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マミ「もう少し側にいて」

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:07:03.68 ID:G664KNCI0


――――だめ。




そう呟いたときには、もう遅かった。
いつのまにか巴マミの不敵な笑みが息のかかるほど近くにあり……。

「……」

艶かしい指の動きで、項を撫でられる。
思わず声を漏らせば、「ほら、あなただって喜んでるじゃない」と。




 
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:08:54.73 ID:G664KNCI0

「……ふざけないで」

「ふざけなかったらあなたの大事なもの、奪っちゃってもいいっていうの?」

「……ふざけないで」

もう一度言う。
声が酷く苛立っていたのかもしれない。巴マミは小さく溜息を吐くと、「やれやれ」
そう言わんばかりに起き上がった。

手を差し出される。
無視。

「……冷たいわね」

「あなたに対しては」

「……ふーん」


85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:11:30.54 ID:G664KNCI0

バカにしたような声が耳に障る。
私は少し乱れてしまった制服をきちんと調えると、巴マミに向き直った。
少し距離を置いたまま。

「いやあね、何もしないわよ」

「信用できるわけないでしょ」

「そ」

「帰るわ」

踵を返す。
けれど、それっきり足が動かない。「どうしたの」という意地悪な声が後ろから聞こえた。


87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:33:55.62 ID:G664KNCI0

「……」

どれだけ苛立ったって、どれだけ悔しくったって惨めだったって。
今の私には、この人の元を離れるわけにはいかなかった。

私は賭けに負けてしまったのだから。

賭けといっても簡単なもので、鹿目まどかと美樹さやか、どちらが50メートル走を
早く走るかというものだったのだけど。負けたほうが言うことをきく、という罰ゲームを
私が大見得切って出してしまったのだった。

「……っ」

たぶん、今の私の顔は耳まで真っ赤なのだろう。
巴マミがふふっと笑う。

「……何、すればいいの」

「さっきの続き」


88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:38:05.01 ID:G664KNCI0

「……なっ」

巴マミは今にも噴出しそうなのを堪えるように私に近付いてくると、私の髪にまるで
壊れ物でも扱うようにして触れた。

「……巴マミ」

「ま、あなたがいいんだったらだけど」

少し、ほっとする。
本気であんなことをされたら私は――

どうなっていたのだろう。
嫌だった、そのはずだ。だけど……心のどこかで、残念に思っているような自分もいて、戸惑った。
どうして私が。こんな女に。

「――だめよ」

必死に言葉を搾り出す。
「でしょうね」と巴マミは私から手を離した。


89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:40:14.03 ID:G664KNCI0

「だいたい私を――」

「……ん?」

「私を、抱いて……どうするつもりなのよ」

恥ずかしい。
ひたすらに恥ずかしい。“抱いて”なんて言葉を使わせないで欲しい。

「……どうするって」

巴マミの困ったような声。
それもそうだろう、きっと彼女も冗談のつもりだったはずで――

ふと顔を上げる。
真っ赤な顔をした巴マミと目が合った。


90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:42:02.58 ID:G664KNCI0

「……ど、どうしてあなたが赤くなってるのよ」

「……し、知らないわ、あなたこそ、変なこと言うから、だから……」

「変なことしようとしたのはどっち」

「うぅ……」

珍しく、縮まりこむ巴マミ。
その様子が、思わず可愛いと思ってしまった。


91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:44:47.29 ID:G664KNCI0

「……何も罰ゲーム決まってないの?」

こくり。
巴マミが頷く。

呆れた。
私はとっくの昔に勝ったときの罰ゲームを考えていたというのに。
「まどかに近付くな」なんて下衆な罰ゲーム。

「……さっさと決めとけばよかったのに」

「……いいのよ、あなたと話せるだけで良かったから」


92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:47:46.83 ID:G664KNCI0

突然、何を言い出すのだろう。
聞いているこっちまで恥ずかしくなってしまうような――

「……い、いいい今のは無し!無しよ!」

「……えぇ」

慌てたように言うと、巴マミは急に動き出した。
照れ隠しのつもりなのだろうか、結局何もしてないくせにどたどたと。

「……私たち、仲間なんかじゃないんだし」


96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:54:30.29 ID:G664KNCI0

そう、私たちは仲間なんかじゃない。
巴マミの言う通りだった。

だからこそおかしな賭けをして、今私はここにいて――

「……お茶、淹れるわね」

ようやくおかしな動きの止まった巴マミは、まだぎくしゃくした動きでそう言った。
「座っておいて」、と。
もうさっきこの部屋に入ったときの彼女に戻って。

だけど、私を刺すような、あの冷たい視線――それだけは消えていて。


97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 19:58:28.52 ID:G664KNCI0

「……」

私は返事をせずに、テーブルから少し離れた場所に腰を下ろした。
何もないのなら帰るわ、なんてことは言えなかった。
言いたくはなかった。

『……いいのよ、あなたと話せるだけで良かったから』

きっと、あのおかしな言葉のせいで。

「これでいいかしら、お茶」

「何でもいいわ」

「毒なんていれてないから味わって飲んでね」

毒を盛るような性質じゃないくせに。
私は何も言わずにカップを受取ると、口をつけた。


98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:00:24.83 ID:G664KNCI0

「……美味しい、なんて言葉は聞けないでしょうね」

「……」

美味しい。
確かに美味しかった。
それ以上に、懐かしかった。どうしてだか。

だから私は何も言わずに全部飲み干す。

「……味わって飲んでって言ったのに」

「お替り、あるんでしょ」

「えぇ」

ちゃぽちゃぽ。
文句を並べながらも、巴マミの表情はどこか嬉しそうだった。


99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:03:18.63 ID:G664KNCI0

「誰も飲み干してくれるなんてこと、なかったのに」

「……そう」

「それ以上に、誰も家に来なかったんだけどね」

自嘲気味に、彼女は笑う。
そうだ。巴マミに、家族はいない――

何度も何度も、彼女と共に戦ってきた。
その度にこの人から感じるのは――寂しい。
さっきのあの言葉だって、そこから出たものなのかも知れない。

「……はい」

淹れなおされたお茶の入ったカップをもう一度受取る。
巴マミは居心地悪そうに座りなおした。


100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:06:17.96 ID:G664KNCI0

「……」

それだけで何かを言おうとしているのがわかった。
何となく、その言葉も。

だけど、私はそんな彼女に手を差し出すほど優しくはなくって。

「……やっぱり、帰ろうかしら」

「えっ」

突然立ち上がると、巴マミは驚いたように私を見上げた。
私も、負けじと彼女を見下ろす。

「……でも」

「罰ゲーム、決めた?」

「……」

言い難そうに巴マミは俯いた。
きっとまどかなら、こんなことせずに言えるのだろう、「側にいます」と。
けれど私は優しくない後輩だから。


101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:08:01.24 ID:G664KNCI0



「……もう少し、側にいて」




それだけでいいわ。
小さく震えた声で、ぽつりと。





「……仕方ないわね」




笑ってやる。笑って笑って。
だけど、少しだけ、あなたの側にいてあげる。


終わり


103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:10:49.52 ID:XbWnMj2n0


マミほむ良いよな



104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:13:07.89 ID:xHOer/HU0

やっぱりほむマミ・まどさや(さやまども可)は鉄板だなって


105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/15(日) 20:13:40.36 ID:7YBJy1X80


和んだ




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[ 2011/05/18 00:00 ] まどか☆マギカSS | TB(0) | CM(3)
マミほむの微妙な距離がいい
[ 2011/05/18 00:14 ] [ 編集 ]
マミさん攻めかと思ったら、すごく可愛いマミさんでびっくりだよw
[ 2011/05/18 05:06 ] [ 編集 ]
エロ路線かと思ったら違った

でも可愛いからいいや
[ 2011/05/18 16:09 ] [ 編集 ]
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