーならーばー生きてゆーけーるー」

タカシ「愛が生まれた日ー」
シモ「愛が生まれた日ー」

タカシ「この瞬間にー永遠が始まるよー」
シモ「この瞬間に永遠が始まるよー」

ケイト「シモーヌさん、歌上手いわね。
    必死に歌ってる感じもかわいいわ」

カナコ「タカシは聞くに耐えないわね」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 23:06:52.51 ID:EXlW84EK0

シモ「ふう……」

カナコ「ダメねー、もっと楽しく歌わないと」

シモ「すみません、慣れてなくて。
   歌っただけでちょっと疲れちゃいました、はあ」

カナコ「ジュース飲んで休憩してなさい」

シモ「はい」

タカシ「僕もう一曲歌っていいですか」

カナコ「ええ、いいわよ。なにか得意な曲でもあるのかしら」

タカシ「B'zを歌わせれば僕の右にでるものはいません」

カナコ「そう、色んな意味で聞いてみたいわね」

ケイト(つまんないくんがB’z……ブッ)

シモ(びーず……?)

ケイト「あ、私そろそろ仕事に戻らないと」

シモ「私ちょっとお手洗い行ってきます、奥様」

カナコ「ええ、行ってらっしゃい」

タカシ「……」


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 23:14:15.12 ID:EXlW84EK0

廊下。

ケイト「ねえ、シモーヌさん」

シモ「はい?」

ケイト「あなたたちがカラオケに来るなんて、珍しいわよね」

シモ「そうですね。私は初めて来ました。
   タカシは何度か来ていたようですけど」

ケイト「ああ、確かに彼はよく一人で来るわね」

シモ「えっ? 剣道部の友達と来てるって……」

ケイト「え?」

シモ「……」

ケイト「……」

シモ「……」

ケイト「ま、まあとにかく。来たからには楽しんでいって。
    知ってる? 歌って言うのは人の心を軽くしてくれる」

シモ「へえ」


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 23:23:05.18 ID:EXlW84EK0

シモ「委員長も歌お好きなんですね」

ケイト「え、ああまあね。こういう店に住んでるしね」

シモ「仕事の合間に歌ってたりとか」

ケイト「ないわ(即答)」

シモ「そ、そうですか」

ケイト「そんなことより、早く部屋に戻ったほうがいいわよ。
    2人しかいないんだからすぐ順番回ってくるんじゃない」

シモ「そうですね、じゃあこれで」

ケイト「ええ。最期まで楽しんでいってね」

シモ「はい。奥様に誘われてきたんですけど、来てよかったって思ってます」

ケイト「そう。それじゃ」

シモ「はい」

シモ(部屋どこだっけ……)


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 23:26:46.09 ID:EXlW84EK0

シモ(あ、ここだここだ。タカシの歌声が聞こえる)

ガチャ
シモ「ただいま戻りました」

カナコ「あっ」

タカシ「ぼっくにもーシモーヌをーあいせーるーとー!
     そっのってっをーかっさねってーしーらーせーてー!」

シモ「ん?」

タカシ「シモーヌのぬくもりがくーれるー!」

シモ「えっ?」

カナコ「……」

タカシ「しょお―――っどぉう!」

シモ「……」

カナコ「……」

タカシ「ふう、やっぱりB'zはいいですね奥様……あっ」

カナコ「あーあ……」


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 23:30:37.67 ID:EXlW84EK0

シモ「……」

カナコ「……」

タカシ「シモーヌ……いつから」

シモ「僕にもシモーヌを……のとこから……」

タカシ「……」

カナコ「……」

シモ「……」

タカシ「……」

カナコ「……」

シモ「……」

ガチャ
ケイト「ハニートーストお持ちしました」

カナコ「あ、ああ……そこ置いといて」

ケイト(空気が重いわねこの部屋……)

シモ「すみません奥様……私帰ります」

カナコ「あっ、シモーヌ!」


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 23:30:50.98 ID:ULtSR9Gw0

タカシwwww


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 23:31:35.58 ID:Rc7iZkI90

今の替え歌で確信した
やはりタカシはボスの器



42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 23:35:30.10 ID:EXlW84EK0

タカシ「ああああああぁぁぁぁぁぁあああ!!
    シモーヌに聞かれたあああ!!
    うおあああああああああああああ!!!」

カナコ「やめなさいタカシ!
    ハニートーストに顔をうずめてどうするの!」

タカシ「僕はもうここで死にます!」

カナコ「ハニートーストで死ねると思ったら大間違いよ!」

ケイト「……なんだか大変みたいね」

カナコ「委員長、あなたはシモーヌを追いかけて」

ケイト「えっ? 私仕事中……」

カナコ「素直に言うことを聞きなさい、ばらすわよ。
    化学室の中でノリノリで踊……」

ケイト「すぐにシモーヌさんを追いかけるわ」だっ

タカシ「ヘッドを殺して僕も死ぬ!」

カナコ「だから替え歌はヤメなさいといったのに……
    それになんでそこでヘッドが出てくるの」


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 23:39:57.44 ID:EXlW84EK0

ケイト「どこへ行っちゃったのかしら、シモーヌさん……あっいた」

シモ「い、委員長さん」

ケイト「よかった、遠くへ行ってなくて」

シモ「この辺の道あんまり知らなくて
   一人だと迷子になりそうだったんで……」

ケイト「そう……」

シモ「……」

ケイト「……あの、さっきの話なんだけど」

シモ「き、聞きたくないです」

ケイト「目を逸らしちゃダメよ」

シモ「い、イヤです……
   だってそういうことなんですよね……」

ケイト「そうね。だからこそ……」

シモ「で、でも」

ケイト「綺羅星!」

シモ「きらぼ……えっ!?」


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 23:42:11.78 ID:Rc7iZkI90

文字だけ見ても「きらぼ……ハッ!」の流れは笑えるんだな


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 23:44:29.42 ID:EXlW84EK0

ケイト「やはりあなた、セクレタリーね」

シモ「そ、そういうあなたは……まさかレイジングブル!?」

ケイト「イブローニュだッ!
    それよりダイ・タカシのことなんだけど」

シモ「はい」

ケイト「彼がバニシングエージを抜けて
    おとな銀行に戻った理由も、もうなんとなく察しはつくでしょ」

シモ「は、はい……」

ケイト「ダメな男よね、
    野心のために捨てなきゃいけない女を
    忘れることが出来ないなんて」

シモ「あの、委員長さんは
   タカシのこのこと、分かってたんですか」

ケイト「ええ。私だけじゃなくて
    クラスの全員が知ってると思うわ、
    ダイ・タカシはシモーヌ・アラゴンが好きだってね」

シモ「え、ええっ!?」

ケイト「はたから見ててバレバレだもの……
    あなた本人が感づかなかったのが奇跡よね」


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 23:47:06.43 ID:uTjkXqW40

どう見たらサンドバック先輩に見えんだよwwwww


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 23:49:42.28 ID:EXlW84EK0

シモ「も、もしかして奥様も全部わかってて!?」

ケイト「でしょうね」

シモ「じゃあ笑顔で接しろとか
   ちょっとくらい媚びたほうがいいとか言ってたのも
   カラオケに誘ったのも……」

ケイト「……」

シモ「いや、それ以前に!
   タカシが私となんとなく気まずい感じになってたのは、
   出戻りってことに引け目を感じていたからじゃなくて……
   つまり私の……」

ケイト「大丈夫? 顔真っ赤よ」

シモ「い、委員長さん……いえ、恋愛極道さん!
   私はいったいどうすれば……」

ケイト「フッ……あなたが何かする必要はないわ。
    向こうの方からあなたに惚れたんですもの、
    相手の男がぶつかってくるのを
    どーんと構えて待っていなさい! フンス!」

シモ「さすが恋愛極道……頼もしいです」

ケイト「恋愛相談ならいつでも受け付けるわ。
    じゃあ、頑張ってね」


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 23:53:40.49 ID:EXlW84EK0

シモ(知らないのは私だけだったのか……
   そのうえ奥様の手の上で遊ばれて……)

カナコ「シモーヌ!」

シモ「あっ、奥様」

カナコ「委員長から居場所を聞いたの。
    すぐ見つかってよかったわ」

シモ「あの……タカシは」

カナコ「ああ、別の道から帰るって……」

シモ「そうですか……」

カナコ「……」

シモ「……」

カナコ「ショックだった?」

シモ「ショックというか……驚いたというか……
   引いたというか」

カナコ「正直ね。まあ仕方ないわね、
    あんな替え歌を熱唱されちゃあね」

シモ「よくよく考えてみるとキモいです」


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/27(日) 23:58:09.34 ID:EXlW84EK0

カナコ「そう言わないであげて。
    タカシのリビドーはああ見えて純粋なのよ」

シモ「はあ、そうですか……あの」

カナコ「何?」

シモ「奥様はいつから知ってたんですか」

カナコ「タカシにおとな銀行に戻りたい、って言われたときに
    初めて知ったわ」

シモ「タカシから打ち明けてきたんですか」

カナコ「戻りたい理由を聞いても答えを濁すから、
    きつく問い詰めてみたら……」

シモ「……」

カナコ「恥ずかしそうに、シモーヌが好きなんです、って」

シモ「タカシ……」

カナコ「あっ、今のは私じゃなくて
    タカシの口から聞くべきだったわね」

シモ「いえ、いいんです……
   それに、タカシにそう言われても、
   私どうすればいいのか分からなくて……」


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 00:03:00.46 ID:xF4sWVME0

カナコ「ああたは、タカシのことどう思うの?」

シモ「……わかりません」

カナコ「気まずいから打ち解けたい、って思うから
    少なくとも嫌いじゃないわよね」

シモ「……それは仕事に影響が出るからであって
   個人として仲良くしたかったわけじゃないです」

カナコ「そう。
    あなた、他に好きな人がいたりしないの?」

シモ「……」

カナコ「……」

シモ「……わかりません……」

カナコ「そう……今日は帰ってゆっくり休みなさい。
    気持ちを落ち着けて、自分の答えを出すといいわ」

シモ「はい、でも仕事は」

カナコ「タカシに全部やらせるわ。
    可愛いシモーヌに悩みの種を与えたんですもの、
    それくらいのバツは当然よね」

シモ「はい、じゃあお言葉に甘えて……」


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 00:09:12.75 ID:xF4sWVME0

翌朝、学校。

シモ(一番に教室についてしまった)

シモ(誰もいない教室って言うのも新鮮だな)

シモ(いっつも一緒に登校するからな……奥様と)

シモ(あと……タカシと)

シモ(奥様は『気持ちの整理がつくまで一人で登校していい』って
    言ってくれたけどいつまでもそれに甘えるわけには行かないよね)

ガラッ
タクト「やったー、一番乗り……じゃなかったか」

シモ「タクトさん」

タクト「おっはよ、シモーヌちゃん!」

シモ「……おはようございます」

タクト「今日はひとり? 珍しいね。奥様は?」

シモ「奥様は後からタカシと一緒に来られます」

タクト「へー、そうなんだ……
    シモーヌちゃん」

シモ「はい?」


74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 00:16:28.25 ID:xF4sWVME0

タクト「浮かない顔してるけど、なんかあった?」

シモ「あ、いえ……その」

タクト「なに? 昨日も言ったけど、
    僕でよかったら相談にのるし、力になるよ」

シモ「あ、じゃあ……えっと……
   タクトくんって、誰かから好きだって言われたことありますか」

タクト「ん、うーん……ないかな」

シモ「ないんですか、意外です」

タクト「そう? そんなにモテるように見えるかな」

シモ「はい、見えます」

タクト「ははは、ありがと。
    それより何? シモーヌちゃんは誰かから告白されたりでもしたの?」

シモ「えっ……それは……」

タクト「ふーん、されたのか……
    いいねぇモテモテでー、青春の謳歌って奴だねえ、うんうん」

シモ「……」

タクト「それで、告白されたけど
    どうしたらいいかわからないで悩んでるんだ」


79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 00:21:21.79 ID:xF4sWVME0

シモ「まあ、簡単にいえば」

タクト「ふーむ……誰から告白されたかにもよるなー」

シモ「あの」

タクト「何?」

シモ「タクトさんは、その……
   私周りの噂とか、知らないですか」

タクト「シモーヌちゃんの噂? いや、何も知らないけど」

シモ「あ、知らないんですか……」

シモ(この手のことには鈍感なのかな)

タクト「まっ、自分の気持に正直になるのが一番だと思うよ。
    好きなら付き合う、好きじゃないなら付き合わない。
    色々しがらみや厄介ごとはあるかと思うけど、
    まず自分の気持を最優先させなきゃきっと後悔する」

シモ「はぁ……」

タクト「ま、そう出来れば苦労はないんだけどね。
    僕も好きな子いるんだけどさ」

シモ「えっ?」


81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 00:24:59.16 ID:xF4sWVME0

シモ「タクトさん……好きな人いるんですか」

タクト「あっ、他の人には内緒にしといてね」

シモ「あ……はい」

タクト「でも恋愛というのは難しいよねぇ、
    何かを得れば何かが犠牲になる……
    恋愛の場合それは人間関係なわけだからねえ。
    しかし僕が思うに……」

シモ「……」ガタッ

タクト「ん、どうしたの?」

シモ「すみません、ちょっとお手洗いに」

タクト「ああ、行ってらっしゃい」

シモ「はい……失礼します」
ガラッ

シモ(好きな人いるんだ、タクトくん……)

シモ(そうだよね……いるよね、好きな人くらい)

シモ(私がタクトくんを好きなように)

シモ(タカシが私を好きなように……)


90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 00:34:30.74 ID:xF4sWVME0

便所。

シモ「うう、ぐすっ」

シモ(本当にもうどうすればいいんだろう)

シモ(タクトくんのことは諦める?
   最初から諦めていたようなもんだったけど)

シモ(それでタカシと付き合う?)

シモ(でもそれじゃタカシがタクトくんの代わりみたいだ)

シモ(それにタカシの好意に甘えてるだけ……)

シモ(なんか甘えてばっかりだな私)

シモ(こんなんじゃなかったのに)

シモ(昔は奥様への復讐に燃えてて……
   そのために独りで生きてやるって)

シモ(でも今は……)

ケイト「あれっ、シモーヌさん」

シモ「あっ、委員長さ……綺羅星!」

ケイト「別にやらなくていいわよ」


94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 00:44:18.89 ID:xF4sWVME0

ケイト「どうしたの? 泣いてたみたいだけど。
    ダイタカシとなんかあった?」

シモ「いえ……それとは関係ないです」

ケイト「そう」

シモ「でもどうすればいいのか
   もっと分からなくなってしまいました」

ケイト「何があったのか、詳しくは聞かないけど……
    泣きたい時には素直に泣いていいのよ」

シモ「はい……」

ケイト「恋というのは傷つくことも多いからね。
    私も昔はよく枕を血で濡らしたものよ」

シモ「さすが恋愛極道……」

ケイト「そろそろ教室に戻りましょう。
    HRが始まるわ」

シモ「はい」

カナコ「シモーヌ! シモーヌ、どこにいるの?」

シモ「あれっ、奥様?」


96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 00:50:25.77 ID:xF4sWVME0

カナコ「あっ、こんなところにいたのシモーヌ」

シモ「どうしたんですか奥様、血相変えて」

ケイト「騒々しいわね」

カナコ「委員長! あなたでしょう、
    昨日のタカシのことをみんなに言いふらしたの」

ケイト「誰にも言ってないわよ。
    Twitterに書いたら2000回リツイートされただけで」

シモ「非公式でいっぱいリツイートされたらリプ欄埋まって面倒ですよね」

カナコ「そんなこと聞いてないわよ。
    その委員長のツイートからクラスの子がタカシのことだって特定して
    クラスのみんなが『もう一度ちゃんとシモーヌにコクれ』って騒いで」

ケイト「へぇ」

カナコ「タカシったらそれに乗せられちゃって」

シモ「はぁ」

カナコ「昨日の替え歌の完全版を教壇の上で歌おうとしているわ」

シモ「全力で阻止しましょう!!!」


97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 00:51:58.69 ID:2a4PMukq0

なんてこったい・・・


99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 00:53:53.67 ID:jNu3iiUo0

タカシったらw


101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 00:56:53.87 ID:xF4sWVME0

教室。

わいわいがやがや

「よっタカシ!男を見せろ!」
「シモーヌたんをいてこませ!」
「お前の美声で落としたれ!」
「替え歌で告白ってなんだよ」
「俺もシモーヌちゃん好きなんですけど」
「よくわからんけど面白そうだな」
「Twitterで話題になってた乗ってあいつなの?」
「ちょっと笑いこらえきれない」
「王の柱」「ダメよスガタくん」

ケイト「想像以上の騒ぎになってるわ」

カナコ「まずいわね、どうしようかしら」

シモ「今すぐ止めましょう!
   あんな曲を歌われたら私と、タカシと、
   そして奥様も恥なんですよ!」

「あっ!シモーヌちゃんだ!」
「タカシー!シモーヌきたぞー!」
「ついにメインゲストご登場!」
「シモーヌかわいい!」

タカシ「シモーヌ!」

シモ「タカシ!」


102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 00:58:20.63 ID:jNu3iiUo0

スガタはなにがしたいw


104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 01:00:17.42 ID:wBSTwc1PO

スガタ、王の柱撃ちたい病絶賛発病中かww


105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 01:02:48.01 ID:xF4sWVME0

タカシ「シモーヌ、僕はもう何も恐れない!
    つまんないくんと罵倒されようとも!
    出戻りだとバカにされようとも!
    ドヤ顔が気持ち悪いと言われようとも!
    僕のこのリビドーは熱く燃えたぎっているんだ!」

シモ「タカシ! やめて!」

カナコ「タカシにはもう人の声が聞こえてないわね」

タカシ「昨日もう君は知ってしまっただろうが、
    僕はシモーヌのことが好きなんだ!
    僕の銀河は君という綺羅星で光り輝いているんだ!」

「うおおおおおおおお」
「言った!すげえ!」
「恥ずかしいセリフだ!」
「というか恥知らずだ!」
「ひゅーひゅー」

ケイト「何を言ってんだこいつ」

シモ「タカシ! 分かったから!! もうそれ以上はやめて!!」

タカシ「聞いてくれ、シモーヌ!
    僕は君への気持ちを歌にした!
    この歌に乗せて君に僕の思いを伝える!
    B'zで、衝動!」

シモ「やああああめええええてええええええええ」


106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 01:06:40.05 ID:xF4sWVME0

タカシ「長い夜に目覚めてー! 馬鹿でかい船の中ー!」

シモ「……」

ケイト「歌下手すぎだろ」

タカシ「不意に大事なシモーヌをー! 傷つけたくなる!」

カナコ「……」

タカシ「綺羅星のフリーダム!」

ケイト「ん?」

タカシ「電気棺の前で立ち尽くすー!」

スガタ「あれっ?」

タカシ「ちっぽけな僕に気づいてほしいー!」

ワコ「これは……」

タカシ「僕にもシモーヌを愛せるとー!」

ケイト「そうか……彼が」

タカシ「その手を重ねて知らせてー!」

ワコ「ゼロ時間……!」


108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 01:08:47.29 ID:UcRbKoezO

まさかの巫女だと…


110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 01:11:06.13 ID:s0RtvJ/i0

巫女ソングの代わりに替え歌ww


111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 01:12:10.85 ID:xF4sWVME0

タクト「ふう、アプリボワゼが間に合ってよかった」

ワコ「タクトくん!タクトくんがアプリボワゼしたの?」

タクト「ああ。シモーヌちゃんの方を見てみたら、
    なんか必死に止めてほしそうにしてたからさ」

スガタ「にしても強引なやり方だな」

タクト「ごめんごめん、タカシは止められそうになかったし、
    僕に出来るのはこれしかないと思って」

タカシ「シモーヌのぬくもりがくれるー!」

スガタ「しかし、ゼロ時間内でこいつが動いているということは」

ワコ「シルシ持ち……」

タクト「綺羅星の一味か」

スガタ「どうする? タクト」

タカシ「しょおおおおおおおおおおおおおおおお・どう!!」

タクト「ほっとこう」

スガタ「そうだな」

ケイト「…………」
↑シルシ持ちであることがバレないようにひたすらジッとしている


112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 01:15:37.77 ID:wBSTwc1PO

ケイトww、てかタクト人の恋路を邪魔するとは銀河美少年の風上にも置けないヤツだな


114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 01:19:45.88 ID:xF4sWVME0

ゼロ時間終了後。

タカシ「ふう……どうだシモーヌ……あれ?」

シモ「タカシ、やめ……ん?」

カナコ「あら?」

「おいタカシー、早く歌えよー」
「シモーヌちゃんも聞きたがってんぞー」
「さっさと聞かせろー」

タカシ「えっ? 僕今歌った……」

カナコ「ちょっとなんか変な感じがしたわね、今」

シモ「気のせいじゃないですか」

ケイト(ゼロ時間が発動してた……って言いたいけどやめとこ)

シモ「そ、それよりタカシ!」

タカシ「シモーヌ! 僕の気持ちを受け止めてくれるか?」

「お返事タイムキター!」
「シモーヌちゃんはどう出るか!」
「振られるに2000円!」
「これで振られたら悲惨すぎるなタカシ」

シモ「う……」


116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 01:25:12.59 ID:xF4sWVME0

シモ「れ、恋愛極道……どうすれば」

ケイト「今あいつを見て分かったのは、
    あいつと付き合ったらろくなことにならないってこと」

シモ「私もそう思います」

ケイト「きっぱり振ってしまいなさい。
    そうすればお互いに後腐れもなくさっぱりするわ」

カナコ「私もそうしてくれたほうがありがたいわ。
    同じ船に住んでるのに
    私以外の二人がカップルだとやりづらいし」

ケイト「あなた二人をくっつけようとしてたんじゃ」

カナコ「ちょっとからかってただけよ☆」

ケイト「あなたって人は……」

シモ「おふたりとも、ありがとうございます。
   おかげで自分の気持に決着が付きました」

ケイト「うむ」

シモ「タカシ!」

タカシ「はいっ!」


119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 01:33:04.41 ID:xF4sWVME0

シモ「私はあなたを仕事の同僚という以上の関係では見られません」

タカシ「そ、そんな!!」

「ぶははは、フラれてやんの!」
「かっこわるすぎだろー」
「我が剣道部の恥だよ恥」

カナコ「ま、これで二人の気まずさもなくなるでしょ」

シモ「だといいですけど」

カナコ「安心しなさい。
    気まずい、っていうのはお互いにモヤモヤを抱えてるから生まれるの。
    こうやってスッパリ自分の気持をぶつけあったあなたたちは
    もう何もモヤモヤなんてないでしょう」

シモ「はい……」

ケイト「振った側と振られた側が一緒にいて気まずくならないわけが……ブハァッ!?」

カナコ「何か言ったかしら委員長」

シモ「奥様、一般の方に殺人パンチはお控えください……」

カナコ「まっ、ともかくタカシも割りきって仕事してくれるでしょ。
    まだタカシがあなたを避けるようなら遠慮無くイジめちゃっていいわよ」

シモ「はい、そうします」


121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 01:36:26.98 ID:HRBM8YgC0

あのパンチは人を本当に殺すだろ


122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 01:36:47.88 ID:jNu3iiUo0

ケイト可愛そうw


123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 01:37:31.80 ID:xF4sWVME0

昼休み。

シモ「もぐもぐ」

タクト「今日もひとりで昼食?」

シモ「あ……タクトさん」

タクト「タカシと奥様は?」

シモ「タカシは体育倉庫に引きこもってて、
   奥様は出てくるように説得してます」

タクト「はっはは、こっぴどく振っちゃったからね」

シモ「はい」

タクト「……実はさ、タカシの告白妨害したの、僕なんだ」

シモ「えっ? どうやって」

タクト「どうやってかは言えないけどね」

シモ「まさかアプ……」

タクト「ん?」

シモ「あっいえ、何でもないです」


124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 01:37:31.88 ID:pW2VzEaG0

このSS、タカシもアレだけど何気にひがにしさんも酷い扱いされてると思うの


125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 01:44:08.26 ID:xF4sWVME0

シモ「でも、どうして?」

タクト「え、何が」

シモ「どうしてタカシの告白を妨害してくれたんですか?」

タクト「シモーヌちゃんが困ってそうだったからさ」

シモ「……それだけですか?」

タクト「そーだねー。まぁあのタカシの暴走っぷりが
    目に余るって言うのもあったけど。
    一番はやっぱりシモーヌちゃんの困る顔をみたくなかったから……かな」

シモ「……ありがとうございます」

タクト「いやいやお礼なんていいよ」


シモ(どうして、どうしてこんなに優しくしてくれるんだろう)

シモ(ダメだよ……こんなことされたら……タクトくんのこと)


タクト「一緒にお昼ごはん食べていいかな?
    スガタもワコも演劇部に呼び出し食らっててさ、
    僕もひとりなんだよね」

シモ「え……」


127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 01:45:58.84 ID:HRBM8YgC0

無自覚なんですよね…タクトさん恐ろしいわー


130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 01:53:15.85 ID:xF4sWVME0

タクト「どう? いいかな」

シモ「あ……いえ、私は……」

タクト「ん?」

シモ「私、奥様のところ行ってきます。
   すみません、せっかく誘ってくださったのに」

タクト「いやいや、気にしないで。
    やっぱりシモーヌちゃんは奥様やタカシと
    一緒にいるのがしっくり来るしね」

シモ「はい。さようなら、タクトくん」

タクト「うん」


シモ(そうだ、これでいいんだ。
   一緒に御飯食べたりなんかしたら、
   タクトくんのこと諦められなくなっちゃう)

シモ(今の私には、大嫌いな奥様と、
   私のことを好きなタカシがいてくれる)

シモ(そこから抜けだして恋をするのは、
   誰にも甘えずに本当に独りで生きられるようになってからだ)

シモ(そのときにはまたきっと、
    タクトくんでもタカシでもない他の誰かを好きになるんだろう)


132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 02:00:08.89 ID:xF4sWVME0

ケイト「あら、シモーヌさんどこに行くの?」

シモ「奥様のところに!」

ケイト「ああ、ワタナベさんならダイタカシと一緒に食堂よ。
    泣いてる彼と一緒にパスタすすってるわ」

シモ「あっ、はい……あ、委員長さん」

ケイト「ん?」

シモ「今回のことで色々アドバイスとかしてくださって、
   ありがとうございました」

ケイト「あれくらいならお安いことよ。
    何かあったらまたこの恋愛極道を頼りなさい」

シモ「いえ、今度恋愛するときは
   誰にも頼らないようにやってみようと思います」

ケイト「そう、頼もしいわね。頑張って」

シモ「はいっ」

ケイト「フッ……少女はこうして大人になっていくのね」

ミドリ「あっ、ニチさん。化学室にカラオケセット持ち込んだでしょ。
   ダメよあんなの学校に持ってきちゃ」

ケイト「すぐ持って帰ります」


133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 02:01:34.45 ID:jNu3iiUo0

やっぱケイトの扱いひどいwwwww


135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 02:05:56.56 ID:xF4sWVME0

食堂。

シモ「奥様!」

カナコ「あら、シモーヌ。教室でお昼食べてたんじゃなかったの」

シモ「いえ、やっぱり奥様たちと食べたくなって」

タカシ「うおあああああ!!」ばくばく

シモ「た、タカシは一体……」

カナコ「やけ食いよ……」

タカシ「シモーヌ!」

シモ「っ!」

タカシ「ここのペペロンチーノ美味しいよ。
    シモーヌもどうだい?」

シモ「……うん、じゃあ私も食べようかな」

カナコ「私の分もお願い、シモーヌ」

シモ「かしこまりました、奥様」

カナコ「みんな仲直り。大団円ねっ」


    お  わ  り


143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 02:11:22.97 ID:wBSTwc1PO

乙、最終決戦じゃザメクのパイルの一つくらいは切り落としてほしいねタカシには


146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 02:18:17.88 ID:5onp1RoH0


きれいに締めたねえ




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本編の委員長もこんだけイイ奴だったら良かったな
可愛いけど、かなり重いキャラだから
[ 2011/03/28 21:46 ] [ 編集 ]
スタドラのSS増えないかなあ
まどか辺りと絡めれば面白くなりそうなんだけど
[ 2011/03/28 22:54 ] [ 編集 ]
誰もくっついてないのに爽やかスキッといい読後感だ
[ 2012/10/03 19:59 ] [ 編集 ]
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Cocos+

Author:Cocos+
時々SSも書くSS好きです。
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