素敵すぎるTOP絵をなななんとまたまたいただきました!2枚をランダム表示です!かわ唯!セシリアまどメガほむやすニャ!あっかりーん

エステル「リタ、デートをしてみたいと思わないんです?」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:03:43.12 ID:rV0nQj9o0

リタ「誰と?」

エステル「ユーリと」

リタ「なんで?」

エステル「え、リタはユーリのこと大好きなんですよね?」

リタ「はあ?」

エステル「違うんです?」

リタ「違うけど?」

エステル「じゃあ、私がユーリとデートしても?」

リタ「勝手にすれば?」

エステル「そうですか」

リタ「うん」




 
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:06:30.49 ID:rV0nQj9o0

翌日 郊外

ユーリ「ふぁあ……」

ラピード「……」

ユーリ「暇だな、ラピード」

ラピード「わふ」

ユーリ「ま、何もないのはいいことだなっと」

リタ「ユーリ」

ユーリ「よう、リタ。どうした?」

リタ「あの、エステルに何か誘われなかった?」

ユーリ「エステルに?いや、何も」

リタ「そ、そう」

ユーリ「どうかしたのか?」

リタ「べ、別に」

ユーリ「?」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:09:45.59 ID:rV0nQj9o0

同時刻 宿屋

カロル「よーし、これでどうだ!」

レイヴン「ふふん、そんな軟弱な手札じゃあおっちゃんには勝てないよ、カロルくん」

カロル「えー、なんでだよー」

ジュディス「……このまま南下していけばいいんじゃないかしら?」

フレン「そうだな。では今後の方針としては……」

エステル「すいません、フレン」

ジュディス「あら」

フレン「エステリーゼ様、どうかなさいましたか?」

エステル「ユーリはどこにいるんでしょうか?」

フレン「ユーリ?確か少し前に外に行くと言っていましたが」

エステル「そうですか」

フレン「ユーリに何か?」

エステル「はい、渡したい物があって」


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:13:00.41 ID:rV0nQj9o0

パティ「エステル、もしや婚約指輪かの?!」

エステル「ち、違います!」

ジュディス「あら、ユーリを狙っているのはパティやエステルだけじゃないわ」

パティ「なぬ!?もしや、ジュディ姉までも?!」

レイヴン「ユーリくんはモテモテだからねー。
      このレイヴン様もいっちょ乙女の恋愛前線に混じっちゃおうかな?」

パティ「ぬぬぬ……よもや男までライバルとは。恋の道は険しいのじゃぁ……」

エステル「もう、みなさんからかわないでください!」

フレン「ユーリならどうせ郊外にいるでしょう。お供します」

エステル「ああ、大丈夫です、フレン。
      一人で探しますから。それにフレンは大事なお話の途中のようですし」

フレン「しかし、エステリーゼ様お一人で出歩かれるのは……」

カロル「じゃあ僕がついて行くよ!」

パティ「うちもいくのじゃ!エステルに抜け駆けされては困るからの」

エステル「パティ!」

フレン「……まあ、二人も頼もしい護衛がいるというなら」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:16:44.86 ID:rV0nQj9o0

郊外

ユーリ「……」

ラピード「……わふ」

ユーリ「どうした、ラピード?」

ラピード「……」

ユーリ「ああ、エステルか。あとカロルにパティだな」

ラピード「わふ」

ユーリ「おい、ラピード、どこいくんだ?」


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:20:32.52 ID:rV0nQj9o0

エステル「あ、ユーリ」

ユーリ「よう。これはこれは白雪姫。小人を連れてどうなさいましたか?」

エステル「何ですか、それは?」

ユーリ「俺の故郷で流行っている挨拶。綺麗なお姫様にはこう言うんだ」

パティ「ユーリィ!うちが小人とはなにごとじゃあ!」

カロル「そうだ!そうだ!」

ユーリ「あーもう、悪かったよ。大戦士カロル先生、魅惑の女海賊パティ様」

カロル「ま、まあ、過ぎたことは気にしてたら始まらないからね」

パティ「ユーリはわかっておるのじゃ。うちのこの美貌は世界の魚も小躍りするからの」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:24:41.69 ID:rV0nQj9o0

ユーリ「で、何用だ?」

エステル「えっと、その……」

ユーリ「あー、カロル先生」

カロル「なに?」

ユーリ「少し喉が乾いたんだけど、何かいる?」

カロル「え、そうだなぁ……オレンジジュース!!」

ユーリ「パティは?」

パティ「ピーチジュースがいいのぉ!」

ユーリ「了解、じゃあ買ってくる。あ、エステルも付き合ってくれるか?」

エステル「あ、は、はい」

ユーリ「じゃあ、二人はここで待っててくれ」

カロル「はーい」

パティ「了解したのじゃ!」


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:27:35.98 ID:rV0nQj9o0

ユーリ「で、俺に何の用だ?しかも、あの二人の前じゃあ切り出しにくいなんて。
     内容によっては首を横に振るぞ?」

エステル「お心遣い、感謝します」

ユーリ「そんな礼はいいいから、早く話せ。もうすぐ店に着いちまう」

エステル「そうですね。あの、ユーリ」

ユーリ「ん?なんだ、それ?ノート?」

エステル「はい。私が昨晩必死になって書き上げたデートプランがここに載っています」

ユーリ「デート?」

エステル「あの、ユーリ。その、デートをして欲しいんです」

ユーリ「なんでまた?」

エステル「駄目ですか?」

ユーリ「いや、駄目ってわけじゃないけど。ま、とりあえずそのノート見せてくれるか?」

エステル「はい。勿論です」


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:31:29.10 ID:rV0nQj9o0

ドリンク屋

店員「いらっしゃいませ」

エステル「あの、オレンジジュースとピーチジュース、
      それからレモンティーと……ユーリはどれにするんです?」

ユーリ「コーヒーでいい。ブラック」

エステル「コーヒーのブラックをお願いします」

店員「はい。畏まりました。少々お待ちください」

エステル「あの、どうです?」

ユーリ「うーん、大まかな流れは良いんだけど、一つだけ疑問があるんだが。言ってもいいか?」

エステル「はい。どうぞ」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:34:17.12 ID:rV0nQj9o0

ユーリ「最後の夕日をバックにキスっていうのは絶対なのか?」

エステル「え?デートの締めくくりとはキスではないのですか?
      私が読んでいた恋愛小説は大体そうでしたけど」

ユーリ「あのなぁ。初めてのデートでキスっていうのはかなりハードル高いぞ?」

エステル「そうなんです?でも、愛しあっている二人なら……」

ユーリ「片思いだったらどうするんだ?」

エステル「どういうことでしょう?
      デートをすることは愛し合った二人にだけ許される行為なのでは?」

ユーリ「現実はそう甘くねえ。ただ暇だったから、食事をするだけなら、
     なんて理由でデートを受ける奴もいるからな」

エステル「そ、そんな……ユーリはリタのこと好きじゃないんです?」

ユーリ「生憎、愛情と好意の違いぐらいは知ってる」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:38:10.66 ID:rV0nQj9o0

ユーリ「それにな、エステル。
     お前が読んできた恋愛小説の登場人物ってみんな爽やかな感じだっただろ?」

エステル「はい、そうですけど?」

ユーリ「なら今度は俺のおススメを教えてやるよ。
     それには恋愛の影の部分が生々しく描かれてるからな」

エステル「そうなんですか?それは楽しみです!」

ユーリ「まあ、エステルはすぐ影響されそうだから、危ないかもしれないけどな」

エステル「そんなこと……」

店員「お待たせしましたー」

ユーリ「お、待ってました」

エステル「ありがとうございます」

店員「合計で500ガルドになります」

ユーリ「んじゃ、丁度」

店員「ありがとうございましたー」

エステル「では、カロルとパティのところに戻りましょう」

ユーリ「そうだな」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:40:55.55 ID:rV0nQj9o0



リタ「やっぱり、エステルのはただの冗談よね。はは、本気にしちゃってバカっぽい……」

ラピード「ワン!」

リタ「きゃ!え、なによ?ラピード」

ラピード「ヴァウ!!」

リタ「ちょっと、服を噛むなってば!なんなのよ、一体?」

ラピード「わふ」

リタ「なに?そっちになんかあるの?」

ラピード「わふ!」

リタ「そっちは今来た道なんだけど?」

ラピード「ワウワオーン!!」

リタ「わかったわよ!行けばいいんでしょ、行けば!」


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:44:00.18 ID:rV0nQj9o0

郊外

ユーリ「おまたせ。ほい、カロル先生のオレンジジュース」

カロル「ありがとう、ユーリ!」

ユーリ「パティ様ご所望のピーチジュースでございます」

パティ「うむ。よきにはからえ。くるしゅうない、近くにくるのじゃ」

ユーリ「じゃあ、お言葉に甘えて……」

パティ「うむ!こうして肩を寄せ合えば、まるで夫婦のようじゃのぉ」

ユーリ「そうだな。惜しむらくは俺がパティ様の眩し過ぎる容貌に霞んでしまうことでしょうか?」

パティ「そんなことはないのじゃ。ユーリは十分にかっこいいのじゃ」

ユーリ「そうかい。ありがとよ」

エステル「ユーリ、あまりパティをからかわないほうが……」

ラピード「わふ!」

ユーリ「あ、ラピード。お前、何処行って……リタを連れてきたのか?」

リタ「あ、えと……」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:46:40.09 ID:rV0nQj9o0

ユーリ「ラピード、もしかしてこうなることがわかってたのか?」

ラピード「……」

ユーリ「流石だな」

リタ「ちょっと、何の話よ?」

ユーリ「なあ、リタ。今から俺とデートしないか?」

リタ「はああ!!!???」

パティ「ユーリ!なんでじゃあ!!」

ユーリ「おいおい。俺も男だ。デートぐらいはしてえさ」

パティ「うちとは!?うちとはデートしてくれんかの?」

リタ「いや、なんで私なの?」

ユーリ「天才魔術師リタ・モルディオの隣では歩けないのか?」

リタ「と、当然でしょ!あんたなんかとデートしたって、これぽっちも楽しくなさそうだし」

ユーリ「そう言われると、ショックだな」

パティ「では、うちとデートするのじゃ!」

ユーリ「そうだな。そうするか」


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:50:24.85 ID:rV0nQj9o0

パティ「ユーリ、どこいくのかの?」

ユーリ「そうだな、とりあえず夕焼け空になったらベンチでキスするぞ」

リタ「ちょっと!何考えてるのよ、そこのロリコン!!」

パティ「ロリってうちのことかの?」

ユーリ「じゃあ、俺はコンか?」

リタ「意味分かんないわよ!」

ユーリ「何、怒ってんだ?」

リタ「……いや、別にあんたがどこで何しようと勝手だけど」

パティ「しかし、ユーリもデート前からキス宣言とは中々やるのぉ」

ユーリ「それが運命だ」

リタ「……!!」

エステル「あ!リタ!?」

カロル「あーあ、どっかいっちゃった」

エステル「ユーリ!」

ユーリ「悪い、悪い。少し調子に乗っちまった」


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:53:30.01 ID:rV0nQj9o0

パティ「なぬ?!全部リタをデートに誘う為の演技だったのか?!」

ユーリ「悪いなパティ。エステルがこのノートに書いてある通りにしろっていうから」

エステル「リタは素直じゃありませんから、断るのは分かっていました」

ユーリ「で、本当はエステルが俺をデートに誘うはずだったんだけど、
     パティが遠慮なしに突っ込んできたから」

パティ「うちが悪いみたいな目はやめてくれんかの?」

カロル「でも、どうしてリタとユーリがデートしなきゃいけないの?」

ユーリ「エステル、俺もそれをしりたいんだが」

エステル「そんなの、理由は一つしかありません」

パティ「なんじゃ?」

エステル「リタがユーリのことを大好きだからです!!」

カロル「へえ、僕もユーリのこと大好きだけどね」

パティ「うちは深海に達するほど深い情愛をもっておるぞ」

エステル「いえ、勿論私もユーリの事は好きですけど」

ユーリ「なんだ。俺、すげーモテモテだな」


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:56:22.85 ID:rV0nQj9o0

カロル「ジュディも好きだって言ってたよ」

パティ「そうじゃのう。おっさんも言っておったしの」

ユーリ「マジかよ。こりゃ将来を見据えて行動しないと腰を落ち着かせるときにもめそうだな」

エステル「あのユーリ……」

ユーリ「まあ、冗談はさておき。結局、リタは俺とデートなんてしたくないんじゃないのか?」

カロル「そうだよねえ。僕も経験あるよ。
     デートに誘ったら「弱虫となんて一緒にいたくない」って怒りだしたし」

ユーリ「それ、あの子か?」

カロル「え、いや、その」

エステル「そうなんでしょうか。私には照れているだけのように思えましたが」

パティ「照れているうちは誘っても意味はないの。うちのように常に大胆でおらねば」

ユーリ「パティは不敵過ぎるけどな」

パティ「敵なしなのはいいことなのじゃ!」


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:58:40.97 ID:rV0nQj9o0

エステル「ともかく、ユーリ。お願いします、もう一度だけ誘ってください」

ユーリ「なんでそこまでリタにお節介を焼くんだよ。いくら親友だからって色恋沙汰にまでは……」

エステル「リタにはすごく優しいんです。でも、リタはそれを隠そうとしています」

ユーリ「つまり、このデートを切っ掛けにリタに少しでも素直になってもらおうと?」

エステル「はい」

ユーリ「他には?」

エステル「え?」

ユーリ「他の目的もあるんだろ?」

エステル「あの、それは……」

ユーリ「ま、小説の世界を現実に見てみたいって気持ちはわからなくもないけどな」

エステル「ユーリ、心を読まないでください!!」

ユーリ「マジかよ」


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:00:51.88 ID:rV0nQj9o0

エステル「ユーリ、お願いします。
      そのデートプランならきっとリタは素直になってくれると思うんです」

ユーリ「でもなぁ」

パティ「ま、やるだけやってみてはどうかの、ユーリ?」

ユーリ「パティ、良いのか?」

パティ「うちは七つの海よりも広い心を持っているのじゃ。
     一度ぐらいのデートで嫉妬などしないのじゃ」

ユーリ「お前は良い嫁さんになるぜ」

パティ「照れるのぉ」

カロル「いいんじゃないかな。あのリタが素直になるところも見てみたいし」

ユーリ「んじゃ、頼んでみるだけ頼んでみっか」

エステル「あ、ではデートプランを少々変更して……」


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:02:58.30 ID:rV0nQj9o0

夕食後 宿屋

フレン「では、今後の方針はこれで決まりだ。意見のあるものは?」

ユーリ「なあ、フレン」

フレン「どうした、ユーリ?」

ユーリ「三日後には次の目的地なんだよな?」

フレン「ああ、一応な。予期せぬ変更がある可能性も勿論あるが」

ユーリ「じゃあ、予定通りに済んだ場合でいいから、街に着いたら一日自由行動にさせてくれないか?」

フレン「え?ああ、それはそのつもりだ。疲れも溜まっているだろうし」

ユーリ「そうか。なら良いんだ」

フレン「なにか用事でもあるのか?」

ユーリ「まあ、少しな」

リタ「……」


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:05:40.47 ID:rV0nQj9o0

レイヴン「なになに?デート?」

ユーリ「まあ、そんなところだ」

ジュディス「あら、お相手はどなた?私を差し置いて、許せないわね」

ユーリ「ジュディ、恐いから槍を持つな」

レイヴン「で、相手は誰なのよぉ?エステルちゃん?パティちゃん?それとも……」

ユーリ「まだ相手の許可が下りてないからな。まだ未定だ」

リタ「ふん、どうせ振られるわ」

ユーリ「やってみなきゃわかんねえだろ?」

リタ「うわ、もてない男の僻みみたいでバカっぽい」

エステル「……リタ」


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:08:08.72 ID:rV0nQj9o0

宿屋 女性組の部屋

ジュディス「気になるわね」

リタ「何のこと?」

ジュディス「ユーリの相手に決まっているじゃない」

リタ「どーでもいいわ」

エステル「本当にそう思ってます?」

リタ「な、なによ。当たり前でしょ」

パティ「素直じゃないのぉ」

リタ「なによ、あんたら!!」

コンコン

ジュディス「はい?」

ユーリ「リタ、居るか?」

エステル「ユーリですね」

リタ「な、なによ」

ユーリ「話があるんだけど、いいか?」


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:11:17.75 ID:rV0nQj9o0

リタ「そこから話せば?」

ユーリ「いいのか?」

リタ「聞かれたら困る話?」

ユーリ「俺は別に構わないけど」

リタ「……なにそれ、まるで私が困るみたいじゃない」

ユーリ「まあ、多分そうなるな」

リタ「……」

エステル「リタ、行った方がいいですよ?」

リタ「しょーがないわね」

エステル「ふふ」

パティ「ぬふふ」

ジュディス「あら?私だけ仲間外れ?」


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:14:23.33 ID:rV0nQj9o0

宿屋 廊下

リタ「で、なに?」

ユーリ「あーその、三日後の自由行動で一緒に街を回らないか?」

リタ「……なんでよ?」

ユーリ「昼間にデートを断わられただろ?」

リタ「なにそれ」

ユーリ「だから、リベンジだ」

リタ「……」

ユーリ「ダメか?」

リタ「気が向いたらね」

ユーリ「じゃあ、期待してていいのか?」

リタ「うっさい。早く寝たら?」

ユーリ「ああ、わかった。じゃあな」

リタ「……」


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:19:47.61 ID:rV0nQj9o0

宿屋 女性組の部屋

ジュディス「なるほどね」

エステル「ですからこのことは……」

ガチャ

リタ「なにしてんの?」

エステル「あ、リタ。お、お帰りなさい」

パティ「ユーリは何と言ってたかの?」

リタ「別に。今後のことを相談されただけよ」

ジュディス「あら。フレンが指揮を執っているのに?」

リタ「もう別に良いでしょ。ほら、さっさと寝る!」

ジュディス「もうお姉さんに隠し事はダメよ?」

リタ「してないって!」

エステル「では、お休みなさい、リタ」

リタ「うん」


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:23:36.84 ID:rV0nQj9o0

翌日 宿屋前

フレン「じゃあ、出発しよう」

カロル「おー!!」

レイヴン「おー!」

パティ「なのじゃ!」

ユーリ「おっしゃ、気合い入れていくぜ!」

ラピード「ワン!」

リタ「バカっぽい」

エステル「良いじゃないですか。こういうの好きです」

ジュディス「そうね。元気な方がいいわね」

リタ「あ、ジュディス」

ジュディス「なぁに?」

リタ「ちょっとだけ相談があるんだけど……」

ジュディス「何かしら?」

リタ「えと、その……服ってどんなのがいいと思う?」


68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:26:15.40 ID:rV0nQj9o0

ジュディス「服?」

リタ「え、と、あの……」

ジュディス「ふふーん……」

リタ「な、なによ」

ジュディス「いいわ。リタにぴったりの服を見繕ってあげる」

リタ「笑われない恰好なら何でもいいから」

ジュディス「まあ、普段着でもユーリは何も言わないと思うけど?」

リタ「な、なんであいつの名前が出てくるのよ?!」

ジュディス「あら?違うの?」

リタ「さ、最近、ちょっとだけファッションに興味が湧いただけ!」

ジュディス「そうなの?」

リタ「そう!!」

ジュディス(かわいいわね)


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:29:07.28 ID:rV0nQj9o0

三日後 目的地

フレン「よし、問題なく辿り着けたな」

パティ「あうー、つかれたのじゃぁ。やはり陸路はつらいのぉ」

カロル「そうだねぇ……」

レイヴン「あ、ユーリくんは早速デートすんの?」

ユーリ「ああ。でも肝心の相手がどっかいっちまって」

エステル「そういえばリタとジュディスがいませんね」

フレン「そうだ、ユーリ。リタから伝言がある」

ユーリ「なんだ?」

フレン「16:00に噴水前で待つ。とのことだ」

ユーリ「ふーん、了解」

エステル「何かあるのでしょうか?」

レイヴン「ま、リタっちも女の子だからねぇ」

フレン「あとジュディスからも。『もう一つだけ用意しておいて』と。何のことだ?」

ユーリ「……もう一つ?」


72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:32:10.31 ID:rV0nQj9o0

三時間後 噴水前

ユーリ「……」

リタ「……あの……」

ユーリ「ん?……ああ、リタか」

リタ「な、なによ。その反応?」

ユーリ「いや、そんなフリフリのワンピース来てるからどっかのお姫様かと思ったぜ」

リタ「に、似合わないって思ってるんでしょ!?」

ユーリ「別にそんなことをおもってねーよ。むしろ素直に可愛いって思ってるぐらいだ」

リタ「……ふん」

ユーリ「じゃあ、デートに行くか。ほれ」

リタ「何よ、その手は?」

ユーリ「やっぱ、手は繋ぐもんだろ?」

リタ「バカ。ちょーしに乗るな」

ユーリ「そうか。そりゃ残念」


75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:35:15.30 ID:rV0nQj9o0

エステル「どうやらデートが始まったみたいです」

ラピード「わふ」

パティ「うむ。初々しいの」

フレン「あのエステリーゼ様、これは……?」

エステル「リタを素直にするためのデートです」

カロル「うわ、なんか緊張してきちゃったよ」

レイヴン「なんでカロルが?」

ジュディス「……」

エステル「それにしてもかわいいですね、リタ」

パティ「ユーリも普段とは違う恰好をすればいいのにの」


79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:39:12.99 ID:rV0nQj9o0

アイスクリーム屋

ユーリ「なにがいい?」

リタ「なんでもいいわよ」

ユーリ「え?なんでもいいのか?」

リタ「変なの頼まないでよね」

ユーリ「うーん。じゃあ、ストロベリーソフトクリーム二個」

リタ「……ま、まあまあのチョイスね」

ユーリ「そうか?」

リタ「……私、イチゴ好きだし」

ユーリ「そうか。それは良かった。まあ、知ってたけど」

リタ「なによそれ!?」

ユーリ「お前のことはずっと見てたからな」

リタ「……は、はあ?な、な、何言ってんの!?」


84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:42:22.87 ID:rV0nQj9o0

エステル「いいです。ユーリ、いいです!」

パティ「うちもいわれたいのぉ」

レイヴン「随分と気障だねぇ。ま、リタっちには丁度いいかもしれないけど」

フレン「まるで台本があるような台詞だが」

カロル「なるほど。ああいえばいいのか……(メモメモ」

ジュディス「……」

エステル「ジュディ?どうしたんです?」

ジュディス「別に」


88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:45:50.57 ID:rV0nQj9o0

アクセサリーショップ

ユーリ「これとかリタに似合いそうだけどな」

リタ「そう?」

ユーリ「この赤いペンダントなんてリタのイメージカラーそのものじゃないか?」

リタ「あんた、私をどういうふうに見てるわけ?」

ユーリ「え?そうだな……火の玉少女?」

リタ「な……!?」

ユーリ「でも、今は赤い花って感じだけどな」

リタ「それ褒めてんの?」

ユーリ「勿論、惚れてる」

リタ「バ、バカじゃないの?!」

ユーリ「なんか変なこと言ったか?」

リタ「……もう。調子狂う……」


93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:49:34.88 ID:rV0nQj9o0

エステル「ユーリ、すごいですね」

ラピード「……」

レイヴン「ああん。おっさんも溶けちゃいそうだわ」

カロル「うわ。きもいよ」

レイヴン「きもいってなによ!」

フレン「ユーリがあんな歯が浮くような台詞を言うなんて」

エステル「ユーリ、かっこいいです」

ジュディス「そうかしらね?」

エステル「え?」

ジュディス「素直になってないのはどっちなのかしらね」

エステル「ジュディ?」


98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:52:31.15 ID:rV0nQj9o0

レストラン

リタ「ねえ、こんなところに来てお金は大丈夫なの?」

ユーリ「何言ってやがる。こういうところで女が金の心配なんてすんな」

リタ「そうなの?」

ユーリ「ああ。俺に任せろ。それより、これ美味しいだろ?」

リタ「それは、まあ、うん」

ユーリ「予約しないと駄目なところだからな。味は保証されてる」

リタ「そうね」

ユーリ「どうした?やっぱり、俺とじゃ楽しくないか?」

リタ「そういうことじゃないけど」

ユーリ「どうしたんだよ?」

リタ「こ、このあとは、もう帰る?」

ユーリ「いや、まだ行きたいところがある」

リタ「そ、そうなんだ……」


102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:57:45.70 ID:rV0nQj9o0

エステル「リタ、どうしたんでしょう?」

レイヴン「緊張してんじゃないの?」

カロル「この料理ほんとにおいしい!」

パティ「なかなか美味じゃな」

エステル「ラピードを連れて入れなくて残念です」

ジュディス「あとで美味しいお肉でもあげないとね」

エステル「そうですね」


105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 16:00:55.11 ID:rV0nQj9o0

夜 噴水前

ユーリ「ここだ」

リタ「待ち合わせ場所じゃない」

ユーリ「まあまあ、知ってるか?ここはな、時間になると……」

リタ「ライトアップされて綺麗になるんでしょ?」

ユーリ「あれ、なんだ知ってたのか。流石は天才」

リタ「もう、いいよ」

ユーリ「え?」

リタ「もういい」

ユーリ「リタ?」

リタ「信じてたのに……」

ユーリ「……」

リタ「ジュディスの言った通りのデートコースじゃない……。こんなの、酷い……」

ユーリ「お前……知ったのか?」

リタ「……全部、ジュディスから聞いた」


108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 16:05:06.23 ID:rV0nQj9o0

エステル「どうしたのでしょう?」

レイヴン「これ、ばれたんじゃないの?」

エステル「え?」

カロル「どういうこと?」

レイヴン「エステルちゃん、このデート、全部シナリオ通りなんでしょ?」

エステル「え、ええ」

レイヴン「リタっちは勘がいいからね」

エステル「そんな……!」

パティ「それは不味いのぉ」

ラピード「わふ」

ジュディス「さて、ここからが本当のデートね」

エステル「え?」


109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 16:09:34.88 ID:rV0nQj9o0

ユーリ「……」

リタ「ジュディスがこれはただのお遊びのデートだって。
    でも私はあんたが本気で誘ってくれたんだって、思ってた」

ユーリ「リタ」

リタ「だから、信じなかった。
    でも、聞かされたデートプラン通りなんだもん……私がバカみたいじゃない!」

ユーリ「……」

リタ「最低……。こんな惨めになるんなら、やっぱり、デートなんてしなきゃよかった……」

ユーリ「……リタ」

リタ「じゃあ、もう帰るから」

ユーリ「リタ、待て」

リタ「……」

ユーリ「……」


112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 16:12:13.84 ID:rV0nQj9o0

リタ「なによ?」

ユーリ「もう一か所だけ付き合ってくれねえか?」

リタ「……なんでよ」

ユーリ「ここを見たら行こうと考えてたところがある」

リタ「……」

ユーリ「駄目か?」

リタ「それはユーリ自身が考えたの?」

ユーリ「ああ」

リタ「じゃあ……いく……」

ユーリ「そいつは良かった」


116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 16:15:08.55 ID:rV0nQj9o0

川辺

リタ「ここは……?」

ユーリ「前に来たとき、散歩していたら見つけたんだ」

リタ「暗くてなにも見えないけど?」

ユーリ「まあ、もう少しまて」

リタ「……?」

ユーリ「お、あれだ」

リタ「え?なにが?」

ユーリ「ほら、あれ」

リタ「んー?なにも……」

ユーリ「……」

リタ「……!??!!」


122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 16:20:19.76 ID:rV0nQj9o0

ラピード「……わふ」

エステル「何をしているのかいまいち分かりませんね」

レイヴン「なんだろうね」

フレン「二人の顔がやけに近い気がしますが」

パティ「あむー、眠くなってきたのじゃ」

カロル「ぼくもー」

ジュディス「あら、ユーリもやるじゃない。こんな場所で大胆ね」

エステル「ジュディには見えてるんです?」

ジュディス「まあ、ね。ま、これでこのデートも終わりみたい。これ以上は望めないでしょうし」

エステル「そうなんです?」

ラピード「ワオォォォォン!!」


127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 16:23:34.74 ID:rV0nQj9o0

リタ「な、なにしてんのよ!!?」

ユーリ「悪い。暗くてよく分からなかった」

リタ「はあ?!そんな言い訳が……!!」

ユーリ「リタ、その服が似合ってるって言ったのは本心だ」

リタ「な、なによ、急に……」

ユーリ「それにこうしてデートしてみて、リタがかわいいことも分かったし」

リタ「……え」

ユーリ「お前のことをもうちょっと深く知りたくなった」

リタ「なによ、それ」

ユーリ「好きってことだな」

リタ「……バッカじゃないの?」


131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 16:26:33.48 ID:rV0nQj9o0

翌日 街中

リタ「ちょっと、ユーリ」

ユーリ「なんだ?」

リタ「これ持ちなさいよ」

ユーリ「ああ、荷物か。よいしょ」

リタ「ふん」

エステル「なんか余り変わりませんね」

ジュディス「そうかしら?すごく可愛くなったと思うけど?」

カロル「そうかな?」

パティ「うちにもわからんのじゃ」

ラピード「わふ」

レイヴン「いやー青春だねー」


135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 16:31:06.56 ID:rV0nQj9o0

ユーリ「いや、でもこれ結構重いな」

リタ「男でしょ。それぐらい持ちなさいよ」

ユーリ「なんせ片手だしな」

リタ「……ふん!」

ユーリ「なあ、別にこんなときに手を繋がなくてもいいだろ?」

リタ「しょうがないでしょ。昨日は結局手を繋げなかったんだから」

ユーリ「そういってもな」

リタ(……わ、私に惚れられたことを後悔すれば?)

ユーリ「え?なんか言ったか?」

リタ「……べ、別に何も言ってない!」

ユーリ「そうか?……まあ、後悔はしてないけどな」

リタ「……!?」

リタ「……バカっぽい……」


END


138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 16:33:46.07 ID:XeLkYCS80


いやあやっぱいいなリタは



141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 16:35:23.61 ID:qoaCn4+v0

急に終わったように見えたけど面白かったよ
>>1乙

ただ俺はエステルが好きだ



145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 16:37:41.10 ID:59s0uwVsO

1乙よかったぜ
俺はジュディスが好きだ




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1乙面白かったよ!

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